情報コーナー 系 ' ︼ よ とし , 閏 P 、 差別を許さない社会をめざす 御同朋の社会をめざす 三 私たちの教団においては、差製名 重に管理する義務があることを誓叩して は、守秘巽務を守り、かつ過去帳等を厳 , ︼とです 取り組みで、﹁身元誠査日的﹂で寺院を 調査お断り一のステッカーを貼るなどの また、寺院の入口や玄関などに﹁身元 込ゑの中で﹁過去帳等開示.一問題が発生 などあるはずも無い﹂という勝手な思い ているから大丈夫.二今どミ身元調査 とができずに、﹁過去帳は閲孫示止上し このよ、つな身元調査の現実を捉えるこ しまー,︺大、 ﹁身元調査﹂白体が巧妙化して暗躍して 手するなどの人椛侵{舌事件が頻発し、 のは表面上だけで、一戸得報を不正に入 しかし、なりを潜めているかに見えた 好^^厘ソ一(一勉同和教育振興会理事 差別過去帳調査の結果や過去帳等が身元 きました0 はじめに:・ 2012年﹁過去帳等の開示問題﹂の背景 諏査に利用されてきたことに対する反省 過去帳を含むすべての帳籌は、寺院備 訪ねるというこ上は大幅に減少した上考 しました0 に立って、過去帳等の取扱基準を定めて 付の公的帳捧であり、身元調査に利用さ えていました。 います。 れないように、取扱い責任者(住職)に 宗生長 2報6年Ⅱ・12月合弄号 91 ① 御伺朋の社会をめぎすことは、差別を許さない社会をめざすことです 2012年5月に放霞されたNHKテ ﹁身元調査のため倫報﹂とは、結婚 提供者である寺院が部落差別や諸差別に 結婚や就職の際に利用された結果、倩報 と自体が人権侵生出であることを私たちは 今日では、身元調査に受け答えするこ た。 頼手受けた経験がありますが、断りまし ^自身も、舗年以上も前に2回ほど^ ぱかりで、丁。 があったものと想像されま、-9。懸槐する コ女 などに際L、相手の生まれや*旦マ{永や 荷担し、人幟侵主口に繋がってし+チつこと 身元調査に利用され、差別につながる み女、 レビ番組において、出演者が自らのルー 出身地を調べるための情報のことです。 て過去帳の閲覧を求め、その対応の内容 個人情報を、寺院は客易に第三者に提供 ビ一・んき ツを探る冒的で、安芸教区内寺院を訪力 (実際には明治年問の﹃円徒戸数控一を してしまうことがあるのかとの指抽を受 つまり、﹁過去帳等開示問題﹂にょっ ﹁過去帳﹂上いって開示}がテレビ画面に 院に行けば﹁過去帳﹂を閲覧でき、﹁身 て、寺院としての﹁個人情報保誕につい けたので一90 元調査のための情報↑を得ることができ ての認議﹂を問われたのでした。 映し出されました。これは結果的に、寺 るとの印象を盡問に与えてしまいまし 重く受け止めなけれぱなりませんが、こ 、心配いりません。あなたが心配している ての事例が、つい最近ありました﹂との 安芸教這内の住職から一身元調査につ た。 のようなことは、、丁でに過去の出来事な のでしょ、つか0 身元調査のための個人情穀を、住職や よ、つなことはありませんから、と受け答 報告がありまし・た。 ②寺院から身元朋査のための﹃個人情繊﹄を取得1過去、現在 坊守に﹁問い開き﹂されるごとが、過去 えをすれぱよい.一との墾だ問答さえ一言い A住職をある女性が訪ねてきました。 2014年、つい2年前のことです。 には残念ながらありました。棺{永制度の 伝えられてい・之と聞いたことがありま 女性とA住職は幼なじみでした。女性の な二 A住職に相談の矯渡Lをしてもらい ﹁相手の身元調査をしたい﹂という依頼 で、 の弟が住職をしている地域の出身なの い 名^りで一お寺に聞け^、^家(門信 す。巧妙な言い回しで、身元調査に協力 男子に結婚話があり、その相手がA住職 一、,り゛コリ 徒一のことを親戚よ、0もよく知っておら し差別を助長Lてきた会<の歴史の一部で -90 れる一または一結婚のときは、相手方の L、﹄つ巳 ^院四^け"^えか、冶^た^^をもとに 寺を訪ねて出狗を硫認したほ、つがよい﹂ との風潮が存在し、実際、寺院もそれら 出袋など稲べられ、その報が不当に 二た に応えていましたから、その当時﹁ご 92 宗報 2016業U 12至合供号 傭報コーナー A住職は驚きました。