論点整理案 事項 総論 資料1 整理案 ○ 基幹災害拠点病院としての役割、島しょ地域の住民への医療提供の役割を果たすためには、 基盤となる総合診療機能と三次救急を含めた救急医療体制の確保が不可欠 ○ 新病院のあり方の検討に当たり、良質な人材の確保や「地の利」を活かす視点が重要 ○ 三次救急体制の確保は、基幹災害拠点病院の必須要件 ○ 都内の救急告示医療機関は減少傾向であり、高齢者や小児など初期・二次救急への地域から の期待が強い 中 核 と な る 医 療 機 能 三次救急 (救急医療) ○ 災害医療には三次救急体制のみならず、平時からの二次救急が重要 ○ 救急専門職員が二次救急を担当することで、救急医療のレベルが向上し、それが災害医療 にも活きてくる ○ 医師が集まる「病院の魅力」をつくる必要性 ○ 広尾と島しょ診療所間に画像伝送システムを設置し、専門医師の助言を得ながら治療可能 ○ 島しょの医療機関で対応できない救急患者の大部分を広尾病院で対応(年間200件程度) するとともに、付き添い家族も含めて支援 島しょ医療 ○ 救急搬送における医師添乗、代診医派遣、自然災害時の積極的な患者引き受けや、 巡回診療への期待など、これまでの長い歴史の中で、島しょ住民との信頼関係構築 ○ 島しょ救急患者の4人に1人が脳出血、脳梗塞であるが、島しょに回復期リハを受ける施設 はなく、在宅移行までの切れ目ない医療提供が課題 (→新病院のあり方と合わせ、福祉保健局と連携した検討を期待) ○ 島しょ住民の、いわば「かかりつけ医」のような存在を期待 1 論点整理案 事項 中 核 と な る 医 療 機 能 災 害 医 療 整理案 総論 ○ 発災直後から、コア機能を止めないための体制整備が重要 ○ 基幹災害拠点病院のあり方・役割やモデル的機能の検討(多面性・多様性・先進性) ○ 新病院に求める機能・設備等の範囲(優先順位)に留意 災害医療人材 の確保 ○ 臨機応変に実践対応できる災害医療の中核的人材の育成・確保 ○ 災害時の初期対応職員確保のため、敷地内職員住宅等を確保 ○ レジデントの活用や看護学校との連携強化(看護教員の参画等) 訓練研修・ 地域連携 ○ ○ ○ ○ ○ 地域公開講座の継続に加え、減災対策支援室を人的拡充し、さらなる活動の展開を期待 都民ボランティアの災害訓練受入れを促進し、普及啓発・人材育成を推進 平時から、東京消防庁との連携を強化し、救急隊員の育成機能を果たすことを期待 平時から、地元の区・医師会・医療機関等と緊密な連携体制を確立することを期待 首都直下地震を想定し、多摩地域や全国からの応援職員を受け入れる訓練が重要 スペース確保 ○ ○ ○ ○ 災害時には、平時の2倍程度の入院患者に対応できるスペースを確保 受援チームの受入れスペース、トリアージスペース、除染スペース等の確保を検討 院内外の各種本部との相互連携性を考慮した施設配置を検討 周辺施設との連携によるスペース確保を検討 設備・ インフラ ○ ○ ○ ○ 免震構造化 東京消防庁の大型ヘリ等に対応できるヘリポート 通信手段の確保 災害時用井戸確保の検討 平時・災害時 の連関性 ○ 災害時の動線を考慮した敷地内配置(看護学校・職員住宅との一体的整備も有効) ○ 病院建物以外のスペース活用可能性(駐車場や看護学校の教室、講堂、体育館等) 2 論点整理案 事項 整理案 ○診療科・診療機能における「伝統・人材」の強みは今後も活かすべき - 外傷・熱傷系、循環器系、神経系 総論 特 徴 と な る 医 療 機 能 ( 強 み ) ○ 強みをより伸ばす視点で機能強化を図るべき ○ 同機能を担う周辺医療機関の競合についても考慮 ○ 365日24時間手術体制を確保しており、患者転送の受入れも多い 外傷系 ○ 平成26年度DPCデータでは近隣6区における患者割合第一位(※MDC16外傷・熱傷・中毒) ○ 指切断や神経血管損傷に対する顕微鏡下での手術治療が可能 ○ 多くの症例を受け入れていることが、医師が集まる「病院の魅力」になっている ○ 虚血性心疾患へのエキシマレーザー、不整脈へのアブレーションといった先進的治療に対応 ○ 平成26年度DPCデータでは近隣6区における患者割合第5位(※MDC05循環器系疾患) 循環器系 ○ 人的・物的資源の蓄積が進んでおり、これらの医療資源の活用が必要 ○ 循環器科、心臓血管外科、脳神経外科が連携し、ハイブリッド手術室の整備と合わせ、 血管内治療の機能強化を期待 地 域 へ の 貢 献 小児系 産婦人科系 ○ 子育て世代増に伴う小児医療ニーズ増 ○ 小児救急体制を今後も確保することで、地域医療への貢献を期待 ○ 地域内で分娩取扱いクリニックが減少傾向であり、今後も産婦人科診療基盤確保を期待 3 論点整理案 事項 整理案 ○ 高齢化の進展による高齢者救急の増加傾向 高齢者救急 ○ 地域には急性期病院が多く、在宅移行までの受け皿(後方病床)が不足 ○ 地域包括ケアシステム構築に向けた貢献を期待 リハビリ医療 地 域 へ の 貢 献 ○ 急性期リハビリテーションを強化するとともに、ニーズに応じたフォロー体制を検討 ○ 地域医療機関や介護施設等と密接に連携し、円滑に在宅復帰できる仕組みづくりが重要 地域医療連携 の推進 ○ 患者の早期回復・早期社会復帰に向け、現在の患者支援センターのマンパワーを拡充し、 関係機関とのコーディネート機能強化を期待 ○ 病院単体ではなく、地域で補完し合う視点が重要 ○ 高齢化の進展に対応し、元気な高齢者を増やす取組への貢献を期待 健康増進への 貢献 ○ 障害予防、リハビリ提供のほか、基盤となる運動に対して、地域への指導的役割を期待 + 【第5回検討委員会における検討を追加】 外国人患者受入れ 対応 【第5回検討委員会における検討を追加】 4 論点整理案 事項 新 病 院 整 備 に あ た っ て 整理案 環境変化への 対応 ○ 新公立病院改革ガイドラインに基づき、地域医療構想を踏まえた役割の明確化が求められる 広尾病院の 現状 ○ 災害医療、救急医療、島しょ医療の拠点病院として重要な役割 ○ 現在の病院運営状況、将来の医療ニーズ等を踏まえるべき ○ 病床利用率が回復途中(70%未満) ○ 施設の老朽化への対応 ○ 基幹災害拠点病院としての機能強化(1部屋4床化、災害時に転用可能な面積の確保等) 整備に向けて 必要な視点 ○ 病床規模は、強化・付加する機能とともに、現状も踏まえた上で、持続可能な病院経営の 視点から検討 ○ 求められる医療機能・規模の見極めと整備手法の実現可能性 ○ 地域医療構想調整会議への積極的な参画 ○ 広尾病院に地域が期待することの把握 5
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