受給者証と記載事項報告書の関係について ~請求返戻を防ぐために~

受給者証と記載事項報告書の関係について
~請求返戻を防ぐために~
事業所と受給者との間で利用契約を結んだ時には、まずその内容を受給者証(七)以降にある「事業者記入
欄」に記入することになっています(事務処理要領「支給量の管理」より)
。
各市町村は、誰がどの事業所とどれだけの量の利用契約を結んだかを把握し、支給決定量を超えていないか、
契約に基づいた利用量となっているかを給付費請求の際に審査します。そこで、事業所と受給者との間の契
約について報告する「記載事項報告書」を受給者の所管区に提出していただく必要があります。この「記載
事項」とは、
“受給者証に記載されている契約内容”ですから、契約内容をまず受給者証に記載し、その内容
を市に報告している、という流れです。つまり、受給者証書かれた契約内容が常に正しく記入されているこ
と、その内容を報告書として速やかに提出することの両方が大切であり、どちらが欠けても給付費請求が返
戻されてしまう可能性があります。
記
載
事
項
報
告
書
(
者
・
児
)
報告をしなかった場合はもちろん、1 ヶ月だけ契約量を変えたという場合にも、報告は必要です。
特に、複数の事業所と契約している受給者で、一方の事業所の契約量を減らし、他方を増やした場合には、
減らした方の事業所が報告書を提出していなければ、減らす前の情報が有効となっているため、増やした事
業所が記載事項報告書を提出しても契約量を増やしたという報告が登録できません。自事業所が報告を怠っ
たために、他の事業所に損害を与えることとなります。
このように、一人の受給者の支給決定量を複数事業所間で分け合っている場合には、互いの迷惑とならない
よう、事業所間で事前によく話し合い、報告を怠らないよう確認しあってから変更を行ってください。
受給者と契約を行う場合、受給者の同意を得て受給者証のコピーを取り事業所に保管するよう運営されてい
ることと思いますが、受給者情報以外の部分にも変更がないか定期的に確認してください。