前期基本計画 第1章 “「復興する」まちづくり”を目指して 第2章 “「育てる」まちづくり”を目指して 第3章 “「住み続ける」まちづくり”を目指して 第4章 “「持続する」まちづくり”を目指して 第5章 “「選ばれる」まちづくり”を目指して 第6章 “「活躍する」まちづくり”を目指して 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 施策部 門 1 生活基 盤 部門別 プロ ジェ クト 1 恒久的 な住 まい の確 保 震災復 興 【所管 :土 木部 】 現状と課題 熊本地 震で は多 数の 市民 が被災 し、住宅 につい て も多く の被 害を 受け 自宅 を離れ て暮 らし た り、避 難所 での 生活 を強 いられ た住 民が 多数 発生 しまし た。 本市は 、こ れら の市 民の 避難生 活を 解消 する ため に応急 仮設 住宅 建設 やみ なし仮 設住 宅、市 営住宅 提供 など の対 応を 行って きま した 。 応急的な住居は確保したものの応急仮設住宅やみなし仮設住宅の入居期間は原則として 2 年以内 、市営 住宅 の一 時 入居の 期限 は 1 年以 内 となっ てい るこ とか ら、被災者 に安 心し て生活 しても らう ため には 恒久 的な住 まい が必 要で す。 平成 28 年 9 月に 半壊 以上の 判定 を受 けた 世帯 に対し て行 った アン ケー トによ ると 、「 修理 や 建 て 直 し な ど に よ り 自 宅 を 再 建 す る 」 と 回 答 し た 世 帯 が 多 数 で し た が 、「 高 齢 な ど に よ り 、 資力が なく 自宅 再建 は難 しい」と回 答し た世帯 も ありま した 。こ れらの 世 帯に対 して 、い かに して恒 久的 な住 まい を確 保する かが 課題 とな って います 。 プロジェクトの基本方針 本市は 、恒 久的 な住 まい の確保 のた めに 、住 宅再 建情報 の提 供と とも に、地域特 性や 住み 慣 れたコ ミュ ニテ ィー の維 持、高 齢者な どに 配慮 し た、 「 あん しん」と「あ た たかさ 」、そし て「ふ れあい 」の ある 住宅 環境 の整備 を推 進し ます 。 特に災 害公 営住 宅の 建設 につい ては 、住 宅の 確保 が自力 では 困難 な被 災者 のため に「 早期 の 整備 」、「 中・長期 的な 住 宅政策 との 整合 」、 「 被災 地の再 生 」、「 小さな 拠点 づくり の推 進」、「そ れぞれ の地 域政 策実 現へ の寄与 」と いう 観点 で建 設を進 めま す。 また、住民 の生 活再 建の 基礎と なる 地域 づく り・住宅再 建は 主要 な課 題で す。被 災者 が安 心 できる 住ま いを 一日 も早 く確保 でき るよ う、復 興 まちづ くり につ いて も復 興事業 の加 速化 を図 ります 。 - 30 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】災害公営住宅建設の推進 熊本地 震に よっ て住 宅を 失った 市民 に恒 久的 な住 まいを 提供 する ため に、国の補 助事 業な ど を有効 に活 用し て、 災害 公営住 宅を 建設 しま す。 また、 建設 戸数 や建 設地 につい ては 、ア ンケ ート などで の建 設要 望世 帯の 意見を 踏ま えて 、 より要 望に 応え られ るよ うに実 施し ます 。 【2】住み慣れたコミュニティーを維持した安全な住宅地の復興 被災地の早期復興と市街地防災性の向上を図るため、都市防災総合推進事業などを活用し て、被 災地 にお ける 復興 まちづ くり や都 市の 防災 構造化 など に対 する 支援 を行い ます 。 また、災害 で著 しく損 壊 した住 宅な どが 集合 する ことに より 生活 環境 の整 備が必 要な 地区 に ついて は、損壊 家屋の 除 去・道 路や 公園 などの 公 共施設 や地 区施 設の 整備 を行い 、被 災地 の早 期復興 およ び市 街地 の防 災性の 向上 のた めの 支援 を行い ます 。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 建 設 戸 数 ・用 地 などの把 握 災害公営住宅 設計 の建設 建設工事 復興まちづく りと防災構造 基本計画 実施 化の支 援 一 時 的 な住 まいからの移 行 支 援 の検 討 (意 向 調 査 などの実 施 ) みなし仮設、 仮設住宅の入 自立支援 居者へ の支 援 自 立 再 建 住 宅 の情 報 提 供 - 31 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ く 施策部 門 1 り 部門別 プロ 2 生活基 盤 施 震災復 策 興 分 被災住 宅の 再建 支援 野 ジェク ト 【所管 :土 木部 】 現状と課題 熊本地 震で は人 的被 害が 発生す ると とも に多 くの 建物被 害が 発生 し、自 宅 での生 活が でき な くなっ た被 災者 は、避 難 所や車 両な どで の屋 外生 活や知 人宅 に身 を寄 せる などの 生活 を余 儀な くされ まし た。 その後 、余震 も減 り自宅 再建に 着手 する 世帯 が増 え、り災 証明 で全 壊・大 規模半 壊・半 壊の 判定を 受け た世 帯に つい ては、 国の 「応 急修 理制 度」が 適用 され まし た。 この制 度は「災 害発 生の 日から 1 カ 月で 修理 を するこ と 」にな って いま したが 、需要過 多に より施 工業 者が 見つ から ないこ とで 期 限 が延 長さ れ、未 だ完了 に至 って い ない世 帯が 多い 状況 です。 