施 政 方 針

平成29
平成 29年度
29 年度
施 政 方 針
宜 野 湾 市
平成29年度 施政方針
第 404 回宜野湾市議会の開会に臨み、平成 29 年度の宜野湾市一般
会計予算をはじめ、各特別会計予算及び関係議案のご審議をお願い
するに当たりまして、市政運営の基本方針と主要施策事業につきまして
申し述べ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜わりたい
と存じます。
昨年2月に「宜野湾がいちばん!」を掲げ、二期目の市長就任から早
一年が経ちました。市政運営にあたりましては、市長就任時の所信表
明で申し上げました各施策につきまして、丁寧に取り組みを進めており
ます。
特に本市の最重要課題であります普天間飛行場問題につきまして
は、昨年、全面返還合意から20年という節目の年を迎え、これ以上解
決を先延ばしにする事はあってはならず、一日も早い返還の実現を求
めるため、米国ワシントンDCとハワイを訪問し、問題の早期解決のため
の要請を行いました。また、政府及び沖縄県に対しましては、約2年間
中断していた普天間飛行場負担軽減推進会議及び同作業部会の再
開を働きかけ、今後、スピード感を持ち、目に見える形での危険
性除去及び基地負担軽減に取り組むよう訴えてまいりました。
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本年も返還合意の原点であります、まちのど真ん中にある普天間飛
行場の早期の危険性除去が最優先であるということを念頭に、固定化
は絶対にあってはならないとの危機感を持ち、日米両政府及び沖縄県
に対しまして、あらゆる方策を講じ、一日も早い閉鎖・返還を必ず実
現し、5年以内の運用停止をはじめとする返還までの間の危険性除去
及び基地負担軽減につきましても、目に見える形で着実に実現するよ
う強く求めてまいります。
また、市の中央に広大な普天間飛行場を抱えていることから、まちづ
くりに支障をきたしており、市民は精神的にも経済的にも過重な負担を
強いられております。本市としましては、地域経済の停滞を招くことなく
まちの活性化を図り、また、普天間飛行場の返還後を見据えたまちづく
りに取り組むため、未来への投資としまして全国から本市を応援してい
ただけるよう、ふるさと納税を活用した取り組みも検討してまいります。
返還された「キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区」の跡地利用につき
ましては、「経済財政運営と改革の基本方針 2016」いわゆる「骨太方針」
におきまして、「国際医療拠点構想の具体的な検討を進め、琉球大学
医学部及び同附属病院の移設や健康・医療分野での先端的な研究な
ど高度な医療機能の導入をはじめとする駐留軍用地の利用推進を図
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る。」と明記されており、国からの積極的な支援を受けて取り組みを進め
ているところでございます。
国際医療拠点の形成に向け、昨年 11 月からは琉球大学医学部及
び同附属病院用地の先行取得を実施しており、市民が健康で、いきい
きと暮らすことのできる健康都市の実現を目指してまいります。
市民が長年待ち望んだ市道宜野湾 11 号道路整備事業につきまして
も、沖縄防衛局による基地巡回道路の移設が進められており、本年か
ら本格的な工事着手へ取り組んでまいります。
平成 29 年度は、第四次宜野湾市総合計画のスタートの年になります。
新たな将来都市像を「人がつながる 未来へつなげる ねたてのまち宜
野湾」として、活気にあふれ、豊かで住みよいまちを目指し、各部局長
をはじめ、全職員一丸となって取り組んでまいります。
「第四次宜野湾市総合計画基本構想」に掲げている基本目標
(1)市民と行政が協働するまち
(2)健康で、安心して住み続けられるまち
(3)文化を育み、心豊かな人を育てるまち
(4)地域資源を活かした、活力あるまち
(5)安全・快適で、持続的発展が可能なまち
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(6)平和をつなぎ、未来へ発展するまち
これら6つの基本目標に沿い、新規事業 20 本、継続事業 101 本、合
計 121 本の政策事業を中心に施策の展開を申し述べ、市政運営の基
本方針といたします。
1つ目
1つ目の基本目標は
基本目標は、「市民
、「市民と
市民と行政が
行政が協働するまち
協働するまち」
するまち」であります。
であります。
多様化・複雑化する地域課題の解決に向け、地域コミュニティのさら
なる活性化や、住民自治の向上と市民力の育成を図ってまいります。ま
た、誰もが多様な場面で活躍することができる環境を整備し、市内在住
の外国人も安心して暮らすことのできるまちを目指してまいります。あわ
せて、市民に対し、きめ細かいサービスの提供ができるよう、健全な行
政運営に取り組み、基本目標を達成するための各施策を展開してまい
ります。
基本施策「協働のまちづくりと開かれた行政の推進」につきましては、
「宜野湾市市民協働推進基本指針」にて掲げる基本理念のもと、
昨年3月に「宜野湾市市民協働推進実施計画」を策定いたしまし
た。それらに基づき、複雑多様化する地域課題の解決に向け、市
民、自治会、市民団体、企業、教育機関、行政など多様な主体が
