仕様書 [PDFファイル/174KB]

「2025 日本万国博覧会 会場概略検討業務」仕様書
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概要
(1)業務の名称
2025 日本万国博覧会 会場概略検討業務
(2)目的
大阪府では、2025 年国際博覧会(以下、
「万博」という。
)の大阪誘致に取り組んで
おり、平成 28 年度(2016 年度)は「2025 年万博基本構想検討会議」を立ち上げ、同
年 11 月に府としての「2025 日本万国博覧会」基本構想案を策定し、経済産業省に提
出したところである。
(http://www.pref.osaka.lg.jp/bampakuyuchisuishin/expo2025_attraction/index.html)
今後、万博開催を立候補するにあたっては、国の検討会(平成 28 年 12 月から 3 月
(予定)
)で様々な意見を頂いた後、閣議了解を得て、国が平成 29 年(2017 年)5 月
までに博覧会国際事務局(BIE)へ開催希望通告を行うこととなる。合わせて、平成 29
年度の早い時期(初夏)に、大阪府が提出した基本構想案をもとに国により立候補文
書が作成される予定であるが、その取りまとめに際し、大阪府の基本構想案に示され
る万博会場の「展開イメージ」を参考に、会場内のエリア設定、ゾーニング、施設配
置などを作成し、施設や会場全体を俯瞰するイメージ図を示すことが不可欠となる。
また、開催希望通告の後には、BIE による審査がスタートすることになるが、平成
29 年秋頃までに BIE による事前調査に対応するため、調査項目に対する回答書を作成
していくことになる。この際、万博の大阪への誘致・開催を実現するためにも、魅力
的な会場を提示していく必要がある。
本業務では、このような取り組みに合わせて、万博の大阪誘致を実現するため、万
博開催に向けた会場整備に関するスケジュール等の取りまとめを行い、基本構想をも
とにした会場展開イメージの具体化、及び人工島である夢洲に適した、最先端の技術
を活かしたインフラ基盤の提案、計画を行うことを目的とする。
(3)業務の概要
1.万博開催に向けた会場整備に関するスケジュール等の整理
既往万博(1970 年日本万博、2005 年愛・地球博など)を参考に、会場整備にお
いて、2025 年の万博開催までに必要となる全ての手続き及び調査検討項目等を整
理し、それらを実施すべき適切な時期を踏まえ、スケジュールを取りまとめる。
2.万博会場の概略検討業務
① 有識者の意見聴取
② 会場エリアの設定・諸条件の整理
会場候補地である夢洲(大阪市此花区)のインフラ整備を始めとする既存計
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画及び基本構想案をもとにした会場エリアの設置・諸条件の整理を行うととも
に、大阪市が策定する夢洲まちづくり構想素案(平成 29 年 3 月策定予定)をも
とにした会場展開イメージをまとめる。
③ 会場内のゾーニング検討
上記②で設定した会場エリア及び諸条件を踏まえ、会場内のゾーニングを行
う。
④ 会場内施設の概略検討
会場施設(テーマパビリオン、各国パビリオン、サービス・管理・交流施設
など)の規模やスペック、来訪者の動線・滞留にも配慮したアクティブデザイ
ンによる具体の配置計画について、IoT・AI・ロボットテクノロジーなどの新た
な ICT 技術を含んだ概略検討を行うとともに、緑地空間の整備イメージの提案
を行う。また、それらの概算事業費の算出を行う。
なお、会場施設の概略検討にあたっては、会場の 24 時間運用の可能性や万博
終了後の存置施設のあり方の検討も合わせて行う。
⑤ 会場内インフラ基盤の概略検討
④の概略設計にもとづき、会場内のインフラ基盤(土木造成、電気・給排水
設備、情報通信設備など)、輸送関係施設(エントランス、会場内駐車場など)
の概略検討を行うとともに、新技術の活用に関する提案を行う。また、それら
の概算事業費の算出を行う。
なお、会場内駐車場の概略検討に際して、駐車場の配置計画(駐車する自動