一方、この 制度 が適 用さ れない 一部 損壊 世帯 から も支援 を求 める 声が 多く 寄せら れ、本市 で はこの 声に 応え るた めに 市独自 で「 宇城 市被災 住 宅等再 建支 援事 業」を 創 設しま した 。こ の事 業は、一部 損壊世 帯に 対 しての 支援 と市 内事 業者 の活性 化を 図る 目的 で、住宅な どの 修理 金額 に応じ て復 興券 を交 付す るもの で、 平成 28 年 10 月から 実施し てい ます 。 両事業 とも 被災 者の 生活 基盤で ある 住宅 再建 を行 うため の支 援で あり、住 宅修理 をい かに 早 期に完 了す るか が課 題と なって いま す。 プロジェクトの基本方針 被災住 宅の 再建 支援 に関 しては 、国・県 への支 援 事業の 拡充 およ び新 規事 業の働 き掛 けを 行 うとと もに、被害 を受 け た全世 帯に 対し て情 報提 供や有 効活 用に つい ての 啓発や 推進 を行 いま す。 また、国の 支援 が受 けら れない 一部 損壊 世帯 につ いては 、引 き続 き市 独自 事業の「宇 城市 被 災住宅 等再 建支 援事 業」 により 支援 しま す。 今後、住宅 整備 につ いて は、住 宅の 耐震 診断 や耐 震補強 につ いて の制 度拡 充や啓 発に つい て 積極的 に推 進し ます 。 - 32 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】応急修理制度の推進 り災証 明で「半 壊以 上」の判定 を受 けて 本制 度を 申請さ れた 世帯 の修 理が 早期に 完了 でき る ように 、必 要に応 じて 国 や県な どへ の制 度拡 充要 望や、申請 者への 施工 業 者のあ っせ んを 引き 続き行 いま す。 【2】被災住宅等再建支援事業の推進 り災証 明で「半 壊未 満」の世帯 につ いて 支援 が受 けられ る本 事業 につ いて 、引き 続き 継続 し て実施 し、 被災 世帯 の生 活再建 を支 援し ます 。 【3】戸建木造住宅の耐震診断・補強設計・改修の推進 旧耐震 基準 であ る「 昭和 56 年 5 月 31 日以前 に 着工し 、在 来軸 組工 法に よって 建築 され た 地上階 数が 2 以 下の 建 物」に 対し て、 耐震 診断 費用を 助成 しま す。 また 、耐 震診 断に より「 安全な 構造 でな い 」と判 断され た建 物に つい ては 、併 せて 耐震 補強 設計お よび 改修 工事 の支 援を行 いま す。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 制 度 の拡 充 要 望 応急修理制度 応 急 修 理 制 度 の着 実 な実 施 の推進 施 工 業 者 の斡 旋 事業要望 被災した住宅 制度検討 の再建 支援 再 建 支 援 事 業 の実 施 拡充要望 住宅耐震化の 制度検討 促進 事業実施 拡充型事業実施 - 33 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 震災復 興 施策部 門 1 生活基 盤 部門別 プロ ジェ クト 3 ライフ ライ ン( 上下 水道 )の復 旧と 災害 に強 い施 設の強 化 【所管 :土 木部 】 現状と課題 熊本地 震に よっ て、上下 水道の 施設 およ び管 路が 損傷 し たこ とで 水道 水の 断水が 発生 し、復 旧まで に相 当な 時間 を費 やしま した 。 水道事 業に おい ては、上 天草宇 城水 道企 業団 の構 成市の 中で 地震 被害 が比 較的少 なか った 上 天草市 から 応援 水を 受け ながら 、早 急な 断水 対応 をして 仮復 旧を 行い まし た。 下水道 事業 にお いて は、震災直 後に は管 渠の 異常 は見ら れな かっ たも のの 、その 後の テレ ビ カメラ 調査 で管 渠内 の損 傷が確 認さ れた ため 、国 庫補助 事業 によ る復 旧工 事を行 って いま す。 また、 マン ホー ルと 道路 の段差 の復 旧な ど随 時行 ってい ます 。 上下水 道管 は地 中に 埋設 されて いる ため 、歪 み、たるみ など も想 定さ れま す。現 時点 では 応 急修理 で落 ち着 いて いる ものの 、今 後は漏 水調 査 などを 行い なが ら、傷 ん だ管路 を早 急に 復旧 する必 要が あり ます。ま た、施 設に つい ても敷 地 内に亀 裂が 入る など、い まだに 本復 旧は でき ていな い状 況に あり ます 。 プロジェクトの基本方針 上下水 道管 につ いて は、そのほ とん どが 地中 埋設 管のた めに 、目 視で 確認 するこ とは でき ま せん。今後 も、水 道管 の 漏水調 査な どを 行い、ま た下水 道管 につ いて はテ レビカ メラ によ る調 査によ って 復旧 作業 を進 めます 。 一方、これ ま で 井戸 水を 使用し てい た世 帯に おい ては、地震 によ り井 戸水 が濁っ たり 渇水 し た例も あり 、今 後、上 水 道に加 入す る世 帯も 増え てくる もの と思 われ ます 。将来 的に は人 口減 少が見 込ま れ、 これ に伴 い給水 人口 も減 少し てい きます が、 当面 の水 道水 の確保 を図 るた め、 現在休 止し てい る井 戸な どの取 水施 設な どを 再活 用する こと で、少 ない 投 資で今 後の 水の 需要 に対応 して いき ます 。 