2017 年 2 月 13 日 日本電信電話株式会社 NTT、見えてきた 2020 に向けて、実用性の高い AI、 IoT 最先端技術を R&D フォーラムにてショーケース化 ~NTT 研究所の最新技術で 2020 の世界を先取り体験~ NTT の研究所では、2020 年に向けて、革新的な UI・メディア技術を応用した新しい情報提示技 術や、ビッグデータ解析を活用したストレスの無い移動支援技術、AIを活用した自然対話技術等 など、さまざまな「おもてなし」技術の研究開発と実際の場でリアルに体験できる Showcase 化を 推進してきました。 今回、2017 年 2 月 16 日・17 日に開かれる NTT R&D フォーラム 2017 において、公式アプリを 中心とし、NTT の AI(corevo)と様々なデバイス(IoT)との連携による MICE*1 Showcase「R&D フ ォーラム Showcase 2017」を体験いただけます。 今後、本 Showcase を各種展示会、博物館・美術館、空港・駅など公共施設などの場で実際に使 っていただく社会実証実験を推進し、Showcase を支えている技術の実用化を目指してまいります。 図 1 R&D フォーラム Showcase2017 の概要 1. R&D フォーラム Showcase2017 の概要 A. 混雑回避ナビ A-1. 混雑回避ナビアプリ 「制約条件付き最適化技術」によって巡回しやすい訪問順序や「行動傾向を考慮した訪問 予測技術」により各展示への興味度を計算し、見学したい展示カテゴリを選ぶだけで「人 流予測技術」によって混雑状況を考慮した、スムーズに巡回できるルートが生成されます (図 2)。 図 2 混雑回避ナビのアプリ画面 A-2. 混雑回避ナビ連携 IoT 混雑回避ナビと連携し、サイネージによる分岐路での道案内(図 3) 、プロジェクション による混雑情報を考慮した会場誘導案内(図 4) 、変幻灯技術を用いた驚きを与える誘導 サイン(図 5)を会場内で体験いただけます。 本展示の会場内サイネージは、NTT が開発した Web ベースサイネージシステムが利用 され、竹芝等で実施中の総務省実証(1)にも活用されています。予め混雑回避ナビで閲覧ル ートを設定しておけば、一人ひとりの目的地に応じたサインがサイネージ上に表示されま す。 会場中央では、リアルタイムに測定・予測された混雑情報を元に、羽田空港等での人流 誘導実験(2)結果を踏まえた視界性・認識性の高いプロジェクションサインによる会場案内 を提供します。 NTT の技術である変幻灯によって、本来動くはずのない印刷物が動いているように見え ます。展示会場の床模様に動きを付加することにより見る者に驚きを与える誘導サインを 実現します。 また、 “Sky Compass”*2 というコンセプトのもと、単一あるいは複数のドローンと音声 認識や R-env、混雑情報、プロジェクションを組み合わせた、空中からの情報提示や案内 のデモンストレーションもご覧いただけます(図6) 。本取り組みは、アルスエレクトロ (3) ニカ・フューチャーラボ との連携による成果であり、2020 に向けた革新的な UI を体験 頂けます。 図 3 サイネージによる個人誘導案内 図 5 変幻灯による誘導サイン 図 4 プロジェクションによる会場誘導案内 図 6 ドローンによる誘導(Credit: Markus Scholl) B. かざして案内 B-1. かざして案内アプリ 「ユニバーサルオブジェクト認識技術」*3 により「アングルフリー物体検索技術」や「モ バイル電子透かし技術」など複数の認識技術を統合し、物体の認識を行います。認識した いものにスマホをかざし、カメラボタンを押してください。展示会場のパネルのほか、N TT史料館やレストラン内の「かざしてマーク」がある場所で使うことができます(図 7、 図 8) 。 展示パネル NTT 史料館展示物 レストラン看板 図 7 かざして案内の対象(一例) 図 8 かざしてマーク B-2. かざして案内 IoT かざして案内の将来的な応用例として、HoholensTM(図9)や、パナソニック株式会社と (図 共同で技術検証(4)を進めている透明ディスプレイを搭載したシンプルなポータブル端末 10)によるおもてなしサービスのデモンストレーションをご覧いただけます。 図 9 HololensTM 図 10 透明ディスプレイを搭載した シンプルなポータブル端末 C. ボット説明員 「自然文 FAQ 検索技術」により、多様な言い回しがある自然文での質問に自動でお答え します。実際の説明員に話しかけるつもりで、そのまま自然文で入力してみてください(図 11) 。 