連携・協働した、誇りと愛着が育まれる住民自治による地域づく
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りの促進を図ってまいります。
地域コミュニティの核となります自治会に対しましては、自治会加入
促進の取り組みを強力に推進するため、平成 29 年度より自治会加入
世帯数を補助金に加算する、宜野湾市自治会育成補助金交付規則の
一部改正を行い、自治会運営の支援を一層強化してまいります。また、
自治会活動の拠点となります学習等供用施設やコミュニティ供用施
設のいわゆる自治会公民館につきましては、防衛省補助を活用し、平
成 29 年度は、愛知地区学習等供用施設の改修工事を行ってまいり
ます。
広報及び広聴活動につきましては、
「市報ぎのわん」や「市民便
利帳」などの広報媒体や、コミュニティ FM ラジオ局を活用し、地
域情報、観光文化、イベント等の市政情報を広く発信し、いつで
も誰でも必要とする情報の発信に努めるほか、市政に対する市民
ニーズを把握するため、パブリックコメントの実施や、市民アン
ケート等を引き続き実施してまいります。
基本施策「男女共同参画の推進」につきましては、男女がともにひ
とりの人間として尊重され、多様な場面で活躍できる社会を目指
し、
「第3次宜野湾市男女共同参画計画~はごろもぷらん~」に基
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づき、諸施策を進めてまいります。
基本施策「国際・国内交流の推進」につきましては、市内在住の外国
人も地域社会の構成員として、互いの文化を認め合い、ともに安
心して暮らせる「多文化共生社会」の実現のため、通訳・翻訳業
務をはじめとする異文化理解に関する施策の推進を図ってまいり
ます。また友好都市である中国厦門市の厦門理工学院への留学生
派遣事業につきましても、継続実施いたします。
基本施策「効果的・効率的な行財政運営の推進」につきまして
は、ICTの利活用による住民の利便性向上と、業務の効率化の
取り組みとしまして、平成 30 年1月より全国のコンビニエンスス
トアにおきまして、住民票や各種証明書等が取得できるよう「証
明書コンビニ交付システム」の導入を進めるとともに、システムを
利用する際に必要となるマイナンバーカードにつきましても、より一層の
普及促進に努めてまいります。
情報システムに関しましては、
「運用経費の削減」
、
「市役所業務
の共通化及び標準化」、「セキュリティ水準の向上」、「業務の継続
性など災害に強い基盤構築」を目指し、クラウド化及び共同利用
に向け、取り組んでまいります。
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また、「社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)」につきまして、
平成 29 年7月から国や地方公共団体等におきまして、特定個人情
報の連携が開始され、行政手続きのオンライン化が本格化いたし
ます。住民の利便性向上及び業務の効率化を図るとともに、個人
情報保護の観点から一層の情報セキュリティ対策の強化を行い、
引き続き安心安全なシステム整備・安定運用に努めてまいります。
行財政改革の推進につきましては、市民生活の向上と、行政施策の
課題解決への取り組みを実行していくためにも、引き続き民間活力の
導入など、様々な手法を活用した行財政改革を断行し、人員及び財源
の確保に取り組んでまいります。
民間事業者の活用としましては、昨年4月1日より赤道老人福
祉センター及び伊利原老人福祉センターへの指定管理者制度の導
入及び野嵩保育所の民営化を実施いたしました。
平成 29 年度も民間委託等のさらなる取り組みとしまして、4月から、
はごろも学校給食センター及び大山学校給食センターの調理業務
等の民間委託、また、来年2月の宜野湾保育所及びうなばら保育
所調理等業務の民間委託の実施に向け、取り組んでまいります。
これらの民間委託にあたりましては、子どもたちへの安心・安全
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な食の提供により、充実した保育及び学校生活を過ごせるよう、
引き続き、地産地消や充実した食育の取り組みに努めてまいりま
す。今回、学校給食センターの調理業務等を民間委託することで、
これまで調理員として配置されていた職員を行政職等へ再配置し、
適正な定員管理を図りつつ、国や沖縄県からの権限移譲、増加す
る生活保護世帯への支援、こどもの貧困や西普天間住宅地区跡地
に関する事業など、ますます高まる行政需要へ対応するための組
織強化も同時に行います。とりわけ、西普天間住宅地区の跡地利
用に関しては、基地政策部内に仮称「西普天間地区推進室」を新
たに設置し、跡地利用のモデルケースとしての取り組みを加速し
てまいります。
今後も、行政の担うべき役割の再検討と事務事業の見直し等を実施
し、最少の経費で最大の効果をあげるべく、効果的・効率的な行財政
改革を強力に推進してまいります。
職員の人材育成につきましては、職場内外の研修、市町村アカデミ
ー等の派遣研修を充実させ、平成 28 年度より実施しております人
事評価制度のさらなる定着を図り、より高い市民サービスが提供でき
るよう、引き続き職員の資質向上に努めてまいります。
