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①
1 食品産業の景況
景況DI (景況DIは、売上高DI、経常利益DI、資金繰りDIを単純平均して算出)
プラス値維持ながら悪化、地域別では10地域すべてがプラス値を維持
【実績】
○ 平成28年上半期の景況DIは、前回調査時の27年下半期から5.1ポイント低下し5.9となった。
【見通し】
○ 先行き28年下半期の景況DIは、1.7ポイント低下するものの4.2とプラス値を維持する見通し。
20.0
DI
10.0
0.0
景況DI (食品産業)
景況DI (うち製造業)
日銀短観
(全産業・全規模)
日銀短観
(製造業・全規模)
▲ 10.0
▲ 20.0
▲ 30.0
▲ 40.0
▲ 50.0
▲ 60.0
下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上下 上 下上 下上 下
見通し
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
(暦年、半期)
24年上半期
24年下半期
25年上半期
25年下半期
26年上半期
26年下半期
27年上半期
27年下半期
28年上半期
食品産業
▲ 8.4
▲ 19.4
▲ 15.0
▲ 3.8
▲ 2.9
▲ 7.3
4.0
11.0
5.9(-5.1)
4.2(-1.7)
うち製造業
▲ 9.3
▲ 17.2
▲ 12.2
▲ 5.0
▲ 4.9
▲ 8.2
0.3
10.2
6.9(-3.3)
5.9(-1.0)
28年下半期見通し
( )は前回との差
地域別景況DI
【実績】
○ 28年上半期の地域別景況DIは、10地域すべてが0.2~13.3幅でプラス値を維持した。
【見通し】
○ 先行き28年下半期の地域別景況DIは、10地域すべてが1.0~7.8幅でプラス値を維持する見通し。
27年上半期
DI
27年下半期
28年上半期
28年下半期(見通し)
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
▲ 5.0
▲ 10.0
▲ 15.0
②
全
国
平
均
北
海
道
東
北
北
関
東
南
関
東
(注)地域の区分
北海道・・・・・・・北海道
東北・・・・・・・・・青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
北関東・・・・・・・茨城県、栃木県、群馬県
南関東・・・・・・・埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
甲信越・北陸・・新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県
甲
信
越
・
北
陸
東
海
近
畿
中
国
四
国
九
州
(地域名)
東海・・・・・岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
近畿・・・・・滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国・・・・・鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国・・・・・徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州・・・・・福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、
鹿児島県 (沖縄県除く)
業種別景況DI
【製造業】
○ 28年上半期の景況DIは、3.3ポイント低下し6.9となった。
○ 28年下半期の景況DIは、1.0ポイント低下し5.9となる見通し。
【卸売業】
○ 28年上半期の景況DIは、5.0ポイント低下し2.9となった。
○ 28年下半期の景況DIは、3.6ポイント低下し▲0.7となる見通し。
【小売業】
○ 28年上半期の景況DIは、13.0ポイント低下し9.9となった。
○ 28年下半期の景況DIは、5.6ポイント低下し4.3となる見通し。
【飲食業】
の
○ 28年上半期の景況DIは、21.8ポイント低下し▲2.4となった。
○ 輸28年下半期の景況DIは、12.2ポイント上昇し9.8となる見通し。
DI
30.0
20.0
製造業
卸売業
小売業
飲食業
10.0
0.0
▲ 10.0
▲ 20.0
▲ 30.0
▲ 40.0
▲ 50.0
下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下上 下 上 下上 下上 下
見通し
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
(暦年、半期)
24年上半期
24年下半期
25年上半期
25年下半期
26年上半期
26年下半期
27年上半期
27年下半期
28年上半期
製造業
▲ 9.3
▲ 17.2
▲ 12.2
▲ 5.0
▲ 4.9
▲ 8.2
0.3
10.2
6.9(-3.3)
5.9(-1.0)
卸売業
▲ 8.5
▲ 23.4
▲ 21.8
▲ 1.1
▲ 1.6
▲ 14.1
8.0
7.9
2.9(-5.0)
▲0.7(-3.6)
小売業
▲ 9.8
▲ 31.1
▲ 23.9
▲ 7.5
6.8
11.7
16.0
22.9
9.9(-13.0)
4.3(-5.6)
飲食業
17.2
4.5
8.4
13.2
5.9
10.8
16.5
