都市再生整備計画(第4回変更)

都市再生整備計画(第4回変更)
ち く ぜ ん ふ か え え き しゅうへん
ち
く
筑前深江駅周辺地区
ふくおかけん
いとしま し
福岡県 糸島市
平成28年12月
都市再生整備計画の目標及び計画期間
ふくおかけん
都道府県名
計画期間
平成
いとしま し
市町村名
福岡県
26
年度 ∼
平成
ちくぜん ふかええき しゅうへん ちく
地区名
糸島市
30
年度
筑前深江駅周辺地区
交付期間
平成
26 年度 ∼ 平成
面積
30
16.3 ha
年度
目標
【大目標】
駅前広場やアクセス道路などの都市施設を整備し、JR駅との交通結節点の整備改善により利便性の向上を図り、公共交通と連携した良好な住環境の創出と快適で安全・安心なまちづくりをめざす。
目標1 橋上駅舎、自由通路、駅前広場、アクセス道路の整備などにより駅利用者の利便性を向上する。
目標2 街路景観の向上や施設のバリアフリー化、交通結節機能の強化などによる魅力の向上と、土地の有効利用を図る。
目標3 駅周辺公共施設の一体化や防災機能の向上により、良好で安全・安心な住環境を図る。
目標設定の根拠
まちづくりの経緯及び現況
【まちづくりの経緯】
・旧二丈町の中心地区である筑前深江駅周辺は、小・中学校や公民館などの公共施設をはじめ診療所や食料品店などが立地しているが、豊かな自然環境や貴重な歴史・文化資源、有名な神社・仏閣、伝統的な祭り、新鮮な食材などの多彩な観光資源を有
する地域で、福岡都市圏をはじめ、隣接する佐賀県唐津市などからも気軽に訪れることができるレジャースポットとなっている。
・筑前深江駅は、本市西部地域における拠点地域であり、市街地へのアクセスの拠点、西側観光の入口になるなど、地域振興のため、特に重要な施設として位置づけられる地域である。
・人口は減少傾向にあり、高齢化率も市全体で比べ高い状況で、地域コミュニティの衰退や空き家の増加などさまざまな課題を抱えてる。
・平成25年3月に策定した都市計画マスタープランにおいて、筑前深江駅周辺地区は、地区拠点として位置づけられ、駅を中心とした安全な歩行者空間の整備と駐輪場の整備が求められている。
・旧深江公民館跡地利用について、地元行政区長や校区振興協議会長から市議会に請願があり、多目的で利用できる広場整備が求められている。
【現況】
・平成22年1月に旧前原市、旧二丈町、旧志摩町の1市2町が合併して誕生したため、1つの市域に前原、二丈、志摩の3つの都市計画区域が存在している。
・駅を中心として、地区拠点として、都市機能の充実をさらに図り、筑前深江駅周辺から主要地方道大野城二丈線(都市計画道路深江中央線)沿道との一体性を高め、各種商業サービス施設の誘導するなど活性化策が必要である。
・筑前深江駅では、駐車場・駐輪場や乗降スペースなどの交通結節機能の改善を図るとともに、駅からのコミュニティバスなどの生活交通手段の充実が求められている。
・災害時避難所の安全性が求められている。
課題
・本地区は、都市マスタープランにおいて、西側の地区拠点として位置づけているが、北側は海岸、南側は山林に囲まれており、筑前深江駅を拠点とした効率的な整備が必要である。
・筑前深江駅は現在、北口のみの乗降で、当該地域が南北に分断されている。北側の小学校や病院、南側の市役所支所や市立公民館、中学校、保育所、病院、食料品舗など地域内での南北移動時の交通利便性が悪く、各種手続き、送迎、通院、地域イベ
ントなどの活動が阻害されている状況である。
・駅前広場がなく、駐輪場も不足しているなどバス、タクシー、自転車などとの交通結節機能が低く、定住や観光などの振興、地域活性化が図りにくい状況である。
