UCR-JIU Pharmacy Internship Program 2017 アメリカ合衆国南カルフォルニア州の医療薬学事情(1) カルフォルニア大学リバーサイド(UCR)本校キャンパスには 2013 年に開学した医学部 があります。私たちメンバーは医学部のポールライアン教授から人口が増え続けているカ ルフォルニア州でこの 10 年間でようやく 1 校の設置認可を受けた UCR 医学部がどのよう な医師を育てたいか、お話を聞くことができました。開学して 4 年が経ち、在学生の 55% が女性で占められ、7 割近くが南カルフォルニア出身者で構成されているとのことでした。 この地域で生まれ、医師として育ち、そして、この土地に根付いて地域の人々の健康を守 る使命を果たして欲しいと開学時から変わらないミッションを力強く話されたことが印象 に残りました。以下、メンバーからの感想およびレポートをご覧ください。 UCR, School of Medicine を訪問して 関 隼人(4 年生) UCR を訪れ、大学が町の一部として機能していることに驚きました。2013 年に創立され た UCR メディカルスクールは南カルフォルニアの地域特性である移民社会による多様な 考えに寛容であり、あらゆる人に耳を傾け診断治療できる医師の育成に力を入れていまし た。また、脈拍や呼吸など人間と同じ動きをするシミュレータを用いたトレーニングや、 近隣の病院施設を模倣した臨床トレーニングルームで、実際の診断機器を扱ったトレーニ ングを実施しており、実践を強く意識した教育であると感じました。 リバーサイドと UCR との関係 齊藤 航平(4 年生) UCR の周辺には、地域の主要農産物であるオレンジ畑が一面に広がり、UCR でもこの 地域特産品の研究開発が盛んに行われているとのことです。UCR から車で 10 分程度にあ るリバーサイド・ダウンタウンにはこの町のシンボルとしてアメリカ黒人運動で活躍した マーチン・ルーサ・キングをはじめ各国において市民権運動で活躍した偉人の銅像が飾ら れていて、この土地が多様な価値観を受け入れる強い姿勢を感じました。UCR メディカル スクールは、入学後1か月から臨床現場でのトレーニングを行うそうです。そのため、大 学では実践的な教育が展開され、様々な疾患や患者背景がプログラムされたシミュレータ を用いたトレーニングが行われているのが印象的でした。JIU でもシミュレータを用いた 演習は行っていますが、指導教員に加え、専属技官がシミュレータ操作を行うなど充実し た医学教育が展開されていました。 UCR-JIU Pharmacy Internship Program 2017 UCR メインキャンパスを訪れて 福地 修也(3 年生) 今日 UC Riverside キャンパスを訪れました。昼食時間にキャンパス中庭で食事をして いると、UCR 学生一人ひとりが個性的で、またキャンパス全体には自由な雰囲気を感じま した。キャンパス内を学生がスケートボードで移動する姿は、日本では考えられないので 驚きました。 UCR 医学部 Paul Lyons 先生のお話を聞いて 濱島 健斗(3 年生) UCR キャンパスにあるメディカルスクールを訪れました。そこで副学部長であるライア ン教授からは南カルフォルニアに設置された医学部でどんな医師を育てたいかについてお 話をいただきました。その中で特に印象に残ったことがありました。「Close your mouth and open your ears」 “患者さんの話をよく聴くこと”大学の授業でも当たり前のように耳 にしますが、実際の医療の現場では、そのことが未だに十分に実践されていない・・・。 現場で求められることを当たり前にできることの重要性を改めて感じました。 UCR 医学部での説明 リバーサイド・ダウンタウンにある Mission Inn UCR メインキャンパス
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