資生堂、化粧品専門店の支援を強化 資生堂は、2003 年 4 月より主要取引先である化粧品専門店の支援を強化します。「心の時代」と言 われる 21 世紀において、化粧品専門店は、「肌に触れ、心に触れる」活動を通じて人々の癒しや励ま しを担い、地域社会の活性化に無くてはならない存在として、積極的に支援していきます。 資生堂は、2001 年より「店頭基点の経営改革」に取り組んでいます。その一環として化粧品専門 店に店頭 POS を導入し、店頭売上をベースにした提案営業の実践による「営業支援」に着手すると 同時に、化粧品専門店のキャッシュフローの改善など経営面からも支援ができる基盤づくりをしてき ました。これにより、「店頭売上を基準とする取引契約の改訂」「情報インフラの整備」「提案営業の 定着」といった支援体制が整ってきました。そこで 2003 年は、第 2 ステップとして化粧品専門店の 「経営支援」を行ないます。「経営支援」にあたっては、当社取引化粧品専門店の中核を担う「カメ リアサークル店」(約 8000 店)を対象とし、後継人材を広く求めるなど、カウンセリングを主体とし た店頭活動を行なう“真の化粧品専門店”の活性化を目指します。 「経営支援」の内容 ① 成長型支援…後継者のいる既存店の活性化支援 カメリアサークル店を対象に、経営診断を行い、資金融資も含めて支援を行なう。 成長型支援の流れ ① 対象店の経営診断(会社概況書・決算書・税務申告書による診断、実地調査など) ② 経営診断を勘案し、事業計画書・店頭活動計画書を提出 ③ 検討後(1 ヶ月程度)、支援可否の決定 具体的な支援内容 ・ 資金融資 ・ 経営ノウハウの提供 ② 開業支援…既存店移設や新規出店支援 カメリアサークル店の家族後継者もしくは資生堂の理念に共鳴する人材を対象に、既存店の店舗 移設、または新規出店に際し、資金融資まで含めた支援を行なう。 開業支援の流れ ① 対象店の経営診断(会社概況書・決算書・税務申告書による診断、実地調査など) ② 事業計画書・店頭活動計画書を提出 ③ 検討後(1 ヶ月程度)、支援可否の決定 ※完全な新規出店の場合は、①はなし 具体的な支援内容 ・ 開店時の資生堂商品初期在庫の分割返済 ・ 店舗改装費用のリース ・ 保証金のリース ・ 資金融資 ・ 経営ノウハウの提供 化粧品専門店支援の背景 1923 年(大正 12 年)の資生堂チェインストアシステム誕生以来、資生堂は化粧品専門店を、販売 網としてだけではなく、資生堂の商品価値を伝え、資生堂のブランド価値を高める価値伝達チャネル として、共に顧客創造に努めてきました。 「心の時代」といわれる 21 世紀を迎え、カウンセリングを中心に顧客創造に努める専門店への社 会からの期待の高まりに応え、また化粧品業界ならではの女性起業家への支援という意味からも、資 生堂は、化粧品専門店支援を強化します。 支援内容としては、2001 年から取り組む「店頭基点の経営改革」の一環として化粧品専門店チャ ネルの活性化を目指し、既存店の売上増大と顧客育成を目的とした「営業支援」(店頭 POS インフラ の整備、個店別の施策立案およびスピーディーな対応を図る提案営業、全国販売状況のフィードバッ ク)を行なってきました。さらに、既存店の活性化および新規出店を目的とした「経営支援」に取り 組み、ボランタリーチェインシステムの強化を図ります。 (以下、余白)
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