制作 SUB で更新された SSL C100HD Plus は 512ch のソースのミックスが可能。CPU も含め先進的にリダンダンシーシステムを採用、全てのアウトプットソースを 常に監視できるなど視認性に優れている。コンソールのオペレーションがシンプルに行なえる。 RKK 熊本放送:制作 SUB で更新された メインコンソール SSL C100HD Plus RKK 熊本放送(熊本県熊本市・中央区)は、 ても頑張って頂いたおかげで、更新が実現 512ch のソースミックスが可能で、CPU 1953 年 7 月に設立され、同年 10 月から した。 も含め先進的にリダンダンシーシステムを ラジオ放送を開始、1959 年テレビ放送も C100HD Plus の 特 徴 と し て は、 採用している。 開始した。1967 年 9 月東京放送(TBS) とテレビネットワーク業務協定締結。 (企業 沿革より) 。 2015 年 3 月に制作 SUB のメインコン ソールを SSL C100HD Plus に更新した。 2007 年頃から更新の計画があったが、 以前のコンソール卓のメンテナンス終了に 伴い、本年 3 月に実現した。 SSL のコンソールに決定した理由は、制 作 SUB のシステム環境や予算面などでも 合意されたことである。 計画をしていた 2007 年当時は、為替 レートも 1 ドル /80 円くらいで現時点の 2/3 であったが、予算もそれに応じて大幅 に増大するわけには行かなかった。 そんな環境で海外メーカー各社さんがと ローカルニュース本番中の音声卓操作。SSL C100HD Plus 57 FDI・2015・11 メインコンソールと、サブコンソールが縦列に並ぶ、どちらかにトラブルが起きてもどちらもエマージェンシー対応ができる。 スタジオには、夕方のローカルニュースのセット、月〜金 15:00 〜 16:53 放送の「ウェルカム」のセット、毎週水曜日、19:00 放送の週刊山崎(ヤマサキ)君の セットが配置されている。 エントランスの番宣看板 スタジオカメラが並ぶ ステージボックス お話を伺った、RKK 技術局:技術局次長兼制作技術部長 江(ごう)鉄之助氏。 ニュース番組のカメラマンも務める 58 FDI・2015・11 RKK 熊本放送外観 お話を伺った、RKK 技術局: 制作技術部 宮崎康志氏 徒歩で行ける距離。熊本城天守閣 お話を伺った、RKK 技術局:制作技術部 大隈敏弘氏 現在はラジオ番組を担当 夕方(18:15 〜 18:55)のローカルニュース番組、本番の制作 SUB の様子 制作 SUB の両サイドに VE RACK、VE 操作卓、AUDIO RACK が並ぶ 全てのアウトプットソースを常に監視で きるなど視認性に優れており、コンソール のオペレーションがシンプルに行なえる。 制作のお手伝いをしてくれる「プロダク ションヘルパー」などの機能も搭載されて いる。 Mic input 24ch / Analogue output 8ch のステージボックスが、スタジオフロ アーの上手と下手に各々設置されており、 サブからスタジオフロアーまではファイ バーで接続されている。 また、ユーティリティースペースがあり、 そこに送り返し用のマトリクス、テレフォ ンハイブリットのコントローラーなどをマ ウントしている。 新しいコンソール卓が目の前に見えるよ うに一段高いところにサブミキサーを配置 熊本放送:制作 SUB 機材構成 したのは、今回の施工のポイントでもある メインコンソール:SSL C100HD Plus 48ch フェーダー仕様:Mic input 56ch、Analogue Line input 120ch、Analogue Line output 136ch、Digital input 120ch(AES 60 pairs) 、Digital output 120ch(AES 6 pairs) サブ・エマージェンシーミキサー:ヤマハ DM1000 メインサラウンドスピーカ:PSI A25-M(L/C/R) 、A21-M(Ls/Rs) 、 A225-M(Subwoofer) スモールスピーカ:ヤマハ NS-10M エフェクタ:Tc エレクトロニク System6000/Braodcasy、Lexicon 300L、ヤマハ Pro R3 ポン出し:ヒビノ Trigger、BE200 工事業者:花岡無線電機株式会社 音響調整:日東紡音響エンジニアリング株式会社 URL:http://rkk.jp と説明を頂いた。 このスタジオで制作される主な番組は、 月〜金、15:00 〜 16:53 の県内向け 情報番組「ウェルカム」 。夕刻 18:15 〜 18:55 のローカルニュース番組。毎週水 曜日 19:00 〜 19:50「週刊山崎(ヤ マサキ)君である。 急な依頼にもかかわらず、丁寧な対応を して頂きました。ありがとうございました。 59 FDI・2015・11
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