ENDOEYE 硬性ビデオスコープ

2016 年 5 月 (第 1 版)
医療機器認証番号 223ABBZX00152000 号
機械器具 25 医療用鏡 管理医療機器 ビデオ硬性腹腔鏡 JMDN コード 43053000
(内視鏡用テレスコープ JMDN コード 37084000)
ENDOEYE 硬性ビデオスコープ
再使用禁止
[レンズ洗浄シース(WA50040A 用) OLYMPUS LC-S190-10-0]
[レンズ洗浄シース(WA50042A 用) OLYMPUS LC-S190-10-30]
2.各部の名称
・レンズ洗浄シース(WA50040A 用)
OLYMPUS LC-S190-10-0
【警告】
使用方法
重大な有害事象
本製品を適切に使用しない場合、以下の有害事象が発生する可能
性がある。
・ガス塞栓症
【使用上の注意】の有害事象の項に記載した、ガス塞栓症を起こ
すおそれのある取扱いに注意すること。
【禁忌・禁止】
再使用禁止
適用対象
【使用目的又は効果】に示した目的以外には使用しないこと。ま
た、内視鏡検査/内視鏡治療の適応については、医療行政当局ま
たは内視鏡外科学会などの公的機関が定めた公的適応基準がある
場合は、それに従うこと。
併用医療機器
・本製品は、
『取扱説明書』に記載されている関連機器と組み合
わせて使用できる。記載されていない機器との組み合わせでは
使用しないこと。本製品を ENDOEYE 硬性ビデオスコープ
WA50040A ま た は ENDOEYE 硬 性 ビ デ オ ス コ ー プ
WA50042A 以外の内視鏡に使用しないこと。
[正常に機能しな
いだけでなく、機器を破損したり、患者および術者を傷付けた
りするおそれがある。
]
・本製品と組み合わせて使用するトロッカーは、内視鏡の挿入、
引き抜きをスムーズに行えるものを選択すること。
[スムーズ
に行えないと、臓器の損傷や部品の脱落を含むレンズ洗浄シー
スの破損を起こすおそれがある。
]
使用方法
・使用に先立ち、必ず本添付文書、本製品の『取扱説明書』およ
び同時に使用する機器の『添付文書』や『取扱説明書』を熟読
し、その内容を十分に理解し、その指示に従って使用するこ
と。
・本製品は修理できない構造になっている。絶対に分解および改
造をしないこと。
[人体への傷害、機器の破損につながるおそ
れがあり、また機能の確保ができない。
]
・レンズ洗浄シース(WA50042A 用)
OLYMPUS LC-S190-10-30
(先端枠形状以外はレンズ洗浄シース(WA50040A 用)
OLYMPUS LC-S190-10-0 と同じ)
【形状・構造及び原理等】
構造・構成ユニット
1.構成
本添付文書は、ENDOEYE 硬性ビデオスコープの構成品の中で
以下の品目について記載する。
・レンズ洗浄シース(WA50040A 用) OLYMPUS LC-S190-10-0
・レンズ洗浄シース(WA50042A 用) OLYMPUS LC-S190-10-30
※1、※2 材料詳細
先端部
取付部
★先端枠 材質:ポリスルフォン、
★コーティング 材質:シリコーン
★本体、★シリンダ 材質:ABS 樹脂、
★O リング 1,2,3、★接続チューブ、★AW パッキン
材質:シリコーンゴム
★PE チューブ 材質:ポリエチレン
★W バネ 材質:ステンレス
取扱説明書を必ずご参照ください。
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3.仕様
モデル名称
挿入部最大径
有効長
組み合わせ可能な
当社内視鏡
送水源
