4 せき損等(職業性外傷)分野工程表

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せき損等(職業性外傷)分野工程表
1.中期計画における本分野の目的
せき損をはじめとする重篤な障害を伴う災害の予防に関する工学的研究と社会復
帰に係る医用工学研究が結びつくことを生かし、予防策、モデル医療の策定及び生
活支援策を促進させる。
2.研究内容
(1)研究名
せき損等の職業性外傷の予防と生活支援に関する総合的研究
(2)研究の目的
労働者がせき損等の職業性外傷に至った根本原因の分析と、予防のための工
学的対策及び生活支援に関する研究を行うことで、せき損等の職業性外傷の予
防策と生活支援策の推進を図る。
(3)方法等
厚生労働省が保有する労働災害データなどを基礎資料とした上で、労働安全
衛生総合研究所が実施した安全研究を基盤技術として、予防のための工学的対
策を提案するとともに、発生したせき髄損傷への対応として、吉備高原医療リ
ハビリテーションセンターと共同で生活支援等に関する研究を行う。
具体的には、①せき損等に係る労働災害の傾向の把握及び技術的・人間工学
的要因の分析により、設備的対策、教育的対策等を提案する、②既存の保護具
の検討や、転倒災害の状況再現のための検討、予防策の検討等を行うことで墜
落・転倒災害の予防・被害拡大防止を目的とした工学的対策の検討をする、③
具体的な支援機器の安全性評価と機能効果評価を行うことで、生活支援策の安
全性・効果の検証を行う。
H28 年度
せき損等の職業
性外傷に至った
根本原因の分析
H29 年度
H30 年度
・せき損等に関わる労働災害の
傾向把握等
・設備的対策、教育的対策等の
提案
墜落・転倒災害
の予防・被害拡
大防止を目的と
(墜落)
既存の保護具を用いた墜落
実験の実施
(墜落)
適切な保護具の検討
(墜落)
適切な保護具についての技術
指針の整理
(転倒)
事例抽出、
作業モデル作成、
計算条件の設定
(転倒)
状況再現のための検討、安全性
の比較検証
(転倒)
推奨作業方策の整理
した工学的対策
の検討
生活支援策の安
全性・効果の検
証
リハビリテーション施設
を訪問し、生活支援ロボッ
ト等の工学的支援技術へ
の需要及び課題について
現場調査を実施
有望な支援技術を選定し、リハビリ
施設における実証試験のための仕様
を決定する。
安全性と機能効果の評価方
法を吉備リハセンターでの
実証試験において適用する
支援機器の安全性評価の検討
支援機器の機能効果評価方法
の検討
・支援機器を安全化及び可用性の
観点から改良
・評価検証プロトコル提案
・・・
重せ災
篤き害
災損防
害等止
防のの
止予た
の防め
た策の
め及ガ
のびイ
リ生ド
ス活ラ
ク支イ
低援ン
減策等
策にの
の関策
提す定
言る
論
文
等
の
発
表
※成果のうち、特に労働災害防止に関する普及促進効果が見込まれるも
のを対象に、都道府県産業保健総合支援センター等との連携を図る。
成
果
の
普
及
・
促
進
(
※
)