04 BOOK No!! morale!! 小泉 美樹

さく・え:こいずみ みき
こんにちは、ボクはコイケさんです。
短い間だけどよろしくねぇ~
ぬいぐるみから妖精なった
コイケさん。
イズミちゃんが大好き。
ボクの頭には、
「喜・怒・哀・楽」の 4 つアンテナがあるんだよ。
やさしくて、自然が大好きな女の子。
みんなが悲しむのがきらい。
こんなボクを大切にしてくれる、イズミちゃん。
ボクの大切な人。
イズミちゃんは、ボクにいろんな " おもい " を教えてくれた。
ボクにとって「イズミちゃん」は大切な人なんだ。
だけどある日の帰り道、車のまどからイズミちゃんは
ゴミがたくさんポイ捨てされているのを見つけたんだ。
「どうして、当たり前のようにゴミをここにすてるの。
」
と、イズミちゃんは心を痛めながら言いました。
イズミちゃんが悲しいと、
ボクも何だか悲しい。
イズミちゃんが悲しい理由・・・ボクにはまだ分からない。
だけど、イズミちゃんが何で悲しんでいるのか知りたい!!
むむっ・・!
あそこになにかあるぞ!?
よし、行こう!!
イズミちゃんの悲しむ理由をつきとめに!!
誰が髪の毛を洗ったの?
流れついたの?
それともわざと捨てたの?
静岡県静岡市駿河区広野
誰かが浮き輪とまちがえちゃうな。
静岡県静岡市駿河区広野
あ、カンチョー!!
う、ここにも
うわっ、あそこにも
捨てた人に浣腸してやりたい。
静岡県静岡市駿河区広野
燃やすなら全て失くなるまで。
静岡県静岡市駿河区広野
迷子のくつ。相方を探しに、ここまできたのかな。
静岡県静岡市駿河区広野
ここはキミの生きる場所じゃないよ。
静岡県静岡市駿河区広野
君は日本出身じゃないね。どこから来たんだい。
静岡県静岡市駿河区広野
捨てたのはこの箱だけかな?
静岡県静岡市葵区梅ヶ島
毒のかたまり!ここに捨てないで!
静岡県静岡市葵区中河川内付近
ほんと、ブラックだぜ!
静岡県静岡市葵区梅ヶ島 湯之森橋の下
みんなの声聞いてみよう。
ボクたちも一緒に歩いてみよう!
ゴミ集団。
バスに乗せてもらえなかったごみたちなのか。
静岡県静岡市葵区蕨野
誰にも気づかれずに何年も前からそこにいた缶。あかん。
静岡県静岡市葵区梅ヶ島大橋の下
ぺちゃんこ!
飲み終わったら捨てられて、ひかれて、さんざん!!
静岡県静岡市駿河区片山
この出来事に心がカサカサに乾いた。
静岡県静岡市駿河区大谷
やられっぱなしのヒーロー
いいの?このままで?
静岡県静岡市葵区横田町
ホワイトな気持ちじゃいられない。
静岡県静岡市駿河区小鹿 3 丁目
ホンモノのカニじゃないからって・・・あんまりだよ。
静岡県静岡市駿河区片山
ココロに別のアメがポロポロ。
静岡県静岡市葵区梅ヶ島大橋の下
用済みだからといって、こんなところに・・・
原付で追いかけたいわ。
静岡県静岡市駿河区小鹿 小鹿公園
洗剤の本来の役目を果たせず、ここにいるの?
静岡県静岡市葵区 瀬戸橋付近
休けいが終わったら、次は公園に行ってみるよ。
壊れたからって・・・みんなにムシされるんだ。
静岡県静岡市駿河区宮竹 1 丁目 高松公園
火事のもと、こころに怒りの炎が。
静岡県静岡市駿河区小鹿 小鹿公園
知らないでしょ、ここでアリが命をたったこと。
静岡県静岡市駿河区宮竹 1 丁目 高松公園
自転車乗せいでのびのび生活できないじゃん。
静岡県静岡市駿河区宮竹 1 丁目
誰が髪の毛を洗ったの?
流れついたの?
それともあえて捨てたの?
関係のない生き物たちを苦しめてしまっていること、
気づいていますか。
静岡県静岡市駿河区広野
探検をしてイズミちゃんが
いちばん伝えたかったこと、知ってほしかったこと。
イズミちゃんがおそれていたこと。
わかったよ。
こんなにも日常的にゴミが落ちていて、
それによって悲しむ人や生き物がいること。
みんなはどうかな?大丈夫かな?・・・ボクも気をつける。
あ、イズミちゃんだ!
「コイケさん!?どこ行ってたの!?!?」
なんにも言わなくても、イズミちゃんはなぜか分かってしまうらしい。
少しは元気になってくれたかな。
To be continued.
あとがき
はじめまして。こんにちは、小泉と申します。
この度は本をお手に取って頂きありがとうございます。
今回わたしがこの本を製作したきっかけは、まず家から祖母の家に向かう道でのとある
風景です。道路の隅っこに芝生があり、そこには多くのゴミが捨てられていたのです。
ペットボトルに缶、食べ物のゴミ、ビニール袋に入ったゴミ、長靴も落ちていたり
します。ありえないことが起こっているのです。
そしてもう一つは、ポイ捨てされたゴミによって命を落としてしまう生き物がいること
です。ゴミを食べてしまいお腹にたくさんのゴミが入ってしまったり、体にからまって
しまったりして、無関係な生き物を死なせてしまっているのです。
私は当たり前のようにポイ捨てされていることに怒りを感じるのと同時に、自分の
無力さを感じました。そこで自分になにができるのかを考え、この本を作ることに
しました。
紙面に地域名を載せることで、不法投棄が日常生活の中で当たり前のように起きて
いるという現実を身近に感じて欲しいと思いました。また、商品名を出すことで、より
現実に感じる事が出来るのではないかと思います。写真を使うことでリアルに感じ、
イラストで子供にも興味が持てるように、少し不気味でかわいいキャラクターの
コイケさんたちが誕生しました。
みなさんがポイ捨てについて少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。
イズミちゃんのお友だちとゴミ拾いに行きました。ぼくは今日もポイ捨てが無くなるのを願っています。
鷹匠公園
2017 年デザインアラモード
静岡デザイン専門学校
グラフィックデザイン科 イラストレーションコース
小泉 美樹