埼玉県立桶川高等学校 勉強の仕方〔国語(現代文 〕 勉強の仕方〔国語(現代文) ) 〕 1 <学ぶ意義> 「なぜ現代文を学ぶのか」こう問われた時、どのような答えが出てくるだろう。「教養」を付ける・「コミュ ニケーション能力」を高める等・・。私はこう考えている。厳しい言い方だが、語弊を恐れずに言えば「社 会に出てだまされない為だよ」と。我々は社会の中で様々な契約をしながら生きている。たとえば、家 の購入・保険の契約・・。事故に遇うことだってあるし、裁判員として選ばれることだってある。そのような 時、たとえば、とても小さな字で書かれた約款や契約書を読むことができず(又は読む気力がなく)他 人の言うがままになってしまったらどうなってしまうのか。又、我々は、様々な場面で自分の意見を「話 し」、相手の意見を「聴き」、自分の意見をまとめる「書く」必要がある。社会の中で 1 人の人格として生 きていく為に、「読み」「書き」「聴き」「話す」力を向上させること、それが国語・現代文を学ぶ意義だと考 えてほしい。 2 <効果的な勉強方法> (授業時) ・授業担当者の話を聴き、考えることが一番大切。単にノートを写すことに終始しないこと。板書にない 部分を補うために、その場で理解することがポイント。 ・課題プリント・自分で書くプリントを大切にすること。中途半端にせず、これ以上まとめることができない というところまで突きつめた解答・文章を作る。 (授業以外、受験に向けて) ・教科書の文章が難しいのは当たり前。簡単な文章だけだったら力が付かない。それと同じで自分が 楽に読むことのできる本をいくら読んでもレベルは上がらない。よりレベルの高い書籍(小論文を書くた めの 100 冊・岩波新書等)を手に取ること。 「読む」力、「考える」力を上げる為に 1 番よいのは、「哲学する」ことである。 ・標準レベルの評論の問題集を 1 冊最後までやる。最初は時間がかかるが、自分の納得できる解答を 書くことができるところまで頑張る。 1 番大切なのは、答え合わせの段階で自分が間違った問題につい て確認し、納得すること。やっているうちに、文章のパターンや内容の類似性が見えてきたらしめたもの である。 ・語彙力・漢字については、『日本語チェック』『漢字必携(学習ノート)』等を利用する。大事なのは、漢 字の意味・語句の意味を文の中で覚え、それを他の言葉に繋げていくことである。漢字を書く時は、常 にその語の意味を意識しながら、丁寧に書こう。 埼玉県立桶川高等学校 勉強の仕方〔国語(古典:古文 〕 勉強の仕方〔国語(古典:古文) ) 〕 1 <学ぶ意義> 現代の日本語の源である古文を学習することによって日本語に対する感覚を養うと共に、現代に繋 がる人間の心に触れる。 2 <効果的な勉強方法> (授業時) ・本文を写し、難意語は、古語辞典で調べる。現代語との意味の違いに注意し、常にその文中での意 味を探る。(電子辞書と比べ、より広い範囲が見える古語辞典がよい) ・文法は古文の解釈に必須。動詞の活用、助動詞の意味と接続を覚え、文中の助詞の役割にまで意 識することができるとよい。(常に古典文法の教科書で確認する) (授業以外、受験に向けて) ・文法の教科書の 1 ページ目から、演習問題を解答しながら、 1 冊やりとおす。ただし、文法だけでき ても問題はできない。標準レベルの問題集を計画的に進めることによって、古文に慣れる。ポイントは、 常に人物関係を意識しながら読むこと。 ・古文単語・文学史の知識も必須である。おすすめは、『マドンナ古文常識』(学研)『重要古文単語31 5』(桐原書店)など。平安時代の有職故実に関する知識を持つ。 勉強の仕方〔国語(古典:漢文 〕 勉強の仕方〔国語(古典:漢文) ) 〕 1 <学ぶ意義> 日本人は、中国の古典(白文)を訓読(日本語化)することによって文化を学び、発展してきた。日本 語の読解にとって漢文は必須である。 2 <効果的な勉強方法> (授業時) ・本文→書き下し文→口語訳という流れを理解し、音読(訓読)を重視する。漢文の語の並びは、英語 と似ている。言葉の並びを意識した上で、何回も音読・書き下しを繰り返すことによって、漢文の語調に 慣れ親しむことが何より大切である。 (授業以外、受験に向けて) ・標準的な問題集を1冊やり通した上で、繰り返し学習しなおす。特に、漢文では、特殊な助字、文型 を覚えることが大切。使役・受身・反語・二重否定等の文型を文章の中で覚え、かつ慣れ親しんでいく ことによって実力が付いていくはずである。 ・『論語』『唐詩選』等の古典を理解するためには、その時代の社会背景や、詩のきまりについての知 識が必要になる。授業で理解し覚え、『国語便覧』等で確認しよう。 ・漢文は受験勉強が得点に繋がりやすい科目である。センター試験満点も夢ではない。文系上位の大 学の文学部・法学部を受験する場合必要となる。ぜひ挑戦してほしい。
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