下水道 施設 につ いて は、現在は 通常 どお り排 水さ れてい るも のの 、管 渠の たるみ など も確 認 されて いる こと から、今 後実施 する 修繕 や拡 張工 事など にお いて は、耐 震 管を採 用す るな ど防 災対策 を図 りま す。 - 34 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】上水道施設災害復旧事業 災害に 強い 水道 施設 整備 や管路 更新 を行 うと とも に、定 期的 に漏 水調査 を 行うな ど管 路の 適 正な維 持管 理を 図り ます 。 現在、上天 草宇 城水 道企 業団の 構成 自治 体に おい て、災 害時 の水 供給 が不 足した 場合 の応 援 水につ いて 協議 し、 各世 帯に早 急に 水供 給が でき るよう な災 害協 定を 締結 してい ます 。 水不足 が懸 念さ れる 夏場 の水対 策に つい ては 、休 止して いる 施設 を稼 働す るなど 応急 時の 渇 水対策 に取 り組 みま す。また、寒波 によ る水道 管 凍結に よる 漏水 防止 や、災害時 の水 道管 破損 による 漏水 対策 のた めの 広報活 動を 行い ます 。 今後 、新 たに 設置 され る水道 管に つい ては 、耐 震管を 積極 的に 採用 し防 災対策 を行 いま す。 【2】下水道施設災害復旧事業 熊本地 震に より 被災 した 下水道 施設 や管 渠に つい て、早 急に 復旧 を行 うと ともに 、必 要に 応 じて管 渠内 にテ レビ カメ ラを入 れ、たるみ など の 調査を 行い なが ら、適 正 な維持 管理 を行 いま す。 下水 道は 重要 なラ イフ ライン とし て被 災し た場 合でも 、最低 限の 機能 が 維持で きる よう に最 短の期 間(目 標 30 日以 内)で 応急復 旧を 行い 、その機 能を 保持 しな がら 、本復 旧に向 けて 早 急な対 応が でき るよ うに 下水道 業務 継続 計画( BCP)の立 案を 行い、被 災時の 行動 指針 となる 計画書 の策 定に 取り 組み ます。 今後、 新た に設 置さ れる 管渠に つい ては 、耐 震管 を積極 的に 採用 し防 災対 策を行 いま す。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 上水道施設の 復旧 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 漏水調査 設計 漏水調査 設計 工事 漏水調査 設計 工事 応急対応 BCP立 案 管内調査 調 査 ・設 計 工事 応急対応 ・ 復旧完了 下水道施設の 復旧 工 事 ・修 繕 - 35 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 震災復 興 施策部 門 1 生活基 盤 部門別 プロ ジェ クト 4 公共土 木施 設お よび 被災 宅地な どの 早期 復旧 【所管 :土 木部 】 現状と課題 熊本地 震に より 道路・河 川など の公 共土 木施 設が 被災し 、路 面の 亀裂 や 陥 没、河 川護 岸の 崩 壊など で、 市民 の生 活に 多大な 被害 をも たら しま した。 この 地震 の影 響で 地盤に 緩み が生 じ、 梅雨前 線に よる 豪雨 では 、通常 では 考えら れな い ような 大規 模な 被害 が発 生し、中心 市街地 の 低・平地 では 、床 上・床 下浸水 が発 生し てお り、被災地 の実 情を 踏ま えた 早期復 旧が 求め られ ていま す。 道路の 亀裂 や陥 没は 、被 害が顕 著で あっ た下 水道 埋設部 分を 中心 に空 洞調 査を行 い、ライ フ ライン の確 保を 最優 先に 復旧に 取り 組ん でき まし たが、未だ に通行 不能 箇 所もあ り、市民生 活 に支障 をき たし てい ます 。 河川に おい ては 、宅 地と 河川護 岸が 兼用 さ れ てお り、重 機な どが 入れ ない 状況で す。災害 査 定を終 えた 被災 箇所 から 、順次 災害 復旧事 業に 取 り組ん でい ます が、施 工 する建 設業 者も 不足 してお り 、今 後、復旧 工 事の遅 れも 懸念 され てい ます 。ま た 、がけ 崩れ や 宅地の 擁壁 など にも 大きな 被害 が発 生し、こ のまま 放置 する と道 路や 水路な どの ライ フラ イン に被害 を及 ぼす 恐れ もあり ます 。 プロジェクトの基本方針 地震と 豪雨 によ る被 害は 、甚大 かつ 広範 囲に わた るため 、単 年度 での 復旧 は困難 な状 況に あ り、潜 在的 な路面 の空 洞 化や緩 みは いつ 顕在 化す るか分 から ない ため、発 見次第 対応 して いき ます。 宅地兼 用護 岸の 河川 被害 におい ては 家屋 解体 後に 護岸復 旧を 行う 必要 があ り、関 係者 と連 携 を図り なが ら取 り組 みま す。ま た、が け崩 れや 宅 地擁壁 の復 旧に つい ては 国や県 の事 業を 活用 しなが ら早 期の 復旧 を目 指し、 二次 災害 の防 止や 災害時 のラ イフ ライ ン確 保に取 り組 みま す。 今後、復旧 から 復興 へ市 民のニ ーズ に沿 った 対応 が必要 不可 欠で あり 、被 災状況 に応 じた 計 画的な 復旧 ・復 興で 、生 活への 影響 を最 小限 に抑 えてい きま す。 - 36 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】地震災道路の復旧・復興 市道は 、地震 の影 響によ り、今後 、路面 陥没 など が発生 する 恐れ もあ り、迅速に 対応 する 体 制づく りが 必要 にな りま す。