送気源
供給される
最大流量
LC-S190-10-0
LC-S190-10-30
Φ12.5mm 未満
285mm
290mm
ENDOEYE
ENDOEYE
硬性ビデオスコープ
硬性ビデオスコープ
WA50040A
WA50042A
生理食塩水パックと加圧手段
炭酸ガス送気装置(UCR)
炭酸ガス送気装置(UCR)から
最大圧力である 45kPa が供給された場合の
最大送気流量 2.5l/min
7.引き抜き
内視鏡をトロッカーから引き抜く。
8.使用後
(1)内視鏡から本製品を取りはずす。
(2)送気口金とびん針を炭酸ガス送気装置(UCR)と生理食塩水
パックから取りはずす。
9.廃棄
本製品の使用後は、適切な方法で廃棄する。
使用方法に関する詳細については、
『取扱説明書』を参照すること。
【使用上の注意】
重要な基本的注意
作動・動作原理
生理食塩水パックとその加圧手段および炭酸ガス送気装置
(UCR)から生理食塩水と CO2 をそれぞれ送気送水チューブ部
を通して取付部に導入し、スイッチ操作によって挿入チューブを
介して先端枠に生理食塩水と CO2 を送り、内視鏡の観察中に対
物レンズ面に付着した汚れを噴霧・送気により除去する。
【使用目的又は効果】
使用目的
・組み合わせスコープの使用目的
本品は、腹腔、後腹膜腔、胸腔等の体腔に挿入し、観察、診断、
撮影、治療に用いることを目的とする。
・レンズ洗浄シース(WA50040A 用) OLYMPUS LC-S190-10-0
およびレンズ洗浄シース(WA50042A 用) OLYMPUS LCS190-10-30 の使用目的
本品は、腹腔、胸腔、後腹膜腔などの体腔に挿入して観察を行う
ための内視鏡と組み合わせて、内視鏡の観察中に対物レンズ面に
付着した汚れを噴霧・送気により除去することを目的とする。
【使用方法等】
使用方法
1.滅菌
本製品は滅菌されている。再滅菌しないこと。
2.準備・点検
(1)内視鏡の使用方法に従い、滅菌、光源装置およびビデオプロセ
ッサ装置の準備を行う。
(2)滅菌パックの点検および本製品の外観の点検をする。
(3)本製品を内視鏡に取り付ける。
(4)本製品の送気口金を炭酸ガス送気装置(UCR)に接続する。
(5)びん針の保護キャップを取りはずし、びん針を生理食塩水パッ
クに穿刺後、加圧する。
(6)トロッカーとの挿通性を確認する。
(7)先端枠を滅菌水に入れ、無操作時に送気・噴霧ノズルから気泡
が出ないこと、および送気操作時に送気・噴霧ノズルから気泡
が出ることを確認する。
(8)噴霧操作時に内視鏡画像に霧状の水が流れること、および送気
操作時にレンズ面の残水が除去されることを確認する。
3.内視鏡の挿入
腹腔、胸腔、後腹膜腔などの体腔内に刺入したトロッカーに本製
品を取り付けた内視鏡を挿入する。
4.内視鏡の観察、診断、治療
(1)観察診断に用いる場合
観察モニターで、腹腔、胸腔、後腹膜腔などの体腔内の観察、
診断を行う。WA50042A、WA50052A は、必要に応じて観察
方向調整リングを回し、観察方向を調整する。
(2)必要に応じて別の場所に刺入したトロッカーに処置具を挿入し
て内視鏡下で治療を行う。
5.レンズ洗浄
必要に応じてスイッチを押し込み、噴霧または送気を行い内視鏡
の対物レンズを洗浄する。
6.撮影
リモートコントロールスイッチを押して撮影を行う。
1.一般的事項
・術中に機器が故障するなどの予期せぬ事態による手技の中断を
避けるために、必ず予備の機器を用意すること。
・内視鏡の挿入部を無理に挿入/抜去したり、挿入部を臓器など
