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経済学研究科
経済学専攻
社 会人コース : 演 習 特 別 指 導
原則として、以下の教員の中から選択します。
荒川章義 教授 中島俊克 教授
後藤敬三 教授 遠山恭司 教授
池田毅 教授 綿谷久司 教授
経 済 学 専 攻 専 任 教 員 / 研 究テーマ *印の教員は、博士課程後期課程の研究指導は担当しません。
小澤康裕 准教授*
J.M. ケインズを中心とするマクロ経済学理論を研究
している。ケインズ経済学の形式的理解にとどまら
ず、彼の『蓋然性論』に見られる経済学方法論に立
脚したケインズ経済学の再評価を行うことが現在の
研究テーマである。非同質的であり、時間的に変化
する有機的統一体としての経済を分析する、ケイン
ズ独自の方法に基づいた経済理論の特徴を明らかに
したいと考えている。
研究テーマは、監査人の判断および意思決定である。
財務諸表監査において監査人が行うさまざまな判断
および意思決定を解明し、改善策を提示することを
目的としている。そのためには、まず、質問票調査
などによって、実際に監査・保証業務を行っている
監査人の判断および意思決定の過程や特徴などを検
証する必要がある。CSR 報告書の保証についても
研究している。
一ノ瀬大輔 准教授*
櫻本健 准教授*
企業や消費者などの経済主体が環境問題につながる
ような行動をとるメカニズムを、経済理論と統計学
の実証的な手法の双方を用いて解明することを研究
のテーマとしている。そのなかでも特に、各種リサ
イクル法や汚染に対する責任制度といった法制度の
導入が経済主体の行動にどのような影響を与えるの
かを分析することが主な研究課題である。
日本経済の将来にとって重要な課題についての実証
分析や、実証上重要な経済統計の整備・構築につい
て関心を持っている。主には、① 1990 年代以降の
家計貯蓄率の低下原因を包括的に分析してきた他、
②国民経済計算のフレームを活用して、供給使用表
や 2008SNA の課題を分析してきた。現実の経済現
象では必ず時代毎に原因や仕組みが異なる現象が表
出するため、問題の性質に合わせてデータの取り方
や手法を工夫することで複雑に絡んだ現象を分かり
やすく解いた分析を進めている。
管理会計論・原価計算論を研究テーマとする。これ
まで米国におけるセグメント(業務区分計算単位)
思考に関する文献を渉猟し、その生成・発展を整理
してきたが、引き続きことに近年の戦略的原価管理
論の高揚に見るセグメント思考の展開を跡付け、そ
の本質に迫りたい。
渡辺茂 教授
コーポレート・ファイナンスの理論を分析道具とし
て企業と資本市場について幅広く研究している。企
業については、企業価値評価、企業の資金調達と投
資活動、企業の内部組織、業績評価とインセンティブ
システムなどである。
綿谷久司 教授*
租税事案の判例、租税法の理論体系とその動向に関
心を持っている。特に、以下の問題意識のもと、租
税事案の判例動向や、経済活動と租税法との間のダ
イナミックな相互作用に注目する。①近年、納税者
による訴訟提起が増加し、課税問題を裁判の場で解
決する司法国家化傾向が顕著に見られる。②重要な
判例や租税回避事例の発生は税法改正や税務行政の
変化を促し、他方税法の在り様は企業活動や納税者
の行動に大きな影響を与えている。③国際的には、
BEPS(グローバル企業による国際的な税制の相違
等を利用した租税回避による「税源侵食と利益移
転」
)が大きな課題となり、今後国際課税分野に大き
な変化をもたらすことが予想される。
山田康裕 教授
会計的認識の拡張によって、計算構造にいかなる影
響が生じるのかを検討している。具体的には、利益
概念や収益認識の問題を主たるテーマとしており、
国際会計基準審議会などで検討されている財務諸表
の表示問題や収益認識基準の改善問題を考察してい
る。さらには、近年、計算構造の解明にとどまらず、
グローバル・ガバナンスの観点から基準設定機関の
正統性などにも考察の対象を広げている。
山口義行 教授(2017 年 3 月 退職予定)
①金融をひとつの切り口にして、現代経済の構造的
特質とその歴史的位置を明らかにすることを主要な
研究テーマとする。特に、金融肥大化、金融市場の
変容、金融不安などの分析、②現状分析と並行させ
て理論的研究を進める。特に、金融資産の蓄積と実
体経済の成長との関連など。
飯島寛之 准教授*
戦後アメリカは国際収支赤字の内容を悪化させなが
ら赤字拡大を続ける一方、世界経済はこのアメリカ
の赤字拡大に依存しながら拡大を続けてきた。こう
したことを可能とする戦後の国際金融・通貨関係の
分析を軸に、世界最大の債務国でありながら国際通
貨国であり続けるアメリカの特殊性を明らかにする
と同時に、アメリカの対外赤字が世界経済に与える
影響を多面的に分析することをテーマとしている。
菊池雄太 准教授*
近世・近代における北ドイツ都市の商業および商人