図 11 ボット説明員のアプリ画面 D. 受付ロボ(corevo for Reception) 音声認識・合成技術やデバイス連携制御技術「R-env:連舞®」をはじめとする AI 技術「corevo ™」により、エージェントとの自然な対話を通じて、お客様のご興味に合わせて展示エリアを 案内させていただきます(図 12) 。 図 12 corevo for Reception 2. NTT R&D フォーラム 2017 「Open the Way ~2020 とその先の未来へ~」 の概要 NTT R&D フォーラム 2017 では、昨年から引き続き「Open the Way~2020 とその先の未来へ~」 をコンセプトに開催します。NTT グループは、お客さまに選ばれ続ける“バリューパートナー”と して、総力を挙げて取り組んでいます。本フォーラムでは、それに資する AI や IoT に関する技術に 加え、セキュリティやクラウド、ネットワーク、そして昨年よりも一歩近づいた 2020 に向けた技術 など、最新の研究成果について講演、展示を通じて分かりやすくご紹介していきます。 【開催期間】 2017 年 2 月 16 日(木)~2 月 17 日(金)午前 10 時~午後 5 時 【開催場所】 NTT 武蔵野研究開発センタ 【ホームページ】 http://labevent.ecl.ntt.co.jp/forum2017/info/ 3. ニコニコ生放送のお知らせ 今回発表した Showcase 技術をはじめとして、 「NTT R&D フォーラム 2017」で紹介した内容 の一部を、ニコニコ生放送「NTT R&D フォーラム 2017 NTT 研究所の最新技術で 2020 の世界を 先取り体験」で配信します。 【放送日時】 2017 年 2 月 16 日(木)午後 8 時~午後 9 時 【チャンネル名】NTT R&D チャンネル(URL:http://ch.nicovideo.jp/ntt-RD ) ◆用語解説 *1 MICE 企業等の会議(Meeting) 、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行) (Incentive Travel) 、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention) 、展示会・見本市、イベント (Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントな どの総称。 *2 Sky Compass 空中とそこに浮かぶドローンをメディアとして、案内や誘導を提供するサービスコンセプトの名 称 http://www.aec.at/aeblog/en/2017/02/07/sky-compass-schlaegt-die-sterne-als-navigationshilfe-u m-laengen/ *3 ユニバーサルオブジェクト認識技術 各種認識技術を連携させることにより、利用者に認識手段を意識させることなく多種多様なアイ テムの認識を可能とする技術。 http://www.ntt.co.jp/news2016/1606/160608a.html ◆関連報道発表 (1)デジタルサイネージに係る災害情報等の提供および多言語等属性に応じた情報提供に係る実証 実験の実施について http://www.ntt.co.jp/news2017/1701/170116a.html (2)空港の情報ユニバーサルデザイン高度化の共同実験を開始 http://www.ntt.co.jp/news2017/1701/170116a.html (3)NTT と世界的なメディアアート研究機関アルスエレクトロニカ・フューチャーラボが「ICT と アートの融合」によるユーザ体験の高度化に関する共同研究を開始 http://www.ntt.co.jp/news2016/1609/160908a.html (4)パナソニック株式会社と共同で技術検証 http://www.ntt.co.jp/news2016/1602/160209a.html ◆商標について 「HoloLens」 は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商 標です。 <本件に関するお問い合わせ先> 日本電信電話株式会社 研究企画部門 R&D 推進担当 03-6838-5328 [email protected]
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