JIS B 0403(1995) 1.適用範囲 5.公差等級 鋳造品—寸法公差方式及び削り代方式(抜粋) この規格は,鋳造品の寸法に対する公差方式及び要求する削り代方式について規定し,金属及びそれらの合金を種々の方法で鋳造した鋳造品の寸法に適用 する。 [序文 g)及び5.についても参照]。 この規格は,図面に一括して指示する鋳造品の普通寸法公差(以下,普通公差という。)の等級及び要求する削り代,並びに特定の寸法の後に続けて直接指示 する個々の公差等級及び要求する削り代の両方に適用する。 ( 12.参照) この規格は,鋳造工場が模型(pattern equipment)又は金型を準備する場合,又はその準備に対して責任を負う場合に適用する。 CT1〜CT16で表示する16等級とする(表1参照)。普通公差がふさわしくない寸法に対しては,個々の公差を割り当てる。 表1 鋳造品の寸法公差 単位 ㎜ 全鋳造公差(1) 鋳放し鋳造品の 規準寸法 (3) 鋳造公差等級CT(2) を超え 以下 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 — 10 0.09 0.13 0.18 0.26 0.36 0.52 0.74 1 1.5 2 2.8 4.2 10 16 0.1 0.14 0.2 0.28 0.38 0.54 0.78 1.1 1.6 2.2 3 4.4 16 25 0.11 0.15 0.22 0.3 0.42 0.58 0.82 1.2 1.7 2.4 3.2 4.6 25 40 0.12 0.17 0.24 0.32 0.46 0.64 0.9 1.3 1.8 2.6 3.6 5 40 63 0.13 0.18 0.26 0.36 0.5 0.7 1 1.4 2 2.8 4 5.6 63 100 0.14 0.2 0.28 0.4 0.56 0.78 1.1 1.6 2.2 3.2 4.4 6 100 160 0.15 0.22 0.3 0.44 0.62 0.88 1.2 1.8 2.5 3.6 5 7 160 250 0.24 0.34 0.5 0.7 1 1.4 2 2.8 4 5.6 8 250 400 0.4 0.56 0.78 1.1 1.6 2.2 3.2 4.4 6.2 9 400 630 0.64 0.9 1.2 1.8 2.6 3.6 5 7 10 630 1 000 1 1.4 2 2.8 4 6 8 11 1 000 1 600 1.6 2.2 3.2 4.6 7 9 13 1 600 2 500 2.6 3.8 5.4 8 10 15 2 500 4 000 4.4 6.2 9 12 17 4 000 6 300 7 10 14 20 6 300 10 000 11 16 23 注 ( 1)10.参照 (7.参照) (2)公差等級CT1〜CT15における肉厚に対して, 1等級大きい公差等級適用する。 (3)5.参照 (4)16㎜までの寸法に対してCT13〜CT16までの普通公差は適用しないので,これらの寸法には,個々の公差を指示する。 (5)等級CT16には,一般にCT15を指示した鋳造品の肉厚に対してだけ適用する。 13(3) — — 6 7 8 9 10 11 12 14 16 18 21 24 28 32 14(4) — — 8 9 10 11 12 14 16 18 20 23 26 30 35 40 15(4) 16(4) (5) — — — — 10 12 11 14 12 16 14 18 16 20 18 22 20 25 22 28 25 32 29 37 33 42 38 49 44 56 50 64 7.肉厚 特に指定がある場合を除いて,公差等級CT1〜CT15における肉厚の寸法公差は,他の部分に適用する公差等級よりも1等級大きい公差とする。 例えば,図面上の寸法公差がCT10であるならば,肉厚の公差はCT11とする。 10.公差域の位置 公差域は、特に指定がある場合を除いて,鋳造品の規準寸法に対して対称的におかなければならない。