19.4
28年下半期見通し
▲2.4(-21.8)
9.8(+12.2)
( )は前回との差
仕入価格DI (「上昇」の割合から「低下」の割合を引いた値)
○ 28年上半期の仕入価格DIは、21.4ポイント低下し32.7となった。
○ 28年下半期の仕入価格DIは、11.0ポイント低下し21.7となる見通し。
90.0
DI
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
製造業
卸売業
小売業
飲食業
(食品産業計)
0.0
24上
24下
25上
25下
26上
26下
27年上半期
27年下半期
28年上半期
28年下半期
見通し
(暦年、半期)
食品産業
うち製造業
うち卸売業
うち小売業
うち飲食業
24年上半期
24年下半期
25年上半期
25年下半期
26年上半期
26年下半期
27年上半期
27年下半期
28年上半期
35.1
41.8
33.1
42.8
48.5
58.7
64.9
68.3
63.8
70.3
61.2
70.9
63.1
65.6
54.1 32.7(-21.4) 21.7(-11.0)
53.8 32.2(-21.6) 21.5(-10.7)
22.0
24.6
39.7
13.7
10.4
46.6
22.5
38.3
58.2
57.3
55.4
74.6
50.4
62.7
84.1
31.1
63.7
70.3
54.0
65.3
82.4
52.3 30.4(-21.9) 19.3(-11.1)
56.6 40.0(-16.6) 26.6(-13.4)
71.0 41.4(-29.6) 34.8(-6.6)
28年下半期見通し
( )は前回との差
③
販売数量DIと販売価格DI(「上昇(増加)」の割合から「低下(減少)」の割合を引いた値)
【販売数量】
○ 28年上半期の販売数量DIは、6.6ポイント低下し3.6となった。
○ 28年下半期の販売数量DIは、5.3ポイント上昇し8.9となる見通し。
【販売価格】
○ 28年上半期の販売価格DIは、14.2ポイント低下し12.1となった。
○ 28年下半期の販売価格DIは、7.3ポイント低下し4.8となる見通し。
DI
▲
▲
▲
▲
▲
▲
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
販売数量DI
販売価格DI
3 食品産業の輸出・海外展開の取組み
下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下上 下上 下 上 下上 下
見通し
9
販売数量DI
販売価格DI
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
24年上半期 24年下半期 25年上半期 25年下半期 26年上半期 26年下半期 27年上半期 27年下半期 28年上半期
▲ 6.2
▲ 14.3
▲ 11.3
1.2
▲ 2.3
▲ 3.3
2.4
10.2
3.6(-6.6)
▲ 8.6
▲ 18.1
▲ 9.2
10.4
18.7
13.0
25.4
26.3 12.1(-14.2)
28
28年下半期見通し
8.9(+5.3)
4.8(-7.3)
( )は前回との差
雇用判断DI
○
○
(「不足」の割合から「過剰」の割合を引いた値)
28年上半期の雇用判断DIは、5.4ポイント低下し27.6となった。
28年下半期の雇用判断DIは、4.3ポイント上昇し31.9となる見通し。
雇用判断DI
35.0
有効求人倍率
1.60
30.0
雇用判断DI(食品産業)
25.0
有効求人倍率
雇用判断DI(うち製造業)
1.40
20.0
1.20
15.0
10.0
1.00
5.0
0.80
0.0
▲ 5.0
0.60
▲ 10.0
▲ 15.0
下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下 上 下上 下上 下上 下上 下
0.40
見通し
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
(暦年、半期)
24年上半期 24年下半期 25年上半期 25年下半期 26年上半期 26年下半期 27年上半期 27年下半期 28年上半期
食品産業
うち製造業
▲ 0.5
▲ 0.8
2.6
2.6
3.1
2.5
12.2
12.3
14.5
15.2
23.2
21.2
23.1
21.5
33.0
31.3
27.6(-5.4)
24.7(-6.6)
28年下半期見通し
31.9(+4.3)
30.2(+5.5)
( )は前回との差
④
設備投資DI
○
(「増加」の割合から「減少」の割合を引いた値)
設備投資DI(平成28年上半期時点での平成28年通年の見通し)は、前回調査(27年下半期)より2.5ポイ
ント上昇し10.9とプラス値を維持しており、設備投資の積極姿勢が続いている。
DI
30.0
設備投資DI(食品産業)
20.0
設備投資DI(うち製造業)
10.0
0.0
▲ 10.0
▲ 20.0
▲ 30.0
9下 10上 10下 11上 11下 12上 12下 13上 13下 14上 14下 15上 15下 16上 16下 17上 17下 18上 18下 19上 19上 20上 20下 21上 21下 22上 22下 23上 23下 24上 24下 25上 25下 26上 26下 27上 27下 28上
