海外安全対策情報(2016年10月から12月分) 1 治安情勢及び一般犯罪の傾向 ブルネイ国家警察の統計では、2016年の犯罪件数は6,213件(前年比-404 件)であり、漸次的に増加していた全体の件数は2年連続で減少したものの,在留邦人の 方々が警戒すべき「身体に対する犯罪」については逆に増加しており、決して治安が改善 しているわけではないと言えます。 ・身体に対する犯罪(傷害、強姦、殺人等) :729件(前年比+146件) ※主な内訳は、 傷害:572件(前年比+129件) 重大な傷害:36件(前年比-5件) 強制猥褻:56件(前年比+17件) 強姦:26件(前年比+1件) 殺人:4件(前年比+1件) となっており、多くは前年に比べて増加しています。 ・財産に対する犯罪(窃盗、車上荒らし等) :2,900件(前年比-441件) ※主な内訳は、 窃盗:2,303件(前年比-157件) 車の窃盗:293件(前年比-112件) 車上荒らし:225件(前年比-73件) 侵入未遂:65件(前年比+3件) ・他の刑法犯罪(器物損壊、詐欺等):1,459件(前年比+151件) ※主な内訳は、 器物損壊:438件(前年比+1件) 詐欺罪:454件(前年比+123件) 脅迫:52件(前年比+1件) 2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例 (1)殺人:邦人の被害はなし。 (2)強盗:邦人の被害はなし。 (3)強姦:邦人の被害はなし。 3 テロ・爆弾事件発生状況 なし。他方、ISIL からは特定国の日本の政府機関が名指しで標的にされる事態にもなっ ており、陸路で接しているマレーシアのサバ州及びサラワク州の状況も確認しつつ、引き 続き警戒していく必要があります。 4 誘拐・脅迫事件発生状況 邦人子女に対するものではありませんが、未遂事件は発生しており、登下校での保護者 等による付き添いは必須であり、夜間の子女だけによる外出も慎まなければなりません。 5 対日感情 概ね親日・友好的であり、良好。 6 日本企業の安全に関する諸問題 特になし。 7 日本人安全対策のためにとった具体的措置 領事メールによる情報提供を26回実施しました。注意喚起(火災やデング熱・HIV 等の 感染症対策等)の発信を中心に、税関でのトラブル回避、警察・軍による市内での訓練実 施への注意、虚偽のソーシャルメディア情報への注意、交通規制等の周知など、当地生活 に資する情報も積極的に発信しました。 (了)
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