29年度事業計画を活発に協議

発行:岩手県国民健康保険団体連合会 発行代表者:海 沼 茂
CONTENTS
02 求められる役割と期待増す
岩手県からの要請に対応
06 「岩手の保健」第218号 3月5日に発刊
国保診療施設の健全運営に向けて
03 個別保健事業計画等に助言
担当者の声を聞きながら
07 岩手県市町村医師養成事業「修学生募集」のご案内
平成28年度(第2回)岩手県保険者協議会「合同専門部会」
平成28年度(第4回)岩手県国保連合会保健事業支援・評価委員会
04 29年度事業計画など審議
国保連合会「役員会」
岩手県国保診療施設運営連絡協議会「役員会」
08 事務処理標準システムの共同利用を協議
市町村事務処理標準システムの共同利用に関する打ち合わせ
保険者努力支援制度に係る支援内容を協議
平成28年度(第2回)国保地区協議会事務局長会議
05 29 年度事業計画を活発に協議
岩手県在宅保健活動者連絡協議会「役員会」
システム機能と操作を習得
平成28年度保険料(税)適正算定マニュアル研修会
今月の表紙
伝統優美 ひな人形
盛岡市
「一ノ倉邸」
盛岡市の保護庭園「一ノ倉邸」では、ひな人形展
が催されており、多彩なひな人形が大勢の家族連れ
や観光客を楽しませています。
取材に訪れた2月11日は、江戸時代の貴重な天保
びなや古今びななどが飾られ、邸内には雅やかな雰
囲気が広がっていました。
平成28年度(第2回)岩手県保険者協議会「合同専門部会」
岩手県保険者協議会(会長・髙橋昌造矢巾町長)は2月8日、国保会館で合
同専門部会(企画調査部会・保健活動部会)を開催した。
医療保険者などを代表する委員19人が出席した合同専門部会では、29年度事
業計画や29年度会計予算などを協議したほか、岩手県医療政策室の担当者が医
療費適正化計画の策定について説明した。
会議では、欠員となっていた企画調
査部会長と保健活動部会長の互選が行
われ、企画調査部会長に健康保険組合
連合会岩手連合会の小田嶋佳子事務局
長、保健活動部会長に全国健康保険協
会岩手支部企画総務部の千葉小香枝保
健グループ長を選任した。任期は 年
3月 日までとなる。
続けて、小田嶋企画調査部会長を座
長に選出し、▽ 年度事業計画▽ 年
度会計予算▽ 年度集合契約における
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契約代表者の選定状況▽地域医療構想
調整会議等への出席状況―などの協議
が行われた。
6つの柱で事業を展開
健康診査等に関する事業の推進④医療
計画及び医療費適正化計画等への関与
⑤保険者及び関係団体との連携⑥その
他、協議会の目的達成に必要な事項―
の六点を柱とする事業計画を示した。
①では同協議会と合同専門部会を必
要に応じ年3回程度の開催とするほ
か、 ② で は 地 域 特 性 の 傾 向 調 査・ 分 析
として、 年5月診療分の国保レセプ
トデータを基に生活習慣病等の疾病統
計冊子を作成する予定とした。
また、③では広報誌等への特定健診
等受診勧奨用リーフレットデータの活
用を促進し、④では地域医療構想調整
会議等(圏域連携会議等)に委員を選
出し参画するほか、医療計画及び医療
費適正化計画の策定に際し、岩手県か
らの要請に対応する。
こ の ほ か、 年 度 会 計 予 算 で は、 事
業内容に応じた按分方法による負担金
額などが示され、3月に開催する保険
者協議会本会に諮ることを決定した。
次に、 年度市町村国保における特
定健診・特定保健指導の実施体制等と
特定健診・特定保健指導の実施状況(保
険者別年次推移)の情報提供、各種会
議の報告が行われたほか、県医療政策
室医療政策担当の千田真広課長と田高
善久主査が医療費適正化計画の策定に
ついて説明した。(以下、要旨)
県の計画最終案で協議
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平成 ~ 年度の6年間を期間とす
る第三期医療費適正化計画は、達成す
べ き 目 標 や 取 り 組 む べ き 施 策、 医 療 費
の 見 込 み な ど を 考 慮 し、 保 険 者 協 議 会
と連携・協力しながら策定したい。
ま た、 岩 手 県 で は 年 度 に 策 定 作 業
となる医療計画と一体的に策定するこ
ととしている。医療計画の実質的な審
議は医療審議会と医療計画部会で行わ
れるが、医療計画部会では医療費適正
化計画についても議論する。
このほか、さまざまな保健関係の計
画があり、 年度は見直しの作業があ
ることから、医療費適正化計画の策定
と併せて見直し作業を実施する。
医療費適正化計画は保険者協議会と