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人材の確保につきましては、退職者の再任用制度を引き続き活用す
るとともに、中長期的視点に立った職員採用を行い、効率的な行政運
営に必要な人材を確保してまいります。
今後ますます多様化する住民ニーズに対応するためにも、専門的知
見を持つ大学や、民間事業者等と協働・連携し、まちづくりを推進して
まいります。
自主性、自立性の高い行財政運営につきましては、多岐にわたる市
民の行政需要に対応し、市民福祉の向上と行政の効率的な運営を図
るためには、自主財源の柱となる市税の確保が不可欠です。公正・公
平で適正な課税業務の確立と、税に対するご理解とご協力を得ながら
税収確保に積極的に取り組んでまいります。
また、自主財源の確保策の一つとして、ふるさと納税制度の活用を
図るため、インターネットでの寄附の受付を開始し、寄附しやすい環境
整備に取り組むとともに、商工会と連携して市の特産品を利用した返礼
品を設けるなど、本市の魅力をPRし、地域活性化や観光に寄与する
取り組みを行ってまいります。
公共工事関連につきましては、引き続き入札制度を最低制限価格制
度や総合評価方式で実施し、契約における透明性、公平性及びダン
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ピングの防止や公共工事の品質確保に努めてまいります。優れた内容
の公共工事を適正に評価し、優良建設工事表彰を執り行い、建設事業
の健全な発展と技術力向上を推進してまいります。また、小規模業者も
含めこれまで同様、市内業者の受注機会の拡大に努めてまいります。
行政広域化につきましては、子ども・子育て支援法において市町村
の義務とされている特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の
指導監査事務を、本年4月より中部広域市町村圏事務組合の共同処
理事務として実施し、業務の効率化及び負担軽減を図るとともに、専門
知識を有する人材を継続的に確保し、効果的な指導監査に努めてま
いります。今後も地方分権の進展や、事務の権限移譲等を見据え、近
隣市町村との連携を図ってまいります。
基本目標の2つ
基本目標 の2つ目
の2つ目は「 健康で
健康 で、安心して
安心して住
して 住み続けられるまち」
けられるまち 」 であり
ます。
ます。
市民がお互いを支えあい、健康づくり活動や福祉の充実を通し、住み
よい環境の整備を図るほか、子どもを産み育てやすく、未来の担い手
である子どもたちが、笑顔で健やかに育つまちを目指すとともに、キャ
ンプ瑞慶覧西普天間住宅地区跡地における「国際医療拠点構想」に
取り組み、健康都市としてのまちづくりを進めるため、各施策を展開して
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まいります。
基本施策「地域福祉の推進」につきましては、「第3次宜野湾市地域
福祉計画」の基本理念に基づき、市民一人ひとりの個性や考え方
が尊重され、子どもや高齢者、障がいの有無に関係なく、誰もが安心し
て暮らすことのできる「チュイシージー(互いに助け合う)」の福祉社会の
実現を目指すとともに、市民が地域を支える担い手として意識を高
めていけるよう、地域活動への参加を促進し、市民相互の連携充
実に取り組んでまいります。
「地域支え合い活動委員会」につきましては、引き続き、全自治会で
の設置を目指し、地域での支え合い活動の充実に取り組んでまいりま
す。
市民の安心した暮らしを守るための市民相談及び消費生活相談事
業につきましては、各部署や関係機関と協力、連携し、相談体制の充
実を図り、市民の相談窓口としての役割を継続してまいります。
基本施策「子育て支援・子育て環境の充実」につきましては、「宜野湾
市子ども・子育て支援事業計画」に沿い、すべての子どもに良質な育
成環境を保障し、一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる
社会の実現を目指してまいります。
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待機児童対策につきましては、宜野湾市子ども・子育て支援事業計
画の目標である『平成 29 年度中に待機児童ゼロ』の達成に向け、 認
可保育園の創設や、増改築等による定員増を図るほか、保育士の処遇
改善及び保育士確保に取り組み、より一層、保育の質の向上に努
めてまいります。また、認可外保育施設への支援につきましても引き
続き取り組み、入所児童の処遇向上を図ってまいります。
児童の健全育成に向けた取り組みとしまして、昨年、長田児童館が
完成し、新たな児童の活動拠点を確保することができました。平
成 29 年度は、同館におきまして放課後児童クラブを開始するほか、
大謝名団地再生計画に伴い、老朽化した大謝名児童センターの建
替え工事を実施いたします。全小学校区への児童館・児童センター
の整備を目標としておりますが、未設置の地区におきましては、引き続
き、自治会公民館を活用し、子どもたちに遊びを与える児童健全育成
巡回事業を実施してまいります。
こども医療費助成事業につきましては、引き続き、通院医療費は小
学6年生まで、入院医療費は中学校卒業までを対象として、助成を実
施いたします。また、こども医療費助成事業の現物給付につきましても、