生 活に 欠かせ ない 道 路であ り、常に点 検し な ければ 事故 を防 ぐこ とがで きま せん 。このた め、道路 パト ロー ルの強 化によ り 、路 面陥 没箇所 を早期 に発 見し 、随 時、補 修を 行う とと もに 、損傷 の激 しい 道路 の計 画的な 維持 管理 に取 り組 みます 。 【2】地震災河川復旧 本市の 河川 は小 規模 河川 が多く 、特 に市 街地 の 準 用河川 は、宅地 と護 岸が 兼用と なっ てお り、 復旧が 困難 な状 況に あり ます。震災 による 護岸 崩 壊や家 屋倒 壊も ある ため 、家屋 の解 体撤去 に 合わせ 、護 岸の 復旧 、整 備を行 いま す。 今後は 、計 画的 な河 川改 修を進 める とと もに 、河 川の官 民境 界に 基づ く管 理区分 を明 確に し ながら 、復 興を 進め ます 。 【3】災害がけ崩れ対策事業・宅地耐震化推進事業の実施 急傾斜 地に おい ては 、二 次災害 を防 止す るた め地 域防災 がけ 崩れ 対策 事業 を実施 しま す。 また、宅地 擁壁 の崩壊 に より国 県道 や避 難路 など の公共 施設 に被 害を 及ぼ す恐れ があ る箇 所 に対し ては 、災 害時 の ラ イフラ イン 確保 のた め宅 地耐震 化事 業を 実施 しま す。 さらに 、国 庫補 助の 対象 となら ない 被災 住宅 につ いても 、早 期復 旧を 支援 します 。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) パトロールの強 化 道路・河川の 復旧 応急対応 順 次 補 修 ・復 旧 工 事 設計 がけ崩れの防 止対策 調査 設計 がけ崩 れ対 策 復旧 事 業 の実 施 完了 住 宅 耐 震 化 制 度 による支 援 住宅耐震化の 促進 住 宅 耐 震 化 事 業 の実 施 継 続 的 に耐 震 改 修 の必 要 性 を周 知 - 37 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 震災復 興 施策部 門 2 社会基 盤 部門別 プロ ジェ クト 1 地域支 え合 いセ ンタ ーに よる生 活再 建支 援 【所管 :健 康福 祉部 】 現状と課題 熊本地 震の 発生 以降 、被 災者の 生活 を最 優先 に、 市内 6 カ 所、176 世 帯 の仮設 住宅 を平 成 28 年 11 月まで に設置 して入 居の サポ ート を行 い、現在 、約 450 人が 生 活して いま す。ま た、 罹災証 明の 判定 によ り仮 設住宅 に入 居で きな い人 や、入 居条件 はク リア し ている が仮 設住 宅の 不足で 一般 のア パー トな どを活 用し た「 みな し仮 設住宅 」で の生 活を 余儀 なくさ れた 人も 含め 、 被災者 の多 くは 震災 前の とは程 遠い 生活 を余 儀な くされ てい る状 況で す。 そこで 本市 は、被災 者の 孤独死 やひ きこ もり など を防止 し、安心 した 生活 が送ら れる よう に 支援す るこ とを 目的 とし て、平成 28 年 10 月 、宇城市 社会 福祉 協議 会内 に「 宇城 市地 域支 え 合いセ ンタ ー」 を設 置し ました 。 当セン ター では 、市内 の 仮設住 宅や 市内 外の みな し仮設 住宅 で生 活し てい る被災 者を 対象 に 困りご と相 談や コミ ュニ ティー づく りを 支え る交 流活動 など を実 施し てい ますが 、供与 期間 2 年間の 終了 前ま で早 期の 生活再 建に 向け て引 き続 き取り 組ん でい く必 要が あり、加え て、供 与 期間を 過ぎ ても 生活 再建 が難し い人 に対 して の対 応も検 討す る必 要も あり ます。 プロジェクトの基本方針 地域支 え合 いセ ンタ ーで は、自 由に 集ま れる 場所 や住民 同士 の見 守り 、相 談活動 、サ ロン 、 お茶会 など を行 い、孤 立 や生活 不活 発病 防止 活動 と仕事 づく り、さらに は 、コミ ュニ ティ ーづ くりを 行う 役割 を担 い、 被災者 一人 ひと りに 寄り 添いサ ポー トを し て いき ます。 また、住民 によ る運 営を ベース とし た支 え合 い活 動を主 な目 的と して いる ため、専門 職に よ る相談・支援 につ いては 、地 域の 既存 の専 門機関(地 域包 括支 援セ ンター・健康づ くり 推進 課 など) と連 携す るこ とに より、 問題 解決 を図 りま す。 そして 、住 民の 身近 な拠 点とし て位 置付 くた め、専門職 や専 門機 関に よる 医療や 介護 に関 す る巡回 相談 や巡 回診 療な どの受 け皿 とし ての 機能 を果た し、各 行政 区を は じめ民 生委 員や 児童 委員、保健 師との 協働 に よる早 期の 住宅 およ び生 活の再 建を 図る こと で、限られ た仮 設住 宅で の生活 から の自 立を 目指 します 。 - 38 - 第1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】見守り・生活支援相談対応 応急仮 設住 宅や みな し住 宅、在 宅で の被 災者 の見 守り、生活 支援 相談 など を行い 、一 人ひ と りの状 況に 応じ たき め細 やかな 支援 を実 施し、被 災者の 抱え る健 康問 題や 法律問 題、金融問 題 などの 専門 的な 悩み に対 する聞 き取 りな どを 行い 、その ニーズ に沿 った 専 門機関 へつ なげ てい きます 。 