・放置自転車などによって歩行者空間の機能が低下している。また、西側観光の入り口でありながら、景観を損なう原因のひとつになっている。
・現在は、階段しかなく、障害のある人や高齢者などには、不自由な状況である。
・現在の深江公民館は、建物の老朽化が進み、耐震基準も満たしていない。
・地震などで災害時避難が長期化した場合に、深江校区指定避難場所が不足しており確保する必要がある。
将来ビジョン(中長期)
・本市では「第1次糸島市長期総合計画」における7つの基本目標の1つとして、「快適に暮らすことができる安全・安心のまちづくり」を掲げており、市街地から農山漁村に至る多様な地域特性を生かしながら、人々が快適に暮らし続けることができるよう生活
基盤の整備を目指している。筑前深江駅は、二丈地域における地区拠点であり、地域コミュニティ活動の拠点として、駅利用者の利便性の向上、地域間交流の活性化、周辺施設との一体性を図り、快適で安全・安心な、人が集まりやすい環境づくりを進め
る。
目標を定量化する指標
指 標
定 義
単 位
目標と指標及び目標値の関連性
従前値
基準年度
目標値
目標年度
公共交通の利用者数
人/日
筑前深江駅の乗降客数
公共交通の利用と連携したまちづくりの指標として、乗降客数の年
間1割増加を目指す。
自由通路の利用者数
人/日
自由通路の通行者数(鉄道乗降者数を含む)
自由通路の通行者数を指標として、地域の南北間の交流の促進、
利便性の向上を図る。
0
平成24年度
2,500
平成30年度
施設の利用者数
人/年
深江校区公民館の利用者数
図書館、子育て支援センターと同じ建物に移設することにより、公民
館利用者、図書館、子育て支援センター利用者双方の利便性を向
上させ、乳幼児から高齢者まで3世代の住民が相互に交流できる
施設の整備を図り、利用者の増加を目指す
21,460
平成25年度
23,606
平成28年度
災害時の深江校区での車中泊を含む宿泊可能な
避難場所及び避難所の収容人員
災害時避難が長期化した場合の避難場所での車中泊を想定し、宿
泊可能な人数を確保することにより、防災機能の向上を図る。
2,870
平成27年度
3,698
平成29年度
災害時の宿泊可能な収容人員
人
1,989
平成24年度
2,100
平成30年度
都市再生整備計画の整備方針等
計画区域の整備方針
方針に合致する主要な事業
整備方針1 橋上駅舎、自由通路、駅前広場、アクセス道路の整備などにより駅利用者の利便性を向上する。
・鉄道によって南北に分断されていた駅舎を橋上化し、自由通路を整備することで、駅利用者の利便性向上や地域間交流の活性化を図る。また、駅北側に ・街路(基幹事業/都市計画道路筑前深江駅自由通路線/市)
は小学校や病院、南側には市役所支所や市立公民館、中学校、保育所など駅を中心に公的機能が集中かつ南北に分断しているため、自由通路を整備す ・地域創造支援事業(提案事業/筑前深江駅駅舎整備/市)
ることで、駅利用者だけでなく、市民全体の利便性、安全性の向上を図る。
・駅入口が北側のみであるため、南側地域の住宅街に住む駅利用者は踏切を横断しなければならないことから、公共施設のバリアフリー化を進めることで
高齢者や障がい者をはじめとする利用者の不便や危険を解消し、公共交通の利用促進、定住の促進を図る。
整備方針2 街路景観の向上や施設のバリアフリー化、交通結節機能の強化などによる魅力の向上と土地の有効利用を図る。
・駅前広場を整備することで、バスやタクシーなどの2次交通との連結機能を促進し、本市西部地域の観光振興、地域活性化を図る。
・不足している駐車場及び駐輪場の整備を行うことで、駅の利用促進を図るとともに、放置自転車対策を進めることができ、まちの景観、環境の向上を図