沖縄県の動向を踏まえ、市民の利便性向上が図られるよう、導入に向
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けた調査研究を進めてまいります。母子及び父子家庭等医療費助成
につきましても、本年4月診療分より自動償還払い方式を導入い
たします。
また、ひとり親家庭の生活の向上と安定に向け「第二次宜野湾市ひ
とり親家庭自立促進計画」を推進し、就労支援や生活支援、子どもたち
への学習支援を実施してまいります。
基本施策「児童虐待・DVの防止と被害者支援の強化」につきまして
は、児童虐待等の予防及び対応としまして、乳幼児健診等の各種母
子保健事業における関係機関との連携や、宜野湾市要保護児童対
策地域協議会を中心としたネットワークの構築を推進し、虐待の
早期発見と被害児童及び虐待者、双方への適切な対応の強化に努
めてまいります。
DV(ドメスティック・バイオレンス)の防止と被害者支援の
強化に関しましては、市民の理解を深め、DVのない安心な社会
を作ることを目的としまして、引き続き市民への広報、啓発及び
教育の充実を図ってまいります。また、DV被害者の支援につきま
しても、関係機関との連携による被害者の精神的なフォロー及び就業
や住宅確保のサポートなど、被害者の自立を支援いたします。
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基本施策「障がい者(児)福祉の充実」につきましては、障がい者(児)
の抱える様々な課題の解決に向け、地域自立支援協議会の充実を図
り、障がい者の自立に向けた就労支援や、障がい児やその家族が安心
して生活できるよう、関係各課と連携し、障がい児への早期支援を行っ
てまいります。
基本施策「高齢者介護・福祉の充実」につきましては、高齢者の社会
参加や生きがいづくりの充実のため、昨年、市内2か所目となる老人福
祉センター「願寿(がんじゅう)ひろば伊利原」が開所いたしました。平成
29 年度は、地域密着型サービスのさらなる充実を図るため、「第6期宜
野湾市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に基づき、認知症
対応型共同生活介護(グループホーム)の開所を目指してまいります。
認知症施策につきましては、認知症初期集中支援チームを立ち上
げ、認知症の疑いのある方を早期診断・早期介入できるよう取り
組んでまいります。
また地域の支え合いで、高齢者の健康・安心を築くため、社会福祉
協議会や各自治会と連携し、生きがい対応型デイサービス事業を支援
するとともに、宜野湾市シルバーパスポート事業を引き続き実施してま
いります。
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介護予防・日常生活支援総合事業につきましては、多様なサー
ビスの提案などを行う協議体を立ち上げ、地域ニーズに対応した
住民主体のサービスや、高齢者の居場所づくりとしての一般介護
予防事業を実施してまいります。
基本施策「生活困窮者世帯への支援・労働福祉の推進」につき
ましては、低所得者の生活の安定化を図るため、関係機関と連携
し、自立に関する包括的な相談支援を行うとともに、自立支援を
推進するため、就労や社会参画の機会として就労準備セミナーを
開催するなど、地域等と連携した生活支援の充実に努めてまいり
ます。
子どもの貧困対策につきましては、沖縄県の現状としまして、
貧困状態で暮らす子どもの割合が、3人に1人と全国の約2倍高く、子
どもの生活と成長に影響を及ぼしていることが懸念され、沖縄県全体の
克服すべき重要課題となっています。本市としましても、生活保護世帯
や困窮世帯の高校進学率向上を図るため、子どもの学習支援事業
の継続実施をしてまいります。また子どもが安心して過ごせるた
めの「子どもの居場所づくり」のさらなる対策としまして、平成
29 年度より、支援が必要な小学校高学年児童に対する学習支援事
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業の実施及び中学校卒業後の進路未決定の子どもたちに対する生
活や学習支援及び就労準備支援等を行う若者居場所事業に取り組
むなど、子どもの貧困対策を強力に推進してまいります。
また、子どもの貧困対策を効果的に推進するため、平成 29 年度
より子どもの実態調査を実施し、中長期的な子ども支援対策計画
の策定に向け取り組んでまいります。
子どもの貧困対策は、社会全体で取り組みを前進させることが
必要であり、子どもたちの自己有用感を高め、社会とつながり続
けられる地域づくりを展開してまいります。
国民年金事業では、年金窓口相談や広報活動の充実を図り、制
度周知に取り組んでまいります。
基本施策「健康づくりの推進」につきましては、生涯を通じた健
康づくりを支援するため、各種健康教室の充実を図り、疾病予防対策と
しまして、特定健診をはじめ、各種がん検診を引き続き実施してまい
ります。一人でも多くの市民に特定健診を受けていただくよう、
真栄原地区のモデル地区活動をはじめ、自治会との協働による受
診率向上にも努めてまいります。さらに、受診率の高い自治会と受診
者数の増加があった自治会に対し、報奨金の授与を行うなど、特定健
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診受診率の向上に引き続き取り組んでまいります。