協 議 を 行 っ た 上 で 策 定 す る た め、パ ブ
リックコメントを実施し最終案で協議
書を取り交わしたいと考えている。
岩手県からは医療費適正化計画の策定について説明が行われた
企画調査部会長に選任された健保連岩手連合会の小田嶋佳子事務局長(右)と保健
活動部会長に選任された協会けんぽ岩手支部の千葉小香枝保健グループ長(左)
中 で も、 年 度 事 業 計 画 で 事 務 局 は
「医療法において、都道府県は医療計画
の策定又は変更に当たり、保険者協議
会の意見を聴かなければならないとさ
れているほか、高齢者の医療の確保に
関する法律の改正により、都道府県が
医療費適正化計画を策定又は変更する
際は、保険者協議会に協議しなければ
ならないとされており、国から求めら
れる役割や期待が大きくなっている」
と述べ、①機関会議の開催②データヘ
ルスの推進等に係る事業の推進③特定
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岩手県からの要請に対応
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求められる役割と期待増す
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国保連
情報
景を把握すること。
③ストラクチャー(構造)評価には庁内連携のほか、主要な事
繰り返し発信すること。
担当者の声を聞きながら
④事業目的を絞り、対応したアウトカム(結果)評価を掲げる
業所や保健推進員等との連携も加えること。
②未受診者名簿を作成の上、訪問できる体制か評価し、未受診
を階層化することで、重症群へ重点的に取り組める。
◆個別保健事業計画(重症化予防事業)
者の受診率をアウトカム評価すること。
①受診勧奨率や医療機関受診率のほか、検査データの悪化や改
②ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチの効率
善もアウトカム評価に加えること。
◆データヘルス計画
的な実施に向け、外部団体等の利活用を検討すること。
①計画の策定前に協力団体等を想定しておくと、個別保健事業
◆その他
の人員や予算も要求しやすくなる。
①国保に出入りする非正規雇用の人は、実態把握が難しい。連
携等工夫して把握に努めること。
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◆個別保健事業計画(受診勧奨値を超えている者への対策)
ことでPDCAサイクルが回りやすくなる。
①同じC判定でも検査値により重症度は異なる。各種ガイドラ
未受診者対策や受診勧奨値を超えてい
る者への対策、重症化予防事業などの
個別保健事業計画が説明された。
その後、質問や意見交換を通し委員
か ら 助 言 が 行 わ れ た。( 主 な 助 言 は 左
上表参照)
助言を保健事業につなぐ
れた。
また、受診勧奨値を超えている者へ
の 対 策 で は、「 糖 尿 病 な ど で 同 じ C 判
定でも、検査値により重症度が異なる。
各種ガイドラインに沿って他のリスク
要因と組み合わせ、重症度や緊急性を
階層化することで、重点的に重症群へ
の取り組みを強化できる」などの助言
があったほか、重症化予防事業につい
て は、 対 応 人 数 を 補 う 方 策 と し て「 ハ
イリスクアプローチとポピュレーショ
ンアプローチを効率的に実施するため
にも、発想を変えて外部の資源を利活
用することも検討してほしい」と助言
した。
健康課題と目的を確認
No.1631
国保連
情報
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個別保健事業計画等に助言
②特定健診に関心がない人にも伝わるように、健診の重要性を
特定健診未受診者対策について、委
員からは「血圧や血糖値を知ることで
重症化予防につながるなど、特定健診
に関心のない人にも健診の重要性が伝
わるよう繰り返し発信することがポイ
ン ト 」「 事 業 全 体 を 通 し て、 協 力 が 必
要な部分もストラクチャー評価に入れ
ることで、どの程度達成できたか評価
できるようになる」などの意見が出さ
次に、岩手県医師国保組合からデー
タヘルス計画の説明が行われた。
同国保組合の被保険者は約7割が女
性 で あ る ほ か、平 均 年 齢 歳 代 な ど の
特徴がある。分析の結果、医療費の多く
は悪性新生物に係るものが占めている
ことから、①がん検診の受診率向上②
メタボ予防に向けた健康生活―を計画
の目的としたことなどが説明された。
こ れ を 受 け、 委 員 か ら は「 被 保 険 者
