2017 年賃上げの見通し

各
位
2017 年 2 月 1 日
一般財団法人 労務行政研究所
2017 年 賃 上 げ の 見 通 し ― 労 使 お よ び 専 門 家
471 人 ア ン ケ ー ト
~ 定 昇 込 み で 63 32 円 ・ 2. 00 % と 予 測 。
経 営 側 の 2 3. 7% が ベ ア を 「 実 施 す る 予 定 」 ~
民 間 調 査 機 関 の 労 務 行 政 研 究 所 ( 理 事 長 : 猪 股 宏 ) で は、1974 年 から 毎 年 、来 る賃 金 交 渉 の 動 向
を把 握 するための参 考 資 料 として、「賃 上 げに関 するアンケート調 査 」を労 ・使 の当 事 者 および労 働 経
済 分 野 の専 門 家 を対 象 に実 施 している。このほど、2017 年 の調 査 結 果 がまとまった。
これによると、17 年 の賃 上 げ見 通 しは、全 回 答 者 471 人 の平 均 で「6332 円 ・2. 00%」(定 期 昇 給 分 を
含 む ) と な っ た 。 ベ ア 実 施 企 業 が 相 次 い だ 昨 16 年 の 厚 生 労 働 省 ・ 主 要 企 業 賃 上 げ 実 績 ( 6639 円 ・
2.14 % ) は 下 回 る も の の 、 賃 上 げ 率 は 2 % 台 に 乗 る と の 予 測 で あ る 。 労 使 別 に 見 た 平 均 値 は 、 労 働 側
6235 円 ・1.98%、経 営 側 6286 円 ・1. 99%で、両 者 の見 通 しは近 接 している。
また、自 社 における 17 年 の定 期 昇 給 については、労 使 とも「実 施 すべき」「実 施 する予 定 」が 8~9 割
台 と大 半 であ る。一 方 、ベースアップにつ いては、経 営 側 では「実 施 する予 定 」23. 7%、「実 施 しない予 定 」
50.4%となり、4 分 の 1 弱 がベア実 施 の意 向 を 示 している。労 働 側 では、ベアを「実 施 すべき」が 60.0%と
過 半 数 を占 めた。
調査要領
1.調 査 時 期 : 2016 年 12 月 5 日 ~ 2017 年 1 月 16 日
2.調 査 対 象 : 被 調 査 者 6384 人 ( 内 訳 は 下 記 の と お り )
◇労 働 側
東 証 第 1 部 お よ び 2 部 上 場 企 業 の 労 働 組 合 委 員 長 等 2113 人( 労 働 組 合 が な い 企 業 は 除 く )
◇経 営 側
東 証 第 1 部 お よ び 2 部 上 場 企 業 の 人 事 ・ 労 務 担 当 部 長 2390 人
◇労 働 経 済 分 野 の専 門 家
主要報道機関の論説委員・解説委員、大学教授、労働経済関係の専門家、
コ ン サ ル タ ン ト な ど 1881 人
3.回 答 者 数 および集 計 対 象 : 1 月 16 日 ま で に 回 答 の あ っ た 合 計 471 人 。 対 象 別 内 訳 は 、 労 働 側 200 人 、 経 営 側
135 人 、 労 働 経 済 分 野 の 専 門 家 136 人
4.集 計 要 領 ・方 法: 賃 上 げ 額・率 は 東 証 第 1 部・2 部 上 場 ク ラ ス の 一 般 的 な 水 準 を 目 安 に 回 答 い た だ い た も の で 、
定期昇給込みのものである。
「賃上げ額」
「 賃 上 げ 率 」は そ れ ぞ れ 別 の 項 目 と し て 尋 ね 、具 体 的
な数値の記入があったものをそのまま集計したため、両者の間には必ずしも関連性はない。
本プレスリリースに関する問い合わせ先
(一財)労務行政研究所
編集部
担当:高橋
TEL: 03- 3491- 1242
本 プレスリリースは厚 生 労 働 省 記 者 クラブのほか、クラブ加 盟 社 以 外 の媒 体 にもご案 内 しています。
※ 本 調 査 の 詳 細 は 、 当 研 究 所 編 集 の 『 労 政 時 報 』 第 3924 号 ( 17.2.10) で 紹 介 し ま す 。
一般財団法人 労務行政研究所の概要
◆ 設 立 : 1930 年 7 月 ( 2013 年 4 月 、 一 般 財 団 法 人 に 移 行 )
◆理事長:猪股
宏
◆ 事 業 内 容 : ① 人 事 労 務 の 専 門 情 報 誌 『労 政 時 報 』な ら び に Web コ ン テ ン ツ の 編 集