また、供与 期間 内で の自 立を目 標と して いま すが 、期間 を過 ぎて も生 活再 建 が難 しい 人に 対 しては 、継 続し て支 援に 取り組 んで いき ます 。 【2】コミュニティーづくりの支援 主に 、仮 設住宅 が中 心 となり ます が、集 会所 や 談話室 を活 用し た入 居者 の交流 や情 報交 換を 行う事 業を 計画 実施 し、入居者 同士 や地 域住 民と の交流 の機 会を 提供 する ことで 、孤 独死や ひ きこも りな どを 防止 し、 被災者 の早 期の 生活 再建 につな げま す。 【3】関係機関との連携 健康問 題な どを 抱え る被 災者に つい ては 、関係 機 関と連 携し て必 要な 福祉 サービ スの 提供 を 行いま す。 また 、支 え合 いセン ター や関 係機 関と の連携 や協 力、 情報 交換 などを 図る ため に 、 月1回 頻度 でミ ーテ ィン グを開 催し てい きま す。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 仮設住宅など の入居者支援 な ど の 見 守 り・相 談支 援 仮設住宅など H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) ニーズに沿 った支 援 (意 向 調 査 の実 施 ・自 立 再 建 自 立 再 建 への支 援 住 宅 の情 報 提 供 など) 交 流 事 業 の計 画 ・実 施 の交流に対す る支援 福 祉 サービスの提 供 ・ 福 祉 サービスの提 供 ・ 交 流 事 業 の計 画 ・実 施 交 流 事 業 の計 画 ・実 施 - 39 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 施策部 門 2 社会基 盤 部門別 プロ ジェ クト 2 学校教 育環 境の 災害 復旧 震災復 興 【所管 :教 育部 】 現状と課題 本市の 小中 学校 施設 は、熊本地 震に より 校舎 をは じめ体 育館 やプ ール 、さ らにイ ンフ ラ設 備 から教 材備 品ま で多 大な 被害を 受け まし た。特 に 、不知 火小 学校と 松橋 中 学校の 校舎 およ び松 橋中学 校体 育館 の被 害は 甚大で 、国 の災 害査 定を 受けた 小中 学校 施設 の復 旧工事 は全 部で 16 校にお よび まし た。 特に、不知 火小 学校 校舎 は校舎 のう ち1 棟が 一部 倒壊の 危険 性か ら使 用で きなく なり 、松 橋 中学校 校舎 は柱 にひ び割 れが生 じて 多く の教 室が 使用で きな くな りま した 。また 、松橋 中学 校 体育館 は天 井の 非構 造部 材の一 部が 落下 し、豊 福 小学校 体育 館は、筋交 の 破断に よっ て使 用で きなく なり 、授 業や 部活 動に大 きな 支障 が出 まし た。 このよ うに、学校 施設 は 甚大な 被害 を受 けま した が、本市 では 平成 27 年 度まで に全 ての 学 校教育 施設 の耐 震整 備を 終えて いた こと で、校 舎 や体育 館は 全壊 に至 らず 耐えし のぐ こと がで きたと 判断 して いま す。 一日も 早く 震災 前の 教育 環境を 取り 戻す ため、今 後の早 急な 工事 着工 およ び工事 完了 に向 け た取り 組み が求 めら れて います 。 プロジェクトの基本方針 学校教 育環 境の 復旧 に向 けて、学校 で学 ぶ全 ての 子ども たち が、安全 で安 心して 学べ る教 育 環 境 を 確 保 す る た め 、「 学 校 施 設 の 復 旧 ・ 再 建 」「 教 育 環 境 の 確 保 」「 心 の ケ ア 」 の 3 つ を 柱 と して取 り組 みを 推進 しま す。 - 40 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】学校施設の復旧・再建 安全で 安心 な学 校教 育を 確保す るた め、被害 を受 けた学 校施 設の 復旧 を急 ぐとと もに 、特 に 甚大な 被害 を受 けた 学校 施設に つい ては 仮校 舎を 整備し ます 。 特に、不知 火小 学校 の校 舎建て 替え およ び松 橋中 学校の 体育 館建 て替 えに ついて は、それ ぞ れに学 校・保護者 の代 表 や教育 関係 者、地 元の 代 表で構 成す る検 討委 員会 を設置 して 協議 を重 ね、地 域に 根差 した 再建 に取り 組み ます 。 【2】教育環境の確保 校舎や 体育 館が 使用 でき ないた め支 障を きた す授 業や部 活動 およ び学 校行 事につ いて 、他 の 施設を 確保 して 実施 でき るよう 、ま た、そ の施 設 まで安 全に 移動 でき るよ う交通 手 段 を支 援し て、教 育環 境の 確保 に取 り組み ます 。 【3】心のケア スクー ルカ ウン セラ ーな ど専門 職員 の派 遣な どに より、児童 生徒 の心の ケ アにき め細 かく 対 応する とと もに、被災 学 校に支 援教 職員 の人 的体 制を強 化し て生 徒指 導・教育相 談の 取り 組み を充実 しま す。