の約半分が働いていることになる。中
小 企 業 が 集 ま っ た 産 業 保 健 の よ う に、
それぞれの職場における意識啓発等も
大 事 だ ろ う 」「 医 師 と 医 師 以 外、 医 師
と そ の 家 族・ 職 員 な ど、 そ れ ぞ れ 異 な
る集団での分析も検討してほしい」な
どの助言があった。
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平成 年度
(第4回)
岩手県国保連合会保健事業支援・評価委員会
インに沿って他のリスク要因と組み合わせ、重症度や緊急性
月8日、国保会館で平成 年度(第4回)岩手県国民健康保険団体連合会保
本会は
健事業支援・評価委員会を開催した。委員4人と3市町などの国保・一般衛生部門の担
当者8人が出席した委員会では、保険者で策定する個別保健事業計画やデータヘルス計
画への助言が行われた。
①どのような理由で特定健診を受診しないのか、未受診者の背
での委員会を通して保険者の事業を評
価できるようになってきたが、細部に
ついてはディスカッションしながら確
認していこう」と呼び掛けた。
続けて、坂田委員長を座長に選出し
協議が行われ、3保険者から特定健診
対話形式で行われた委員会では、委員が保険者に直接助言した
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◆個別保健事業計画(特定健診未受診者対策)
冒頭、あいさつした岩手医科大学衛
生学公衆衛生学講座教授の坂田清美委
員 長 は「 本 日 は 宮 古 市、 陸 前 高 田 市、
葛巻町それぞれの個別保健事業計画へ
の助言と、岩手県医師国保組合のデー
タヘルス計画策定支援となる。これま
保健事業支援・評価委員会からの主な助言
市町村医師養成事業の調査結果も報告
国保連合会「役員会」
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本会役員会は2月7日、国保会館で開催された。役員会では、報告事項と
して個人情報保護基本規程の制定や28年度診療報酬審査支払特別会計補正
予算などが報告されたほか、議決事項では、本会事務局の組織に関する規程
の一部改正、29年度事業計画、29年度各会計予算などが審議され、本会通
常総会に諮ることが議決された。
役員会は谷藤裕明理事長(盛岡市長)
があいさつした後、議長に谷藤理事長、
議事録署名員に柳村典秀理事(滝沢市
長)と熊谷泉(紫波町長)を選出し議
案審議が行われた。
◆報告事項
報告事項では▽個人情報保護基本規
程の制定▽ネットワーク管理運用規程
の一部改正▽平成 年度診療報酬審査
支払特別会計歳入歳出予算の補正(第
3号)―など 項目を報告し承認され
た。
29年度事業計画など審議
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年度も積極的に市町村を支援
続けて、 年度国保地区協議会交付
金の算定方法や交付時期などが示され
たほか、岩手県国保運営協議会被保険
者代表委員の推薦内容やKDBシステ
ムに係る費用負担、 年度国保地区協
議会選出の各種委員の対応などが示さ
れた。
日、国保会館で平成 年度(第2回)国保地区協議会事務局長会議を開
本会は2月
催した。各国保地区から7人が出席した会議では、国民健康保険制度改革への対応や
年度国保地区協議会交付金について協議した。
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会議では、本会の菅原和彦専務理事
のあいさつの後、盛岡市健康保険課の
髙橋邦夫課長を座長に選出し、国民健
康保険制度改革への対応や 年度国保
地区協議会交付金について協議した。
国民健康保険制度改革への対応で
は、事務局から保険者努力支援制度に
向けた 年度の支援内容などが示さ
れ、主な取り組みとして①収納率向上
②特定健診受診率向上や受診勧奨③糖
尿病等の重症化予防④予防・健康づく
り⑤後発医薬品の使用促進⑥医療費分
析等⑦給付の適正化⑧第三者行為求償
―の8項目を説明し、引き続き市町村
支援に取り組む方針を示した。
その中、①では本会の中村登収納率
向上アドバイザーが「年間を通して研
修内容を生かせるよう、国保担当職員・
税務収納担当職員合同研修会を年度当
初の開催で検討している」と説明した
ほ か、 ⑧ で は、 求 償 事 務 の 受 託 範 囲 を
一部拡大し、加害者直接請求を実施す
る予定などを報告した。
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国保連
情報