②人事・労務、労働関係実務図書の編集
③人事・労務管理に関する調査
◆ 所 在 地 : 〒 141-0031
東 京 都 品 川 区 西 五 反 田 3-6-21
◆ URL: http://www.rosei.or.jp/
-1-
住友不動産西五反田ビル 3 階
1
実際の賃上げ見通し
・全回答者の平均:6332 円・2.00%で、賃上げ率は 2%台に乗るとの予測
・労使の見通し:労働側 6235 円・1.98%、経営側 6286 円・1.99%
●額・率の見通し[図表 1~2]
17 年の賃上げ見通しを東証第 1 部・2 部上場クラスの主要企業を目安とした世間相場の観点から回答いただいたと
ころ、全回答者の平均で 6332 円・2.00%となった。厚生労働省調査における主要企業の昨 16 年賃上げ実績は 6639
円・2.14%であり、これは下回るものの、賃上げ率は 2%台に乗るとの予測である。
労使別では、労働側 6235 円・1.98%、経営側 6286 円・1.99%となった。労使の見通しの差は 51 円・0.01 ポイン
ト[図表 2]。本アンケートにおける「実際の賃上げ見通し」は、企業業績の回復や政府の賃上げ要請などに後押しさ
れ社会的にも賃上げムードが高まる中、14・15 年と労使の見通しに開きが生じていたが、16・17 年は縮小に転じてい
る。
賃上げ率の分布は[図表 1]、労使とも「2.0~2.1%」が 4 割台で最も多く、続いて「1.8~1.9%」が 1 割台となっ
ている。各種調査による大手企業の“定期昇給率”は平均で 1.6~1.8%程度とみられ、今回の調査では前提として定
昇率を「1.8%程度」と提示している。定期昇給制度を持たない企業もあるため一様には言えないが、調査結果から、
定昇に幾らかのベアが上積みされるとの見方が多いといえる。
【図表1】
実際の賃上げの見通し(額・率)
-(人)、%-
区
額
分
合
合
計
(471)
計
100.0
区
労働側
(200)
経営側
100.0
(135)
率
分
専門家
100.0
(136)
合
合
100.0
計
(471)
計
100.0
労働側
(200)
経営側
100.0
(135)
専門家
100.0
(136)
100.0
3,000 円 台
4.9
5.5
3.7
5.1
1.0~1.1
%
4.9
5.5
3.7
5.1
4,000
3.8
2.5
3.0
6.6
1.2~1.3
〃
0.8
0.5
1.5
0.7
〃
5,000
〃
11.9
15.5
12.6
5.9
1.4~1.5
〃
3.2
2.0
2.2
5.9
6,000
〃
51.2
49.0
54.1
51.5
1.6~1.7
〃
2.8
3.5
3.7
0.7
7,000
〃
13.8
12.5
9.6
19.9
1.8~1.9
〃
13.0
18.0
10.4
8.1
8,000
〃
3.4
4.0
3.0
2.9
2.0~2.1
〃
43.9
41.0
48.9
43.4
1.0
0.7
〃
1.1
10,000
9,000
円以上
0.6
無
答
9.3
回
10.0
1.5
2.2~2.3
〃
10.8
9.0
7.4
16.9
2.2
2.4~2.5
〃
7.0
7.0
5.2
8.8
4.4
2.6~2.7
〃
1.1
1.0
0.7
1.5
2.8~2.9
〃
1.9
2.0
2.2
1.5
3.0~3.1
〃
0.8
0.5
0.7
1.5
3.2 % 以 上
0.4
無
9.3
10.0
13.3
4.4
13.3
回
答
1.5
平
均 (円)
6,332
6,235
6,286
6,510
平
均 (%)
2.00
1.98
1.99
2.06
最
高 (〃)
13,500
9,480
9,480
13,500
最
高 (〃)
4.3
3.0
3.0
4.3
最
低 (〃)
3,000
最
低 (〃)
1.0
1.0
1.0
1.0
3,000
3,000
3,000
[注]賃上げ率は小数第1位まで回答いただいているが、平均値は小数第2位まで算出している(以下同じ)。
留意点
【図表2】 実際の賃上げ見通しに見る労使の差の推移
「実際の賃上げ見通し」については、調査
(円)
(ポイント)
573
600
票上に以下のデータを提示し、それを目
0.30
542
安として東証第 1 部・2 部上場クラスの主
金額差
360
800
400
