注釈日本国憲法⑵ 長谷部恭男 編 川岸令和 = 駒村圭吾 = 阪口正二郎 = 宍戸常寿 = 土井真一 著 2017 年 1 月発売／548 頁／本体 6300 円＋税 A5 判／上製箱入 中級 上級 編集 担当者 から 学習 研究 実務 学部 LS 法曹 法務 本誌の読者の方には，注釈書というと，法曹や研究者といった専門的な職種の方を読者対象 とした書籍というイメージをお持ちの方も多いでしょうし，あるいは，注釈書そのものに馴 染みがない方もいることと思います。ですが，本書は，大学や大学院などで憲法を学ぶ際に も活用してほしいと考えています。 例えば，条文に即して判例や学説を解説するという注釈書のスタイルは，体系書や教科書とはまた 違った視点を読者に与えてくれることでしょう。 また，これまでの判例や学説への適切な道案内というのも注釈書の大事な役割のひとつですから，手 元に本書を置いておき，憲法に関して何か調べたいときには，本書を出発点として，過去の判例や文献 を って調べるというのが効率的だと思われます。言ってみれば，注釈書は，これまでの学問全体に対 する索引の役割を果たすわけです。 さらに，学界を代表する先生方がこれまでのご研究の成果を惜しみなく注いで執筆されていますか ら，最先端の議論に触れることもできます。鮮烈な言い回しもあったりして，担当編集者の私が読んで いて， 「ここは，百年後も引用されるだろうな」と思うこともしばしばありました。 ぜひ，本書をコンパス代わりとして，憲法学という叡智の海へと漕ぎ出してください。（山下） 『注釈日本国憲法』は全 4 巻から成り，本巻が第 1 回配本です。 《本巻の目次》 第 3 章 国民の権利及び義務⑴ 前注（§§10 ∼ 40） 長谷部恭男 §10【国民の要件】 長谷部恭男 宍戸常寿 §11【基本的人権の享有】 §12【自由・権利の保持の責任とその濫用の 禁止】 宍戸常寿 §13【個人の尊重・生命，自由及び幸福追求 に対する権利・公共の福祉】 土井真一 §14【法の下の平等，貴族の禁止，栄典】 川岸令和 §15【公務員選定罷免権，公務員の本質，普 通選挙の保障，秘密投票の保障】 長谷部恭男 宍戸常寿 §16【請願権】 §17【国及び公共団体の賠償責任】 宍戸常寿 §18【奴隷的拘束及び苦役からの自由】 長谷部恭男 §19【思想及び良心の自由】 駒村圭吾 駒村圭吾 §20【信教の自由】 §21【集会・結社・表現の自由，通信の秘 密】 阪口正二郎 §22【居住・移転及び職業選択の自由，外国 移住及び国籍離脱の自由】 宍戸常寿 §23【学問の自由】 長谷部恭男 §24【家族生活における個人の尊厳と両性の 平等】 川岸令和 《全巻構成》 【第 2 回配本】第 3 巻 第 3 章 国民の権利及 び義務⑵（§§25 ∼ 40）／第 4 章 国会 （§§41 ∼ 64） 【第 3 回配本】第 4 巻 第 5 章 内閣（§§65 ∼ 75）／第 6 章 司法（§§76 ∼ 82）／第 7 章 財政（§§83 ∼ 91）／第 8 章 地方自治 （§§92 ∼ 95） 【第 4 回配本】第 1 巻 前文／第 1 章 天皇 （§§1 ∼ 8）／第 2 章 戦争の放棄（§9）／ 第 9 章 改正（§96）／第 10 章 最高法規 （§§97 ∼ 99）／第 11 章 補則（§§100 ∼ 103） Mar. 2017 No.438 法学教室 71
© Copyright 2024 ExpyDoc
