明治期の石鹸製造日記および歯磨2点が 「近代化粧品工業の発祥を示す

-参考資料-
2017年3月8日
ライオン株式会社
公益社団法人 日本化学会より認定
明治期の石鹸製造日記および歯磨2点が
「近代化粧品工業の発祥を示す資料」として化学遺産に認定
ライオン株式会社(代表取締役社長・濱 逸夫)が所有する明治期の石鹸製造の記録(
(石鹸)製造
日記)、および明治期の歯磨(初期のライオン歯磨、英米輸出歯磨)の3点が、公益社団法人日
本化学会が認定する後世に伝える貴重な歴史資料「化学遺産」として、
「近代化粧品工業の発祥を示す
資料」に認定されました。
認定証の贈呈式は、2017 年 3 月 17 日(金)に日本化学会第 97 春季年会会場(慶應義塾大学・日吉
キャンパス)にて行われます。
■ 「近代化粧品工業の発祥を示す資料」とは
この度、化学遺産に認定された資料は、明治・大正時代に製造された化粧品に関連した資料および製
品です。それまでの日本にはなかった化粧品、化粧法が西洋から導入されたことで、国産化粧品が製造
されるようになり、近代化粧品工業が誕生しました。
当社が認定を受けた資料は、身体用石鹸に関わる製品および製造について記した冊子および歯磨(2
点)の計3点で、いずれも明治時代に作られたものです。
(1)
(石鹸)製造日記 -明治 27 年 3 月-
1891 年(明治 24 年)に創業した小林富次郎商店(現・ライオン株式会社)が、1893 年
(明治 26 年)から製造を開始した化粧石鹸「高評石鹸」などの製造について記された冊子
です。材料の調合比率や製造の手順、製品の分析結果などが記載されており、近代の化学
製品らしさを伝えています。
(石鹸)製造日記 -明治 27 年 3 月-
左上:表紙
右上:裏表紙
下:内容記載ページの一部
「石鹸製造日記」について、当社ホームページにて紹介しています。
URL:http://www.lion.co.jp/ja/life-love/history/museum/01/
(2)初期のライオン歯磨(紙袋パッケージ、明治 32 年)
小林富次郎商店は、石鹸の製造販売に続いて、1896 年(明治 29 年)に「獅子印ライオン
歯磨」を発売しました。今回認定された紙袋パッケージは、1899 年(明治 32 年)に製造さ
れたものです。当時は、この紙袋の中に粉歯磨が入っていました。主原料である炭酸カルシ
ウムは、ドイツからの輸入品を砕いて用い、英国製の香料数種をブレンドして製造していま
した。
当時は、動物の名前を歯磨の商標に使うことが流行していたこともあり、歯牙が白くて
丈夫である「ライオン」を製品名に採用しました。おもて面は英語表記のみですが、裏面
には効能や使用方法を、英語と日本語で記載しています。
初期のライオン歯磨(明治 32 年)
左:おもて面、右:裏面
(3)英米輸出歯磨(桐箱パッケージ “Banzai”)
当社創業者小林富次郎は、1905 年(明治 38 年)に欧米を視察し、欧米向け輸出用歯磨の
製造を開始しました。容器は桐箱としていました。
英米輸出歯磨
左:外観
右:側面の英語宣伝
今回の化学遺産認定にあたっては、明治時代に創業した当社の画期的な製品として、技術的・歴史
的な価値を評価されたものと考えております。
※化学遺産の選定にあたり歯磨は、化粧品や身体用石鹸とともに化粧品として捉えられています。
<化学遺産>
公益社団法人日本化学会は 2008 年 3 月に「化学遺産委員会」を設置した。化学遺産は、日本の化学・化学
技術史に関する貴重な歴史資料を認定することにより、文化遺産、産業遺産として後世に伝え、化学に関す
る学術と教育の向上及び化学工業の発展に資することを目的とするもの。第 7 回までに 38 件、本年度の第 8
回では「近代化粧品工業の発祥を示す資料」を含め 5 件が認定されている。
以 上
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<報道関係の方> コーポレートコミュニケーションセンター 03-3621-6661