要企業における 17 年の賃上げがどうなる
0.4
0.20
か、世間相場の観点から回答いただい
金 600
額 200
差
0.3
199
0.10
率の差
400
0
200
△ 200
0
88
9
07
08
09
△ 57
10
63
62
0.00
0.1
△ 11
11
0.2
12
13
14
15
16
△ 200
△ 51
率
の
差
た。なお、賃上げ額・率は定期昇給込み
のものである。
①厚生労働省調査による主要企業の
昨 16 年賃上げ実績は 6639 円・2.14%
△0.0
0.10
17 (年)
-0.1
②上記から推測される大企業の賃上げ前
基礎ベースは 31 万 6000 円程度
③定期昇給のみの場合は 1.8%(5680 円)
[注]上記の差は、労働側の見通しから経営側の見通しを引いたもの。「 △ 」は、
労働側が経営側を下回っていることを表す。
-2-
程度
2
自社における 2017 年定昇・ベアの実施
※前項の「実際の賃上げ見通し」は、“世間相場”の観点から一般論として回答いただいたものであるが、
ここでは自社における来る交渉に向けた考えを尋ねた。
・定昇の実施:労使とも「実施すべき」「実施する予定」が 8~9 割台と大半を占める
・ベアの実施:経営側の「実施する予定」23.7%に対し、労働側の「実施すべき」は 60.0%
●定昇の実施[図表 3]
アンケートでは、賃上げ額・率の世間一般的な見通しに加え、自社における賃金制度上の定期昇給(賃金カーブ維
持分を含む)および業績等に応じたベースアップ(賃金改善分を含む)の実施についても労使双方に尋ねた(なお、労
働側・経営側の回答者は、それぞれ異なる企業に属しているケースが多い点に留意いただきたい)。
17 年の定昇については、労働側 94.5%、経営側 85.9%が「実施すべき」
「実施する予定」と回答。経営側の「実施
しない(凍結する)予定」は 3.7%(5 人)にとどまった。実質的な賃金制度維持分に当たる定期昇給については、労
使とも大半が実施の意向を示している。
●ベアの実施[図表 3~5]
ベアに関しては、経営側では「実施する予定」23.7%、
「実施しない予定」50.4%となった。一方、労働側では「実
施すべき」が 60.0%と過半数を占めた。ベアに対する労使の見解には、大きな違いがある。
各年においてベアを「実施すべき」または「実施する予定」と回答した割合の推移を[図表 4]に示している。10
年以降、低迷する経済・経営環境から、労使ともベアの実施には否定的な傾向が続いていたが、労働側は 14 年に一
転、実施派が主流となった。例年、ベア実施には慎重な姿勢を示してきた経営側も、14 年 16.1%、15 年 35.7%と「実
施する予定」の割合は増加。16 年は 30.1%で 15 年に比べるとやや減少し、17 年は 23.7%とさらに低下している。
経営側に、自社における 16 年のベアの実績を尋ねたところ、
「実施した」48.1%、「実施しなかった」48.9%であ
った[図表 5]。集計対象(回答者)が異なるため厳密な比較ではないが、昨 16 年は、経営側のベア“実施予定”30.1%
に対し[図表 4]、実際にはこれを大きく上回る半数近くの企業がベアを実施したことになる。
今回の集計対象における 16 年実績と 17 年予定を併せて見ると[図表 5]、両年とも“実施”が 20.7%で、両年と
も“実施しない”が 42.2%と最も多くなっている。
“16 年は実施したが、17 年は実施しない予定”は 8.1%であった。
【図表3】
2017年における定昇・ベアの実施について
―%―
<労働側(200人)>
(
昇
もともと制度が
ない 3.5
その他 0.5
もともと制度が
ない 5.2
無回答 1.0
)
ブ
維
持
分
実施する予定
85.9
実施すべき 94.5
その他 4.5
無回答 3.0
その他 2.2
実施しない(凍
結する)予定
3.7
ー
定
賃
金
カ
実施すべきでは
ない(実施は難
しい) 0.5
<経営側(135人)>
無回答 2.0
無回答 4.4
(
ベ
ア
)
賃
金
改
善
分
その他 21.5
実施すべきでは
ない(実施は難
しい) 33.5
実施する予定
23.7
実施すべき 60.0
実施しない予
定 50.4
[注]自社における2017年定昇・ベアの実施について尋ねた。「その他」は“未定・分からない”“検討中”“制度を見直す”など。
