36 最近はまっている事 松橋アイクリニック 松 橋 綾 子 最近ひょんなことから俳句を始めた。五七五くら 己流平泳ぎで25メートルがやっと。ある日突然体 いは知っていたが、季語も知らず吟行も知らず、ま 力の衰えを感じたような気がして、そうだ水泳を してや文語文法等今でもちんぷんかんぷん。先ず やろうと思い立ち早速スイミングスクールに入 は歳時記を購入。季語を勉強。これがまた楽しい。 会(何故かレッスンの度に松橋さん、体力ありま 今まで全く意識せずに来たものを改めて見直し、 すねぇと言われましたが) 。最初はプールの底に つくづく日本語の美しさを再認識。日々見るもの お尻を付ける位の事から始めるのだが、これが への思いが深まる(ような気がする) 。例えば春、 中々初心者には難しい。25メートル歩きながら数 ある朝カーテンを開けてぽっちりと枝先に小さな 回全部付ける事が出来た時の嬉しかったこと!ク 緑を見つけると翌日はもう少し大きくなったかな ロールから始まって、出来なかった息継ぎが出来 とまた見るのが楽しみになってしまう。こうして るようになり25メートル泳げた時は思わずコーチ 毎日毎日新芽に思いを寄せることになる。鳥を見 とハイタッチ。バックも何とか真っすぐに進むよ ても鳴き声や姿形をいちいちじっくり観察してい うになり、自分では絶対に無理と思っていたババ る。勿論だからといって素晴らしい句が作れるよ フライ(?) 。自分ではおぼれかかっているとし うになるわけではない。TV のプレバトなる番組 か思えないバタフライだが見ている人には一応そ でも勉強?させてもらっている。それでも同人誌 れなりに見えているらしい。なめてかかっていた に投句を続けていたら、これがビギナーズラック 平泳ぎの難しいこと! と言うものか初年に NHK 全国俳句大会に入選し それでもなんとか4種目メドレーが出来るよう てしまった。これですっかりはまってしまった私 になって嬉しくなってしまい、お魚になったわ~ はほとんど凡人査定かと思いながらも今日もせっ たし等と云う様な安易な句を作ったらたちどころ せと句作に励んでいる次第。 に、才能な~し!!! もう一つはまっているのが水泳。子供の頃は自 新潟県医師会報 H29.1 № 802 (加茂市医師会報 平成28年9月号)
© Copyright 2024 ExpyDoc