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日本大学病院 整形外科センター ニュースレター
2017年1月号
ょう??
膝関節は、大腿骨と脛骨の関節面で形成
されており、大腿骨の関節面は、内・外側顆
の大きさが異なります。形態的には外側顆
の方が大きいですが、関節面は内側顆の方
が広いのです。大腿骨の関節面は、前後方向
関節外科
の距離にして脛骨の関節面の2倍以上の長
及川昇
さがあり、そのため、膝関節の動きとしては
(医局長)
屈伸運動と回旋運動を行なう螺旋関節とな
2016 年 4 月から日本大学病院、整形外科
っています。 屈伸運動は大腿骨の脛骨上の
の医局長を拝命しました「及川 昇」と申
転がり運動と滑り運動による複合運動をす
します。 整形外科の医局長は 1 年交代制
るのです。完全伸展位から屈曲初期には内
であり、皆様に覚えていただく前に任期終
側を中心に転がり運動のみであるですが、
了となってしまいます。また、私自身日本大
徐々に滑り運動も加わり、最終的には滑り
学病院に赴任したのは、2015 年 10 月から
運動のみとなります。また、脛骨の関節面
であり、現在の新しい病院になってからで
は、近位端の内側には内側顆、外側には外側
す。新任であります。ご指導、ご鞭撻のほど
顆が大きく張り出しており、その上面に 2
よろしくお願いいたします。
つの上関節面があります。上関節面は大腿
現在、日大病院整形外科の診療は、手外
骨の内側上顆と外側上顆に対応し、内側の
科、スポーツ整形、脊椎外科、関節外科のチ
方が大きく、外側の方が小さいのです。その
ームで行っています。 2016 年 10 月にメン
内側顆は凹形状面であり、外側顆は凸形状
バーが少し変わりました。手外科チームは、
面になっており、高さも少し違うのです。
長岡院長、豊泉先生、冨塚先生。 スポーツ
現在、当関節外科グループは最新の人工
整形チームは、洞口先生、小松先生、鶴崎先
膝関節を用いており、なんと上記↑特徴が
生。 脊椎外科チームは網代先生、上田先生。
すべて取り込まれ、正常膝に近い関節面の
関節外科チームは、龍先生、小島啓先生、長
形状を再現しているのです。ほかに靭帯等
谷川先生、柳沢先生と私です。
の話もありますが、それも含め非常によく
現在私の所属する関節外科チームは、人
工膝関節、人工股関節を中心に年間約 200
件を行っており、都内の病院の中でも有数
の数を誇っており、また人工関節を得意と
しているわけです。
膝関節の形状ってどうなっているのでし
できているわけです。
このように人工膝関節も日々成長してい
るのです。
ぜひ先生方の患者さんに最新の治療を薦
めてください。
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きます。
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