に押し付けないこと。体腔内を傷付けたり、出血、穿孔を起こ
すおそれや機器の破損につながるおそれがある。
・故障した製品を継続して使用しないこと。患者の体内に部品が
脱落したり、トロッカーから抜けなくなるおそれがある。
・内視鏡に近接したトロッカーに処置具を挿入する際はゆっくり
と慎重に行うこと。急に挿入すると、レンズ洗浄シースの挿入
部に接触して破損させるだけでなく、挿入部の一部が体内に脱
落するおそれがある。
・本製品の使用中は、合併症の危険を防止するために、患者の
PCO2、心電図、体温などの状態を監視して適切な処置を行う
こと。主として腹腔鏡下手術中における高炭酸ガス血症の発生
が文献により報告されている。専門の立場から適切な判断をす
ること。
・本製品は、体腔内の圧力測定機能、圧力制御機能を有していな
い。
・処置具などでレンズ洗浄シースの挿入チューブをつまんだり突
いたり刺したりしないこと。レンズ洗浄シースが破損し、機能
が低下するおそれがあるため、使用を中止し、予備のレンズ洗
浄シースと交換すること。
・繊維を引っ張らないこと。飛び出した繊維に処置具やトロッカ
ーが引っ掛かり、レンズ洗浄シースが破損するおそれがある。
・本製品をトロッカーから無理に引き抜こうとすると、レンズ洗
浄シースの挿入部が破損するおそれがある。ゆっくりと慎重に
引き抜くこと。
・本製品はポリ塩化ビニル製のチューブを使用しており、可塑剤
が溶出する可能性があるが、生体に対して安全であることを確
認している。
・本製品を落下させると、挿入チューブに切れや穴が発生するお
それがある。レンズ洗浄シースを落下させてしまった場合は、
『取扱説明書』に従い、挿入チューブに切れや穴がないことを
十分に点検すること。切れや穴などがある場合は脱落するおそ
れがあるので、使用しないで廃棄すること。
2.併用医療機器
・本製品と組み合わせて使用するトロッカーは、内径がΦ
12.5mm より大きいものを選択すること。内径がこの値より大
きくても、内視鏡の挿入、引き抜きをスムーズに行えないもの
は使用しないこと。
・本製品と組み合わせて使用するトロッカーは、内視鏡の挿入、
引き抜きをスムーズに行えるものを選択すること。スムーズに
行えないと、臓器の損傷や部品の脱落を含むレンズ洗浄シース
の破損を起こすおそれがある。
3.準備と点検
・使用前に必ず本製品の『取扱説明書』に示す準備と点検をする
こと。異常が疑われる機器を使用すると、正常に機能しないだ
けでなく、機器を破損したり、患者または術者を傷付けたりす
るおそれがある。
・びん針の保護キャップは生理食塩水パックに穿刺するまで絶対
にはずさないこと。また、びん針の保護キャップをはずした後
には、絶対に穿刺部分を触らないこと。びん針の無菌状態が保
てなくなり、感染や組織の炎症などのおそれがある。
取扱説明書を必ずご参照ください。
2/4
・レンズ洗浄シースの各部に変形、割れ、キズ、切れ、欠け、変
色などの故障がないことを確認すること。故障したレンズ洗浄
シースを使用すると、レンズ洗浄シースの機能が低下すること
に加え、レンズ洗浄シースの一部が体腔内に脱落するおそれが
ある。異常が疑われる場合には、使用しないで廃棄すること。
・外表面にひびの入ったトロッカーや先端部の内面にエッジなど
の突起が生じたトロッカーは、新しいトロッカーと交換するこ
と。破損しているトロッカーを使うとレンズ洗浄シースが破損
し、レンズ洗浄シースの一部が体腔内に脱落するおそれがある。
・トロッカーの先端にレンズ洗浄シースの挿入チューブを破損さ
せ得るバリや欠けがないことを確認すること。レンズ洗浄シー
スが破損するおそれがある。
