糸魚川駅前銀座商店街振興組合

糸魚川駅前銀座商店街振興組合
相乗効果をもたらす「駅前市場」と
「駅前講座」の同時開催
新たな工夫で活性化を促進させる
地 域 資 源 活用
基本データ
糸魚川駅前銀座商店街振興組合
● 主な来街者 年齢:60歳代、
70歳代以上
属性:主婦、高齢者
● 所在地:新潟県糸魚川市大町1-4-24
● 会員数:40名 ● 店舗数:25店舗
新潟県糸魚川市
新潟県
糸魚川市
人口:44,417人
(平成28年12月末日現在)
面積:746.24㎢ ● 人口密度:60人/㎢
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地 域 交 流
様々な特産品や伝統食を知ってもらおうと、小滝地区にス
事業の経緯
「糸魚川再発見」をテーマにした地域活性化に挑戦
ポットを当て、
「小滝まつり」
として開催。小滝地区特産の “ な
糸魚川駅前銀座商店街は市の中心として発展してきた
めこ ” などが好評だった。また、11 月は「秋の収穫祭」と
が、昭和 63 年に北陸自動車道糸魚川インターチェンジが
し、糸魚川産コシヒカリの振る舞い、販売では糸魚川産コ
開通するとロードサイドに大型スーパーなどが増加し、徐々
シヒカリを用いた米焼酎「地王」が特に人気を呼んだ。「駅
に賑わいが失われていった。
前講座」は、子どもから高齢者まで幅広い人が楽しめるよ
中心市街地の再生を目指し、商店街は平成 23 年度から
う、「ブラック焼きそば開発ヒストリー講座」「木材加工体
理事に若手を登用。平成 25 年度には地域商店街活性化法
験教室」などのバラエティに富んだ内容を用意。各講座平
の認定を受け、「駅前商店街で糸魚川再発見~食・海・地
均 18 人程度が受講し、受講者からは「自分が住む糸魚川
形を活かした商店街活性化」をテーマに、糸魚川の特産
について知る貴重な機会だった」「引き続き開催してほし
品や地域資源を活用した活性化に取り組んできた。商店街
い」などの声が多数上がり、評判は上々だ。
の歩道全体を市場に見立て地域の生産者などが販売ブー
また、冬の糸魚川あんこう祭りでは各店舗期間限定であ
スを出店する「駅前市場」と、地域の識者や専門家が糸
んこうを使ったメニューを提供するなど、様々な形で糸魚
魚川の地域資源を再発見するための講座や体験教室を開
川の魅力を発信している。
催する「駅前講座」は、毎月 1 回同時に開催しており、買
今後の事業展開
い物と講座が相互に作用することで回遊性の向上や滞在時
イベントだけでなく、個店の魅力向上も必要
間の増加に効果が出てきていた。
商店街は、
「駅前市場」「駅前講座」を継続させる一方で、
平成 27 年度は、地域に根付きつつあるこれらのイベン
個店の魅力向上が必要だと考えている。
トに新たな取組を組み合わせさらなる活性化を推し進めて
平成 27 年度は、糸魚川信用組合まちづくり推進室から
いくこととした。
講師を招き、市の買い回り率などのデータから商店街が担
う役割などを分析し商品力向上やスキルアップに向けた研
事業の展開と成果
修を実施。今後も試行錯誤をしながら継続的に活性化の
バラエティに富んだ内容で賑わいを強化
6 月の「駅前市場」は商店街周辺地域だけでなく市内の
駅前市場の様子。
取組を実施していく。
糸魚川産コシヒカリを用いた米焼酎「地王」。
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冬の糸魚川あんこう祭りの様子。