「農商工等連携事業計画」認定

平成29年2月3日
な が お ひろゆき
経営支援課長 長尾博行
TEL(082)224-5658
「農商工等連携事業計画」認定
~
~赤ビーツを使ったピンク色の食品開発などの取組みを支援~
中国四国農政局と中国経済産業局は、「中小企業者と農林漁業者との連携による事業
活動の促進に関する法律(略称:農商工等連携促進法)」に基づき、本日付けで以下の
農商工等連携事業計画の認定を行いました。
これにより、中国地域における認定件数は、52件となりました。
(鳥取県6件、島根県6件、岡山県14件、広島県19件、山口県7件)
今回認定した農商工等連携事業計画
事業内容
事業者名
赤ビーツを栽培する鳥取県内唯一の農家と地元中小企業
1
【中小企業者】
者が連携して、天然素材色を活かしたピンク色でオリジ
ブリリアントアソシエイツ株式会社(鳥取県鳥取市)
ナリティの高い商品群の開発に取り組む。国内の食品製
【農林漁業者】
造事業者や飲食店、菓子店等の業務用向けのほか一般消
山本農園(鳥取県八頭町)
費者向けに販路を開拓すると共に、欧米など海外展開も
目指す。
【中小企業者】
倉田株式会社(広島県福山市)
2
【農林漁業者】
有限会社津口ファーム(広島県世羅町)
広島県内の鶏卵卸売事業者が新規事業として鶏卵を活用
した商品開発に取り組む。地元の養鶏事業者と連携して、
鶏卵の鮮度で勝負する卵焼きや茶碗蒸しなどの卵加工品
を製造し、地域の小売店に販路を開拓する。
新たに食品加工分野に参入し、付加価値を高めることで
経営の強化に取り組む。
【参考】
○今後、認定を受けた中小企業者は、以下の支援措置を受けることができます。
・試作品開発、販路拡大等に対する補助金(補助率3分の2)への応募
・「6次産業化ネットワーク交付金」(補助率10分の3、上限1億円)への応募
・政府系金融機関による低利融資
・信用保証枠の拡大 等
【問い合わせ先】
中国四国農政局経営・事業支援部地域連携課
担当:三戸、中村、田邊
TEL:(086)224-9415(直通)
中国経済産業局産業部経営支援課
担当:長尾、中村、中前
TEL:(082)224-5658(直通)
地域
鳥取県鳥取市
認定日
平成29年2月3日
通巻番号
6
-
28 -
052
④ 新規用途開拓による地域農林水産物の需要拡大、ブランド向上
赤ビーツを原材料とする天然素材色のピンクを活かした食品開発と販路開拓
鳥取県産の赤ビーツを使用した新たなピンク関連商品を開発し、国内外への販路開拓に取り組んでいく。
 連携体
農林漁業者
山本農園(農業者)
独自の栽培技術・ノウハウを活用し、鳥取県産赤ビーツの安定供給を行う。
中小企業者
ブリリアントアソシエイツ株式会社 (製造業、飲食業)
(法人番号7270001002706)
赤ビーツを原材料とする天然素材色ピンクにこだわったオリジナリティある商品を開発し、国内外での販売を行う。
連携参加者
サポート機関等
(独)中小企業基盤整備機構中国本部
 連携の経緯
ブリリアントアソシエイツ㈱は、平成16年に創業し、平成24年にピンクカレーの
開発・販売をきっかけに赤ビーツと出会った。主な産地である北海道から原材料
を仕入れていたが、調達コストがかかることから、自社近くの畑で栽培して試行錯
誤をしていたところ、平成25年に山本農園と連携して、赤ビーツを鳥取県内で栽
培する挑戦を開始した。
 連携に当たっての課題や工夫等
農業者においては、鳥取県産赤ビーツの増産及び安定供給が課題となってい
る。今後は、自ら専業農家に移行して増産に取り組む。加えて近隣農家に対して
赤ビーツの栽培技術の普及を通じて、需要動向をふまえて産地形成をめざす。
赤ビーツは栄養の豊富さや色合いの鮮やかさからスーパーフードとも称され、
注目が高まっており、現在の食品製造業者や高級飲食店、外資系ホテル等との
取引実績を活かし、新たに開発する商品についても国内外の販路を開拓する。
一方で、赤ビーツは消費者には馴染みが薄い農産物であることから、豊富な栄
養成分や健康、美容への影響等について、取引先企業や試験研究機関等と協
力して、客観的な評価分析を推進する。
【販売先】
【代表者】
(国内及び海外)
食品製造業者、飲食店
菓子店、百貨店
スーパーマーケット
ホテル、空港、駅、道の駅
自社直営店舗等
【共同申請者】
商品開発及び販売
連
携
体
農作物の栽培
ブリリアントアソシエイツ㈱
(鳥取県鳥取市)
商品開発及び販路開拓
(ピンクの粉末加工品・
調味料・飲料・菓子)
山本農園
(鳥取県八頭町)
赤ビーツ栽培技術の向上
及び安定供給
 連携による効果
農林漁業者
5年で500万円の売上高増加及び収益性の改善
本事業で原料となる赤ビーツを契約栽培により安定的に供給することで、農業経営の改善と安定が図れる。
中小企業者
5年で1,800万円の売上高増加とブランド化の向上
