サイクリングしまなみ2016

ひめぎん情報 ■ 2017.新春
サイクリングしまなみ2016
瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会実行委員会(愛媛県観光物産課)
はじめに
「サイクリングしまなみ2016」は、2年前
の前回大会で得られた国内外への大きなPR
効果を維持・発展させ、サイクリストの聖地
としての「しまなみ海道」の地位を確立する
とともに、本県の自転車新文化を象徴するイ
ベントとして定着させることを目指して、平
成28年10月30日に開催したイベントです。
日本最大級の規模で2年前に開催した前回
大会では、瀬戸内海の多島美と個性豊かな橋
梁の人工美が織り成す絶景が楽しめる、瀬戸
内しまなみ海道の圧倒的な魅力に加え、高速
道路本線を走行できるプレミアム感、そして
沿線の地域住民の皆さんによる温かいおもて
なしが、国内外の参加者の方々の心をとらえ、
好評を博したおかげで、高い評価が口コミや
SNS等によって拡散し、今日では、日常的に
国内外から多くの自転車愛好家たちが訪れる
「サイクリストの聖地」として、しまなみ海
道が認識されるようになりました。
速道路を走行できるのはもちろん、前回大会
では最長110㎞であったのに対して、新たに
150㎞の長距離を走行する今治~尾道往復
コースを加えるなど、本格的なサイクリスト
から初心者や家族連れまで幅広く参加しやす
い設定としたところ、参加者募集において、
優先出走権付きプレミアムエントリーの280
名の枠がわずか39分で完売したほか、抽選方
式とした一般エントリーでも、定員3,500名
に対して2倍をこえる約8,000名もの応募を
いただくなど、注目度の高さを実感したとこ
ろです。
サイクリングしまなみ2016コースマップ
多々羅大橋
今回を振り返って
今回の大会は、前回大会と比べて参加定員・
コースは約半分(定員:前回8,000名→今回
3,500名、コース:前回10コース→今回5コー
ス)と規模としては中程度としたものの、高
大会当日は、天候にも恵まれ、国内からは
全都道府県から、海外からは、台湾や香港、
韓国などアジアを中心に9の国と地域からの
251名を含む、総勢3,539名の方々に参加いた
だき、しまなみ海道の絶景はもちろん、沿線
各地での地域住民の皆さんによる応援やおも
てなしを満喫いただき、“サイクリストの聖
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ひめぎん情報 ■ 2017.新春
地” しまなみ海道を強いインパクトをもって
国内外に広くPRできました。しまなみ海道
サイクリングの更なるファン獲得につながる
素晴らしい大会となったと感じています。
サイクリングしまなみ2016の様子
本県には、しまなみ海道以外にもサイクリ
ングに適した風光明媚で魅力的なスポットが
数多くあることから、県内に26のサイクリン
グコースを設け、ブルーラインや安全標識の
整備、サイクルオアシスの設置を行うなど、
サイクリストのおもてなし態勢の整備を進め
るとともに、サイクリストとドライバー、歩
行者がお互いに存在を認め合うシェア・ザ・
ロードの精神の普及など、ハード・ソフト両
面から「サイクリングパラダイス愛媛」の実
現に向けたさまざまな施策を展開していると
ころであり、今後とも、自転車先進県として、
こうした取り組みを通じてサイクリング環境
の更なる充実に努めるほか、しまなみ海道は
もとより、愛媛の魅力を国内外に広く発信し、
一層の観光振興や地域経済の活性化につなげ
ていきたいと考えています。
参加された愛媛銀行 本田頭取
ブルーライン写真
エイドでのおもてなし
これから
平成30年度には、再び大規模な大会を開催
する予定としていることから、今回大会の開
催成果や課題をしっかりと検証するととも
に、愛媛・広島両県をはじめ、関係自治体や
地域住民の皆さんとの連携を密にしながら、
本県の自転車新文化を象徴し、世界中のサイ
クリストや自転車に関係する皆さんが注目す
る一大イベントとなるよう、大会準備を着実
に進めていきたいと考えています。
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石鎚山岳輪道サイクリング