また、子どもの健康管理を図ることを目的に、極めて感染力の高いお
たふくかぜの予防接種費用を、1歳児を対象に継続して全額助成いた
します。
国民健康保険事業につきましては、国保制度改革に基づく平成 30
年度からの都道府県化に向け、安定的な財政運営や効率的な事業
の確保等が可能となるよう、沖縄県と十分に協議を進め、取り組
んでまいります。増加傾向にある医療費につきましては、被保険
者資格の適正化や第三者求償事務の充実、ジェネリック医薬品の
普及啓発など、医療費の適正化に努めてまいります。
国際医療拠点構想の推進につきましては、琉球大学医学部及び
同附属病院を中心とした医療拠点の形成に向け、関係機関と連携
してまいります。
基本目標の3つ
基本目標の3つ目
の3つ目は「文化を
文化を育み、心豊かな
心豊かな人
かな人を育てるまち」
てるまち」 であり
ます。
ます。
学校教育や社会教育のさらなる推進を図るとともに、歴史ある文化の
継承と活用により、市民が生涯学び、いきいきと活動するまちを目指し
てまいります。
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基本施策「未来を担う人間力の育成」につきましては、幼児・児童・
生徒が、
「生きる力」を備えた人間として成長できるよう、幼児教
育の充実を図り、保育所(園)、幼稚園及び小学校の連携体制を構
築し、小学校教育への円滑な接続を図ってまいります。
小中学校教育につきましては、「確かな学力の向上」を図るため、「宜
野湾市教育振興計画」に基づき、より一層の学力向上に努めてまいり
ます。そのための継続事業としまして、学習支援員を全小中学校に配
置し、児童生徒一人ひとりに「確かな学力」が確実に定着するよう努め
てまいります。
特別支援教育につきましては、幼稚園、小学校及び中学校へ引き続
き特別支援教育支援員を派遣し、支援を要する幼児・児童・生徒一人
ひとりに適切な指導や支援を行い、保護者が安心して子どもを学校へ
通わせることができるよう、支援の充実を図ってまいります。
また、国際化に対応できる外国語教育の充実を図るため、小学校英
語教育課程特例校事業を継続していくとともに、識見と教養を高め、
将来、グローバルな視野で海外でも活躍できる人材を育成するため、
引き続き中学校短期海外留学派遣事業及び英語検定料の半額助成
を実施いたします。
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からだ
豊かな心・健やかな身体の育成のため、道徳教育及び人権教育
の充実を図ってまいります。また、児童会・生徒会活動を通して
学校生活の向上と充実を図るとともに、不登校問題の改善に努め
てまいります。いじめ問題に関しましては「宜野湾市いじめ防止
基本方針」を踏まえ、いじめの未然防止・早期発見に努め、子ど
もたちが安心して学校生活が送れるよう、学校と地域、家庭が組
織的に連携・協働する組織体制の確立に努めてまいります。
学校給食につきましては、本年4月から、はごろも学校給食センタ
ーが供用開始となり、本市全ての学校給食センターにおける調理
業務等を民間委託いたします。これまで以上に学校給食を通して
正しい食生活への理解と、望ましい食習慣をつくる食育の指導を
進めてまいります。
また、子育て支援の一環としまして小学校給食費助成事業を引き続
き実施し、保護者の負担軽減に努めてまいります。
基本施策「地域に開かれた学校づくりの推進」につきましては、
学校・家庭・地域が一体となり子ども達を育む環境づくりを推進し、地域
全体の教育力向上を図るため、引き続き、学校支援地域本部事業と放
課後子ども教室推進事業の充実に努めてまいります。
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青少年サポートセンターにおきましては、不登校児童生徒の学校復
帰と問題行動の改善に向け、各小中学校にスクールソーシャルワーカ
ーを配置するとともに、 青少年支援ネットワークの構築に努めてまいり
ます。
はごろも学習センターにおきましては、教職員が授業等におきまし
て効果的にICT機器を利活用し、授業改善を通して、主体的で
対話的な深い学びを実現させるため、教職員向けの研修の充実を
図るとともに、児童生徒の「確かな学力」の向上に努めてまいります。
適応指導教室におきましては、心理的要因等の不登校児童生徒
への学習指導や教育相談の充実を図り、学校復帰に向けた取り組
みに努めてまいります。
学校施設の整備につきましては、計画的に校舎等の耐震化を進める
ため、志真志小学校及び同幼稚園の増改築事業を行っております。
また、真志喜中学校屋外教育環境整備事業や、普天間中学校防音
機能復旧事業などの取り組みを進め、機能的で質の高い学校施設環
境の整備充実に取り組んでまいります。
安全教育につきましては、交通安全指導や防犯・防災教育等の
充実に努めてまいります。
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基本施策「地域活動を通じた学びの充実と文化の継承」につきまし
ては、市民図書館や中央公民館など、学びの拠点施設を中心とした学
習支援や芸術文化、スポーツ・レクリエーション活動を推進してまいりま
す。伝統文化、芸能を継承・発展させるため、平成 29 年度は、大謝名
区の文化・伝統などを題材とした創作市民劇の公演を行います。
