普及課題等の活動報告

(様式2)
普及課題等の活動報告
普及地区名
普及課題の区別
主要普及課題
課
森林経営計画に基づく森林整備(間伐)の推進
題
名
指導員(職・氏名)
主任主査
個別普及課題
南会津
連携の( 有・無 )
五十嵐正徳
①背景と目的
間伐を主体とした森林整備が計画的に適期に実施されるためには、地域において森林
整備に積極的に取り組むための意識醸成を図ることが重要である。このため、森林所有
者、地元関係機関(町村、森林組合等林業事業体)と連携を図りながら積極的な普及啓
発を実施する必要がある。
②対策立案
種々の補助制度による支援の活用や、素材生産の生産性を高める観点から列状間伐等
の施業提案を行うとともに、森林組合をはじめ林業事業体等への施業委託等について所
有者から理解が得られる様に十分な説明を行ない、森林経営計画の策定と森林整備を実
施する。
③普及活動の実施
森林組合やその他の林業事業体と連携を図り、森林整備活動支援交付金制度を有効に
活用して、集落座談会や個別に所有者にあたった。その成果として間伐の必要性や森林
経営計画の策定について認識と理解が深められた。
④普及効果・評価
今回、間伐の説明会を実施した地域で、森林経営計画の策定は勿論、計画に基づき森
林環境保全直接事業により森林作業道500m、搬出間伐5haを新たに実施している。
また、未利用間伐材利用促進対策事業により森林作業道500m、搬出間伐約10haを
施行することが出来た。現在、利用間伐の推進について森林所有者と調整を図っている
地区については、森林組合と連携し森林経営計画策定のための現地踏査を行なって、森
林作業道の導線について検討した。更に、森林所有者からの要望により広葉樹の有効活
用のため更新伐の計画を立案中である。こうした取組が更に他地域の所有者への啓蒙と
波及効果に繋がることが期待される。
⑤今後の展開
路網整備と間伐の実施を効果的に行い、伐採木の有効活用を図ることにより、森林所
有者への還元が図られるよう森林組合や事業体を指導していきたい。また、育成複層林
への誘導が可能な人工林については、伐採手法を更新伐(人工林整理伐)の導入を図る
ことにより、広葉樹林へ樹種転換を図ら図って行きたい。
人工林更新伐の所有者への現地説明
森林組合職員、森林所有者との現地調査
未利用間伐材利用促進対策事業により整備した
森林作業道500m、搬出間伐5.0ha