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平成 年度(第2回)国保地区協議会事務局長会議
28
保険者努力支援制度に係る支援内容を協議
43
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国民健康保険制度改革への対応について協議が行われた
29年度一般会計予算など全43 議案の審議が行われた
◆議決事項
議決事項では▽事務局の組織に関す
る規程の一部改正(組織体制の見直し
により、平成 年4月から事務局次長
を部長に変更する関係)▽損害賠償請
求事務共同処理業務規則の一部改正
(損額賠償請求事務の取り扱い範囲拡
大に伴うもの)▽平成 年度事業計画
▽平成 年度一般会計予算―など全
議案が審議され、本会通常総会に諮る
ことが議決された。
このほか、事務局は市町村医師養成
事業における「義務履行対象医療機関
拡大要望」に対する市町村アンケート
の調査結果を示し、市町村医師養成協
議会では、義務履行対象医療機関に民
間医療機関を加えることについて反対
であることが説明された。
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年度事業計画を活発に協議
地域づくりによる介護予防に協力
岩手県在宅保健活動者連絡協議会「役員会」
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岩手県在宅保健活動者連絡協議会(会長・阿部惠美子保健師)は 月6日、国保会館
で役員会を開催した。役員 人が出席した会議では、国保連合会事業への協力支援や市
町村保健事業支援、地域づくりによる介護予防推進支援事業協力支援などの 年度事業
計画を活発に協議した。
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上、データヘルス計画に基づいた事業
を行っている保険者を中心に支援する
ほ か、 市 町 村 保 健 事 業 支 援 で は、 市 町
村に希望調査の上、健康まつり等イベ
ントや健康づくり講座、介護予防講座
などの支援を行うことが承認された。
地域づくりによる介護予防推進支援事業協力支援について活発に協議した
12
阿部会長を座長に選出し行われた協
議 で は、 年 度 事 業 計 画 案 と し て、 ①
国保連合会事業への協力支援②市町村
保健事業支援③地域づくりによる介護
予防推進支援事業協力支援―などが示
された。
中でも③については、岩手県長寿社
会課の西川博志主任主査が 年度の市
町村介護予防事業に対する県の支援策
を説明し「地域づくりによる介護予防
への理解と住民運営による通いの場の
構築を推進するため、アドバイザー派
遣を検討している」と述べ「希望する
市町村に対し住民運営による介護予防
に向けた通いの場の構築と、いきいき
百歳体操等の導入に関する技術的支援
に向け、県が養成する地域づくりアド
バイザーとなる会員を推薦してほし
い 」 と 依 頼 し た。 同 協 議 会 で は、 県 へ
の協力を前提に今後検討を進める。
また、国保連合会事業への協力支援
では、第2次健康ステップアップ運動
に係る支援として保険者に希望調査の
平成28年度保険料(税)適正算定マニュアル研修会
本会は12月19~21日、国保会館で保険料(税)適正算定マニュアル研
修会を開催した。3日間で市町村の担当者約50人が出席した研修会では、
システムの特長や概要などが説明された。また、出席者はシステム操作
や演習問題を実践し、システム機能と操作の熟知に努めていた。
冒頭、本会の佐藤敬司総務課長補佐
は「 年 度 に 向 け て、 各 市 町 村 で は 岩
手県から示された国保事業費納付金の
必要額を確保するため、実情に応じた
保険税率を設定することとなる。これ
により、市町村の担当者は保険税の試
算 を 行 う と 思 う が、 保 険 料( 税 ) 適 正
算定マニュアルをそのツールの一つと
して活用していただき、本会としても
保険税の試算や分析の支援をしていき
たい」とあいさつした。
30年度に向けた保険税試算に備える
続けて、本会担当者から保険料(税)
適正算定マニュアルシステムについ
3日間で市町村の担当者約50人が出席した保険料(税)適正算定マニュアル研修会
て、 特 長 や 各 プ ロ グ ラ ム の 概 要、 基 礎
データの作成方法などが説明された。
ま た、 出 席 者 は 本 会 担 当 者 の 解 説 に
基づき、基礎データの登録や試算ケー
スの作成、帳票出力の方法などのシス
テム操作を行ったほか、演習問題を実
践し、システムの機能と操作の熟知に
努めていた。
研修後の出席者アンケートでは、