(10年) (10年) (11年) (11年) (12年) (12年) (13年) (13年) (14年) (14年) (15年) (15年) (16年) (16年) (17年) (17年) (18年) (18年) (19年) (19年) (20年) (20年) (21年) (21年) (22年) (22年) (23年) (23年) (24年) (24年) (25年) (25年) (26年) (26年) (27年) (27年) (28年) (28年)
上段は調査時期、( )内は見通し年
(注)年途中に行う上半期調査に比べ、年初に行う下半期調査の方が設備投資に対して弱含みの数値となりやすい。
調査時期
(見通し年)
24年上半期
(24年)
24年下半期
(25年)
25年上半期
(25年)
25年下半期
(26年)
26年上半期
(26年)
26年下半期
(27年)
27年上半期
(27年)
食品産業
3.2
▲ 1.1
3.3
3.1
3.3
▲ 1.3
8.9
うち製造業
2.1
0.8
4.2
6.7
7.3
0.1
10.7
27年下半期
(28年)
28年上半期
(28年)
8.4
10.9(+2.5)
8.5
12.7(+4.2)
( )は前回との差
2 食品産業の商品・製品の志向
「低価格」「安全」が増加に、「国産」「健康・美容」が減少に転じる
○ 食品産業で今後伸びる商品・製品について聞いたところ、これまで減少が続いていた「低価格」志向が
前回調査(27年下半期)より1.9ポイント増加し21.6%に、「安全」が1.7ポイント増加し48.9%となった。
○ 一方で、「健康・美容」が1.3ポイント減少し21.9%となり、「国産」が1.9ポイント減少し17.4%とな
り増加傾向が止まった。
○ 食品産業の景況感が円高傾向や消費者の節約志向などの先行き懸念が影響し足踏み状態となったこと
から、「健康・美容」「国産」といった質的な付加価値より、「安全」を第一に、「低価格」という
経済性を意識した商品開発の方向がうかがえる。
今後伸びる商品・製品の志向 (2つまで回答)
(%)
60.0
50.0
52.2
46.9
49.0
47.2
48.9
40.0
30.0
20.0
32.9
25.2
31.1 31.4 31.1 30.5
25.7
25.5
23.4
20.4 19.7
21.6
18.8
19.9
21.3
23.2
21.9
21.9
21.3
20.0 20.8
23.1
22.4
14.6
10.0
15.8
18.0
19.3
23.2 23.9
17.4
0.0
低価格
健康・美容
安全
26年上半期
27年下半期
味
26年下半期
28年上半期
地元産
国産
簡便
27年上半期
⑤
3 食品産業の機能性表示食品の取り扱い
食品企業の7割近くが機能性表示食品に意欲、業種で課題に違い
機能性表示食品の取り扱いの状況
○ 機能性表示食品の取扱い状況について聞いたところ、10.5%の企業が「既に取り扱っている」と回答しま
した。これに「検討または計画している」5.4%、「検討していないが関心はある」51.0%を加えると66.9
%の企業が機能性表示食品の取扱いに関心を示す結果となりました。
○ 業種別にみると、小売業では「既に取り扱っている」が45.6%と他業種(製造業7.2%、卸売業7.5%、
飲食業2.9%)と比べ、機能性表示食品の取扱いが圧倒的に進んでいることを示す結果となりました。
0%
10%
製造業
7.2
卸売業
7.5
20%
30%
6.5
50%
70%
47.7
飲食業 2.92.9
80%
1.8
35.4
50.0
100%
41.0
4.4
0.9
2.9
5.4
90%
30.2
0.8
45.6
10.5
60%
54.4
2.9
小売業
(食品産業計)
40%
13.7
41.2
51.0
1.5
31.6
66.9%
既に取り扱っている
検討または計画している
検討していないが関心はある
断念した、または中止した
関心がない
機能性表示食品を取り扱ううえでの課題
○ 機能性表示食品を取り扱ううえでの課題を聞いたところ、「消費者ニーズ把握のためのマーケティング」
が39.0%と最も多く、次いで「研究開発スタッフの充実」38.2%、「機能性食品に関する規定が厳しい中
での商品の差別化」31.9%となりました。
○ 業種別にみると、製造業では「研究開発スタッフの充実」46.5%が最も多くなっている一方で、小売業
では「消費者ニーズ把握のためのマーケティング」47.8%が最も多く、次いで「訴求したい機能性をうま
く消費者に伝えること」46.2%となっており、業種によって課題が異なることがわかりました。
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
39.2
39.0
消費者ニーズ把握のためのマーケティング
32.0
30.7
12.4
販売ルートの確保
30.8
32.3
30.2
機能性食品制度が示す安全性の証明
27.8
28.8
訴求したい機能性をうまく消費者に伝えること
手続きに時間を要すること
5.9
研究開発にかかる資金不足の解消
5.9
18.2
15.2
7.0
システマティックレビューの作成
46.2
19.0
16.0
8.6
連携先の確保
⑥
38.2
34.7
29.0
31.9
機能性食品に関する規定が厳しい中での商品の差別化
特にない
47.8
46.5
13.4
研究開発スタッフの充実
その他
50.0
13.8
13.8
12.5
10.3
2.6
1.6
2.2
製造業
小売業
(食品産業計)
12.0
10.8
14.4
この冊子に使われている紙は、日本の森林を育てるために
間伐材を積極的に使用しています。
60.0
(%)