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2017年3月3日
米国小型株式市場見通し
米国経済の成長加速による恩恵を享受(1/2)
情報提供資料
概要
 米新政権の政策により経済成長が加速するとの見方が広がり、特に中小企業経営者のセンチメントが大
きく改善しました。こうした“アニマル・スピリット”は、持続的な経済成長に大きく寄与すると考えられます。
 消費者センチメントも、ほぼ完全雇用状態にある労働市場や住宅など資産価格の上昇等により、金融危機
前のピーク水準まで回復しました。
 米国株式は、総じて今期~再来期にかけて2桁の利益成長が続くと予想されています。更に、実効税率が
高く内需企業の多い小型株式は、新政権の政策により、より大きく利益上方修正される可能性もあります。
大統領選挙後の米国株式市場の動向
米国 大型/小型株式の推移
2016年11月の大統領選挙におけるトランプ氏の勝利
120
後、それまで成長率の頭打ちが続いていた米国経済、
また先行き不透明感が漂っていた米国株式市場にも、
110
大きな変化が生じ始めました。
小型株式
2016/11/8
米大統領選挙
大型株式
米国を代表する大型企業で構成されるS&P500指数
は、2016年11月8日の大統領選挙以降、+11.2%と大 100
きく上昇しました(2017年2月28日現在。以下同じ)。一
方、それまで出遅れていた米国小型株式は+16.5%と 90
大型株を大きく上回る上昇を遂げ、中国懸念と原油安
から大幅調整した2016年初の下落幅を急速に戻した
80
格好となりました。
中小企業中心に“アニマル・スピリット”が活性化
70
2015/6
2015/12
2016/6
2016/12
大統領選挙後、経済成長が加速するとの見方が広が
(年/月)
り、大きくセンチメントが改善しています。特に、中小企 出所:ブルームバーグ、GSAM 小型株式:ラッセル2000指数、大型株式:
業経営者のセンチメント改善が著しく、NFIB中小企業 S&P500指数 共にトータル・リターン、米ドルベース 期間:2015年6月30日~
楽観指数は過去3か月で1986年以来最大の上昇を示 2017年2月28日 2015年6月30日を100として指数化
しました。多国籍企業が多くを占める大手企業よりも、
米国 中小企業センチメント指数の推移
米国内を主な事業基盤とする中小企業の方が、新政策
100
の恩恵をより多く享受できると受け止められたためと考 110
えられます。
NFIB中小企業楽観指数(左軸)
当社では、このセンチメントの改善は “アニマル・スピ
リット”の活性化と捉えており、企業の投資活動を活発
100
化させ、持続的な経済成長に大きく寄与すると考えられ
ることから、大いに注目しています。
NFIB中小企業景況感指数(右軸)
50
0
新政権下では、多くの業界で新規制の凍結や規制緩
和が実行される可能性があるとみていますが、なかで
も金融やエネルギーがその恩恵を最も大きく享受する
と考えています。金融については、規制緩和による融資
活動の活発化に加え、利上げによる利ざや拡大により
収益成長が加速します。米国の銀行は比較的国内重
視なことから、特に中小企業を中心とした内需型企業
の投資活動が拡大する可能性があります。
90
-50
80
2005/12
-100
2008/12
2011/12
2014/12 (年/月)
出所:ブルームバーグ、GSAM 期間:2005年12月~2017年1月
本資料は、情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、特定の金融
商品の推奨(有価証券の取得の勧誘)を目的とするものではありません。本資料は、弊社が信頼できると判断した情報等に基づいて作成されています
が、弊社がその正確性・完全性を保証するものではありません。上記は経済や市場等の過去のデータおよび一時点における予測値であり、将来の動
向を示唆あるいは保証するものではありません。 経済、市場等に関する予測は資料作成時点のものであり、情報提供を目的とするものです。予測値
の達成を保証するものではありません。本資料に記載された見解は情報提供を目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、ま
た個別銘柄の購入・売却・保有等を推奨するものでもありません。記載された見解は資料作成時点のものであり、将来予告なしに変更する場合があり
ます。本資料の一部または全部を、弊社の書面による事前承諾なく(I)複写、写真複写、あるいはその他いかなる手段において複製すること、あるいは
(Ⅱ)再配布することを禁じます。 © 2017 Goldman Sachs. All rights reserved. <85300-OTU-481465>
1
2017年3月3日
米国小型株式市場見通し
米国経済の成長加速による恩恵を享受(2/2)