「実
際にシステム操作をしながら演習問題
を 行 っ て み て、 税 率 調 整 の 仕 方 が イ
メ ー ジ で き た 」「 こ の よ う な シ ス テ ム
があることを知らなかった。今後の業
務に役立つ」などの意見が寄せられた。
本会では引き続き同マニュアルの普
及促進を図り、市町村への支援内容を
検討しながら事業運営を進めていく。
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国保連
情報
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システム機能と操作を習得
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(主な内容)
特別寄稿
保健医療特講ゼミ
―医師と患者のありよう―(4)
日本公衆衛生学会名誉会員
・元札幌医科大学教授 ……前田信雄
特集
生活習慣病・メタボリック症候群対策を探る
口腔保健は生活習慣病対策の一環として(その 24)
―住民組織活動への期待―
健康づくり総合アドバイザー・歯科医師……田沢光正
地域に生きる保健活動
高齢者の見守り支援ネットワーク「岩手町安心生活あい
ネット」の活動から見えてきたもの
岩手町健康福祉課地域包括支援センター
主任保健師……畠山 茜
シリーズ保健師を訪ねて⑰
わがまちの保健師の現場から
釜石市保健福祉部健康推進課の巻 ……編 集 部
らんどあるつと
随想 「社会的処方と聞き書き」
一関市国保藤沢病院事業管理者 ……佐藤元美
診療所の窓から 元気で長生きの秘密
陸前高田市国保二又診療所所長 ……石木幹人
国保直診だより 国保前沢診療所に赴任して
奥州市国保前沢診療所所長 ……鈴木 順
国保直診だより 地域の特性に応じた医療を
奥州市国保衣川歯科診療所所長 ……熊谷啓二
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総会は2月 日午前
館で開催される。
国保診療施設の医師確保や医師定着対策など協議した
療 施 設 間 に お け る 支 援・ 協 力 体 制 の 推
進④事業推進のための調査研究―の4
項 目 を 柱 と し た 計 画 案 を 協 議 し、 同 協
議会総会に諮ることを決定した。
時から国保会
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No.1631
国保連
国保診療施設の健全運営に向けて
年度医師確保対策など協議
岩手県国保診療施設運営連絡協議会「幹事会」
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情報
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岩手県国保診療施設運営連絡協議会(幹事長・鈴木重男葛巻町長)は1月 日、国保
会館で幹事会を開催した。会議では、昨年 月に「国保診療施設の医師確保に関する要
望書」を岩手県へ提出したことなどを含む 年度業務推進状況が報告されたほか、同協
議会設置要綱の一部改正や 年度業務推進計画などを協議した。
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次 に、 年 度 業 務 推 進 計 画 で は、 ①
医師確保対策②医師定着対策③国保診
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岩手県国保診療施設運営連絡協議会
は1月 日、国保会館で幹事会を開催
した。
幹事長の鈴木重男葛巻町長を座長に
選出し行われた協議では、 年度業務
推進状況が報告されたほか、同協議会
設置要綱の一部改正や 年度業務推進
計画、総会の開催について協議した。
こ の 中、 年 度 業 務 推 進 状 況 で は、
本会の尾形盛幸医師対策監が「昨年
月に『国民健康保険診療施設の医師確
保に関する要望書』を岩手県へ提出し、
自治医科大卒業医師の配置増員と、代
診医の確保を含めた医師確保を強く要
請した」と報告した。
また、市町村医師養成事業について
は、「 年 度 は こ れ ま で の 取 り 組 み に
加 え、 県 外 医 科 大 学 在 学 生 や、 養 成 医
師で県外での臨床研修者や義務履行猶
予者への面談を強化し、義務履行率向
上に努めている」と説明した。
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─ 良い医師になるための条件は何か。
「岩手の保健」第218号 3月5日に発刊