る。
・道路(基幹事業/駅前広場整備/市)
・地域生活基盤施設(基幹事業/筑前深江駅前駐車場整備/市)
整備方針3 駅周辺に防災機能を有した公共施設を一極集中することにより、都市機能の充実と利便性の向上、安心安全なまちづくりを図る。
・深江校区公民館を、図書館と同じ建物に移設することにより、公民館利用者、図書館利用者双方の利便性を向上させ、乳幼児から高齢者まで3世代の
住民が相互に交流できる施設の整備を図る。
・耐震基準を満たしていない現公民館を廃止し、二丈庁舎跡に移設することにより、公民館機能の災害時避難所機能を確保する。
・自然災害や原子力災害等が発生した際に必要な災害用物資を常時備蓄することにより、安心安全なまちづくりを図る。
・旧深江公民館跡地を多目的に利用できる公園として整備し、災害時の指定避難場所とし、車中泊を想定した宿泊可能な収容人員を確保する。
その他
・高次都市施設(基幹事業/深江公民館整備/市)
・地域生活基盤施設(基幹事業/災害用物資備蓄倉庫/市)
・公園(基幹事業/二丈コミュニティプラザ整備/市)
様式3 目標を達成するために必要な交付対象事業等に関する事項
交付対象事業費
1,127.0
交付限度額
450.8
国費率
0.4
(参考)事業期間
開始年度
終了年度
26
29
26
30
27
27
27
27
27
27
29
29
交付期間内事業期間
開始年度
終了年度
26
29
26
30
27
27
27
27
27
27
29
29
(金額の単位は百万円)
基幹事業
事業
細項目
街路
道路
高次都市施設(地域交流センター)
地域生活基盤施設
地域生活基盤施設
公園
事業箇所名
事業主体
直/間
規模
都市計画道路筑前深江駅自由通路線
糸島市
糸島市
糸島市
糸島市
糸島市
糸島市
直
直
直
直
直
直
80m
3,000㎡
1,296㎡
64.7㎡
1127㎡
2,560㎡
筑前深江駅駅前広場整備
深江校区公民館整備事業
災害用物資備蓄倉庫
筑前深江駅駅前駐車場整備
二丈コミュニティプラザ整備
合計
(参考)全体
事業費
501
546
39
2
5
21
交付期間内
事業費
501
546
39
2
5
21
1,114
1,114
(参考)全体
事業費
交付期間内
事業費
うち官負担分 うち民負担分
501
0
546
0
39
0
2
0
5
0
21
0
1,114
0
交付対象
事業費
501
546
39
2
1
21
費用便益比
B/C
-
1,110
提案事業(継続地区の場合のみ記載)
事業
地域創造
支援事業
細項目
駅舎
事業箇所名
筑前深江駅駅舎整備事業
事業主体
直/間
規模
糸島市
直
240㎡
(参考)事業期間
開始年度
終了年度
26
26
交付期間内事業期間
開始年度
終了年度
26
26
17
うち官負担分 うち民負担分
17
17
17
17
交付対象
事業費
17
事業活用調
査
まちづくり活
動推進事業
合計
17
0
合計(A+B)
(参考)関連事業
事業
合計
事業箇所名
事業主体
所管省庁名
規模
直轄
(いずれかに○)
補助
地方単独
民間
事業期間
開始年度
終了年度
全体事業費
0
17 …B
1,127
…A
都市再生整備計画の区域
筑前深江駅周辺地区(福岡県糸島市)
面積
※ 計画区域が分かるような図面を添付すること。
二丈
16.3 ha
区域
二丈深江の一部
筑前深江駅周辺地区(福岡県糸島市) 整備方針概要図
駅前広場やアクセス道路などの都市施設を整備し、JR駅との交通結節
公共交通の利用者数 (人/日)
点の整備改善により利便性の向上を図り、公共交通と連携した良好な 代表的