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 災害復旧工事 学校施設の復 旧・再 建 応急的 (不 知 火 小 学 校 校 舎 ) 復旧 対応 (松 橋 中 学 校 体 育 館 ) 完了 (他 14校 ) 松橋中・) 被災学校の教 育環境 の確 保 児童生徒の心 のケア 仮設校舎建設 総合文化体育施設 の優 先 使 用 心 のケアが必 要 な童 生 徒 の実 態 把 握 (随 時 ) スクールカウンセラーなどの派遣 - 41 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 施策部 門 2 社会基 盤 部門別 プロ ジェ クト 3 指定文 化財 の災 害復 旧 震災復 興 【所管 :教 育部 】 現状と課題 本 市に は 、 現 在、 116 件 の指 定 文 化 財を は じ め 数 多く の 文 化 財が あ り ま す が、 熊 本 地 震に より、 軽微 なも のか ら復 旧困難 なも のま で含 める と 40 件の指 定文 化財 が 被災し まし た。 そのう ち修 復が 必要 な文 化財は 、国 指定 文化 財の 「浄水 寺碑 」を はじ め 27 件で、 平成 28 年度に 国の 補助 金な どで 財源が 確保 できた 15 件 につい ては 修復 が完 了し 、残 りの 12 件 につ いては 平成 29 年 度以 降 を予定 して いま す。 中でも 、県指 定文 化財「 桂原古 墳 」に つい ては 、復旧事 業費 が数 千万 円と 多額で 財源 の確 保 が必要 です 。また 、市 指 定文化 財「下 鶴橋 」の よ うに橋 が全 壊し 、復 旧が 困難に なっ た文 化財 に対し て、 どの よう に対 応して いく か今 後の 課題 です。 プロジェクトの基本方針 貴重な 文化 財を 後世 へ伝 えてい くた め、可能な 限 り被災 を受 けた 文化 財の 復旧お よび 復旧 支 援を進 めて いき ます 。 また、復旧 が困 難に なっ た指定 文化 財に つい ては 、文化 財と して の価 値は 失われ ます が、歴 史的価 値と して 後世 へ伝 えてい きま す。 - 42 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】指定文化財の災害復旧 熊本地 震に より 被災 した 指定文 化財 につ いて は、必要に 応じ 有識 者を 含め た検討 委員 会を 立 ち上げ 、価 値を 損な わな い適切 な災 害復 旧を 行い ます。 また 、個 人所 有文 化財に ついて は 、補 助金 や修復 技術な どの 支援 を行 い、復旧困 難な「 下鶴 橋」に つい ては、地域 の 意向を 組み 入れ 流失 した 石材を 可能 な限 り回 収し 、保存 活用 して いき ます。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 修復工事 指定文化財の 修 復 方 針 未 決 定 文 化 財 の復 旧 検 討 委 員 会 設 置 復旧 復 旧 方 針 決 定 、設 計 、工 事 着 手 順次復旧完了 - 43 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 施策部 門 2 社会基 盤 部門別 プロ ジェ クト 4 自治公 民館 の災 害復 旧 震災復 興 【所管 :教 育部 】 現状と課題 本市の自治公民館は熊本地震により多くの被害を受けました。被害を受けた自治公民館は 40 カ所に 上り、 使用 に 支障を きた して いる 現状 です。 また、基礎 の破 損や 壁の 亀裂、瓦の 破損 な ど で修 繕や改 築を すれ ば使 用可 能にな る場 合も 多 いです が、県内の 被害 が 甚大で あっ たた め、全 面 改築や 修繕 など を受 注す る事業 者の 手配 がで きず、遅々 として 進ま ず 、本来 の地 域活動 を行 う 施設が 手配 でき ない とい った課 題に 直面 して おり、 一日 も早 い復 旧が 求めら れて いま す。 プロジェクトの基本方針 自治公 民館 の災 害復 旧に ついて は、地域 住民 が安 全安心 して 利用 でき る施 設とす るた め、施 設の早 期復 旧に 取り 組む ととも に、地域住 民の 防 災やコ ミュ ニテ ィー の核 として の拠 点 、そ し て本来 の施 設機 能の 利用 が可能 とな るよ う、被 災 状況に 応じ て全 面改 築や 修繕な どの 整備 を支 援して いき ます 。 - 44 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】自治公民館施設の災害復旧 被災した 40 件 の自治 公 民館施 設の うち 36 件が 工事完 了し まし たが 、残 りの 4 件は平 成 29 年度へ繰 り越 して 事 業を進 めて いき ます 。ま た、事 業推 進に 当た って は、自 治公 民館 再建 支援事 業に より 復興 基金 を活用 して 整備 しま す。 【2】自治公民館の機能の確保 本来の 自治 公民 館と し ての機 能を 取り 戻し 、一 日も早 く自 治公 民館 で自 主的な 活動 がで きる ように 取り 組み ます。ま た、地 域住 民の 防災や コ ミュニ ティ ー活 動の 拠点 となる よう 、学 校と 地域を つな いで 協働 する 仕組み づく りに 取り 組み ます。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 自治公民館施 設の復 旧 災 害 復 旧 工 事 の支 援 - 45 - 復旧 完了 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 施策部 門 2 社会基 盤 部門別 プロ ジェ クト 5 スポー ツ施 設の 災害 復旧 震災復 興 【所管 :教 育部 】 現状と課題 熊本地 震に より 市内 のス ポーツ 施設 の多 くが 被災 し施設 数は 14 施 設に 上 ります 。