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情報
国保連
No.1631
審査委員会(~23日) (国保会館)
18日 地域医療研究会「歯科部会」 (国保会館)
19日 市町村放射線画像研究会「幹事会」 (国保会館)
27日 介護給付費等審査委員会 (国保会館)
保険者へのレセプト公開日は3月6日です
「病気になった
ら絶対安静」と言
われていたのは昔
の話。病気や手術
の 後 は、 必 要 以 上 に ベ ッ ド で
安静にすることにも問題があ
りそうです▼腰痛に悩まされ
て い る 人 は 多 く い ま す が、 腰
が 痛 く な っ た と き、 安 静 に す
べきかどうか調べた研究が多
数 あ り ま す。 こ れ ら の 結 果 に
よ る と、 安 静 に す る よ り も 普
段 通 り に 生 活 す る 方 が、 腰 痛
は早く軽減することが分かっ
て い ま す ▼ ま た、 変 形 性 膝 関
節 症 な ど の 膝 の 痛 み は、 安 静
にしていた人と積極的に運動
していた人を追跡調査した研
究 も あ り、 結 果 は 後 者 の 方 が
圧倒的に症状の回復が早かっ
た よ う で す ▼ こ の ほ か、 女 性
の 更 年 期 障 害 で は、 も っ と も
効果的で安全な治療法は薬を
飲 む こ と で は な く、 運 動 で あ
ることが研究で分かっていま
す▼運動はどんなものでもよ
く、 海 外 で は ヨ ガ や 太 極 拳 な
ども好まれているようですが、
人の体は動かしてこそ健康が
保たれるという結論になるよ
うです。
(熊谷)
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No.1631
国保連
情報
改めて意向調査を実施
再審査部会 (国保会館)
事務処理標準システムの共同利用を協議
16日 柔整審査会 (国保会館)
参加市町村の検討体制構築も視野に
15日 交通事故弁護士相談 (国保会館)
市町村事務処理標準システムの共同利用に関する打ち合わせ
9日 第 5 回保健事業支援・評価委員会 (国保会館)
同利用に関する情報共有と、情報提供を踏
まえた上での本県における共同利用につ
いて協議したい」と述べた。
7日 岩手県保険者協議会 (国保会館)
運用形態の相違点を周知
3月4日 市町村臨床・衛生検査技術者協会「幹事会」
(国保会館)
本会は2月3日、国保会館で市町村事務
処理標準システムの共同利用に関する打
ち合わせを開催し、市町村の担当者約 人
が出席した。
次 に、 本 会 の 担 当 者 は ① シ ス テ ム の 共
同利用を検討する市町村との諸作業②シ
ステムの導入及び共同利用に関する意向
調査―について周知した。
①では「共同利用に参加する市町村につ
いては、必要な調達要件や費用負担のルー
ル な ど を 検 討 し て い く 必 要 が あ る た め、
今 後、 検 討 体 制 の 構 築 な ど に 向 け 協 議 し
ていきたい」と説明した。
また、②では「国では昨年8月に意向調
査 を 実 施 し た が、 共 同 利 用 の 検 討 に 当 た
り、 本 会 と し て 改 め て 意 向 調 査 を 実 施 し
たい」と話し協力を依頼した。
3月の行事予定
冒頭、岩手県健康国保課の藤澤透主査は
「本日は市町村事務処理標準システムの共
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続けて「市町村事務処理標準システムの
共 同 利 用 に 係 る 取 り 組 み に つ い て 」と 題
し、▽国によるシステム導入移行調査結果
▽ シ ス テ ム 形 態 比 較 ▽ デ ー タ 連 携・ 移 行
イメージ▽システム導入形態▽クラウド
サービス形態▽クラウドによる共同利用
の構成例―などを説明した。
その中、システム導入形態では共同利用
における運用形態の違いなどを示したほ
か、クラウドサービス形態では、IaaS、
PaaS、SaaSの相違点などを解説し
た。
また、標準システムを導入する市町村へ
の 財 政 支 援 に つ い て「 国 で は、市 町 村 の シ
ステムが機器更改となるタイミングでの
乗り換えを推奨しており、平成 年度まで
に標準システムを導入する場合(平成 年
度 に 生 じ る 費 用 )ま で を 限 度 と し て、国 の
財政支援が検討されている」と説明した。
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打ち合わせでは、クラウドサービス形態の相違点やメリットなどが紹介された