過去、 A住職の それでも諦めきれ一一9に、小ノ のお土寸を訪ねました。弟さんも全く同じ ﹁あれからA住職には内緒で、弟さん 対象とした皇詣査協力依頼は決して た成果であると受け取れますが、寺院を この報告は、僧侶研修会を紲続してき 女性は言われたそうで・丁。 寺院においても、身元調査目的のために 返答でした0 過去のことではなく、門信徒とともに学 問を受けます。 ﹁問い聞き﹂に来られるこ上がありまし L離れた他の真宗寺院に行ってみました 習する必要性を示唆しています。 でした。 たが、今どき、自分の寺院に依頼があみ が、そこも一身元調査拒否﹄の返事でし しき 、つとは想像もしていなかったそ、つで、一夕0 た。私の認識が問違っていました。一と 売買され人権侵害事件が続発している事 ③個人情報保護法の成立 A住職は、幸い女性と何でも話ができ る人問関係にあり、﹁身元調査﹂の差別 性や、浄土真宗のみ教えからしても決L 一個人情報梁一法﹂は2005年4月 て認められないこと、寺院が身元調査に 荷担してきた過去を持つからこそ、学習 実に対応し、個人の権利利益を倭する 慈井聡之 ふじいそうし 律の適用生スけるなどの改正がなされま と、寺院彰含むすべての事業者がこの法 感個人情蛾に関する規定が新設されたこ 院に^^的に関^するところでは、^^ N年後、保護法は改正されました,"寺 した。 に施行されました。それは人権草重の社 「爰芸教区過去帳等開示問題 を重ねていることを話して、しつかり理 からの教訓」同和教育論究 第34号 ことを目的に、個人情隷の取得や提供そ 暑^ 会零の広まりと同時に、大帯報流出 著書:『大t也の音.1(揆究社) 御文:「ヒトゲノムの解析と遣伝子 治療の持つ「差別の」危険 性j 同和教育論究第24号 解してもら?之との印象であったとA住 現在爰芸教区同朋部員 同和教育振興会理事 安芙教区沼田粗教雲寺住職 して利用に一{疋のルールを定めたもので 勤務 1985年退職後、現在忙至る。元安芸 教区相談員 事件をはじめ個人情報が漏えいや収集 ;イ、、>毛 1954年広艮県生まれ 大学卒業後、ヨ本赤十字社に 職は言いま、丁。数日後、女性から再度劼 、^サリニ, 1 ノぐ^んJ 、ノ、づ 'J .した。 ﹁要配慮偵人情報﹂とは、改正法築2 条の3において、﹁本人の人種、信条、 号 吽 白 課 宗 1 幼 6 牟 1 ・12 93 冬、 一 ' 塗 魚夛 於 く涙 ノ、 ト執筆者プロフィール 御同朋の社会をめざすことは、差別を許さなヤ社会をめざすことです る不当な差別、偏見その他の不利益が生 よ、呈を被った事,笑その仙本人に対す 社会的身分、病睡犯罪の経歴、犯罪に ている現実を十分に認識していく必要が ろうと丁る名捧業者や調査会社が存在し 逆に言えぱ、宝{個人情殺)の山を探 できないということが{厄められました0 対策に取り組んでいく必要に迫られるこ 人恬^^護について、その指^、つくりや 象となりましたので、各ナず院としても個 改正法では、寺院も事業者としての対 身分一がどんな具体例を示すかは、政令 を見据えま、-9と、改めて私たち寺院の個 個人情^保護についての社^工的な動向 ですか、何も力も個人情報た力ら夕部に ことが大切で,-9。よく誤解されているの 表)について、基礎的な切叢を学習する とと六一0ま,^90 じないよ、つに、その取扱いに特に配慮を . 寺院にもあるということです。 や規則でやがて明酢化される一尭です 人情報に対する倭の需や対処のあり は出せないと考えるのでばなくて、個人 ④側人情報ビ寺院活動 要するものとして政令で定める張等が 含まれる個人箔報をいう。﹂と定義ぎれ ています。 が'.