について研究している。
「ヨーロッパの拡張」や「大
西洋経済」という言葉で知られる時代に、ヨーロッ
パ大陸においていかなる商業が展開されたのか、そ
の一端を明らかにすることを目標とする。具体的な
分析対象を港湾都市ハンブルクに絞り、同市とその
後背地の間での物流、商人ネットワークの展開、彼ら
による具体的な取引行為・戦略などの調査を進めて
いる。
岡部桂史 准教授*
日本経済史・経営史の研究領域で、近現代の機械工
業、総合商社を研究テーマとする。後発国日本の経
済発展を考える上で、機械工業の自立化(国産化)
は極めて重要である。具体的には、東京・大阪など
の都市型の機械工業に加えて、地方を視野に入れた
中小零細な機械工業の展開過程を研究している。ま
た、日本の経済・地理的条件からみて貿易の自立化
も重要な課題であり、その担い手となった総合商社
の成立・発展過程について研究を進めている。
大山利男 准教授*
研究テーマは、農業・食料分野における経済・社会
構造、諸制度および関連政策である。農業が持続的
であるためには、適切な資源管理と環境への配慮が
のぞまれている。その生産物は「農場からテーブル
まで」をトータルに安全管理できるフードシステムの
中で流通することがのぞまれている。日本、米国、ス
イス農業を研究対象として、特に有機農業の経営や
認証表示規制等について実証的研究を進めている。
より名称変更
・平日夜間・土曜のみの履修で修了可能
・税理士試験科目(税法に属する科目等)
一部免除にも対応した指導担当者:
後藤敬三 教授 北神智 教授
綿谷久司 教授
経済学専攻
藤原新 准教授
中小企業と地域経済を研究テーマとする。変化の激
しいグローバル経済のもとで、中小企業の組織ルー
ティン進化や経路依存・経路創造、分業構造の再編、
海外進出、サプライヤーシステムを実証的に研究し
ている。また、
日本の地場産業や産業集積について、
地域経済の持続的発展と政策展開を視野に、イタリ
アの産業地域との比較考察にも取り組んでいる。
経済学研究科
遠山恭司 教授
内野一樹 教授
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北神智 教授 山口義行 教授
・2009年度から「国際企業環境コース」
佐々木隆治 准教授*
研究テーマはカール・マルクスの経済理論、社会思
想であり、これまで唯物論や物象化などの基本概念
を軸にして研究を進めてきた。現在はおもに、
①
『資
本論』および関連草稿の研究(とりわけ第二部及び
第三部関連草稿)
、② MEGA(マルクスエンゲルス全
集)第 4 部門第 18 巻及び第 19 巻の編集に取り組ん
でいる。
首藤若菜 准教授*
労使関係、女性労働を研究テーマとする。労働者間
における職種と職務そしてキャリアの相違は、賃金
水準や雇用保障の差につながる。職種とキャリアの
違いは職域分離と呼ばれる。性別と雇用形態の差異
によってもたらされる職域分離に焦点をあて、こう
した分離が形成される過程、そして分離していた職
域が統合される過程を労使関係の視角から研究して
いる。
關智一 准教授*
現代企業のイノベーション課題について研究してい
る。シュンペーター仮説とは異なり、大規模な多国
籍企業といえども研究開発効率の向上・安定は困難
を極める。その要因の一つとして内部組織の非効率
性に着目し、企業家機能の観点から再検討すること
を目指している。
山縣宏之 准教授*
研究テーマは、現代アメリカにおける産業構造転換
プロセスの内実と社会経済的意義の一端を、特定都
市・地域の事例研究を通じて明らかにすることであ
る。産業構造転換は一国レベルで抽象的に起きるの
ではない。都市や地域という具体的な場で、企業・
政府・その他組織間の複雑な相互作用の結果起きる
プロセスである。分析水準を企業・組織レベルに深
め、産業政策にも対象を広げつつ、研究に取り組ん
でいる。
◆
前期課程授業科目/単位
必修科目
演習特別指導1・2 ………………………………… 各4単位
専修グループ Ⅰ
経済学史特論1・2 ………………………………… 各2単位
流通・分配特論1・2 …………………………… 各2単位
価値論特論1・2 …………………………………… 各2単位
景気変動特論1・2 ………………………………… 各2単位
現代経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
計量経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
財政学1特論1・2 ………………………………… 各2単位
財政学2特論1・2 ………………………………… 各2単位
財政学3特論1・2 ………………………………… 各2単位
税法特論1・2 ………………………………………… 各2単位
税法 A 特論1・2 …………………………………… 各2単位
税法 B 特論1・2 …………………………………… 各2単位