・本製品を内視鏡に取り付ける際、取付部を持つこと。挿入チュ
ーブなど取付部以外の部分を持つと内視鏡をレンズ洗浄シース
に挿入できないおそれがある。
・本製品と内視鏡の回転方向位置を合わせること。回転方向位置
を合わせないまま使用すると、先端枠が内視鏡先端部の照明部
分に重なって適切な照明光が得られず、内視鏡操作の妨げにな
るおそれがある。また、レンズ洗浄シースの洗浄機能が低下す
るおそれがある。
・スナップフィットのツメが 2 つとも内視鏡に取り付けられてい
ることを確認すること。ツメが内視鏡に確実に取り付けられて
いないと使用中にレンズ洗浄シースがはずれるおそれがある。
・生理食塩水パックにびん針を穿刺してから加圧すること。加圧
してから穿刺すると、生理食塩水が飛び散るおそれがある。
・レンズ洗浄シースが、その症例でレンズ洗浄シースを挿通させ
る可能性があるすべてのトロッカー(内視鏡用トロッカーおよ
び内視鏡を挿通させる可能性がある処置具用トロッカー)にス
ムーズに挿入、引き抜きができることを確認すること。スムー
ズに挿入、引き抜きができないトロッカーは使用しないこと。
レンズ洗浄シースが破損し、レンズ洗浄シースの一部が体腔内
に脱落するおそれがある。
・本製品はゆっくりと慎重にトロッカーへ挿入/抜去すること。
急激に挿入/抜去するとレンズ洗浄シースが破損し、レンズ洗
浄シースの一部が体腔内に脱落するおそれがある。また、レン
ズ洗浄シースの先端枠が内視鏡先端面から浮き、レンズ洗浄シ
ースの洗浄機能が低下するおそれがある。
・本製品はトロッカーにまっすぐ挿入/抜去すること。斜めに挿
入/抜去するとレンズ洗浄シースが破損し、レンズ洗浄シース
の一部が体腔内に脱落するおそれがある。
・炭酸ガス送気装置(UCR)の『取扱説明書』を参照し、送ガス
機能の点検を実施した際、CO2 送ガスが行われない場合は、直
ちに使用を中止し、オリンパスに連絡すること。
・炭酸ガス送気装置(UCR)の電源を切っても電源表示灯が点灯
している場合は、コンセントから電源コードを抜いて使用を中
止し、オリンパスに連絡すること。
・スイッチを押し込んで元に戻らない場合はスイッチの機能に異
常があるため使用を中止し、室内の換気をしたうえで予備のレ
ンズ洗浄シースと交換すること。
・ガス漏れ音がしたり、スイッチを操作しなくても炭酸ガス送気
装置(UCR)のフロー表示灯が点灯した場合は、送気チューブ
にキズや亀裂が生じているおそれがあるため、新しいレンズ洗
浄シースに交換すること。
・気泡が出ない場合は、送気チューブ内に異物が混入し、チュー
ブが詰まっているおそれがあるので、新しいレンズ洗浄シース
に交換すること。
4.使用方法
・使用時には、適切な保護具を常に着用すること。保護具を着用
しないと、本製品に付着した患者の血液、粘液などにより感染
につながるおそれがある。保護具としては、ゴーグル、フェイ
スマスク、防水性保護服、耐薬品性のある防水性手袋などがあ
る。手袋は、肌を保護するために、十分な長さのものを使用す
ること。
・以下の場合、内視鏡を挿入または抜去しないこと。体腔内を傷
付けたり、出血、穿孔するおそれがある。
- 無理な挿入または抜去
・万一、送気/停止スイッチを押しても炭酸ガス送気装置
(UCR)からの送ガスが停止しない場合は、CO2 ボンベのバル
ブを時計回りに閉め、送ガスを停止すること。
・炭酸ガス送気装置(UCR)のフロントパネルのフロー表示灯の
赤色 LED が点灯した場合は、炭酸ガス送気装置(UCR)は故
障している。直ちに使用を中止して、以下の手順に従って対処
