仕様書 - 量子科学技術研究開発機構

IFMIF/EVEDA 原型加速器における
SRF 用 RF モジュール1号機等の輸送・搬入
仕様書
2016 年11月
量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
六ヶ所核融合研究所
IFMIF加速器施設開発グループ
目 次
1.
件名 ................................................................................................................................. 1
2.
目的及び概要 ................................................................................................................... 1
3.
輸送品 .............................................................................................................................. 1
4.
輸送区間及び搬入場所 .................................................................................................... 3
5.
納期及び作業期間............................................................................................................ 3
6.
作業内容 .......................................................................................................................... 4
7.
業務に必要な資格等 ........................................................................................................ 5
8.
支給品及び貸与品............................................................................................................ 5
9.
提出書類 .......................................................................................................................... 5
10. 検収条件 .......................................................................................................................... 6
11. 適用法規 .......................................................................................................................... 6
12. 特記事項 .......................................................................................................................... 7
13. 安全管理 .......................................................................................................................... 7
14. グリーン購入法の推進 ....................................................................................................... 7
15. 秘密保持 .......................................................................................................................... 7
1.
件名
IFMIF/EVEDA 原型加速器における SRF 用 RF モジュール 1 号機等の輸送・搬入
2.
目的及び概要
幅広いアプローチ活動(BA)の一環として、国際核融合材料照射施設(IFMIF)における
工学実証及び工学設計活動(EVEDA)において、9MeV/125mA の大電流 CW D+ビームを
生成する IFMIF/EVEDA 原型加速器の開発が日欧共同事業として進められている。
IFMIF/EVEDA 原型加速器は、入射器、RFQ(高周波四重極加速器)、MEBT(中間エネ
ルギービーム輸送系)、SRF(超伝導リニアック)等から成り、それらの加速器機器及び付随機
器は欧州側で製作された後、順次量子科学技術研究開発機構(以下、「機構」という)国際
核融合エネルギー研究センター(以下、「六ヶ所 BA サイト」と記す)に搬入され、据付や調整
試験、性能実証試験が行われる。
本件の SRF 用 RF モジュールは、入射器において生成された D+ビームを加速する SRF
などに高周波電力を供給する高周波源である。高周波の増幅回路と保護回路及び制御シス
テムから構成する機器であり、欧州から八戸港まで輸送される。
本仕様書は IFMIF/EVED 原型加速器の SRF 用 RF モジュール 1 号機等を、八戸港から
六ヶ所 BA サイトに輸送・搬入する業務の仕様について定めたものである。
3.
輸送品
IFMIF/EVEDA原型加速器のSRF用RFモジュール1号機等は、構成機器毎に分割されて
欧州から海上輸送される。表1に輸送される機器を示す。輸送品は精密機器を含むため、振
動・衝撃による損傷防止の観点から輸送・搬入時においては、十分な支持、養生等の対策
が求められる。
(1) 荷姿・梱包数(八戸港到着時)
40フィートドライコンテナ×3
40フィートオープントップコンテナ×1
上記の荷姿・梱包数は若干変更となることが想定される。最終的な荷姿等はBill of
Landingが発行された後に確定する。
(2) 総重量
約13トン
1
表 1 輸送品
輸送品
No
総重量
(kg)
体積(m3)
サイズ(cm)
(L x W x H)
1
SRF 用 RF モジュール 1 号機
3706
22.48
350
212
303
2
サーキュレーター
2031
14.11
254
212
262
3
RF モジュール付属品
1064
9.59
299
211
152
4
SRF 用導波管 1
341
2.34
390
120
50
5
SRF 用導波管 2
113
0.77
120
80
80
6
SRF 用導波管 3
350
2.40
400
120
50
7
SRF 用導波管 4
113
0.77
120
80
80
8
SRF 用導波管 5
310
2.25
375
120
50
9
SRF 用導波管 6
113
0.77
120
80
80
10 SRF 用導波管 7
312
2.25
375
120
50
11 SRF 用導波管 8
113
0.77
120
80
80
12 SRF 用導波管 9
320
2.28
380
120
50
13 SRF 用導波管 10
113
0.77
120
80
80
14 SRF 用導波管 11
341
2.40
400
120
50
15 SRF 用導波管 12
143
0.96
120
80
100
16 SRF 用導波管 13
331
2.40
400
120
50
17 SRF 用導波管 14
145
0.96
120
80
100
18 SRF 用導波管 15
325
2.25
375
120
50
19 SRF 用導波管 16
113
0.77
120
80
80
20 導波管接続金具及び特殊工具 1
216
0.96
120
80
100
21 導波管接続金具及び特殊工具 2
165
0.96
120
80
100
22 導波管接続金具及び特殊工具 3
430
0.80
320
50
50
4
0.04
50
40
20
24 電源ケーブル
746
1.71
124
103
134
25 RF 電源冷却系部品
350
2.40
160
120
125
26 HEBT/MEBT 冷却系部品
170
0.52
95
65
85
27 D-Plate 通信ケーブル 1
100
1.12
125
105
85
28 D-Plate 通信ケーブル 2
100
1.12
125
105
85
29 MEBT 用ケーブル
50
0.18
60
60
50
23 パソコン
注) 総重量は、梱包後の値を示す。
2
4.