文化財整備につきましては、文化財ガイドを育成するとともに、
地域で継承されてきた獅子舞や綱引きなどの「無形文化財の育成
事業」に取り組んでまいります。
市立博物館につきましては、平成 28 年度中に常設展示室のリニュ
ーアルを済ませ、地域文化の理解につながる企画展及び講座などを
開催し、地域アイデンティティの継承拠点として、歴史や文化の普
及に努めてまいります。
基本目標の4つ
基本目標の4つ目
の4つ目は 「 地域資源を
地域資源を 活かした、
かした、 活力あるまち
活力 あるまち」
あるまち 」 でありま
す。
本市が有する地域資源を活かした産業の振興を支援し、産学官及
び金融機関、異業種連携のもと、宜野湾ブランドの開発や産業全体の
活性化を目指してまいります。
基本施策「観光・リゾート産業の振興」につきましては、琉球海炎祭な
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ど本市西海岸地域のコンベンションエリアで開催される各種イベントへ
の支援や、本市の観光資源であるトロピカルビーチのサンセット
ロケーションを活用したミュージックイベントを実施し、市民の
憩いの場や観光客の賑わいの創出を図ってまいります。
基本施策「コンベンション支援機能の充実」につきましては、
西海岸地域におきまして、沖縄県が策定した「沖縄 21 世紀ビジョン基
本計画」に位置づけられている「世界水準の都市型オーシャンフロント・
リゾート地の形成」を目指し、国及び沖縄県の協力連携のもと、西海岸
地域が持つ特性を活かした開発に向け、検討作業を進めてまいります。
また、プロ野球キャンプ受入をはじめ、スポーツコンベンションの振興
に取り組み、県外・国外からの観光客の増大に向けたプロモーション
活動を積極的に行ってまいります。
基本施策「商店街の活性化」につきましては、地域の事業者が連携
し、まちの魅力と賑わいの創出につながる商店街活動を積極的に支援
するとともに、地域商店街への誘客及び売り上げ増を目指し、地元消
費の拡大と地域経済の活性化を図ってまいります。
また、空き店舗対策事業につきましては、商工会と連携し、空き店
舗を活用する事業者に専門的かつ効果的な経営支援を行い、地域特
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性を活かした商店街活動の推進及び商店街の新たな魅力と賑わいを
創出する取り組みを図ってまいります。
基本施策「商工業・情報通信産業の振興」につきましては、「宜野湾
市中小企業・小規模企業・小企業振興基本条例」に基づき、地元商工
業者が抱える課題やニーズを的確に把握し、効果的な施策の展開や
宜野湾市小口資金融資制度等による資金調達の円滑化、市内事業者
の受注機会の拡大、地場産業の育成、市内中小企業勤労者の福祉の
向上等、商工会と連携し、地域経済基盤の強化に取り組んでまいりま
す。
平成 29 年度より、県内外の物産展等に出展する市内事業者へ出展
料の助成を行い、本市の特産品等のPR及び販路拡大を図るとともに、
商工会が行う市産品の販路開拓支援事業に対する補助を行うなど、商
工業振興に努めてまいります。
また、情報通信産業等振興施設の整備に向け、事業手法などを調
査検討してまいります。
基本施策「企業立地と多様な働き方による就労の支援」につきまして
は、沖縄県より「産業高度化・事業革新促進地域」、「情報通信産業振
興地域」、「観光地形成促進地域」、「国際物流拠点産業集積地域」の
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地域指定を受けており、今後も各地域制度を活かした企業誘致に取り
組んでまいります。
雇用対策におきましては、若年者の就業意識向上の取り組みとしま
して、小・中学生を対象に職業体験イベント「グッジョブスクール」の開
催や、高等教育機関在学生を対象に講演及びパネルディスカッシ
ョンを開催し、キャリア教育支援を実施いたします。また、高齢者
や障がい者への就労支援も関係機関と連携し、より一層の充実に
努めてまいります。
平成 28 年度より仕事と家庭の両立を支援する、多様な働き方就
労支援事業を実施しておりますが、引き続き、働くことを希望し
ながらも家庭の事情等、様々な理由で就労に結びついていない
方々への就労支援に取り組んでまいります。
基本施策「都市農業・漁業の振興」につきましては、大山田芋地域の
振興としまして「宜野湾市大山田芋栽培地区振興基本計画」に基づき、
大山田芋地区の地権者及び農業従事者の意見集約を図り、大山地区
土地区画整理事業と連携し、農地保全面積を確定してまいります。また、
継続的安定生産を図るため、生産性向上に向けた具体的な振興策を
検討してまいります。
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水産業の振興につきましては、浦添宜野湾漁業協同組合へ燃費補
填事業等の支援策を継続し、経営の安定化を図ってまいります。
5つ目
5つ目の基本目標「
基本目標「安全・
安全・快適で
快適で、持続的発展が
持続的発展が可能なまち
可能なまち」
なまち」であり
ます。
ます。
地球環境にやさしく災害にも強い安全・安心なまちづくりのため、防災
や防犯の強化に取り組むとともに、緑化の推進や保全による自然環境
と調和した住環境の形成に取り組んでまいります。
基本施策「防災及び救急・消防体制の強化」につきましては、西海岸
