海老名市資源化センター大規模改修工事審査基準(PDF文書)

海老名市
資源化センター大規模改修工事
審査基準
平成 29 年 2 月
海老名市
目
次
第1節
総則
1
第2節
審査方法
1
第3節
技術提案審査及び経済性審査における点数化方法
3
第4節
評価
6
第1節
総則
本審査基準書は、海老名市(以下「本市」という。)が、海老名市資源化センター
大規模改修工事(以下「本工事」という。)を実施する工事受注者(以下「受注者」
という。)との契約締結に先立ち、海老名市資源化センター大規模改修工事の公募型
プロポーザル(以下「本プロポーザル」という。)へ参加をしようとする者を対象に
配付する「海老名市資源化センター大規模改修工事プロポーザル実施要領」、「発注
仕様書」、「審査基準書」及び「プロポーザル様式集」(以下「プロポーザル実施要
領書等」という。)と一体となるものである。
審査基準は、最適な者を特定するにあたって、提案者のうち最も優れた提案書等(見
積設計図書、技術提案書、見積書等)を提出した者を客観的に評価、特定するための
具体的な審査基準を示すものである。
第2節
審査方法
審査は、参加資格要件を審査する参加資格審査、提案者から提出される提案書等の
基礎審査、技術提案審査及び経済性審査とする。
本プロポーザルに参加しようとする者から提出される参加意向申出書及び必要書類
の審査の結果、参加資格要件を満たすことが確認された者だけが、提案書等の審査を
受けることができる。
1.参加資格審査
本プロポーザルに参加しようとする者から提出された参加意向申出書及び必要書類
について、本プロポーザル実施要領の第3節 参加資格要件を満たしていることを確
認し、審査結果を参加意向申出者に通知する。なお、参加資格要件を満たしていない
場合は、失格とする。
2.技術提案書等の審査
2.1 基礎審査
基礎審査は、提案者から提出される見積設計図書の内容について、発注仕様書で要
求している性能要件等を満たしていることを、プロポーザル実施要領等に対する質問
回答書を考慮して、確認を行うものである。
具体的な確認方法を以下に示す。なお、発注仕様書に示す性能要件等を満たしてい
ない場合は、失格とする。
(1)提出書類の審査
①必要な書類が揃っているか。
②書類間で矛盾がなく整合がとれているか。
(2)見積設計図書と発注仕様書の適合性
発注仕様書で示す性能要件を満たした提案が示されているか。
2.2
技術提案審査
技術提案書の内容を以下に示す6つの評価項目と工事実績を評価し技術評価点を決
定する。なお、審査に当たり提案者の提案内容についてプレゼンテーションを求める
とともにヒアリングを実施する。
(1)「工事計画の妥当性と信頼性」に関する技術提案
(2)「安心・安全に配慮した施設」に関する技術提案
(3)「安定的に処理できる施設」に関する技術提案
(4)「環境に十分に配慮した施設」に関する技術提案
(5)「環境教育及び地域に開かれた施設」に関する技術提案
(6)「経済性に優れた施設」に関する技術提案
2.3
経済性審査
経済性審査の内容を以下に示す3つの項目から評価し経済性評価点を決定する。
(1)見積金額
(2)外部委託費用
(3)長期点検・補修等費用
経済性審査に先立ち見積に記載された金額が予算の上限額の範囲内であることの確
認を行う。予算の上限額を上回った提案者は失格とする。また、本工事に伴って発生
する外部委託費用は、提案された品目別の外部委託日数に表1①、②に示す平成27年
度の排出量の実績、委託単価及び外部委託係数(平成32年5月まで)を乗じて算出
する。なお、設備を更新した後、平成32年5月まで、通常外部委託している資源物
を含めて、各資源物を全量処理できる場合、各排出量に委託単価及び(1−外部委託
係数)を乗じた額を減額することができることとし、減額する外部委託料は、表1③
に示す平成27年度の外部委託量実績から行う。
表1① 平成27年度 収集量の実績
月別日平均収集量(kg/日)
品目
4月
缶類
1,346
ペットボトル
1,394
容器包装プラスチック
3,888
5月
1,323
1,273
3,891
6月
1,390
1,308
4,463
7月
1,425
1,756
4,811
8月
1,389
1,544
3,721
9月
1,416
1,787
4,455
10月
1,338
1,162
3,835
11月
1,242
1,096
3,849
12月
1,336
1,000
3,653
1月
1,335
1,238
4,131
表1② 委託単価及び外部委託係数
品目
単価(円/kg)
外部委託係数
缶類
61.5円/kg
1.00
ペットボトル
48.2円/kg
0.06
容器包装プラスチック
34.2円/kg
0.83
※単価は消費税含む
2月
1,231
1,023
4,204
3月
1,329
1,280
4,571
表1③ 平成27年度外部委託量の実績
平成27年度外部処理委託量(kg)
品目
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
ペットボトル
3,910 39,780 46,080 48,100 56,370 44,730 45,320 35,570 31,850 36,290 31,530 35,010
容器包装プラスチック 61,870 27,550 27,350 27,370 9,590 15,710 10,060 5,830 5,840 38,150 11,020 17,760
平成27年度日平均外部処理委託量(kg/日)
品目
4月
5月
6月
ペットボトル
130 1,283 1,536
容器包装プラスチック
2,062
889
912
7月
1,552
883
8月
1,818
309
9月
1,491