現代金融特論1・2 ………………………………… 各2単位
国際金融特論1・2 ………………………………… 各2単位
経済統計特論1・2 ………………………………… 各2単位
近代経済学1特論1・2 ………………………… 各2単位
近代経済学2特論1・2 ………………………… 各2単位
近代経済学3特論1・2 ………………………… 各2単位
統計学特論1・2 …………………………………… 各2単位
財政学 A 特論1・2 ………………………………… 各2単位
財政学 B 特論1・2 ………………………………… 各2単位
専修グループ Ⅱ
アメリカ経済史特論1・2 ……………………… 各2単位
イギリス経済史特論1・2 ……………………… 各2単位
ドイツ経済史特論1・2 ………………………… 各2単位
社会思想史特論1・2 …………………………… 各2単位
日本経済史特論1・2 …………………………… 各2単位
欧州経済史特論1・2 …………………………… 各2単位
経営史特論1・2 …………………………………… 各2単位
史料研究 ……………………………………………………… 2単位
東洋史特論1・2 …………………………………… 各2単位
西洋史特論1・2 …………………………………… 各2単位
専修グループ Ⅲ
経済政策特論1・2 ………………………………… 各2単位
工業経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
都市政策特論1・2 ………………………………… 各2単位
農業政策特論1・2 ………………………………… 各2単位
日本経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
世界経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
国際経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
比較経済体制特論1・2 ………………………… 各2単位
外国貿易特論1・2 ………………………………… 各2単位
社会政策特論1・2 ………………………………… 各2単位
労働経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
中小企業特論1・2 ………………………………… 各2単位
アジア経済特論1・2……………………………… 各2単位
証券経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
コーポレート・ファイナンス特論1 ・ 2 … 各2単位
環境経済特論1・2 ………………………………… 各2単位
アメリカ経済特論1・2 ………………………… 各2単位
国際企業法務特論1・2 ………………………… 各2単位
企業環境 A 特論1・2 …………………………… 各2単位
企業環境 B 特論1・2 …………………………… 各2単位
企業環境 C 特論1・2 …………………………… 各2単位
資本市場特論1・2 ………………………………… 各2単位
現代企業特論1・2 ………………………………… 各2単位
専修グループ Ⅳ
会計学特論1・2 …………………………………… 各2単位
経営分析特論1・2 ………………………………… 各2単位
管理会計特論1・2 ………………………………… 各2単位
財務会計特論1・2 ………………………………… 各2単位
原価計算特論1・2 ………………………………… 各2単位
会計史特論1・2 …………………………………… 各2単位
国際会計特論1・2 ………………………………… 各2単位
会計情報特論1・2 ………………………………… 各2単位
会計監査特論1・2 ………………………………… 各2単位
共通科目
経済情報特論1・2 ………………………………… 各2単位
リサーチ手法 ……………………………………………… 2単位
英語プレゼンテーション……………………………… 2単位
国際経済事情 ……………………………………………… 2単位
経済史特論1・2 …………………………………… 各2単位
修了に必要な単位
必修科目 ……………………………………………………… 8単位
選択科目 ……………………………………………… 22 単位以上
合計 ……………………………………………………… 30 単位以上
※選択科目とは、上記必修科目以外の科目です。また、選択科目には①本学他研究科博士課程前期課程設置科目、②平和・コミュニティ研究機構科目、③他大学との大学院相互科目履修の協定科目
(単位互換科目)を合わせ、10 単位を限度として算入することができます。
※授業科目の詳細は、シラバス検索をご利用ください。https://sy.rikkyo.ac.jp/timetable/
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