津波被災住宅再建事業補助金の制度拡充(PDF文書)

市長記者会見資料
平 成 29年 2月 7日
いわき市津波被災住宅再建事業補助金に係る制度拡充について
1
目的
本事業は、福島県市町村復興支援交付金を財源とし平成 25 年8月に創設したもので、
東日本大震災により津波被災した地域の持家住宅に居住していた方を対象とし、その住
宅再建に係る支援をするものであり、住宅の建築又は購入及び土地購入に係る借入金の
利子、移転費用、津波被災区域における宅地の嵩上げ工事費の助成を行ってきました。
しかし、本事業の利用世帯が当初見込みを大きく下回っていることから、昨年7月か
ら8月の期間において、現行の補助制度の運用上の課題の把握等を目的に、補助該当者
を対象として意向調査を行いました。
調査結果として「建設費用の高騰等による資金面での課題」が住宅再建に向けての問
題点として挙げられていることから、この度、その対応策として、本事業における各補
助金の補助限度額を引き上げるとともに、震災復興土地区画整理事業区域内において、
宅地引渡し後の住宅再建に伴い必要となる、擁壁の築造工事費についても補助すること
とし、津波被災者の方々の住宅再建に向けて更なる支援を行うものです。
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対象者
以下の全てに該当する方
⑴
平成23年3月11日時点において、東日本大震災の津波により被災した地域内の持ち
家住宅に居住していた方、同居していた親族の方、又、新たに、持家住宅に居住して
いた方のために住宅再建をした親族の方
⑵
東日本大震災による津波により、居住していた持ち家住宅が全壊、大規模半壊又は
半壊の被害を受け、住宅を解体した方(半壊については、やむを得ず住宅を解体した
場合に限る。)で住宅を新たに取得(建設又は購入)した方
⑶
防災集団移転促進事業及びがけ地近接等危険住宅移転事業の対象とならない方
⑷
市税を完納されている方(納期が到来したものに限る。)
⑸
暴力団員及び社会的非難関係者でない方(いわき市暴力団排除条例第 2 条第 2 号及
び第 7 号)
3
補助対象事業及び補助内容
補助対象事業
補助限度額
補助対象経費
現行
改正後
住宅建設等
再建事業
住宅の建設、購入に係る金融機関からの借入金 1 戸 当 た り 1 戸当たり
の利子に相当する額
153 万円
457 万円
宅地購入事業
住宅用地の購入に係る金融機関からの借入金 1 戸 当 た り 1 戸当たり
の利子に相当する額
147 万円
206 万円
住宅移転事業
住宅の移転に伴う家財道具の運搬等に要した 1 戸 当 た り 1 戸当たり
経費
10 万円
20 万円
津波被災地域内での住宅の建設、購入に伴い、
土地を 0.5 メートル以上盛土し、嵩上げする工
津波被災宅地
防災対策事業
事及びこれに付随する擁壁築造工事に要した
経費の2分の1の額
1 戸 当 た り 1 戸当たり
(営利を目的とする貸家、アパートなどの不動 119 万円
270 万円
産事業用の宅地や、非住家の再建のための宅地
は対象外とする。)
※震災復興土地区画整理事業区域内は対象外
擁壁築造事業
震災復興土地区画整理事業区域内の宅地内に
おける高低差対策又は土砂の流出等を防止す
るための擁壁築造工事に要した経費の2分の
1の額(住宅再建を行う場合に限るものとし、
営利を目的とする貸家、アパートなどの不動産
1 戸当たり
200 万円
事業用の宅地や、非住家の再建のための宅地は
対象外とする。)
4
◎
既に着手している方、及び当該事業を申請されている方に関しても遡及して対応します。
※
着色部分が改正・拡充部分
事業期間
平成 25 年度~平成 32 年度末まで(申請受付は平成 32 年9月末まで)
5
予算措置
財源については、福島県市町村復興支援交付金を充当
6
その他
平成 29 年3月上旬に申請受付を開始予定
【事務担当】
住まい政策課
電話 22-1178
新設する「擁壁築造事業」について
事業名
補助対象経費
擁壁築造事業
震災復興土地区画整理事業区域内におけ
る擁壁築造工事に要した経費の 2 分の1
宅地 A
補助限度額
2,000(千円)
宅地 B
道路
道路
擁壁築造事業
補助金の交付対象となる法面などの例
市が施工した現在の
擁壁
補助金の対象となる工事の例
補助金の対象とならない工事の例
塀やフェンス等の外構工事は対象外です。
L 型擁壁や重力式擁壁による
土留工事が補助対象です。
ブロック塀
※ 建築基準法等の関係法令に適合するものが対象
等