524
10月
1,462
325
11月
1,186
194
12月
1,027
188
1月
1,171
1,231
2月
1,087
380
3月
1,129
573
3.評価
技術提案書の評価は、「2.2の技術提案書審査」による技術評価点と「2.3の経済性
審査」による経済性評価点を加えて評価点を算出する。本市は、審査委員会による審
査結果の評価点を踏まえ、提案者を特定する。
第3節
技術提案審査及び経済性審査における点数化方法
評価点は、技術評価70点と経済性評価30点を合わせて100点を満点とする。
1.技術評価点の決定方法
技術評価点については、以下の方法で算定する。
技術評価点は、各委員が各評価項目において第4節1.2の評価項目の点数化基準の
「(1)評価項目の点数化方法」により算出し、小数点第2位を四捨五入して、小数
点第1位とする。
1.1 評価項目と配点
評価項目、評価の視点及び配点等は表2のとおりとする。
表2
技術提案審査における評価項目等と配点
評価項目
大項目
中項目
小項目
①同種工事の実績
№
1
評価の視点
同種工事実績が1件以上有しているかを評価する。
評価
方法
様式
配点
3
定量
様式集第4号
様式
(1)工事実績
2
類似工事実績を3件以上有しているかを評価する。
定量
2
3
本工事は、既存資源化センターを稼働させながら大規模改修
工事を行う計画である一方で、工事期間中における外部委託
による処理量を最小限にする必要がある。したがって、工事
期間中も場内で選別処理が必要な不燃物とびん類を除いた品
目の外部委託期間を最小限に抑えつつ、①各施工段階におけ
る安全な施工計画(安全な車両動線の確保、作業エリアの確
保、仮設選別作業の確保)及び②外部委託による処理量を最
小限に抑える、具体的で実現可能な工事計画が提案されてい
るかを評価する。
定性
15
様式集第5号
様式
4
完成後の施設において、職員、作業員と搬入車両、作業車両
等の安全な動線と見学者の安全な動線が確保されているかと
使い勝手がよい設備で構成され、作業環境が改善されている
かを評価する。また、処理に伴い爆発、火災等が生じないよ
うな確実で具体的な対策が取られた施設であるかを評価す
る。
定性
15
様式集第6号
様式
②安定的に処理で
きる施設
5
搬入された資源物等を安定的に処理できる選別等の処理シス
テムとされているか。また、採用されている機器類は汎用性
があり、メンテナンス性に優れているとともに万が一の故障
の際に早期復旧が可能であるかを評価する。
定量
定性
10
様式集第7号
様式
(3)完成後の施 ③環境に十分配慮
した施設
設整備
6
周辺環境への影響(騒音・振動・悪臭等)を可能限り低減し
た対策について、生活環境影響調査の予測値と同等または低
減される対策を具体的かつ実現可能な提案となっているかを
評価する。
定性
10
様式集第8号
様式
④環境教育及び地
域に開かれた施設
7
プラザ棟の啓発設備及び見学者への説明に関して独創的で実
現可能な提案がなされているか。また、地域に開かれ親しみ
やすい施設とするための効果的で実現可能な提案となってい
るかを評価する。
定性
10
様式集第9号
様式
⑤経済性に優れた
施設
8
大規模改修の内容が、長期的な視点を踏まえ、省エネルギー
化が図られた機器類やシステムの採用等により維持管理費の
低減が図られているかを評価する。
定性
5
様式集第10
号様式
9
建設費と工事期間中に発生する外部委託量を合わせた費用を
評価する。
定量
20
様式集第11
号様式及び
第12号様式
10
様式集第13
号様式
②類似工事の実績
(2)工事期間中の施工計画
技
術
評
価
経
済
性
評
価
①安心・安全に配
慮した施設
(4)建設費と外部委託費
70
30
(5)メンテナンス費
10 稼動開始後20年間における点検補修費用を評価する。
評価点合計
定量
100
1.2
評価項目の点数化基準
各評価項目において、以下に示す方法で評価し、点数化する。
(1)評価項目の点数化方法
各評価項目において、表3に示す5段階に評価し、点数化する。
表3
評価
評価項目の点数化基準
評価内容
点数化の方法
A
提案の内容に非常に大きな期待ができる。
配点×4/4
B
提案の内容に大きな期待ができる。
配点×3/4
C
提案の内容に期待ができる。
配点×2/4
D
提案の内容にあまり期待ができない。
配点×1/4
E
提案の内容にほとんど期待ができない。
配点×0/4
審査項目№1、2の「同種工事の実績」と「類似工事の実績」については、評
価の視点に示した件数以上の実績を有している場合はそれぞれ3点と2点を加点
する。
2.経済性評価点の決定方法
経済性評価点は、見積金額と外部委託費用の合計額と長期点検・補修等費用の合計
額をそれぞれ評価し、それぞれの評価点を合算した点とする。経済性評価は、以下の
方法で算定する。
2.1
見積金額と外部委託費用の評価と配点
見積金額評価点=20×(最低見積価格+外部委託費用の最低額)/(見積価格+外部委託費用)
※見積評価点は、小数点第2位を四捨五入して、小数点第1位とする。
2.2
長期点検・補修等費用の評価と配点
長期点検・補修等費用評価点
=10×(長期点検・補修等費用の合計の最低額)/(長期点検・補修等費用の合計額)
※長期点検・補修等費用評価点は、小数点第2位を四捨五入して、小数点第1位と
する。
2.3
経済性評価点
経済性評価点=見積金額と外部委託費用の評価点+長期点検・補修等費用評価点
第4節
評価
評価点の満点は100点であり、技術評価点及び経済性評価点の合計により評価点を算
出する。
評価点=技術評価点+経済性評価点
評価点で最高得点を付けた提案者が同点である場合は、技術評価点の上位者の提案
者を特定する。