地域における地震及び津波避難訓練の実施や、備蓄食糧及び防災資
機材の購入、情報伝達や情報収集手段を確保するための防災情報
システムの構築に係る基本計画の策定を行ってまいります。
また、観光客や外国人にも分かりやすい津波災害からの避難誘
導に関する事業の取り組みを行ってまいります。
自主防災組織につきましては、昨年 12 月に内陸部の地域において
は初めてとなる愛知区自主防災会が設立され、現在7団体となっ
ており、将来的には全自治会で自主防災組織が結成されるよう啓蒙啓
発を図り、設立及び組織活動を支援してまいります。このほか、宜野湾
市災害時要援護者避難支援対策協議会への補助金を継続し、要配慮
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者の把握及び台帳登録並びに個別計画の策定に努めてまいります。
救急・消防体制の強化につきましては、災害時に防災拠点となりま
す消防署我如古出張所の改築事業に取り組んでまいります。
また、市民の生命、身体及び財産を災害から守るため、消防職
員の定数を 86 人から 91 人に引き上げるとともに、救急出動要請
に対応するため、4台目の救急車を配備し、運用するなど消防力
の強化に努めてまいります。
消防団につきましては、地域防災の要として地域防災組織に対す
る協力支援及びイベント時などの警戒活動を通じ、指導的役割を
発揮できるよう努めてまいります。
基本施策「交通安全・防犯対策の強化」につきましては、学校や自治
会、警察等との連携のもと、横断歩道等の交通安全施設の充実や、防
犯協力体制の強化を図ってまいります。
基本施策「環境保全と循環型社会の形成」につきましては、「宜野湾
市一般廃棄物処理基本計画」に基づき、ごみの減量化・資源化に
取り組んでまいります。また、地球温暖化対策のための国民運動
「COOL CHOICE(クールチョイス)」を踏まえた普及啓発事業を実
施し、温室効果ガスの削減とともに、環境保護についての意識啓発に
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取り組んでまいります。
基本施策「公害・環境衛生対策の推進」につきましては、市民が健康
で快適に暮らせる生活環境確保のため、生活排水対策の推進及びペ
ットの適正な飼い方の指導強化に努めてまいります。
基本施策「快適な生活環境の整備」につきましては、健全な市街地の
整備と生活環境の改善に向け、引き続き宇地泊第二土地区画整理事
業及び佐真下第二土地区画整理事業に取り組んでまいります。
普天間飛行場周辺まちづくり事業につきましては、防衛省補助を活
用し、普天間地区におきましては門前広場の整備へ向けた建物補償
等に着手してまいります。また、真栄原地区におきましては、交流施設
の整備へ向け調査業務を開始し、加えて、同施設と併せた道路整備に
ついて引き続き検討を行ってまいります。
市営住宅の整備につきましては、既存市営住宅の計画的な修繕や
改繕による長寿命化を推進し、伊利原市営住宅E棟改修工事の実施
に向けた準備を進めてまいります。
また、防災・衛生・景観等の生活環境に影響を及ぼしている空
き家等に関する本市の対策方針を示すため、空家等対策計画策定
事業に取り組んでまいります。
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基本施策「交通ネットワークの整備」につきましては、主要路
線である市道宜野湾 11 号の早期の整備・供用開始に向け、地権者
等のご協力を得ながら進めてまいります。また、西普天間住宅地
区と国道 58 号をつなぐアクセス道路整備につきましても、関係機
関と連携し取り組んでまいります。
歩行者の安全確保や、生活環境改善を目的とした市道我如古 21
号及び市道嘉数1号並びに本市西海岸地区の発展に資する市道伊
佐1号の改良事業につきましても、引き続き取り組むとともに、
都市計画道路事業の3・4・71 号普天間線道路整備事業も引き続
き進めてまいります。
道路や橋りょうにつきましても、長寿命化修繕計画及び宜野湾
市公共施設等総合管理計画に基づき、必要な対策を実施するとと
もに計画的な道路維持修繕に努めてまいります。
基本施策「上・下水道の整備」につきましては、水の安全、安
定供給と経営の健全化を基本に、重要幹線である基幹管路の耐震
化に加え、漏水防止対策を強化し、市民の生活環境保全に努めて
まいります。
また、上下水道の窓口を一元化し、より一層、市民サービスの
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向上に努めるため、平成 30 年4月1日から下水道事業の公営企業
法適用にあわせ、水道局と下水道課の組織統合に向けた取り組み
を進めてまいります。
基本施策「公園・緑地及び墓園等の整備」につきましては、野
嵩第一公園及び比屋良川公園の整備を引き続き進めてまいります。風
景づくり推進事業につきましては、宜野湾市景観条例に基づき、市民
や事業者等と協働し、宜野湾市らしい景観資源を大切に守り育て、豊
かで潤いある風景づくりに取り組んでまいります。
公園施設の維持管理につきましては、指定管理者制度を継続し、
適切な点検・補修の実施及び遊具等の改築を進めてまいります。
また、老朽化が進行する屋内運動場につきましては、防衛省補助
を活用した建替え工事の着手に向け取り組んでまいります。
最後に