需要拡大が見込めるピンク商品のシリーズ展開をすることにより、売上拡大及びブランド力の向上が期待される。
 代表企業等の連絡先
企 業 等 名 : ブリリアントアソシエイツ株式会社
T E L : 0857-32-6030
E – m a i l : [email protected]
所 在 地 : 鳥取県鳥取市大榎町3番地3
F A X : 0857-50-1587
ホ ー ム ヘ ゚ ー シ ゙ : http://www.ba-tottori.com/
地域
広島県福山市
認定日
平成29年2月3日
通巻番号
6
-
28 -
053
④ 新規用途開拓による地域農林水産物の需要拡大、ブランド向上
広島県世羅町産の鶏卵を使った加工品の開発および販路開拓
トレーサビリティが確保できた安心安全な鶏卵を活用し、消費者ニーズに対応した卵加工品の開発・販売を行う。
 連携体
農林漁業者
有限会社 津口ファーム(養鶏業)(法人番号4240002052730)
鮮度の良い卵を中小企業者のニーズに合わせ、ジャストインタイムで安定供給する。
中小企業者
倉田株式会社(卸売業)(法人番号3240001030440)
鶏卵を活用した卵加工品を開発し、大手スーパーや高級デパート等へそれぞれのニーズに合った商品を販売する。
連携参加者
株式会社日配広島鶏卵センター(卸売業)(法人番号6250001022996)
広島県西部地区の大手外食チェーン店やスーパーマーケット、高級和菓子店等、多方面への販路開拓を行う。
サポート機関等
(独)中小企業基盤整備機構中国本部
 連携の経緯
倉田㈱は福山や岡山を中心に鶏卵や飼料の卸売を主業務としているが、将来
の更なる経営の発展には新事業展開が必要だと考え、自社の倉庫の空きスペー
スを活用し、製造業への参入を思い立った。
以前から取引のある津口ファームと連携を強化し、鶏卵を活用した加工品の開
発・販売事業に取り組むこととした。
 連携に当たっての課題や工夫等
卵の加工については、鮮度の維持が重要であり、鮮度の良い状態で使用する
ためには、適切な運搬が必要になる。㈲津口ファームでは、倉田㈱の製造計画
に合わせて保冷やジャストインタイムで流通させることができる。
販売に関しては、消費者の声を聞くため、既存取引先で卵加工品の消費者
ニーズや反応・評価を受ける。
連
携
体
デパート、スーパーマー
ケット、外食産業
など
【代表者】
【共同申請者】
商品開発及び販売
鶏卵の生産及び運搬
倉田㈱
(広島県福山市)
(広島県世羅町)
商品開発及び販路開拓
㈲津口ファーム
鶏卵の安定供給、
ジャストインタイムでの運搬
【連携参加者】
㈱日配広島鶏卵センター
販路開拓
 連携による効果
農林漁業者
5年で2,400万円以上の売上高確保とブランドの確立
鶏卵の安定供給先が確保され、農業者の収入向上とブランドの確立が期待される。
中小企業者
5年で1億2,500万円の売上増加、収益性の改善
製造業への新事業展開を行うことにより、売上拡大及び収益性の向上が期待される。
 代表企業等の連絡先
企 業 等 名 : 倉田株式会社
T E L : 084-954-8718
E – m a i l : [email protected]
所 在 地 : 広島県福山市箕沖町127-5
F A X : 084-954-9709
農商工等連携促進法
(中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律)
中小企業者と農林漁業者が連携して行う新商品等の開発・販売促進等の取組を支援
・国から、中小企業者と農林漁業者が共同で行う新たな商品やサービスの開発等についての計画の認定を
受けた場合に、中小企業者と農林漁業者に対して、事業資金の貸付や債務保証等の支援を創設。
農商工等連携促進法が支援する事業スキーム
主務大臣(農林水産大臣、経済産業大臣等)が、農商工等連携事業認定基準等を策定
申請
認定
農商工等連携事業計画
目的:中小企業者の経営の向上及び農林漁業者の経営の改善
中小企業者(商工業者に限る)と農林漁業者が共同で新商品の開発等に取り組む事業計画を作成
支援措置
○中小企業者に対する低利融資(日本政策金融公庫)
○農業改良資金融通法等に基づく貸付対象を中小企業者へ拡大。償還期間・据置期間を延長。
○中小企業信用保証の特例
○食品流通構造改善促進機構の債務保証
●補助金:試作品開発、販路拡大等に対する補助金(補助率2/3)
(○は法律事項、●は予算事項)
「農商工等連携」の基本的要件
【3.新商品の開発等】
新商品若しくは新役務の開発、生産・提供又は需
【1.有機的連携】
要の開拓を行うものであること
中小企業者と農林漁業者が有機的に連携して
実施する事業であること
【4.計画期間】
原則5年以内
【2.経営資源】
それぞれの経営資源を有効に活用すること
【5.経営の向上・改善】
中小企業の経営の向上かつ農林漁業者の農林漁
業経営の改善が実現すること