消費者を取り巻く環境も良好
情報提供資料
米国 平均賃金 / 消費者センチメントの推移
米国の消費者を取り巻く環境は、大統領選挙以前の 4.0%
流れを引き継ぎ、依然として良好な状況です。米国はほ
ぼ完全雇用の状態にあり、過去数か月における時間当 3.5%
たり平均賃金の前年比伸び率は2%台後半に達しました。
消費者センチメントを示すカンファレンスボード消費者信
頼感指数も、2017年2月に114.8まで上昇し、金融危機 3.0%
前のピークである111.9(2007年7月)を上回りました。今
後、保護主義的政策などに起因する物価の上昇や住宅 2.5%
ローン金利の上昇などの逆風に直面する可能性もあり
ますが、住宅など資産価格の上昇や所得環境の持続的 2.0%
な改善などが下支え要因になるとみられます。
企業を取り巻く環境は内需/小型企業がより優位に
時間当たり平均賃金(前年比)(左軸)
120
カンファレンスボード消費者信頼感指数(右軸)
100
80
60
40
1.5%
2007/3
20
2009/3
2011/3
2013/3
2015/3 (年/月)
法人税率の引下げを含む抜本的な税制改革など新政 出所:米労働省、ブルームバーグ 期間:2007年3月~2017年2月(時間当
権の政策は、注目された2月28日の大統領による両院 たり平均賃金は2017年1月まで)
議会演説では具体策への言及がなかったことから、3月
北米売上構成比
実効税率
以降に詳細が明らかになるとみられます。新政権の政
35%
策にはプラス、マイナス両方向のリスクがあります。減税 80%
76.2%
33.4%
やインフラ投資は実施されれば直ぐに成長に寄与するも
のの、保護主義政策や移民政策が長期的にそれを相殺 70%
する可能性もあります。下院共和党が提案する「法人税
の国境調整」の影響はやや複雑ですが、一般に輸出企
業に追い風、輸入企業には逆風とみられているものの、 60%
29.6%
30%
57.6%
同時に予想されるドル高がそのインパクトを幾分軽減す
ると考えられます。
50%
総合的にみれば、米国小型株式は、大型株式よりもや
や優位なポジションにあると予想されます。法人減税が
実施される可能性は高く、実効税率の高い内需型企業 40%
がその恩恵をより多く享受できるとみられるためです。
利益成長に沿った展開が予想される米国小型株式
米国小型株式のバリュエーションは、大型株式に比べ
僅かながらPERが高く取引されているものの、今期~再
来期にかけて米国株式は総じて2桁%の利益成長が予
想されているなか、今後、実効税率の高い内需型企業
が多くを占める小型株式の方が利益の上方修正余地が
相対的に大きくなる可能性があることも留意する必要が
あります。
トランプ大統領の慣習にとらわれない言動や4-5月のフ
ランス大統領選が近づくなか、一時的に株式市場のボラ
ティリティが高まる局面も予想されるものの、足元の米国
経済は力強い成長基調に回帰しており、良好なファンダ
メンタルズが米国株式市場を下支える要因になると考え
られます。
25%
小型株式
大型株式
小型株式
大型株式
出所:ブルームバーグ、GSAM 小型株式:ラッセル2000指数 大型株式:
S&P500指数 2016年12月末現在 実効税率は指数構成銘柄の中央値
米国小型/大型株式 バリュエーションと予想成長率
予想PER (倍)
予想EPS
成長率
今期
来期
再来期
小型
19.5
17.4
15.5
大型
18.1
16.3
14.7
小型
15.9%
12.1%
12.3%
大型
15.9%
10.8%
11.1%
出所:ブルームバーグ、GSAM 小型株式:ラッセル2000指数(赤字企業を除
く) 大型株式:S&P500指数(赤字企業を除く) 2017年2月27日時点予想
本資料は、情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、特定の金融
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が、弊社がその正確性・完全性を保証するものではありません。上記は経済や市場等の過去のデータおよび一時点における予測値であり、将来の動
向を示唆あるいは保証するものではありません。 経済、市場等に関する予測は資料作成時点のものであり、情報提供を目的とするものです。予測値
の達成を保証するものではありません。本資料に記載された見解は情報提供を目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、ま
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ます。本資料の一部または全部を、弊社の書面による事前承諾なく(I)複写、写真複写、あるいはその他いかなる手段において複製すること、あるいは
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