2017年2月24日 (No.2,691) 〈マーケットレポートNo.5,280〉 資源価格の動向 堅調に推移する資源価格 原油価格は横這い (ドル/トン) 鉄鉱石価格は上昇軌道 100 ■原油価格は、バレル当たり50ドル台前半でのもみ 合いとなっています。2016年11月末に合意が成 立した石油輸出国機構(OPEC)による協調減 産は順調に進んでいるようですが、合意の期限であ る今年7月以降はどうなるのか(延長されるのか否 か)等の不透明感や、米国のシェールオイルの増 産懸念などが、上値を抑えていると考えられます。 ■一方、鉄鉱石価格は、上昇基調にあります。中国 で鉄鋼生産の回復と鉱山の減産が同時に起こって いるため、需給が引き締まっているためです。 鉄鉱石と原油価格 (ドル/バレル) 60 WTI原油(右軸) 85 50 70 40 55 30 鉄鉱石(左軸) 40 16/01 20 16/04 16/07 16/10 17/01 (年/月) (ドル/トン) 2,000 1,900 アルミニウムと銅価格 (ドル/トン) 6,600 6,200 アルミニウム(左軸) 非鉄価格は上昇基調 1,800 5,800 世界、特に中国経済の拡大が要因 1,700 5,400 1,600 5,000 ■アルミニウムや銅といった非鉄金属の価格は、トラン プ大統領の経済政策に沿って公共投資が増大する との思惑から急騰した反動で、昨年の年末にかけて 下落しましたが、その後は中国を含む世界経済の拡 大期待などを背景に上昇軌道に復帰しました。 今後も底堅い展開へ ■非鉄金属の価格については、米国、中国をはじめと する世界経済が拡大基調を維持していること、物 価安定を背景に米国の利上げペースが緩やかなも のとなる可能性が高いと考えられることなどから、底 堅い展開が予想されます。 ■一方、石油価格は、協調減産が維持される限り下 値は堅いと見られますが、米国シェールオイルの増産 を考慮すると、上値も重そうです。当面のところ、バ レル当たり50ドル近傍での推移となる見通しです。 1,500 1,400 16/01 銅(右軸) 4,600 4,200 16/04 16/07 16/10 17/01 (年/月) (ドル/トン) 鉛と亜鉛価格 2,600 (ドル/トン) 3,200 2,400 2,900 亜鉛(右軸) 2,200 2,600 2,000 2,300 1,800 2,000 1,600 1,400 16/01 1,700 鉛(左軸) 1,400 16/04 16/07 16/10 17/01 (年/月) (注)データ期間は2016年1月4日~2017年2月23日。 非鉄金属の価格はロンドン金属取引所(LME)現物価格。 (出所)Datastreamのデータを基に三井住友アセット マネジメント作成 2017年2月22日 原油価格の動向(2017年2月) 2017年1月17日 鉄鉱石・石炭価格の動向 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
© Copyright 2024 ExpyDoc