(案)に対する県民意見募集の結果

指定障害福祉サービス等の指定基準等の改正内容(案)に対する県民意見募集の結果
番号
ご意見の概要
県の考え方
1
運営規程の項目に労働時間・賃金等を記載することについては良いと思う。そ
就労継続支援A型の事業運営については、事業者説明会や監査等において、今回の見直しに
の項目の内容に準じた事業運営が実施されているか定期的に確認できる方策が必
沿った運営に向けた指導等を行います。
要。
2
生産活動に係る事業収入から必要経費を控除した金額が利用者に支払う賃金総
額以上となるようにしなければならない旨の規定は必要と思うが、長年に渡り事
業経営をして機器等の積立を行った結果、単年度の赤字決算となっても、繰越金
で対応可能である場合の事例については、配慮をお願いしたい。
3
4
5
規定の趣旨は理解できるが、現状を考えれば非常に厳しい条件と考える。一般
企業と競合していく場合、一般企業と同等以上の設備投資が必要となる。その
上、社会保険、労働保険、健康診断料なども経費としてあり、必要経費は給付費
からの補填がされなければ最低賃金の特例を受けるようになりかねない。また、
所得向上のための新商品開発や試作、作業に必要な資格取得費用等、給付費から
支払い可能な経費などの細かな規定まで設けてほしい。
生産活動に係る事業の収入や必要経費に計上できる勘定項目等については、今後国から指定
基準の解釈通知が示される予定であることから、詳細がわかり次第、関係者に通知します。
この改正を行えば、大企業以外の、殆どの就労継続支援A型事業所が運営困難
になり、除外申請や、就労継続支援B型への変更申請を行うことになる。障がい
者にとって最善の方法だろうか。
今まで利用者の最低賃金確保のために営業、生産、納品などあらゆることに努
めてきた。このような大幅な改正がされること、しかもたった数ヶ月で施行され
ることは国が就労継続支援A型事業を軽視している証拠である。
確かに、訓練等給付費を職員の給与に充て、職員の給与アップに繋がる利点は
あるが、障がい者へのメリットは全くない。昨今、就労継続支援A型の不正受給
が問題視されてきたが、不正受給事業所を指導することの方が先決課題ではない
か。障がい者のことを考え、一生懸命努力している事業所も巻き添えになること 就労継続支援A型事業は、通常の事業所に雇用されることが困難であるが、雇用契約に基づ
は疑問に感じる。この改正は、障害福祉サービスの質の低下に繋がるとともに、 く就労が可能である者に対して、雇用契約の締結による就労の機会の提供や、就労に必要な知
障がいのある人とない人の格差をより生み出すことは明らかである。
識及び能力の向上のために必要な訓練等を行うものです。
このため、就労継続支援A型事業者については、最低賃金の支払い等の労働関係法令を遵守
した上で、利用者に対し、就労の機会の提供、就労に必要な知識及び能力の向上等のための訓
練等を行うことが求められています。
また、自立支援給付は職業指導員等の支援員の人件費等に充てることを予定しているもので
あり、利用者の賃金に充てることは適当でないと考えています。
現在の法令でも、利用者の方の賃金は原則、事業収入で賄うべきとうたわれて
以上を踏まえ、就労継続支援A型事業の利用者に対して適切な支援が図られることを担保す
おり、利用者の方にも周知しながら日々作業に取り組んでいる。しかしながら、
るために、今回の指定基準の見直しは必要なものと考えています。
事業収入で最低賃金を保障できていないのが現状である。収益性の高い作業の新
規開拓、作業効率の向上、いろいろな特性をお持ちの当事者の方々に配慮した支
援を心がけている。事業収入の向上と合理的配慮に基づいた支援のため真剣に取
り組んでいる。しかし、様々な特性をお持ちの利用者の方々の支援をしながらの
最低賃金達成の厳しさもご理解いただきたい。
改正により最低賃金を保障できなくなりA型からB型へ事業変更した場合、多
くの利用者の方が生活保護の受給対象者となる。一般就労は困難であるが、支援
を受けながらのA型での勤労から得られる達成感、A型のセーフティーネットと
しての機能、事業所努力による収入の向上は不可欠な要素ですが、個々の特性に
あった合理的配慮の視点からの支援も障がい福祉サービス事業に課せられた責任
だと思う。
※県民意見募集の対象となる案件についての考え方のみを公表しています。