先輩職員からのメッセージ2(PDF:1213KB)

■採用試験への挑戦
初受験は、大学4年生のときでした。結果は、不合
格でしたが、正直「やっぱりか。」という気持ちでした。
勉強不足だと分かっていたからです。2年後、講師を
しているときに、2度目の挑戦をしましたが、不合格でし
た。このときは、とても悔しかったですし、かなり気落ちし
たことを覚えています。授業・部活動・学級経営といっ
た面で、不器用なりに毎日全力で子どもと対峙してい
る自分に「あなたは教師としての資質はない。」と烙印
を押された気がしました。同時に、自分に教わる子ども
たちやお世話になっている職場の先輩の先生方に申
し訳ない気持ちでいっぱいになりました。3回目の挑戦
で合格したときは、「やっと合格した。」「やっと認めて
もらえた。」という気持ちになりました。お世話になって
いる職場の校長先生や家族に、真っ先に報告しまし
た。
■教師とは別の道を考えたことは?
大学卒業後、すぐには講師になれず、就職活動を
していました。実際、民間企業から内定をいただき、そ
ちらへ進もうと考えていました。
・・・なぜ、民間企業へ就職しなかったのですか?
内定をいただいた後に、島田市教育委員会から講
師のお話をいただきました。教育現場を経験してみた
いという思いもあり、数か月間でしたが中学校で働か
せていただくことにしました。1か月ほど子どもたちと過ご
した頃には、教師をやりたいという思いでいっぱいになり
ました。内定していた企業に断りの連絡を入れ、教師
を目指す決意をしました。
平成28年度採用
島田市立島田第二中学校 教諭
内山 和紀
Uchiyama Kazuki
平成25年 3月 大学卒業
平成25年10月 島田市立初倉中学校臨時講師
平成26年 3月 島田市立島田第一中学校支援員
平成26年 4月 島田市立島田第一中学校臨時講師
平成27年 4月 島田市立金谷中学校臨時講師
平成28年 4月 現職
静岡県公立学校教員採用試験特別選考 『臨時的任用講師経験者を対象とした選考』
-静岡県内の国公立学校において臨時的任用講師又は臨時的任用養護教諭としての勤務実績を有する方を対象とした選考-
教員採用試験要項に示した勤務実績等に関する条件を満たしている者で、この選考を希望する者
は、教員採用第一次選考試験において、教職・一般教養を免除又は、教職・一般教養に替えて課題
作文を実施しています。詳しい条件や試験内容については、教員採用選考試験要項を御覧ください。
※平成30年度静岡県教員採用試験要項は、平成29年4月上旬HP公開予定
静岡県教員採用試験
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■講師の頃を振り返ってみて
恥ずかしながら、もともと自分は有能な人間では
ないので、講師の経験があったことで、他の初任者
の仲間と同じスタートラインに立てているように感じて
います。もし、新卒でそのまま合格していたら、とんで
もないことになっていたかもしれません。講師を含めこ
れまで4つの中学校に勤務し、多くの先生方と出
会い、よいところをたくさん学ぶことができました。精神
的にも強くなったかもしれません。教師の仕事の多
忙さを身をもって知ることができたことも大きな財産と
なっています。苦労は多かったですが、一つ一つの
ことを、ゆっくり着実に学ぶことができました。講師時
代の自分の教え子が高校生になり、その頑張りを
聞くと、自分も頑張ろうと前向きになれます。
■今、改めてどんな教師になりたいですか?
子どもと保護者の声をちゃんと聴くことができる教
師です。声なき声も含めてです。
・・・そう考えるようになったのは、なぜ?
これまで、4つの中学校に勤務し、様々な個性を
もった子どもたちと出会いました。そうした子どもたち
と接している中で、一人一人の声に耳を傾け、その
子のためにできること、すべきことは何かを考えること
が大切だと学んだからです。
■今、心掛けていることは?
子どもたちのために頑張るのはもちろんですが、学
校全体のために何ができるかということも考えるように
しています。講師の時は、学級担任でしたが、今年
は担任をもっていないので、担任とは違った視点か
ら学校や先生方の動きを見て、できることを見つけ、
取り組んでいこうと考えています。
■講師としての3年間は?
本当に苦労しました。授業での子どもたちの顔には、
「つまらない」とはっきり書かれていました。毎週、本屋
上司の声
へ通い、よい授業ができるよう、本を読み漁りました。
大学生のときの何倍も勉強しました。最初は、分から
自分から求めて動く姿があります。多くの者が「こ
ないことを先輩の先生方に聞き、アドバイスをいただい
れくらいでいいだろう」と考えるときも、さらにその先ま
ていましたが、だんだんそうすることが申し訳なく感じて
で求めようとする貪欲さがありあます。失敗を恐れず、
しまい、質問することをためらうようになりました。その結
持ち前のバイタリティーをさらに発揮してほしいと思い
果、いろいろと失敗してしまい、かえって周りの先生方
ます。
に迷惑をかけてしまいました。
今年度は、男子バレーボール部正顧問!
・・・部活動の指導は?
毎年、未経験の部活動の顧問でした。前任の先
生と後任の先生のこと、何より部活動に励む目の前
の子どものことを考え、休日返上で、必死で取り組み
ました。
・・・思い出は?
野球部の正顧問をしていたときの中体連です。県
大会出場をかけた試合、そして3年生の引退がか
かった大事な試合の日が、自分の教員採用試験と
重なってしまい、采配を振るうことができなかったことで
す。この日のために全てを注いできた生徒にも、保護
者にも申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。