曇るフロントガラス、事故相次ぐ

2017/02/18 (土)事故防止資料
タイツウ運輸
代表取締役
植田伸一
曇るフロントガラス、事故相次ぐ
車内外の気温差要注意
集団登校中の小学生の列に車が突っ込み、
男児2人に重軽傷負わす
「フロントガラスが曇り、前がよく見えなかった」
「隙間から前を見ていた」
曇りを放置するのは目をふさいで走るのと同じ
2017/2/18(土) 14:00
兵庫県で先月、集団登校中の小学生の列に車が突っ込み、男児2人が重軽傷を負った事故は
17日で1カ月が過ぎた。
自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕された会社員の男性(61)は、その後の
警察の調べに「フロントガラスが曇り、前がよく見えなかった」と供述。
冬場の冷え込みなどでガラスが曇り、視界不良で起きる事故は全国で相次いでおり、同署は
注意を呼び掛けている。
警察によると、事故は1月17日朝、兵庫県の市道で起きた。
片側1車線の信号機のない三差路。
男性は約300メートル離れた自宅から職場へ向かう途中だったという。
小学生は7人で集団登校中で、横断歩道を渡っていた6年の男児(12)と1年の男児(7)が足
を骨折するなどの重軽傷を負った。
事故当時、男性は体をかがめて運転していたとみられ、「フロントガラスに解氷スプレーを
して出発したが、運転すると曇り始め、隙間から前を見ていた」と供述したという。
同署は視界不良が原因とみて、男性を釈放して任意で調べている。
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人身事故全体の件数はここ10年で大幅に減少する中、視界不良による事故はほぼ横ばいで
推移している。
自動車教習所によると、フロントガラスの曇りは車内外の温度差が主な原因という。
フロントガラスの温度を上げれば凍結や曇りは除去できる。温風を送る方法が有効だが、エ
ンジン始動後すぐは効きづらい可能性があり、数分間停車したまま待つ必要がある。
同教習所によると、車の性能向上で、始動後すぐに走行が可能になり、「車を走らせれば車
内が暖まるという意識がドライバーに強く、視界不良の状態で発進する人が多い」と指摘する
ガラスにぬるま湯をかけたり、窓を開けて車内の湿度を下げたりするのも有効といい、同署
は「曇りを放置するのは目をふさいで走るのと同じ。気付いたら路肩に止め、視界を十分確保
するまで運転しないで」と訴える。