すること。
- CO2 ボンベのバルブを閉める。
- 本製品の『取扱説明書』の「16.6 内視鏡の引き抜き」に従
って、内視鏡を患者からゆっくりと引き抜くこと。
・手術終了後は、炭酸ガス送気装置(UCR)の電源を切ること。
電源を入れたままにしておくと、送気/停止スイッチが誤って
ON になった場合、送ガスを続けてしまい、CO2 ボンベが空に
なってしまうだけでなく、手術室内の CO2 濃度が上昇してし
まうおそれがある。
・予備の CO2 ボンベを用意し、手技中に使用しているボンベが
空になった場合にすぐに交換できるようにすること。
・レンズ洗浄シースと炭酸ガス送気装置(UCR)の接続を解除す
る場合は、送気装置の送ガスを停止すること。接続を解除して
も送ガスは自動で停止しないため、CO2 ボンベが空になってし
まうだけでなく、室内の CO2 濃度が上がるおそれがある。
・炭酸ガス送気装置(UCR)のタイマーを「切」に設定すること。
タイマーが「長」または「短」に設定されていると、設定時間
が経過後に自動的に送ガスが停止され、レンズ洗浄シースから
の送気ができない、噴霧が出ない状態となる。
・内視鏡の先端で臓器を圧迫したり、移動させたりしないこと。
臓器に損傷を与えるおそれがある。
・内視鏡とレンズ洗浄シースをトロッカーに挿入および引き抜く
ときは、内視鏡画像を観察しながら内視鏡とレンズ洗浄シース
がトロッカーから完全に抜けるまでゆっくり慎重にまっすぐ引
き抜くこと。内視鏡が破損するおそれがある。
・噴霧、送気を行う際は、スイッチの穴を指でふさいでスイッチ
を押すこと。穴をふさがないと CO2 が放出して室内の CO2 濃
度が上昇し、室内のスタッフに悪影響を及ぼすおそれがある。
室内は十分に換気すること。
・送気チューブの一部を屈曲させないこと。流路が遮断されてレ
ンズ洗浄シースの洗浄機能が低下するおそれがある。
・送気送水チューブを踏まないこと。流路が遮断されてレンズ洗
浄シースの洗浄機能が低下するおそれがある。また使用者がチ
ューブにつまずいて倒れるおそれがある。
・滅菌フィルターに送気チューブが接続された部分など、送気チ
ューブ、送水チューブと相手部品の接続部分に力を加えないこ
と。接続部分から CO2 または生理食塩水が漏れてレンズ洗浄
シースの洗浄機能が低下するおそれがある。
・取付部を持った際に送気送水チューブの折れ曲がりやつぶれが
ないことを確認すること。折れ曲がりやつぶれがあると流路が
遮断されてレンズ洗浄シースの洗浄機能が低下するおそれがあ
る。
・内視鏡をトロッカーに対して引いて観察しようとした際に、レ
ンズ洗浄シースの送気・噴霧ノズルが内視鏡先端面から離れて
レンズ洗浄機能が低下することがある。このような場合、内視
鏡画像を観察しながら内視鏡を一度挿入する方向へ戻すこと。
・安全性を確保するため、手技に使用する各種処置具、各種処置
具装置の『添付文書』や『取扱説明書』を必ず読み、それに従
って処置を行うこと。
・患者から引き抜いた内視鏡に付着している体液をベッド、床な
どへ付着させないこと。それに触れる患者または医療従事者が
感染するおそれがある。
・内視鏡をトロッカーから引き抜いた後に再びトロッカーに入れ
る際、本製品の『取扱説明書』の「15.2 レンズ洗浄シースの
点検」の手順 3 に従って挿入チューブの点検を行うこと。一度
挿入チューブに切れ、穴などの異常が発生したレンズ洗浄シー
スは使用を中止すること。そのまま使い続けると、レンズ洗浄
シースの一部が体腔内に脱落するおそれがある。
・トロッカーから引き抜く際、および体腔外に出した状態でスイ
