佐久間の暮らしの現状と今後の中山間地域づくり 静岡文化芸術大学 文化政策学部 文化政策学科 舩戸ゼミ 浜松市天竜区佐久間町 佐久間地区 調査報告会 日本の中山間地域は、国土面積の 7 割を占め、そのほとんどが森林や山で構成されています。この森林は、水源をかん養したり、 水を濾過して、下流域の都市部の人たちの飲料水を確保してくれています。さらに、山の棚田は、美しい農村景観を形成することに よって、訪れる都市部の人たちに安らぎや癒しを提供してくれます。このように中山間地域は、都市部に住む人たちにとって多大な 恩恵をもたらしています。 しかし、昨今、このような中山間地域が、若者流出による地域の担い手不足から地域の行事や祭りが縮小し、耕作が放棄される農 地も増えるなど、深刻な問題を抱えています。さらに、急激な人口減少により、将来的に維持が困難になると予想される集落も見ら れます。この問題は、全市面積の約 7 割を占める浜松の中山間地域(天竜区と北区の一部)も例外ではありません。 そこで、中山間地域について調査&研究に取り組む、文化政策学部 文化政策学科 舩戸ゼミでは、 「中山間地域における集落を一戸 たりとも無くしてはならない」という思いのもと、浜松の中山間地域の一つである佐久間町佐久間地区において、昨年の 5 月から 12 月まで調査を実施してきました。 具体的には、佐久間地区の自治会の代表の方だけでなく、自治会の下部組織である「班」の代表の方への聞き取りも行い、集落の 現状や課題について調査を行いました。また、佐久間地区の全世帯(約 580 世帯)にアンケートを配布し、そこにお住まいの方々の 意識やお考えについても調査を実施しました。このような調査の結果分析を踏まえ、浜松の中山間地域に集落を残していくための方 策や課題解決策を舩戸ゼミで構想し、それを3月3日(金)に佐久間地区において開催する調査報告会において発表します。 具体的には、①「他出子(実家から転出した子ども) 」と実家・集落とのかかわりの実態 ②佐久間町外から転入する「移住者」を めぐる住民意識 ③人口減少から増加する「空き家」の実態とそれをめぐる住民意識 ④佐久間での暮らしや生活に対する住民意識 という 4 つのテーマから、佐久間地区において集落を維持するための方策や今後の佐久間地区の地域づくりについて発表します。 発表会場は、本学から距離がありますが、ご興味のある方は、是非、ご来場ください。 【日時と場所】 平成29年3月3日(金) 午後7時 ~ 午後9時 佐久間歴史と民話の郷会館 小ホール (浜松市天竜区佐久間町佐久間 429-1) 【報告内容】 ① はじめに:佐久間町佐久間地区の調査概要 ・・・・・・・・・・・・・・・ 文化政策学科准教授 舩戸修一 ② 「他出子」と実家・集落とのかかわりと佐久間地区の集落維持に向けて・・ 文化政策学科2年 千葉大樹 ③ 移住者をめぐる意識と定住促進のための課題 ・・・・・・・・・・・・・・ 文化政策学科1年 鈴木晴香 ④ 空き家をめぐる意識とその利活用に向けて ・・・・・・・・・・・・・・・ 文化政策学科准教授 舩戸修一 ⑤ 佐久間地区における住民意識と地域の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・ 文化政策学科1年 鈴木晴香 ⑥ おわりに:調査報告のまとめと今後の佐久間地区の地域づくり ・・・・・・ 文化政策学科准教授 舩戸修一 【料金】 無料 【お問い合わせ】 参加をご希望される方は、以下に連絡していただき、 「調査報告会への参加申込み」をしてください。 静岡文化芸術大学 地域連携室 Tel:053-457-6105 / Mail:chiiki@suac.ac.jp
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