車の種類に応じた駐車台数や動線計画など)は、別途発注予定である「2025 日
本万国博覧会 交通アクセス概略検討業務委託」の検討成果とも整合を図ること
とする。(同業務委託は本業務と並行して実施する予定であり、平成 29 年初夏
までに中間とりまとめを行う予定である。)
⑥ 会場イメージの作成
上記で検討した内容を具現化した会場全体・施設整備に加え、施設内部の具
体的な事業展開例をコンピュータグラフィックで作成する(20 枚程度)
。
(4)契約期間
契約締結日から平成 30 年 2 月 28 日まで
(5)委託上限金額
42,000 千円(税込)
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2
求める提案事項について
(1)2025 年開催の万博として相応しい万博会場の具体化について
■提案事項
ア.事業展開イメージ
基本構想案に示す「事業展開」等を参考に、2025 年開催の万博として相応しい会
場展開イメージ(手順など考え方)を提案すること。
イ.会場のゾーニング
基本構想案を踏まえた会場内のゾーニングについて提案すること。
(基本構想案「会場規模」に示す「会場候補地の大まかな区域設定イメージ」は一
例であって、そのゾーン設定にこだわる必要はない。
)
ウ.会場内施設の配置イメージ
基本構想案及び、
「イ.会場のゾーニング」を踏まえた会場内のパビリオン、共同
館及び飲食店等のサービス施設などの配置イメージについて提案すること。
エ.ICT 技術の活用イメージ
参加・体験型の万博として IoT・AI・ロボットテクノロジーなどの ICT 技術を活
用することにより、会場内の事業展開イメージを、
「イ.会場のゾーニング」及び「ウ.
会場内施設の配置イメージ」を踏まえながら提案すること。
オ.会場内インフラ基盤
会場内のインフラ基盤及び施設を検討するための創意工夫(今後の技術革新等に関
する自社研究、コスト縮減、新技術の導入など)について提案すること。
カ.会場全体イメージ
上記、
「イ.会場のゾーニング」から「オ.会場内インフラ基盤」を踏まえた会場
全体をイメージできる鳥瞰図(簡単なスケッチ程度のもの)を作成すること。
キ.検討体制
スケジュール及び検討内容をふまえた、業務を円滑に履行するための検討体制につ
いて、具体的に提案すること。
【提案にあたっての留意事項】
1.国際博覧会条約に基づいて開催される国際博覧会の理念、意義や、2025 年に大
阪へ誘致しようとしている国際博覧会の開催意義、及び基本構想案を踏まえた
うえで、実現可能な提案を行うこと。
2.本提案にあたって対象とする万博会場の用地は別図のとおりとする。ただし、
業務段階において万博会場の用地範囲を変更する場合がある。
3.BIE 事前調査では、主に万博会場に係る項目として以下の項目があるため、提
案にあたってはこれらの調査項目に留意すること。
Ø
予定される会場、ならびに参加者の出展、テーマ展示及び会議、セミナー、
その他博覧会関連の行催事のほか、文化及びレクレーション活動、一般営
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業参加者用のスペースをどのように計画しているか。また、その開発計画
と博覧会終了後の利用計画はどうか。
Ø
期待される参加者の数と種類、並びに外国、国内の参加者に割当てる屋内、
屋外スペースの配分方法は。外国参加国に割当てる最大、最少スペースと
これら参加者が基礎にすべき建築計画上の基準、或いはパビリオンのモジ
ュール計画はどうか。
3.下記の想定スケジュールを踏まえ、提案を行うこと。
H29.4 月~5 月 日本政府による BIE への 2025 年国際博覧会の開催希望通告
(5 月 22 日まで)
H29.初夏
立候補文書を作成予定
H29.秋頃
BIE 事前調査に対する回答書を作成予定
なお、スケジュールについては予定であり、変更となった場合は府の指示に従
うこと。
(2)提案事業者が有する実績について
■提案事項
事業実績申告書(様式4)に記載する下記業務実績のうち 1 業務を選択し、その
内容について企画提案書(様式2)に具体的に記載すること。
1.