すなわち,公差値の1/2を正(+)に, 残りの1/2を負(-)におく (図2参照)。 しかし,特別な理由で受渡当事者間によって同意されたときには,公差域は非対称的であってもよい。 すなわち,正又は負の側のどちらにあってもよい JIS A 1454(2016) 高分子系張り床材試験方法(抜粋) Test methods - Resilient floorcoverings 1.適用範囲 この規格は,主として建築物の床に使用するビニル系床材,リノリウム系床材,ゴム系床材,オレフィン系床材などの高分子系張り床材(以下床材という。)の試験 方法について 規定する。 17.滑り性試験 17.1 一般事項 この箇条では,床材の滑り性試験について規定する。 17.2 測定機器 この試験に用いる測定機器は,次による。 a) 滑り試験機 図11 a)に例示するもので,次の要件を満たすものとする。 1)硬さA72~A80, 厚さ3~6㎜のゴムシート。 2)硬さA29~A35, 厚さ7~10㎜のゴムシート。 3)その他:実際に使用している靴底など。 なお,硬さは,JIS K 6253-3 に規定するデュロメータ硬さ試験(タイプAデュロメータ)による。 17.3 試験室の温度及び湿度 この試験は,温度23±2℃,(湿度50±10)%の試験室で行う。 ただし,受渡当事者間の協定による温度及び湿度がある場合は,その温度及び湿度で行う。 17.4 試験手順 試験手順は,次による。 a) 試験片表面状態の選択 試験片の表面状態を,次の中から選択する。 1)清掃・乾燥状態 試験片表面を清潔な布でふいた状態。 2)ダスト散布状態 試験片表面に JIS Z 8901 に規定する試験用粉体1の7種を10g/㎡の割合で散布した状態。 3)水+ダスト散布状態 水道水と JIS Z 8901 に規定する試験用粉体1の1種及び7種とを質量比で,20:9:1に混合したものを400g/㎡の割合で散布した状態。 4)油散布状態 食用油を40g/㎡の割合で散布した状態。 5)その他 受渡当事者間の協定による。 b) 滑り試験の手順 滑り試験機を用い,17.4 a)で選択した表面状態の試験片上で滑り片を引っ張るときの引張力(P )を測定し,滑り片が滑り始めるときに発生する 最大値を最大引張力(P max) とする。 なお,エンボス加工品などで,試験片の方向で表面の凹凸形状に明らかな差がある場合は,それぞれの方向で測定を行う。 17.5 試験結果の計算及び試験結果の報告 ここに, C.S.R:滑り抵抗係数 17.5.1 試験結果の計算 滑り抵抗係数(C.S.R)は,式(5)によって算出する。 P max ............................. P max:最大引張力(N) C.S.R= (5) W W:鉛直力(N)=785N 17.5.2 試験結果の報告 滑り性試験の結果は,四捨五入によって小数点第2位に丸めて記載する。 なお,結果には,滑り片の種類及び試験片の表面状態を記載する。 また,試験片の方向で表面の凹凸形状に明らかな差がある場合,試験片の方向を明記する。 第一機材株式会社 平成29年1月発行「№61総合カタログ」に基づいております。 関連資料 1)17.2 b)に規定する滑り片を底面に取り付ける鋼製滑り片台座をもつ。図11 b)に, 滑り片及び鋼製滑り片台座の詳細図を示す。 2)固定した試験片上で鋼製滑り片台座に取り付けた滑り片を,次の条件で滑らす機構をもつ。 2.1)滑り片と試験片との接触面の大きさ及び形状は,70×80㎜の長方形。 2.2)滑り片に載荷する鉛直力(W )は,785N。 2.3)滑り片に作用させる引張力の方向は,斜め上方18° 。 2.4)滑り片に作用させる引張力の速度は,785N/s 。 3)滑り片に2.2)の鉛直力を載荷後,直ちに2.3)の方向に引っ張り始める機構をもつ。 4)滑り片を滑らすときの引張力(P )を測定する機構をもつ。 b) 滑り片 滑り片の材料は,次の中から選択する。 21 21-25
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