輸送区間及び搬入場所
(1) 輸送区間
青森県八戸港から六ヶ所BAサイト内IFMIF/EVEDA開発試験棟までの区間。
(2) 搬入場所
IFMIF/EVEDA開発試験棟建屋内の高周波源・電源室内、テント倉庫および屋外等
の量研機構が所定した場所。所定場所および所定場所における詳細な設置箇所に
ついては別途指示する。
(3) 契約条件と作業範囲
輸送品は八戸港渡しとする。船からの荷降し、輸入通関、上記区間の輸送及び上記
場所への搬入までを作業範囲とすると共に、費用負担と危険負担の範囲とする。
5.
納期及び作業期間
(1) 納期
平成29年2月28日(火)
(2) 作業期間
本件で対象とする機器は、平成29年1月下旬に八戸港にて引き渡される予定である。
尚、詳細作業日程は契約後、調整するものとする。
6.
作業内容
(1) 保険の付保
八戸港までの輸送は欧州の所掌であるため、これ以降の作業全て(船からの荷降し
/デバンニング作業/陸上輸送/六ヶ所サイト内搬入作業等)に対して以下の保険を
付保することとし、オールリスク条件とする。また特約事項については、次の特約を付保
すること。
・損害賠償請求件放棄特約(第1種)
・テロ危険免責特約
・科学・生物・電磁気兵器等危険免責特約
輸 送 品 価 格 は 129 万 ユ ー ロ と す る 。 最 終 確 定 額 は 欧 州 輸 送 実 施 機 関 (F4E:the
European Joint Undertaking for ITER and the development of Fusion for Energy)発行の
インボイス記載額とする。
(2) 八戸港での輸入通関手続き(輸入通関費、荷役料等含む)
輸入手続きに必要な、送り状、インボイス、梱包明細書等の通関書類は機構がF4Eか
ら入手後、速やかに受注者に提出する。
本品は、日本国政府の国際協定である「核融合エネルギーの研究分野におけるより
3
広範な取組を通じた活動の共同による実施に関する日本国政府と欧州原子力共同体と
の間の協定(BA協定)」による輸入品であり、輸入時には、関税及び引き取りに係る内国
消費税に関して、免税手続きを取ること。輸入通関申告の際には、その旨税関へ申告
すること。尚、免税申請に必要な情報は、通関前に機構が受注者及び関係官庁と調整
するものとする。
(3) 船からの荷降し
受注者は、船上で荷を受け取った後、船から陸上への荷降しを実施する。尚、船上
で荷を受け取った時点で、費用負担と危険負担は欧州から移転するものとする。
(4) 八戸港コンテナヤードもしくは八戸港近辺の倉庫内でのデバンニング作業
悪天候など、輸送・搬入作業を延期せざるを得ない不慮の事態が発生した際には、
場合によってはデバンニング作業を延期し、倉庫等への一時保管が必要となる。この場
合には、機構担当者と別途協議することとする。
(5) 八戸港から六ケ所BAサイトまでの陸上輸送
別 添 図 1 に 六 ケ 所 BA サ イ ト 敷 地 内 建 屋 配 置 図 を 示 す 。 別 添 図 1 で 示 し た
IFMIF/EVEDA開発試験棟まで陸上輸送すること。
輸送品は精密機器を含むため、輸送時においては振動・衝撃による損傷の無いよう
にエアサス仕様の輸送車を使用した上で、十分に支持、養生などの対策を講ずること。
道路障害物、道路や橋の耐荷重、車両積載及び走行軌跡等を十分調査・検討した
上で輸送ルートを選定し、具体的な輸送方法を含む輸送計画書を事前に作成するこ
と。
陸送手続き等が必要となる場合は、受注者が代行するものとする。なお輸送に伴う監
督官庁への折衝(道路管理者への説明含む)が必要となる場合は、機構担当者と協議
の上、受注者が行うものとする。
悪天候など、輸送・搬入作業を延期せざるを得ない不慮の事態が発生した場合は、
倉庫等への一時保管が必要となる。この場合には、機構担当者と別途協議することとす
る。
(6) IFMIF/EVEDA開発試験棟建屋内への搬入作業
別添図2にIFMIF/EVEDA開発試験棟平面図を示す。別添図2で示した搬入扉から
高周波源・電源室及び冷却ホット機械室へ輸送品を搬入し、梱包された状態のまま仮
置きをすること。搬入後に目視確認等による簡単な輸送品の開梱検査を実施する場合
がある。
輸送品の搬入に際して、輸送品及び建屋(搬入扉、床、壁等)の汚損、損傷を防止す
るため、十分な支持、養生、段差の補間等の対策を施すこと。尚、輸送品の仮置き場所
には、必要に応じて床面の養生を行うこと。
4
業務に必要な資格等
7.