最後に、6つ目の基本目標である
基本目標である「
である「平和をつなぎ
平和をつなぎ、
をつなぎ、未来へ
未来へ発展する
発展する
まち」
まち」であります。
であります。
本市の最大の課題である米軍基地普天間飛行場の問題につきまし
ては、普天間飛行場の固定化を絶対に阻止し、一日も早い閉鎖・返還
に向けた取り組みや、返還されるまでの間の危険性の除去及び基地負
担軽減の実現に向けた取り組み、さらには基地跡地利用の促進及び
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平和行政の推進により、未来に向かい平和で発展するまちを目指して
まいります。
基本施策「基地問題への対応」につきましては、まちのど真ん中にあ
る普天間飛行場は、戦後 71 年もの長期間、航空機事故の危険性や騒
音被害等、市民の生活環境に大きな負担を強いていることに加え、効
率的なまちづくりを進める上の阻害要因となっており、経済活動にも大
きな影響を及ぼしておりますが、全面返還合意から 21 年目を迎えようと
する今なお、返還は実現せず、市民は過重な負担を負っております。
昨年 12 月 13 日に発生した、普天間飛行場所属のMV-22 オスプレ
イによる不時着水事故は、平成 16 年8月の沖縄国際大学への米軍ヘリ
墜落事故を想起させ、市民に衝撃と不安を与えると同時に、市街地に
囲まれた普天間飛行場の一刻も早い閉鎖・返還の必要性が改めて示
されました。しかしながら、普天間飛行場の一日も早い返還の手法にお
きまして、政府と沖縄県との対立が続くなど、解決の道筋は依然として
不透明な状況が続いております。平成 29 年度も引き続き、政府及び沖
縄県に対し、返還合意の原点を忘れることなく、普天間飛行場の返還
を最優先に取り組み、あらゆる方策を講じ、宜野湾市民が強く望む普
天間飛行場の一日も早い返還と、5年以内運用停止をはじめとする返
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還までの間の危険性除去及び基地負担軽減の確実な実現を求めてま
いります。
また、市民とともに普天間飛行場問題を考え、固定化は絶対に許さ
ないという民意のもと、国・県のみならず、米国新政権に対しても訪米し
要請を行い、普天間飛行場を抱える本市の厳しい現状と、返還を強く
望んでいる市民の声を直接伝え、普天間飛行場問題が埋没することが
ないよう、強い信念を持って早期の閉鎖・返還の実現を訴えてまいりま
す。
加えて、市民生活に深刻な影響を及ぼしている米軍機による騒音被
害や地デジ受信障害につきましても、住宅防音工事対象区域の拡大
及び告示後住宅の対応と、地デジ受信障害対策事業の対象拡大を引
き続き国へ要請してまいります。
基本施策「基地跡地利用の推進」につきましては、普天間飛行場の
跡地利用について、地権者の土地活用意向把握等と合わせ、各分野
の計画内容の具体化に向けた取り組みを進めるとともに、平成 29 年度
に「全体計画の中間取りまとめ」における配置方針図の更新を予
定しております。今後も跡地利用計画の策定に向けては、関係機
関と連携協力を図り、計画の実現性の検証や整備手法等の検討に
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取り組んでまいります。
キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区の跡地利用につきましては、昨年
11 月から、国際医療拠点の中核となる琉球大学医学部及び同附属
病院の移設にかかる用地の先行取得を開始しており、引き続き必
要面積の確保に向け、鋭意取り組んでまいります。
西普天間住宅地区のまちづくりにつきましては、跡地利用の先行モ
デル地区として、今後返還される普天間飛行場跡地利用計画につな
がるよう、国、沖縄県及び地権者と連携した取り組みを継続してまいりま
す。
基本施策「平和行政の推進」につきましては、戦後 70 年余が経過し、
多くの尊い命が奪われた沖縄戦の風化が危惧されております。平成 29
年度も継続して平和祈念事業を実施するとともに、被爆地長崎県への
平和学習派遣事業や平和学習受入事業等を実施し、市民の皆様、特
に次世代を担う若者の平和に対する意識の高揚を図ってまいります。
以上「第四次宜野湾市総合計画」に沿って平成 29 年度市政運営の
方針について申し上げてまいりました。
市政運営の基本方針に基づき編成しました、平成 29 年度の本市の
一般会計予算総額は、426 億5千6百万円となり、対前年度比約6%の
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増となっております。
今議会には、一般会計をはじめとする予算に関する議案として 16 件、
条例を含めたその他議案として 18 件を提案しております。
平成 29 年度も本市が活力と活気に満ち、市民一人ひとりが幸せを感
じ、宜野湾に住んでよかった「宜野湾がいちばん!」だと実感していた
ま
ち
だけるよう、全職員一丸となって「都市づくり、人づくり、未来づくり」に全
力を尽くしていく所存でありますので、議員各位の慎重なるご審議をお
願い申し上げ、私の施政方針といたします。
平成 29 年 2月 24 日
宜野湾市長 佐喜眞 淳
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