特に小 川 観音山 ふれ あい の里 の研 修施設 は被 害が 甚大 で、外壁や 天井 は崩 落し て使 用がで きな い状 態と なり、隣接 する テニ スコ ートの 擁壁 にも 亀裂 が入 り、土 地は 陥没 して 使用 ができ ない 状況 です 。 また、 市内 の体 育館 や武 道館に つい ては 、被 災程 度に大 小は あり ます が被 害を受 けて おり 、 応急処 置的 な緊 急工 事を 実施し て、震災の 避難 所 として 使用 でき るよ うに 対応し てい ます。そ のよう な中 でも 、体 育館 などに は大 規模 な崩 壊も なく人 身的 被害 も出 ませ んでし た。 しかし 、表 面か らは 見え ない部 分も 含め て施 設全 体にダ メー ジが ある と推 測され ます ので 、 今後は 、国 の補助 によ る 災害復 旧事 業な らび に耐 震化改 修工 事を 順次 行い 、スポ ーツ 施設の 利 用者ならびに災害時の避難所として安全に利用できる施設へと改修や復旧に取り組んでいく 必要が あり ます 。 プロジェクトの基本方針 スポー ツ施 設の 災害 復旧 につい ては 、利 用者が 安 全で安 心し て利 用で きる 施設に 向け た災 害 復旧工 事を 行い 、だ れも が生涯 スポ ーツ を健 やか に楽し める 環境 づく りを 行いま す。 また、もし もの 災害 を想 定して 、さ らな る施 設の 安全性 を高 める ため 、体 育館な どの 耐震 化 改修と して 非構 造部 材( 天井材 )耐 震補 強工 事の 継続と 耐震 構造 化の 改修 工事を 実施 しま す。 - 46 - 第 1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】スポーツ施設の災害復旧 国の 災害 復旧 事業 の認 可に向 けて 、早急 な事 務 手続き を行 いま す。特 に 甚大な 被害 を受 けた 観音山 グラ ウン ド「ふ れ あいの 里」研修 施設と テ ニスコ ート につ いて は、土地擁 壁の 亀裂 や陥 没、建物 の外 壁・天 井な どの崩 落が あり 使用 でき ないた め、一 日も 早い 工 事完了 を目 指し ます 。 また、その 他の 施設 につ きまし ても 、同 様に 国の 災害復 旧事 業に より 、震 災前の 日常 を早 期 に取り 戻す ため 、復 旧工 事を行 いま す。 【2】スポーツ環境の確保 市民が生涯スポーツを気軽にレクリエーションとして楽しむことができる日常のスポーツ 環境を 取り 戻し ます 。 また、震災 後の スポ ーツ 環境は スポ ーツ 施設 が被 害を受 け、また 、避難 所 として 使用 した た めに自 由に スポ ーツ を楽 しむ事 が出 来な い状 況が 続きま した 。その よう な 中、災 害復 旧を着 実 に進め 、利 用者が 自由 に 施設使 用で きる 機会 を早 期に設 定し 、誰で も気 兼 ねせず にス ポー ツを 楽しめ る環 境づ くり に取 り組み ます 。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 応急 スポーツ施設 工事 復旧工事 復旧 完了 の復旧と機能 強化 避 難 所 としての非 構 造 部 材 耐 震 補 強 - 47 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 施策部 門 3 産業基 盤 部門別 プロ ジェ クト 1 農業経 営体 の再 建支 援 震災復 興 【所管 :経 済部 】 現状と課題 熊本地 震に おい て本 市で は、農 業用 倉庫 の倒 壊や 農業用 ハウ スの 損壊 、農 業用機 械の 損壊 な ど、被 災し た農 業者が 農 業経営 を維 持で きな い状 態にあ りま す。また、今 回の被 災に より 離農 を考え てい る農 家な ども あり、早急 な支援 が必 要 であり 、農 業経営 を維 持 してい くた めに は早 急な復 旧が 必要 不可 欠で す。 また現在は、農産物の生産および農産物の加工に必要な施設ならびに付帯施設の修繕・再 建・撤 去、農業機 械お よ び生産 した 農産 物の 加工 に必要 な機 械の 取得・修 繕に要 する 経費 を支 援する「被 災農 業者向 け 経営体 育成 支援 事業」に 取り組 んで いま すが 、今 後も継 続し た支 援が 求めら れて いま す。 プロジェクトの基本方針 熊本地震により被害を受けた農産物の生産および農産物の加工に必要な施設ならびにその 付帯施 設の 修繕・再建・撤去 、農 業機 械お よび生 産した 農産 物の 加工 に必 要な機 械の 取得・修 繕に要 する 経費 を支 援す る「被 災農 業者向 け経 営 体育成 支援 事業」を引 き 続き実 施し てい きま す。 また、被害 を受 けた 農業 者に対 し、農業 経営 継続 に必要 な資 金の 金利 負担 を軽減 する「平 成 28 年熊本 地震被 害対 策 資金」 制度 を活 用し た支 援に取 り組 んで いき ます 。 - 48 - 第 2章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】熊本地震被害に対する農業用施設・機械などの再建・修繕支援 農業 用施 設・機 械の復 旧後 、営 農を 再開 する農 業者へ の支 援で あり 、農 産物の 生産・加工 に 必要な 施設( 畜舎 、農 業 用ハウ ス 、加 工施設 など )の 再建・修繕や 、農業 用・加工 用機 械の取 得・修 繕に 係る 費用 につ いて助 成し ます 。 