ッチを押さないこと。スイッチを押して先端枠に付着した血液
などが飛散し、感染などにつながるおそれがある。
・内視鏡をトロッカーから引き抜く際に強い抵抗を感じた場合、
または内視鏡画像にレンズ洗浄シースが映りこんだ場合は、無
理に引き抜こうとせず、内視鏡画像を観察しながら一度挿入す
る方向へ戻して、引き抜くこと。レンズ洗浄シースの挿入チュ
ーブを破損させるおそれがある。
取扱説明書を必ずご参照ください。
3/4
・内視鏡をトロッカーから引き抜く際、レンズ洗浄シースと内視
鏡を一緒に引き抜くこと。レンズ洗浄シースをトロッカーに挿
入した状態で内視鏡だけ抜くと、気腹圧が低下するおそれがあ
る。
・内視鏡をリプロセスする際、本製品を内視鏡に取り付けた状態
では、十分な滅菌効果が得られない。レンズ洗浄シースは必ず
取りはずして滅菌すること。
・スナップフィットのツメが内視鏡の溝に取り付いた状態で強引
に引っ張らないこと。レンズ洗浄シースが破損するおそれがあ
る。
・本製品を内視鏡から取りはずした後に再度取り付ける際、スコ
ープの挿入ができない場合は無理に挿入しないこと。繊維がス
コープに引っ掛かっているおそれがある。挿入チューブの先端
部分(繊維は除く)と取付部を持って軽く引っ張り繊維のたる
みを分散させること。先端枠を持たないこと。
・高圧ホースを炭酸ガス送気装置(UCR)のリアパネルのガス供
給口および CO2 ボンベから取りはずす際には、必ず CO2 ボン
ベのバルブを閉じ、炭酸ガス送気装置(UCR)の残留 CO2 抜
きを行ってから取りはずすこと。CO2 ボンベのバルブを閉じず、
十分にガス抜きをしないでホースをはずすと大量のガスが勢い
よく放出される。放出された高濃度の CO2 を吸入すると呼吸
困難となるおそれがある。
・圧力を開放した後にびん針を生理食塩水パックから抜くこと。
加圧した状態でびん針を抜くと生理食塩水が周囲に飛び散るお
それがある。
・本製品は再使用しないこと。再使用すると、感染、組織の炎症、
製品の破損などにつながるおそれがあり、また機能の確保がで
きない。
・使用が終了した本製品は適切な方法で廃棄すること。適切な方
法で廃棄しないと、感染などにつながるおそれがある。
・機器の故障などにより部品が体腔内に脱落した場合は、使用を
中止して適切な方法で回収すること。
有害事象
重大な有害事象
本製品を適切に使用しない場合、以下の有害事象が発生する可能
性がある。
・ガス塞栓症
・【使用上の注意】の有害事象の項に記載した、ガス塞栓症を起
こすおそれのある取扱いに注意すること。
・腔内の損傷した血管に向かって噴霧・送気しないこと。また、
損傷した血管の近くで使用したり、組織に埋め込んで使用しな
いこと。ガス塞栓症を起こすおそれがある。
・送気および噴霧の使用は必要最小限にとどめること。CO2 の送
りすぎにより、患者の苦痛を招いたり、ガス塞栓症を起こすお
それがある。
・気腹器を使用する手術においては、体腔内の圧力が設定圧より
5mmHg を超えた場合はレンズ洗浄シースの使用を停止しトロ
ッカーのバルブを開けて圧力を開放すること。そのまま使い続
けると、患者の苦痛を招いたり、ガス塞栓症を起こすおそれが
ある。
・レンズ洗浄シースを使って気腹をしないこと。患者に苦痛を与
えたり、ガス塞栓症を起こすおそれがある。
・気腹器を使用する手術においては、体腔内の圧力を常に確認で
き、過圧警告機能が付いた気腹器を使用すること。指定外の気
腹器を使用するとレンズ洗浄シースの使用によって体腔内の圧
力が設定圧を超え、患者に苦痛を与えたり、ガス塞栓症を起こ
