第三次産業の労働災害が増加

Press Release
大阪労働局
【照会先】
大 阪 労 働 局 発 表
大阪労働局 労働基準部 安全課
(電
話)06(6949)6496
平成 29 年 3 月 2 日
報道関係者 各位
第三次産業の労働災害が増加
~サービス業の労災防止セミナーを開催~
■ 大阪労働局(局長 苧谷 秀信)は、
「すぐわかる サービス業の労災防止
セミナー」を開催します。
■ 近年、労働災害発生件数に占める第三次産業の割合が増加していることか
ら、第三次産業のうち飲食店や小売店など、サービス業で多発している、比
較的軽傷ではあるものの接客に影響が出るような転倒災害や包丁などでの
切創災害を防止するための方法をわかりやすく解説します。
■ 代表的な災害について、
「すぐわかる」防止対策を解説することにより、
他の業種や他の災害の防止対策への応用を期待します。
【すぐわかる サービス業の労災防止セミナー】
◇ 日 時
平成 29 年 3 月 22 日(水)10:00~12:00
◇ 場 所
エル・おおさか(大阪府立労働センター)南ホール
大阪市中央区北浜東 3-14 (南館 5 階)
◇ 参加費
無料
◇ 定 員
200 人
近年の産業構造の変化に伴い、飲食店や小売店などに代表される第三次産業
においては、未だに安全に取り組む意識が高いとは言い難く、また、アルバイ
トなど経験が浅い労働者は職場に潜む危険を察知できないなど、労働災害を誘
発する要因が少なからず存在します。
-1-
大阪府内全体の労働災害発生件数は長期的には減少傾向にありましたが、平
成 19 年に一万人を切ったものの、平成 21 年以降 8 年間、8,000 人台で推移し
ています。
≪業種別≫
≪全産業≫
(平成 28 年の数値は、平成 29 年 1 月末日現在を基準とした推計値)
業種別にみると、過去には災害発生件数の1,2を争っていた製造業や建設
業などでは減少傾向が続いており、代わって台頭したのが第三次産業です。現
在では、労働
平成28年の労働災害(業種別・大阪)
(休業4日以上の死傷災害 )
災害全体の
平成29年1月末日現在を基準とした推計値
建設業
(650)
約半数を第
三次産業が
運輸業
(1442)
占めます。
製造業
(1788)
第三次産業
第三次産業
(4127)
全産業
(8044)
(0)
(1000)
(2000)
(3000)
(4000)
(5000)
(6000)
(7000)
(8000)
(9000)
全産業に占める割合の推移(業種別・大阪)
第三次産業
平成28年
製造業
運輸業
51.3%
建設業
22.2%
17.9%
8.1%
平成27年
48.9%
23.1%
平成26年
48.1%
23.5%
17.7%
10.3%
平成25年
47.2%
23.7%
18.5%
10.2%
平成24年
46.0%
24.8%
18.0%
10.5%
平成23年
45.5%
25.5%
18.0%
10.5%
平成22年
44.7%
26.1%
18.4%
10.3%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
-2-
18.6%
70%
80%
9.0%
90%
100%
―スタッフの労働災害を防ぐために―
どなたでも参加
いただけます
■ 日
時
平成29年3月22日(水)10:00~12:00
■ 場
所
エル・おおさか(大阪府立労働センター)
南ホール(南館5階)
大阪市中央区北浜東3-14
※ 京阪・地下鉄「天満橋」西へ 300m
※ 駐車場:30 分ごと 200 円
■ 参加費
無料
■ 定
≪ お申込はインターネットで≫
員
200人
※ お問合せは ☎06-6949-6496 安全課へ
どなたでも参加いただけます。
以下のページへアクセスし、インターネットでお申し込みください。

