関税定率法等の一部を改正する法律案要綱 最 近 に お け る 内 外 の 経 済 情 勢 等 に 対 応 す る た め 、次 に よ り 、関 税 率 等 に つ い て 所 要 の 改 正 を 行 う と と も に 、税 関 に お け る 水 際 取 締りの強化等を図るための所要の改正を行うこととする。 1.個別品目の関税率の見直し 学校等給食用の脱脂粉乳に対する関税の軽減措置の対象に、 企 業 主 導 型 保 育 事 業 に 係 る 保 育 施 設 を 追 加 す る と と も に 、パ ラ ―ニトロクロロベンゼン及び玩具の関税率の撤廃等を行うこ と と す る 。( 関 税 定 率 法 別 表 並 び に 関 税 暫 定 措 置 法 別 表 第 1 及 び別表第1の3関係) 2.税関における水際取締りの強化 ( 1 ) 外 国 貿 易 機 等 の 運 航 者 等 に 対 し 、そ の 出 港 の 前 に 、当 該 外 国貿易機等に係る予約者情報等について報告を求めること が で き る こ と と す る 。( 関 税 法 第 1 7 条 、 第 1 7 条 の 2 、 第 2 0 条 及 び 第 20 条 の 2 等 関 係 ) (2) 特 殊 船 舶 等 の 出 港 手 続 等 に 係 る 規 定 を 整 備 す る こ と と す る 。( 関 税 法 第 1 7 条 の 2 及 び 第 2 0 条 の 2 等 関 係 ) (3) 外 国 貿 易 船 等 又 は 外 国 貿 易 機 等 が 入 出 港 す る 際 の 報 告 事 項 に つ い て 、原 則 と し て 電 子 情 報 処 理 組 織 を 使 用 し て 報 告 し な け れ ば な ら な い こ と と す る 。( 関 税 法 第 1 5 条 、 第 1 5 条 の 3 、 第 17 条 ~ 第 18 条 の 2 、 第 20 条 及 び 第 20 条 の 2 関 係 ) 3.犯則調査手続の見直し 国 税 犯 則 調 査 手 続 の 見 直 し を 踏 ま え 、関 税 法 上 の 犯 則 調 査 手 続 に つ い て 、記 録 命 令 付 差 押 え の 新 設 そ の 他 の 電 磁 的 記 録 に 係 る記録媒体に関する証拠収集手続等の規定を整備することと す る 。( 関 税 法 第 1 1 章 等 関 係 ) 4.暫定税率等の適用期限の延長等 (1) 平 成 29 年 3 月 31 日 に 適 用 期 限 が 到 来 す る 暫 定 税 率 並 び に 特別緊急関税制度及び牛肉又は豚肉に係る関税の緊急措置 ( 牛 肉 の 発 動 基 準 数 量 の 算 出 基 礎 の 特 例 を 含 む 。)に つ い て 、 これらの適用期限を1年延長する等所要の改正を行うこと と す る 。( 関 税 暫 定 措 置 法 第 2 条 及 び 第 7 条 の 3 ~ 第 7 条 の 6等関係) (2) 平 成 29 年 3 月 31 日 に 適 用 期 限 が 到 来 す る 航 空 機 部 分 品 等 の 免 税 制 度 及 び 加 工 再 輸 入 減 税 制 度 に つ い て 、こ れ ら の 適 用 期 限 を 3 年 延 長 す る 等 所 要 の 改 正 を 行 う こ と と す る 。( 関 税 暫定措置法第4条及び第8条関係) (3) 平 成 29 年 3 月 31 日 に 適 用 期 限 が 到 来 す る 沖 縄 に お け る 特 定 免 税 店 制 度 及 び 選 択 課 税 制 度 に つ い て 、こ れ ら の 適 用 期 限 を そ れ ぞ れ 3 年 及 び 2 年 延 長 す る こ と と す る 。( 関 税 暫 定 措 置 法 第 13 条 及 び 第 14 条 関 係 ) 5.その他 その他所要の規定の整備を行うこととする。 6.施行期日 こ の 法 律 は 、 別 段 の 定 め が あ る 場 合 を 除 き 、 平 成 29 年 4 月1日から施行することとする。
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