すおそれがある。
・気腹器を使用する手術においては、レーザー装置、アルゴンビ
ーム焼灼装置、そのほかのガス供給源となる医療器とレンズ洗
浄シースの併用において、腔過圧によるガス塞栓症の事故を防
止するため下記注意事項を十分に理解したうえで使用すること。
- 内視鏡手技にレーザー装置、アルゴンビーム焼灼装置、その
ほかのガス供給源となる医療機器とレンズ洗浄シースを併用
した場合、双方がガス供給源となるため、レンズ洗浄シース
のみの使用より短時間で腔設定圧に達する。腔内が過圧状態
にならないよう十分に注意すること。レーザー装置、アルゴ
ンビーム焼灼装置には、腔内圧を監視する機能(自動送気停
止、注意表示灯、注意音)がない。気腹装置にはそれらの機
能があるが、患者、患部の状態によっては必ずしもガス塞栓
症を防止できるものではない。術者は専門の立場から適切な
判断をすること。
-気腹装置側で腔過圧の注意(表示灯、注意音)がされた場合、
直ちにトロッカーからの自然排気をすること。その場合、レ
ーザー装置、アルゴンビーム焼灼装置、そのほかのガスの供
給源となる医療機器の流入量を減らすなどの処置も合わせて
行うこと。注意音が鳴っている状態で使用を続けた場合、腔
過圧によるガス塞栓症を引き起こすおそれがある。
・スイッチの穴がふさがっていないことを確認すること。穴がふ
さがっていると送気が解除できなくなり、体腔内に CO2 を送
りすぎ、患者に苦痛を与えたり、ガス塞栓症を起こすおそれが
ある。
・気腹器を使用する手術においては、気腹器や気腹チューブは
『添付文書』や『取扱説明書』に従って十分に点検すること。
故障した気腹器や気腹チューブを使用するとレンズ洗浄シース
の使用によって体腔内の圧力が設定圧を超え、患者に苦痛を与
えたり、ガス塞栓症を起こすおそれがある。
・先端枠を水中に沈め、スイッチを操作しなくても送気・噴霧ノ
ズルから気泡が出続ける場合は、新しいものと交換すること。
そのまま内視鏡下手術に使用すると、体腔内に CO2 を送りす
ぎ、患者に苦痛を与えたり、ガス塞栓症を起こすおそれがある。
・スイッチの穴から指を離しても気泡が止まらない場合は、炭酸
ガス送気装置(UCR)の送気/停止スイッチを押して送気を停
止し、新しいレンズ洗浄シースに交換すること。そのまま内視
鏡下手術に使用すると、体腔内に CO2 を送りすぎ、患者に苦
痛を与えたり、ガス塞栓症を起こすおそれがある。
【保管方法及び有効期間等】
保管方法
・本製品は、
『取扱説明書』に従って保管すること。適切な保管
がされなかった場合、感染、機器の破損につながるおそれがあ
り、また機能の確保ができない。
・滅菌パックに破れ、シール部のはがれ、水などによるぬれが発
生するおそれのある場所に保管しないこと。滅菌パック内の無
菌状態を保てず、感染、組織の炎症などにつながるおそれがあ
る。
有効期間
滅菌パックに記載されている使用期限の過ぎたレンズ洗浄シース
は使用しないこと。感染、組織の炎症などにつながるおそれがあ
る。
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】
製造販売元:
オリンパスメディカルシステムズ株式会社
〒192-8507 東京都八王子市石川町 2951
お問い合わせ先
TEL 0120-41-7149(内視鏡お客様相談センター)
RC1510 01
取扱説明書を必ずご参照ください。
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Printed in Japan 20160500 *0000