(1) 通関士
(2) その他、輸出入、輸送・搬入に関して必要な資格
支給品及び貸与品
8.
(1) 電力
必要に応じて、IFMIF/EVEDA開発試験棟内コンセントより無償支給する。
(2) 設備
必要に応じて、所定の手続きを行った後、有資格者による使用を許可する。
・蓄電池式フォークリフト(2.5 t × 2、0.6 t × 1)
提出書類
9.
表 2 で示す提出書類一覧表に記載する書類を提出すること。
No
1
提出書類
全体工程表
表2 提出書類
部数
文書 2 部及び電子ファイル送付
のこと
2
作業計画書
文書 2 部及び電子ファイル送付
のこと
3
作業要領書
文書2部及び電子ファイル送付の
こと
4
5
6
7
8
9
作業実施報告書
(監督官庁折衝の報
告書を含む)
6.(3)-(5)の作業過程
記録写真及び写真
データ
打合せ議事録
輸入許可申請書・通
知書
輸送・搬入保険証
担当者が必要と認
めた書類
提出期限
契約後速やかに
作業前別途調整の上、速やか
に提出のこと。
監督官庁折衝後に修正が必要
な場合には、修正後速やかに
再提出のこと
作業前別途調整の上、速やか
に提出のこと。
文書2部及び電子ファイル送付の
こと
作業実施後速やかに
文書 2 部及び電子ファイル送付
のこと
作業実施後速やかに
電子ファイルで送付のこと
打合せ後速やかに
文書 1 部
発行後速やかに
文書 1 部
発行後速やかに
別途指示する
随時
(提出場所)
核融合エネルギー研究開発部門 核融合炉材料研究開発部
IFMIF加速器施設開発グループ
作業計画書には以下の内容を含むこと。
5
・作業管理計画(作業体制表を含む)
・安全衛生管理計画(管理体制表を含む)
・緊急時連絡系統図
・実施工程表
作業要領書提出時に、六ヶ所 BA サイトの敷地内で実施する輸送・搬入作業に関して、作
業前に以下の書類を提出すること。
・安全衛生チェックリスト(機構様式)
・リスクアセスメント実施報告書(機構様式)
提出書類は A4 サイズを原則とする。電子データのファイル形式は、書類および表は
Microsoft Word または Microsoft Excel とし、写真データは JPEG 形式とする。
10. 検収条件
本仕様書に定める作業が完了したことの確認、及び提出書類の内容を確認し、検収とする。
11. 適用法規
受注者は関係する法規など(政令、省令、及び告示を含む)に基づいて行うものとする。
(1) 労働基準法
(2) 労働安全衛生法
(3) 消防法
(4) クレーン等安全規則
(5) 道路法
(6) 道路運送車両法
(7) 道路交通法
(8) 関税法
(9) 関税定率法
(10) 外国為替及び外国貿易法
(11) 輸出貿易管理令
(12) 六ヶ所核融合研究所所内諸規定
(13) その他関係する諸法規
12. 特記事項
(1) 受注者は業務を実施することにより取得した当該業務及び作業に関する各データ、技
術情報、成果その他のすべての資料及び情報を機構の施設外に持ち出して発表もしく
は公開し、または特定の第三者に対価をうけ、もしくは無償で提供することはできない。
ただし、あらかじめ書面により機構の承認を受けた場合はこの限りではない。
(2) 受注者は異常事態等が発生した場合、機構の指示に従い行動するものとする。
6
(3) 本件に関して疑義が生じた場合は、機構と受注者間の協議により解決する。
13. 安全管理
本契約に基づき作業を行う場合、受注者は安全管理に万全を期すると共に、発注者及び
第三者に損害を与えないよう十分な安全対策を講ずるものとする。
14. グリーン購入法の推進
(1) 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法
律)に適用する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用するも
のとする。
(2) 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定
める「紙類」の基準を満たしたものであること。
15. 秘密保持
本契約において作成された資料は、契約目的以外に使用してはならない。ただし、事前
に機構の承認を得た場合にはこの限りではない。
要求者
部課(室)名
IFMIF加速器施設開発グループ
氏
小又 将夫
名
7
別添図 1 六ヶ所 BA サイト敷地内建屋配置図
別添図 2 IFMIF/EVEDA 開発試験棟平面図
8