大阪労働局ホームページ > バナー
> 【サービス業の労災防止セミナー】を開催します >
【サービス業の労災防止セミナー】申込サイトへ

大阪労働局
サービス業の労災防止
⇒
で検索
サービス業の労災防止セミナー申込サイトへ
http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/hourei_seido/_119739/290322semina.html
大阪労働局・各労働基準監督署
http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp
H29.2
あなたの職場は大丈夫?転倒の危険をチェックしてみましょう
転倒災害防止のためのチェックシート
チェック項目
1
通路、階段、出⼝に物を放置していませんか
2
床の水たまりや氷、油、粉類などは放置せず、
その都度取り除いていますか
3
安全に移動できるように⼗分な明るさ(照度)が
確保されていますか
4
転倒を予防するための教育を⾏っていますか
5
作業靴は、作業現場に合った耐滑性があり、かつ
ちょうど良いサイズのものを選んでいますか
6
ヒヤリハット情報を活用して、転倒しやすい
場所の危険マップを作成し、周知していますか
7
段差のある箇所や滑りやすい場所などに
注意を促す標識をつけていますか
8
ポケットに手を入れたまま歩くことを
禁止していますか
9
ストレッチ体操や転倒予防のための運動を
取り入れていますか
☑
チェックの結果はいかがでしたか? 問題のあったポイントが改善されれば、きっと
作業効率も上がって働きやすい職場になります。
どのように改善するか「安全委員会」などで、全員でアイディアを出し合いましょう!
厚⽣労働省・都道府県労働局・労働基準監督署
2016.1
大阪労働局・各労働基準監督署
http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp
H29.2
転倒災害防止対策のポイント
▶転倒災害を防⽌することで、安⼼して作業が⾏えるようになり、作業効率も上がります。
できるところから少しずつ取り組んでいきましょう。
4S
(整理・整頓・清掃・清潔)
転倒しにくい作業方法
その他の対策
「あせらない 急ぐときほど 落ち着いて」
・歩⾏場所に物を放置しない
・時間に余裕を持って⾏動
・作業に適した靴の着用
・床面の汚れ(水、油、粉など)
を取り除く
・滑りやすい場所では
⼩さな歩幅で歩⾏
・床面の凹凸、
段差などの解消
・⾜元が⾒えにくい
状態で作業しない
・職場の危険マップ
の 作成による危険
情報の共有
・転倒危険場所に
ステッカーなどで
注意喚起
<転倒しないための靴選びのポイント>
サイズ
小さすぎても大きすぎても踏ん張りが
きかずバランスを崩しやすくなります。
屈曲性
屈曲性が悪いとすり足になりやすく、
つまづきの原因になります。
重量
重すぎると足が上がりにくくなり、つまづきの原因になります。
つま先方向に重量が偏っていると、歩⾏時につま先が下がり、つまづきの
原因になります。
重量バランス(前後)
つま先部の高さ
つま先の高さが低いと、ちょっとした段差にも、つまづきやすくなります。
靴底と床の耐滑性のバランス
作業場所や内容に合った耐滑性であることが重要です。例えば、滑りにくい
床に滑りにくい靴底では摩擦が強くなりすぎてつまづきの原因になります。
冬季は転倒災害が多発
▶積雪・凍結などによって転倒の危険性が高まる冬季は、以下の対策が重要です。
◇天気予報に気を配る
寒波が予想される場合などには、労働者に周知し、転倒しにくい靴
の着用を指示するなど、早めの対策を実施しましょう。
◇駐車場の除雪・融雪は万全に。出入口には転倒防止の対策を!
駐⾞場内、駐⾞場から職場までの通路を確保するため、除雪や融雪剤
の散布を⾏いましょう。また、出入口には転倒防止用のマットやヒートマット
などを敷き、夜間は照明設備を設けて明るさ(照度)を確保しましょう。
<ヒートマットの設置例>
◇職場の危険マップの作成、適切な履物、歩行方法などの教育を行う
職場内の労働者が転倒の危険を感じた場所の情報を収集し、労働者への
教育の機会に伝えるようにしましょう。また、作業に適した履物、雪道
や凍った路⾯上での歩き⽅を教育しましょう。
詳しくは、厚⽣労働省ホームページをご覧ください!
「STOP!転倒災害プロジェクト」
STOP! 転倒
検 索