自由通路の利用者数 (人/日)
目標 住環境の創出と快適なまちづくりをめざす。
な指標 深江校区公民館の利用者数 (人/年)
災害時の宿泊可能な収容人数
(人)
Ü
1,989
0
21,460
2,870
(H24年度)
(H24年度)
(H25年度)
(H27年度)
→
→
→
→
2,100
2,500
23,606
3,698
(H30年度)
(H30年度)
(H28年度)
(H29年度)
二丈温泉
きららの湯
市営住宅
深江校区公民館整備事業
国道202号
二丈中学校
災害用物資備蓄倉庫整備事業
深江保育所
歯科医院
病院
筑前深江駅駅前駐車場整備事業
主要地方道大野城二丈線
病院
提案事業(地域創造支援事業)筑前深
江駅駅舎整備整備事業
筑前深江駅
基幹事業(道路)駅前広場整備事業
ホームセンター
食料品店
JR筑肥線
112.5
225
食料品店
基幹事業(公園)二丈コミュニティプラザ整備事業
深江小学校
0
歯科医院
基幹事業(街路)都市計画道路筑前深江駅
自由通路線整備事業
450 メートル
【深江地区都市再生整備計画の概要】
本地区は、本市市街地の西部に位置し、南側は脊振山系、北側は玄界灘と、海と山に囲まれた地区で、農
用地も多く、平地面積の少ない地域であり、筑前深江駅を中心に市役所支所、小中学校、市立公民館などの
公的施設や病院、食料品店など生活施設が集中している。
また、豊かな自然環境や貴重な歴史・文化資源、有名な神社・仏閣、伝統的な祭り、新鮮な食材などの多彩
な観光資源を有する地域で、福岡都市圏をはじめ、隣接する佐賀県唐津市などからも気軽に訪れることがで
きるレジャースポットとなっており、都市マスタープランにおいて、西側の地区拠点として位置づけている。
このような地理的、都市機能的状況から、筑前深江駅を拠点とした効率的な整備が必要であるにもかかわら
ず、現在、筑前深江駅は、東口のみしか乗降できず、当該地域が東西に分断されている。このため、東側の小
学校や病院、西側の市役所支所や市立公民館、中学校、保育所、病院、食料品店など地域内での東西移動
時の交通利便性が悪く、各種手続き、送迎、通院、地域イベントなど、駅を大きく迂回し、踏切を横断しなけれ
ばならず、地域活動が阻害されている状況である。
また、筑前深江駅は、階段のみで、段差も多く、バリアフリー化が図られていないため、障がいのある人や高
齢者などには、駅の利用も不自由な状況で、隣の駅から乗降している人も多い。これに加え、駅前広場がなく、
駐輪場も不足しているなどバス、タクシー、自転車などとの交通結節機能が低く、定住や観光などの振興、地
域活性化が図りにくい状況である。駅前広場が未整備であることは、放置自転車などによる歩行者空間の機
能低下、景観の阻害、盗難自転車の増加の原因にもなっている。
なお、平成27年4月からは糸島市役所二丈庁舎の支所機能が廃止される。これに伴い、二丈庁舎跡へ深江
公民館を移設するなどを行うことにより、公民館機能、図書館機能、子育て支援センター等の地域コミュニティ
活動の強化を図る。
したがって、深江地区都市再生整備計画は、バスやタクシー、自転車などとの2次交通の交通結節機能の向
上、放置自転車対策、バリアフリー化、自由通路による南北交通利便性の向上などによる駅周辺の整備により、
駅利用者や観光客の増加、地域コミュニティ活動の活性化など筑前深江駅を中心にした西部地域における、
地区拠点づくりのために必要な計画である。
国道202号
深江校区
JR筑肥線
海岸部
一貴山川
深江地区都市再生整備計画エリア
福吉校区
筑前深江駅
国道202号今宿BP
山間部
0
0.5
1
2 キロメートル
糸島市役所二丈庁舎
一貴山校区