第6章 6-1 緑地の保全及び緑化の推進に関する施策 施策の体系 本市に必要とされる水と緑に関する施策を以下のように体系化します。 基本 方針 具体的な個別施策 基本施策 新たな緑の創出を図る 水と緑の拠点の 形成 水と緑の軸の形成 ○久慈市総合防災公園の整備 ○中心市街地の景観整備 ○河川緑地の整備 ○久慈市総合運動公園の整備 ○身近な水辺の整備 ○護岸の並木整備 ネットワークの形成 ○遊歩道の整備 ○拠点施設・観光施設へのアクセス道路の魅力づくり ○久慈港周辺の魅力づくり 緑の街並みづくり ○公共施設・民有地内の緑化 水と緑の ○街路樹の整備 緑の質的向上を図る 山林の保全 ○林業へのサポート ○自然公園の充実 ○自然観察・体験学習フィール ドの充実 ○レクリエーション空間の充実 ○防災・減災機能の強化 ○動植物の保護 ○自然環境保全区域の指定 河川の保全 ○水質保全 ○渓流の保全 都市公園の改善 ○老朽都市公園の改善 民地の緑地保全 ○民地の緑地保全 環境対策の推進 ○自然環境の保全 水と緑の保全 活動の充実 ○河川緑地の保全 ○水辺の動物の保護 ○農地の保全 ○山林保全のボランティア活動 ○企業による間伐材・チップなどの利用 拡大 ○企業などによる社会貢献としての山林保全 ○河川敷の下草刈 り・清掃活動の拡大 市民・企業と連携する 環境教育の充実 ○自然教育・体験学習の拡大 都市公園などの 市民管理の拡大 ○都市公園や街路樹・植栽帯の市民管理の拡大 ○ポケットパークの活用 ○フラワーポットの整備 情報提供の充実 と人材育成 ○久慈市ホームページにおける情報発信の拡大 ○水と緑に関するセミナーなどの実施 市の花・鳥・木 の活用 ○市の花・鳥・木を活用したまちづくり 42 ○山林・河川に親しむイベントの拡大 基本 方針 基本施策 水と緑の拠点の形成 新たな緑の創出を図る 水と緑の軸の形成 具体的な個別施策 エリア別 河川 山林 その他 久慈市総合防災公園の整備 ● 久慈市総合運動公園の整備 ● 中心市街地の景観整備 ● 河川緑地の整備 ● 身近な水辺の整備 ● 護岸の並木整備 ● 遊歩道の整備 水と緑の ネットワークの形成 市街地 ● 拠点施設・観光施設へのアクセス道路の魅力 づくり ● 久慈港周辺の魅力づくり ● 公共施設・民有地内の緑化 ● 街路樹の整備 ● 緑の街並みづくり 山林の保全 緑の質的向上を図る 河川の保全 都市公園の改善 民地の緑地保全 環境対策の推進 市民・企業と連携する 水と緑の保全活動の充実 環境教育の充実 都市公園などの市民管理の 拡大 情報提供の充実と人材育成 市の花・鳥・木の活用 林業へのサポート ● 自然公園の充実 ● 自然観察・体験学習フィールドの充実 ● レクリエーション空間の充実 ● 防災・減災機能の強化 ● 動植物の保護 ● 自然環境保全区域の指定 ● 水質保全 ● 渓流の保全 ● 河川緑地の保全 ● 水辺の動物の保護 ● 老朽都市公園の改善 ● 民地の緑地保全 ● 農地の保全 ● 自然環境の保全 ● 山林保全のボランティア活動 ● 企業による間伐材・チップなどの利用拡大 ● 企業などによる社会貢献としての山林保全 ● 河川敷の下草刈り・清掃活動の拡大 ● 自然教育・体験学習の拡大 ● 山林・河川に親しむイベントの拡大 ● 都市公園や街路樹・植栽帯の市民管理の拡大 ● ポケットパークの活用 ● フラワーポットの整備 ● 市ホームページにおける情報発信の拡大 ● 水と緑に関するセミナーなどの実施 ● 市の花・鳥・木を活用したまちづくり ● 43 6-2 新たな緑の創出を図る(つくる) (1)水と緑の拠点の形成 ■久慈市総合防災公園の整備 既に都市計画決定されている久慈市総合防災公園は、広域避難場所などの防災拠点として、市民に 安心を提供する公園づくりを推進します。 ■久慈市総合運動公園の整備 基本構想が策定されている久慈市総合運動公園は、市民の通年スポーツ需要をふまえた新たなスポ ーツ拠点として、また、災害時における防災拠点として活用できるよう早期整備に努めます。 ■中心市街地の景観整備 中心市街地においては、来街者をもてなす空間づくりとともに、良好 な街並み景観の形成を図り、周辺の山並みと調和した緑地整備を検討し ます。 中心市街地の景観 (2)水と緑の軸の形成 ■河川緑地の整備 広大な河川敷を有する河川については、河川公園の整備を積極的に推 進し、市民や来街者の憩いの場となる空間づくりを検討します。 ■身近な水辺の整備 久慈川緑地 河川公園の一部及び河川公園を整備する空間が無い河川敷について も、安全に水遊びができる親水公園や自然観察エリアの整備などにより、 市民が気軽に水辺に親しむ空間づくりを検討します。 ■護岸の並木整備 河川の護岸には、季節の名所となる桜並木の整備や、地域の特色をふ まえた植樹を行い、快適で彩りある護岸を形成する並木整備を検討します。 44 長内川河川敷 (3)水と緑のネットワークの形成 ■遊歩道の整備 市街地の歩行者・自転車ネットワーク形成を図るとともに、山間部においては、山道やトレッキン グ・コースなどの充実により、自然を満喫しながら安全に山歩きができる環境を整えます。 ■拠点施設・観光施設へのアクセス道路の魅力づくり 久慈駅周辺の溜まり空間の充実とともに、拠点施設・観光施設へ向かう道路沿道の緑化などによる 魅力づくりを検討します。 ■久慈港周辺の魅力づくり 久慈港を通る「みちのく潮風トレイル」の充実とともに、久慈港周 辺の魅力づくりを検討します。 諏訪公園 (4)緑の街並みづくり ■公共施設・民有地内の緑化 公共施設における緑化推進とともに、幹線道路沿いに立地する大規模な工場や事業所における緑化 促進を図ります。 民有地の緑化誘導について検討します。 ■街路樹の整備 地域の特色と市民ニーズをふまえた上で計画的に街路樹整備を推 進し、周辺の山並みと調和した潤いのある市街地景観の形成を図りま す。 市内の街路樹 45 6-3 緑の質的向上を図る(受けつぐ) (1)山林の保全 ■林業へのサポート 林業関連産業の維持・発展を図るため、市街地の公園・緑地や公共施設の整備などにおいて、積極 的に地場産の木材・間伐材を活用した施設づくりを行い、木材利用の拡大を目指します。 ■自然公園の充実 沿岸部に位置し、特色ある発達した海岸段丘を有する三陸復興国立公園、及び山間部に位置する豊 かな自然に囲まれた久慈平庭県立自然公園は、自然環境の保全とともにそれぞれの魅力を活かした利 用促進と知名度の拡大を図ります。 ■自然観察・体験学習フィールドの充実 四季の移り変わりを楽しめる広葉樹林では、豊かな植生、多様な鳥・昆虫などの生態にふれること ができる自然観察の森の整備を検討します。 ■レクリエーション空間の充実 レクリエーション施設は、既存施設や自然の地形特性を活かした施設整備を目指します。 ■防災・減災機能の強化 自然災害の発生に備え、砂防ダムの整備・保全や、適切な間伐や倒木処理などによる山林の表層地 盤の強化を図り、土砂崩れなどの被害の軽減を図ります。 ■動植物の保護 多様な動植物の生息環境を維持するとともに、継続的な実態把握によって適切な生態系の保全を図 ります。 ■自然環境保全区域の指定 優れた自然環境を極力人の手を加えることなく後世に残すことを目指し、自然環境の保全や生物の 多様性の確保を図る区域として新たに自然環境保全区域の指定を目指します。 (2)河川の保全 ■水質保全 市街地の特徴の一つとなっている多くの河川の水質を守るため、水源の環境保全、不法投棄の禁止、 汚染物質の流出規制とともに、下水道整備など汚染処理施設の拡充を検討します。 46 ■渓流の保全 久慈渓流・長内渓流など本市の特徴的な河川景観の保全を図るとと もに、渓流に親しむ空間づくりを検討します。 ■河川緑地の保全 河川緑地として整備されていない河川敷についても、自然環境や景 滝ダムの眺望 観の保全を図ります。 ■水辺の動物の保護 自然豊かな河川を後世に残すため、カモなどの鳥類、魚類、昆虫など水辺の生物については、それ ぞれの生態系を十分に認識した上で適正な保護に取り組みます。 (3)都市公園の改善 ■老朽都市公園の改善 老朽化した都市公園については、地域ニーズと立地特性をふまえた 上で、子どもの遊び場、高齢者の憩いの場、眺望を楽しむ場、休憩ス ペースなど、特色ある公園としての再生を図ります。 その際、市民参加による公園再整備の検討や市民管理の充実などに より、地域に親しまれ利用される公園づくりを目指します。 巽山公園 (4)民地の緑地保全 ■民地の緑地保全 社寺林や屋敷林等、地域のシンボルとなる銘木・名花マップを作成し、これらを保全するために保 存樹木・保存樹林制度などについて検討します。 ■農地の保全 農業振興計画に基づき、農地及び営農環境の維持・保全に努めます。 耕作放棄地や休耕田の有効活用や拡大防止に努めます。 (5)環境対策の推進 ■自然環境の保全 山林や河川への不法投棄の禁止を徹底するとともに、再資源化を進めることによりゴミの減量を図 ります。 公共施設や企業における省エネルギー化と再生可能エネルギーの拡大を検討します。 47 6-4 市民・企業と連携する(支える) (1)水と緑の保全活動の充実 ■山林保全のボランティア活動 水源の森や漁業に関わる漁民の森などの重要な山林や、手入れが行き届いていない民地の山林につ いて、下草刈り・間伐・植林などをボランティアで行う市民参加の森づくりを検討します。 ■企業による間伐材・チップなどの利用拡大 地場産木材の利用拡大を目指し、企業による地場産木材や間伐材の利用に対する支援を検討します。 ■企業などによる社会貢献としての山林保全 市内外の企業に広く呼びかけ、企業が社会貢献の一環として山林を借り上げ、自ら管理するという 企業の森づくりの促進を図ります。 ■河川敷の下草刈り・清掃活動の拡大 河川公園などで、市民参加による下草刈りや清掃を定期的に実施し、市民にとって愛着のある美し い河川敷の実現を図ります。 (2)環境教育の充実 ■自然教育・体験学習の拡大 専門知識を提供する市民ボランティアの育成や、学校教育における自然教育・体験学習の充実を図 り、豊かな自然を受けつぐ次世代の担い手育成を図ります。 ■山林・河川に親しむイベントの拡大 自然観察会や環境体験学習、環境保全活動など、多くの市民が山林や河川に親しみ手軽に参加でき るイベントの開催を検討します。 (3)都市公園などの市民管理の拡大 ■都市公園や街路樹・植栽帯の市民管理の拡大 市民の地域活動として街区公園、街路樹・植栽帯などの市民管理の拡大を目指した組織づくりを検 討します。 ■ポケットパークの活用 トイレも設置されている良好なポケットパークの計画的な増設を図るとともに、市民の休憩スポッ トや観光客・来街者に対するおもてなし空間の一部として、賑わいを創出します。 48 ■フラワーポットの整備 市街地を彩るフラワーポットの計画的な増設を行い、市民ボランティアと分担した維持・管理を図 ります。 (4)情報提供の充実と人材育成 ■市ホームページにおける情報発信の拡大 市ホームページにおいて、観光スポットやイベント、特産品等の情報発信を行っています。今後も 市民や来街者に必要とされる情報を拡充します。 ■水と緑に関するセミナーなどの実施 本市の河川や山林に対する正確な知識や保全・保護に対する見識を広めるため、市民や企業に向け たセミナーや講演会の開催を検討します。 (5)市の花・鳥・木の活用 ■市の花・鳥・木を活用したまちづくり 市の花・鳥・木に定められている「つつじ」、 「うぐいす」、 「シラカバ」については、ホームページ などにおいてそれぞれの見どころ・名所案内についての情報発信を充実します。 49
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