本人に対する不当な差別、箭見そ 様について、今まで考えて屯みなかった 情報の性質や個人情報提供者との対話で この条文中にある﹁信久ホ﹂や﹁社会的 の他の不利益が生じないように、その取 多くの課題が、浮き彫りとなってきま もつて保誰すべき情報と闇き活担9べ き個人情報を見定める必要があります。 報が漏えいし・之ことにょって、本人の人 あり、本人の意図しないところで個八情 です。この宝の持ち主は本人そのもので 的の明確化、情報管理の正確性の確保、 {形着していくであろ、つ個人情報の利用日 である寺院と、して、社会的ルール上して 第 一には、 一個人情報取扱い事業き が人権侵{舌に相当するのか、変化Lてい は、情報化社会のなかでどのようなこと 袈の漏えいでした。漏えい防止のために ﹁身元型﹂の問題の共通項は、個人情 防止です.二県一帳等の開示一問題や げてみます。 そのうちで、基本的なことを幾つかあ -90 扱いに特に配慮を要・する,一鞭務が寺院に も求められていま一90 ﹁信条﹂や﹁社会的身分﹂などに関す る個人^^は、その^人にとつて^切な 権侵害が生じることがないように、﹁要 第三者提供の制限そして全般に亘っての く現実を直祝する必要がありま一9。プラ 第二としては、一個人情報の漏えい一 配慮個人情報一として、取得する時も第 能茂表明ヲライバシー・ポリシーの公 プライバシーであり﹁{玉﹂のようなもの 三老に捉供する時も本人の許可なしには 94 宗穀 2016"Ⅱ・12冥合{仁号 情報コーナー る会話などから得るものなども含めま一g つたものだけではなく、日^吊法^におけ それらは挙なる書類上の個人情報とい 修を継続していきたいものです。 と思われ、これからもお互いに学習と研 としては、その端緒を開いたにすぎない イバシーまたは要配慮個人情机などの概 需続的に一としたのは、例えぱ一何 と、門信徒からの情級提供が無ければ寺 念を継続的に学ぶ必要があります。 がプライバシーにあたるのか一は時代の 院活動が成り立たないと言っても樂問で をめざすことは、差別を許ざない社会を 古璽↑・同き合い、そして﹁伺同朋の社会 しんし きる一御同朋樹同行一として門信徒に ■んナ÷コ壮み●ιJ÷コ叫二み 私たち僧侶は、阿弥陀如来の本願に坐 中で常に^^●^変化Lていくものである はありません。 門信徒との個人箔報のやり取りが、寺 めゞしすことです﹂を厶呈層架として、寺院 特に私たちの教団においては、僧侶は らです。 しての役割を担うことができると思、つか こ孝 てのみ、寺院はお念仏をよろこぶ道場と 信頼関係を相互に桝築することにょっ めていきたいものです。 信徒との対話を重ねながら信頼関係を深 ) 院爵の生命準あり、相亙の信頼関係 . からです。 第三に門信徒との対話が絶対的に必要 活動と個人情報怠の取扱いについLて門 寺院における個人情級の取扱いをぎぇ 門信徒の{殺関係や経済状況、生活習慣 いし/ーミ の礎にこそ宗教誘が成立します、。 ていく場合寺院や僧侶の法的な守秘義 などの個人情^に接するこ上が日常で であるということです0 務を遵守し、門信徒に対して﹁知る権 それらは、門信^に上つてのブライバ す。 寺院において個人情机に対する保護の シーであることが多いのですが、僧侶が を保陣するという観点が重要で、-9。 考え方の説明(利用目的,力法・開示対 門信徒の個人恬報を確告保護し、門信 利 象の可木巳をして、了解を求めていくと 徒から何でも相談してもらえるよ、つな見 は、まだまだ多岐に及び、私たちの救団 寺院活動と個八情^保護に関する^題 上です。 相談できる寺院として、必要不可欠なこ 識と体制手重えていくこ上は、安心Lて い、つ対応が必要となりま一ヨ。 第四に、^院に集^された個人情報 は、一個人だけでなく家族・親戚など広 い範囲に及びます。また先祖や子孫など 長期的に影群が及ぶものも考えられま -90 号 宗叢 2粧6年Ⅱ,12月会件 95
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