BIE(博覧会国際事務局)の承認のもと、国際博覧会条約に基づき開催され
る国際博覧会
2.
敷地面積 30ha 以上のテーマパーク
3.
敷地面積 50ha 以上の地方博覧会
【提案にあたっての留意事項】
1.
「国際博覧会条約に基づく国際博覧会に係る企画立案業務」を「同種業務」
、
「敷
地面積 30ha 以上のテーマパークに係る企画立案業務」及び「敷地面積 50ha 以
上の地方博覧会に係る企画立案業務」を「類似事業」とし、
「同種事業」を重視
する。より審査対象としてふさわしいと考えられる実績を選ぶこと。
2.業務実績に係る内容も評価するため、業務の概要には、事業目的、事業の対象・
規模、事業内容が分かるよう記入すること。
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提案書の作成について
上記2の提案事項について、次のとおり提案書を作成すること。
①企画提案書<A4用紙、様式2>
②全体概要<A3用紙(折込)1ページで作成、様式自由>
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業務全体の概要(提案方法及び進め方、情報収集・照査方法等)などについて、
文章、図面、イラスト、写真等で簡潔に表現すること
③その他
ア)行程表<A4用紙 様式自由>
・準備内容・提案内容とりまとめ、中間とりまとめ、報告書作成等の全体の行程
を示すこと
④応募金額提案書<A4用紙1枚、様式3>
・業務の合計値を記入するとともに、業務ごとに積算を行った積算内訳も記載す
ること
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成果物及び提出期限等
ア)中間とりまとめ
・H29 年初夏頃に想定する国の立候補文書作成に対応するため、会場エリアの設
定・諸条件の整理、会場内のゾーニング検討、会場施設の概略検討及び会場イ
メージの作成を先行して中間とりまとめを行うこと。
イ)業務完了報告書
【正 1 部、副 4 部及び電子データ(DOC ファイル、PDF ファイル等)
】
・成果に至る参考資料の一切を含み業務完了報告書としてとりまとめること。
ウ)コンピュータグラフィック(20 枚程度)
【電子データ(JPEG 等)
】
・A3ラミネート加工及び電子データ(JPEG ファイル等)で納品すること。
エ)提出期限
・中間とりまとめについては、国の立候補文書作成の動向を踏まえ、大阪府と
協議のうえ決定する。
・最終成果物については提出期限を平成 30 年 2 月 28 日とする。
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業務実施にあたっての留意事項
(1)成果物の取扱
業務実施に伴う成果物及び成果物に使用するため作成したすべてのもの(原稿及
び写真、データ等)の著作権(著作権法第 21 条から第 28 条に定める権利を含む)
は、大阪府に帰属するとともに、本事業終了後においても大阪府が自由に無償で使
用できるものとする。
また、受注者は著作者人格権を行使しないものとする。
成果物に使用されるすべてのものは、必ず著作権等の了承を得て使用すること。
成果物が第三者の著作権等を侵害したことにより当該第三者から制作物の使用の
差し止め又は損害賠償を求められた場合、受託者は大阪府に生じた損害を賠償しな
ければならない。
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(2)業務実施にあたっての費用負担等
業務(付帯する業務を含む。)の実施に係る費用は、すべて受託者の負担とする。
(3)その他
契約期間内において、会議開催等のため、業務の内容や実施状況等に関する報告
や説明、資料作成を求めることがあるので対応すること。また、平成 29 年度の早い
時期(初夏)に国による立候補文書が作成される予定であるため、本業務の進捗に
あたっては国の立候補文書の作成状況に応じて柔軟に対応すること。
業務実施にあたっては、大阪府と調整して行うこと。
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その他
企画提案及び契約の手続きにおいて用いる言語及び通貨は、日本語及び日本国の通
貨とする。
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