府中市住宅耐震化緊急促進アクションプログラム 1 プログラムの概要 2

府中市住宅耐震化緊急促進アクションプログラム
平成29年2月
1
プログラムの概要
(1)背景
市は、平成28年4月に府中市耐震改修促進計画を新たに策定し、当該計画に定
める住宅耐震化率の目標の達成に向け、住宅所有者等に対する普及啓発及び耐震化
に要する費用への助成事業による財政的支援を積極的に行い、住宅耐震化の促進に
取り組んでいる。
国は、住宅の耐震化促進には耐震化に係る費用負担の軽減とともに、住宅所有者
の耐震化に関する理解を深めることが重要との考えを基に、平成28年度第2次補
正予算において、住宅耐震化緊急促進アクションプログラムを策定し所有者に対す
る積極的な普及啓発等を行った地方公共団体に対し、重点的な支援を行うこととし
た。
そこで、市は、国の重点的な支援の下、住宅所有者に対するより一層積極的な耐
震化促進施策を実施するため、ここに府中市住宅耐震化緊急促進アクションプログ
ラムを策定する。
(2)目的
住宅耐震化を緊急的に促進すべき区域(緊急耐震重点区域)を定め、当該区域を
対象とする耐震化の普及啓発に係る取り組み等を計画的かつ積極的に行うことで、
住宅の耐震化をさらに促進することを目的とする。
(3)位置付け
本プログラムは、府中市耐震改修促進計画に定めた耐震化率の目標の達成に向け、
府中市耐震改修促進計画の別紙として、耐震化に関する緊急的な取り組み方針を定
めるものである。
(4)計画期間
本プログラムの実施期間は、府中市耐震改修促進計画の計画期間と整合させ、平
成28年度から平成37年度までの10年間とする。
(5)対象
本プログラムの対象は、建築基準法における新耐震基準(昭和56年6月1日施
行)以前に建築された、緊急耐震重点区域内の全ての住宅とする。
2
緊急耐震重点区域の設定
府中市耐震改修促進計画に定める住宅耐震化率の目標の達成には、市内の住宅が
満遍なく耐震化を進める必要があることから、市全域を緊急耐震重点区域に設定す
る。
■ 緊急耐震重点区域
緊急耐震重点区域
3
府中市全域
取組内容
(1)各戸訪問の実施
平成29年度から32年度の4ヵ年で、市内の旧耐震基準の木造戸建て住宅全て
を対象に建築士による各戸訪問を実施し、旧耐震基準の住宅の耐震化の重要性や市
の耐震化への支援制度等を説明し、住宅所有者等の耐震化に向けた取組の実施を強
く促す。
なお、平成29年度は、緊急耐震重点区域の中でも特に耐震化を優先すべき地域
を訪問対象とすることとし、東京都防災都市づくり推進計画(平成28年3月改定)
で木造住宅密集地域として指定された地域を対象に、各戸訪問を実施する。
また、木造戸建て住宅以外の市内の住宅については、非木造の戸建て住宅を平成
31年度から平成32年度の2ヵ年で、その他の住宅は平成30年度から平成33
年度の4ヵ年で、各戸訪問を実施する。
■
各戸訪問実施計画
住宅の種類
各戸訪問実施予定年度
備考
平成 29年度 は約
戸建て
木造
木造住宅密集地域:平成29年度
2,000戸、平成
そ の 他 の 地 域:平成30年度∼
30 ∼32年 度は
平成32年度
3ヵ年で約8,00
住宅
0戸の訪問を想定
非木造
その他
の住宅
分譲マン
ション
その他
平成31年度∼平成32年度
平成30年度∼平成32年度
平成32年度∼平成33年度
原則 として管 理組
合を対象とする
賃貸共同住宅等
■ 木造住宅密集地域(平成29年度に木造戸建て住宅の各戸訪問を行う地域)
朝日町2丁目・紅葉丘2丁目・浅間町4丁目・天神町2丁
木造住宅密集地域
目・新町1丁目・新町3丁目・幸町1丁目・清水が丘2丁
目・清水が丘3丁目・片町1丁目・晴見町3丁目・武蔵台
3丁目・北山町1丁目・北山町2丁目・四谷1丁目
■ 各戸訪問の実施内容
・過去の地震時の旧耐震基準の住宅の被害実績等から、耐
訪問時の主な
説明内容
震化の重要性を説明する。
・市の行っている住宅耐震化に関する支援制度を説明し、
その利用等を促し耐震化を誘導する。
・不在時は再訪問を一回実施し、再訪問時も不在の場合は
不在時の対応方法
耐震化に関するパンフレット等をポスティングにより配布
する。
訪問結果の記録
・別に定める戸別訪問結果報告書に、住宅の所在地、住民
の氏名、訪問日時、対応結果等を記録する。
(2)その他の普及啓発の実施
市内の旧耐震基準の木造戸建て住宅のうち、平成29年度に各戸訪問を行う住宅
(木造住宅密集地域の住宅)以外の住宅について、平成29年度に住宅耐震化に関
する資料等を各戸送付する。
あわせて、市内全域の自治会・町会を対象とした住宅耐震地域啓発隊事業及び市
内全域の旧耐震木造戸建て住宅を対象とした耐震アドバイザー派遣事業を引き続
き実施するとともに、耐震相談会の開催、イベント時の普及啓発活動及び各種アン
ケート調査等、住宅耐震化に関する普及啓発を継続して実施する。
(3)関係機関との連携
各戸訪問及びその他の普及啓発の実施については、東京都建築士事務所協会南部
支部と連携して取り組む。
(4)木造住宅耐震改修助成限度額の引き上げ
緊急耐震重点区域である市内全域を対象に、平成29年4月1日から国の社会資
本整備総合交付金交付要綱で規定する期日である平成30年3月31日までに着
手された耐震改修については、府中市木造住宅耐震改修助成事業における助成限度
額を現行の80万円から110万円に引き上げる。
なお、社会資本整備総合交付金交付要綱で規定する期日が延長された場合は、国
が新たに定める期日まで市も延長することとする。
4
進行管理
(1)進捗状況の公表
緊急耐震重点区域である市内全域の耐震診断・耐震改修等助成実績及び各戸訪問
実績を、毎年度終了後、市ホームページ上に公表する。
(2)フォローアップ
国や都の方針、市内の住宅耐震化の進捗状況及び市民の耐震化に関するニーズ等
を的確に反映し効果的な耐震化の取り組みを行うため、必要に応じて、適宜本プロ
グラムの見直しを行う。