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中川運河における死魚発生時の水質
-多項目水質計による水質測定結果から-
名古屋市環境科学調査センター
1
中川運河における死魚
山中駿司,岡村祐里子,榊原靖,深尾直子
中川運河では死魚事件が多発
平成27年5月
過去最大
約47万匹の死魚
?
2
なぜ死魚は
起きたのか
?
多項目水質計による水質測定
図1
中川運河における年度別の死魚事件数
平成25年5月より測定開始
東海橋付近の上層、下層2か所に設置
クロロフィル
溶存酸素量
pH
長さ
約50cm
重さ
約3.2kg
濁度
水温、導電率、塩分濃度
図2
3
多項目水質計の設置方法
死魚発生時の水質
4/28
0:00
4/29
0:00
4/30
0:00
5/1
0:00
(日付は平成27年度)
5/2
0:00
5/3
0:00
5/4
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5/5
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5/6
0:00
5/7
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5/8
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5/9
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5/10
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5/11
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5/12
0:00
(mg/L)
20
15
10
上層
下層
上層
下層
5月3日未明
溶存酸素量ほぼ0mg/Lに
5
0
(µg/L)
400
300
200
測定範囲400µg/Lを超過!!
植物プランクトン過密状態
100
0
図3
平成27年5月の死魚発生前後における上層、下層の溶存酸素量及びクロロフィルの変動
4月28日~5月2日
クロロフィルの増加
ll
植物プランクトンが大量に増殖
Prorocentrum minimum
一方で… 酸素が光合成により
生成
夜間には呼吸や
分解で消費
5月3日未明
呼吸や死滅した
植物プランクトンの分解
ll
酸素を大量に消費
平成27年5月の死魚は
! 赤 潮 が 死 魚 発 生 の 要 因 !
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