また、農産 物の 生産 に必 要な施 設に つい ては 、撤 去費用 につ いて も助 成し 、農業 経営 の再 建 および 経営 を維 持し てい くため の復 旧な どに 必要 な経費 を援 助し ます 。 【2】熊本地震被害対策資金の支援 熊本地震による被害を受けた農業者の経営継続に必要な資金の金利負担を軽減する制度資 金であ り、 運転 資金 の「 地震被 害対 策緊 急資 金」、「地震 被害 対策 セー フテ ィネッ ト資 金」 と、 施設等 整備 資金 の「 地震 被害対 策農 業( 漁業 )近 代化資 金 」、 「地 震被 害対 策基盤 強化 資金 」、 「地 震被害 対策 農林 漁業 施設 資金」 など 資金 を活 用し 積極的 に支 援し てい きま す。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) 農地および農 被害状況 業用施設の復 調査 災害復旧事業 旧 の実 施 完 旧・復 興 了 応 急 工 事 ・復 旧 工 事 支 援 農業経営基盤 の強化 復 事業 被災農業者向け 要望 経営体育成支 調査 援 事 業 の実 施 各 種 制 度 資 金 の支 援 - 49 - 第3部 前期基本計画 基本目 標 1 「復興 する 」ま ちづ くり 施策分 野 施策部 門 3 産業基 盤 部門別 プロ ジェ クト 2 中小企 業な どの 再建 支援 震災復 興 【所管 :経 済部 】 現状と課題 本市で は、熊本 地震 によ る商工 業な どの 産業 基盤 に大き な被 害を 受け 、事 業活動 や雇 用に 多 大な影 響が 生じ てい ます 。雇用 を維 持し産 業が 活 力を取 り戻 すた めに は、産業基 盤の 早期 復旧 や事業 所再 開支 援な どの 取り組 みが 必要 です 。 現在、店舗・工 場など 被 害を受 け生 産や 販売 高の 減少に より 経営 を維 持し ていく こと が困 難 な事業 所な どに、災害 前 の状態 へ必 要な 復旧 など に必要 な経 費を グル ープ 補助や 融資 制度 など を基に 支援 して いま す。 今後は 、災 害前 の状 態に 向けた 復旧・復 興 へ の取 り組み を迅 速に 行い 、廃 業を回 避し 経営 改 善に向 けて 、補 助金 や融 資制度 を活 用し た支 援策 で経営 の安 定化 を図 る必 要があ りま す。 プロジェクトの基本方針 熊本震 災で 被害 を受 けた 地域の 中小 企業 や商 店街 などに 対し て、事業活 動 再開に 向け た経 営 相談や 金融 支援 を行 いま す。ま た、施設や 設備 の 復旧支 援に 加え 、復興 に 向けた 販路 拡大 や技 術開発 など の支 援に 取り 組むと とも に、経 済活 動 を支え る雇 用の 確保 や維 持、産 業人 材の育 成 にも取 り組 みま す。 また、被災 した 店舗 や工 場など につ いて は、再建 に必要 な解 体・修繕 を支 援しま す。その 他、 被害を 受け た中 小企 業な どに対 して は、経 営継 続 に必要 な資 金の 金利 負担 を軽減 する 融資 制度 「 特 定 中 小 企 業 者 信 用 保 証 協 会 制 度 ( セ ー フ テ ィ ネ ッ ト 保 証 4 号 ・ 災 害 関 係 保 証 な ど )」 を 積 極的に 活用 し支 援し ます 。 - 50 - 第1章 “「 復 興 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て プロジェクトの基本計画 【1】中小企業や商店街の事業活動再開支援 製造業 の施 設や 設備 、商 店街の 施設 復旧 を支 援す るとと もに 、商 店 街 の機 能回復 やに ぎわ い 創出の ため 、そ れぞ れの 商店街 の特 性を 生か した 復興へ の取 り組 みを 支援 します 。 また、商工 会な どさ まざ まな関 係機 関と 連携 し、中小企 業の 経営 基盤 の強 化を図 ると とも に、 創業支 援な どを 行う こと により 地域 経済 の活 性化 を促進 しま す。 【2】販路開拓や技術開発などの支援 国内外 の見 本市 への 出展 促進や 商談 会な どの 開催 による 新た な販 路・ 新規 顧客の 開拓 など 、 販売力 強化 を支 援し 、中 小企業 の売 上向 上を 図り ます。 また、高度 な技 術を 持つ 大学な どの 研究 者の 協力 を得る など 、産 学連 携を 強化し 、企 業の 技 術力向 上を 図る と と もに 、本市 の特 色で ある食 関 連産業 や医 療・福祉関 連 産業、環境 関連 産業 といっ た復 興の けん 引役 となる 分野 の産 業振 興を 推進し ます 。 【3】雇用の確保・維持・人材育成 魅力的 な労 働環 境整 備を 実施し てい る企 業の PR や障が い者 雇用 に積 極的 に取り 組む 企業 の 支援を 行う ほか 、熊本地 震に伴 う離 職者 を含 む求 職者と のマ ッチ ングや UIJ ターン(※)の 促進 など、 人材 確保 に取 り組 みます 。 復旧・復興に向けたロードマップ 目 標 被災した中小 企業などの早 期復旧・経営 H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 (2016) (2017) (2018) (2019) (2020) グループ補 助 金 の活 用 グループ補 助 金 の活 用 産 業 連 関 表 に基 づく支 援 など 再建 商店街の復旧 復 興 プラン作 成 と地域内消費 の回復 復興計画実施 販路開拓と人 材育成 の支 援 継 続 的 に支 援 ・促 進 - 51 -
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