H29 2月学校便り

平成29年1月30日
学校だより
緑の木立
川西市立多田東小学校
校 長
奥田 幸枝
[ 在籍 男子 368 人 女子 320 人 計 688 人 ]
阪神・淡路大震災から22年。1月17日、地震避
難訓練のあと、子どもたちに当時の体験を話しました。
川西市の北部は震源地から遠かったので、阪神南部の
ような大災害は免れましたが、テレビに映し出された
神戸を中心にした阪神南部の映像に唖然としました。
これは現実なのかと驚愕する思いでした。建物の倒壊、
高速道路を始めとする交通網の寸断状態、燃えさかる
炎のあがる建物等々、あまりの惨状に言葉もありませ
んでした。
ある日、震災の追悼番組を見ていると、震災で被災
された方々の当時の生々しい様子や現在の生活、そして思いが報道されていました。
その中で当時、小学6年生の女の子が書いた次のような言葉が紹介されました。
「生きていること。それは困難のかべにぶつかり、それを乗りこえること。約束された死まで
の時間を輝くものにすること。
死んでしまうこと。それは、輝く人生を終え、他の人の心の中で、永遠に生きていくこと。
」
震災という未曾有の体験が、どれほど小学6年生の女の子の心に強く、
深く入ったのでしょうか。
自然災害のもたらす悲惨さを感じるとともに、被災しても思いやり
の気持ちや逆境を乗り越えようとする強い心の有りようを、震災を知
らない世代に継承していかなければならないとあらためて思いました。
子どもまつり~6年・3年の活動と1年交流~
1月27日(金)に予定していた「子どもまつり」は、インフルエ
ンザや発熱で欠席の児童が多くなったため中止となり、学年ごとの活
動となりました。
子どもたちが計画し、工夫して準備を進めてきた取り組みです。
6年生は体育館で登り綱やボール等を使った6つの出し物をしまし
た。1年生にとっては初めてのことで、順
番待ちをしているときも興味津々の顔です。
6年生が1年生に分かりやすく、やり方を
教え、できたときは拍手します。1年生は
笑顔いっぱいでした。3年生は、各教室の
中にダンボールや机・椅子を上手に利用し
て、迷路を作ったり、宝探し・もぐらたたきなどの出し物をしました。
心に届く優しい言葉
6年生の各ク
ラスで、相手のど
んな言動でうれ
しい気持ちにな
ったか、また、相
手のどんな言葉
でショックを受
けたかについて
話し合いをしま
した。
うれしい気持
ちになった場面
について右の表
のような言葉や
言動が出てきま
した。
どんな場面
どんな言葉・言動
テスト返しの時
おしい
絵を描いている時
うまい 上手
楽器などができず、あきらめかけた時 できるからあきらめずかんばれ
課題ができずに困っていた時
手伝ってあげる
友達とのけんかを相談した時
相手も気にしているよ
友達にいじめられた時
いつでもみかただよ
勉強がわからない時
教えてくれた
係の仕事をしている時
助けてくれた
忘れ物をした時
貸してあげようか
物を落とした時
拾ってくれた
こけた時
保健室までついてきてくれた
プレーしている時
ナイス
運動会の練習の時
あきらめるな まだ練習できる
大変やけどがんばろう
ドンマイ
さすが
学校生活において、急に仲が悪くなることもあります。その原因の一つは「相手を傷つける言
い方」です。
「相手を傷つけない言い方」をするためには、
「相手の嫌がることは言わない」ようにするこ
とです。特に体のこととか欠点のことを言われるととてもいやなもので、言われた人は大きく傷
ついてしまいます。言われた方は「そんなことを言わないで」とはなかなかいいにくいものです。
さらに、
「相手の失敗を責めない」ことです。誰でも失敗はします。誰でも失敗したときには
落ち込みがちですが、それを責められるともっと落ち込みます。ですから、
「相手を傷つけない」
というよりは、さらにすすんで友だちの「心を励ます言い方」ができるようになって欲しいもの
です。
子どもたちは周りの人の言動に励まされて、もっと頑張ろうという気持ちになったと上の話し
合いでも出てきました。
「心に届く優しい言葉」によって、自分も友だちも互いに頑張ることが
できて、ますますいい友だちになっていって欲しいと思います。
<インフルエンザ予防>
インフルエンザに感染する児童が増えてい
ます。学級閉鎖のクラスも出ています。バラン
スの良い食事を摂り、十分に睡眠時間を確保し
て休養させるようお願いします。
また、早めのマスクの着用も効果があります。
<2月の予定>
7日(火)3年 5時間授業
9日(木)3年 クラブ見学
16日(木)1~3年 参観授業・懇談会
5年 校外学習
22日(水)全校朝会
23日(木)4・5年 参観授業・懇談会
24日(金)3・6年 校外学習