-3-
【図表4】 ベア実施意向の推移
【図表5】自社におけるベアの2016年実績と
2017年の予定(経営側)
(%)
80
71.2
70.5
64.0
63.7
労働側
40
60.0
32.3 34.0
19.8
30.1
24.3
25.7
18.9
6.8
5.6
08
09
10
11
12
合計
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
-0.1
17 (年)
6.3
13
14
15
16
実施
する
予定
実施
しな
い予
定
23.7
50.4
21.5
4.4
20.7
8.1
17.0
2.2
3.0
42.2
3.0
0.7
その
無回
他
答
(135)
計
100.0
16
年 実施した
48.1
の
実 実施しなかった 48.9
績 その他
1.5
23.7
10.4
07
分
合
16.1
5.8
区
35.7
経営側
00.0
00.0
00.0
00.00
0.0
00.0
-(人)、%-
17 年 の 予 定
66.7
60
20
74.5
無回答
1.5
1.5
1.5
[注]各年において、ベアを「実施すべき」(労働側)または
「実施する予定」(経営側)と回答した割合を示した。
3
2017 年夏季賞与水準の見通し
※自社における 17 年夏季賞与水準の見通しを尋ねた。
・夏季賞与の見通し:前年夏季と「同程度」が 6 割程度。「増加する」は 1 割台
●夏季賞与の見通し[図表 6]
前年(16 年)夏季と比べて「同程度」が労働側 58.5%、経営側 60.7%と 6 割程度を占めた。各機関集計による昨
16 年の夏季賞与支給実績(主要企業)は前年同期比増加となったが、17 年についても引き続きこれと同程度になる
との見方である。
また、労働側では 16.0%、経営側では 14.1%が「増加する」としており、「減少する」はそれぞれ 20.0%、17.8%
であった。
【図表6】
2017年夏季賞与・一時金水準の見通し
-(人)、%-
労
区
合
分
計
16年夏季に比べて増加する
16年夏季と同程度
16年夏季に比べて減少する
無
回
答
[注]1.
2.
働
側
経
産業別
合計
製造業 非製造業
(200)
(135)
(65)
合計
(135)
営
側
産業別
製造業 非製造業
(79)
(56)
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
16.0
15.6
16.9
14.1
17.7
8.9
58.5
57.0
61.5
60.7
51.9
73.2
20.0
23.0
13.8
17.8
22.8
10.7
5.5
4.4
7.7
7.4
7.6
7.1
自社における2017年夏季賞与・一時金水準の見通しを尋ねた。
参考まで、厚生労働省による民間主要企業の2016年夏季一時金
集計結果は、全産業平均(374社)で妥結額84万3577円、
対前年比1.36%増。
-4-
質消 費 者経 常 利一 般 有
賃上げ関連の主要指標
実
%
9.8
%
労使、専門家全体の
賃上げ見通し
望ま
実際
労
(1.5)
4,788
(1.7)
5,514
(1.6)
5,127 最低限賃金カーブ維持
(1.5)
4,658 最低限賃金カーブ維持
(1.7)
5,282 賃金カーブ維持+α
連合の要求基準
5,614
円(%)
(1.8)
5,476 最低限賃金カーブ維持
しい
6,209
(1.7)
円(%)
(1.9)
倍
0.56
7,006
率
効 求 人
済物 価 上益 前 期
△ 0.6
国 (財 務 省) 倍
比
経
全
成 長 率昇 率 ・
%
(GDP)
0.9
0.86
0.69
23.5
0.98
16.8
△ 0.1
15.6
△ 0.2
1.5
△ 0.1
2.1
2.1
1.06
(1.9)
5.2
(2.2)
6,225 賃金カーブ維持分等確保、
前年上回る「賃金改善」
(1.9)
0.2
7,714
1.4
1.02
6,063 最低限賃金カーブ維持、プ
ラス月例賃金の改善
△ 1.6
7,787
(2.0)
5,316 賃金水準の復元を追求、賃
金カーブ維持に全力挙げる
(1.72)
5,154 賃金制度の確立・整備と
カーブ維持分の明示・確保
(1.66)
5,063 賃金制度の確立・整備と
カーブ維持分の明示・確保
(1.64)
6,413 定昇分約2%確保、プラス
物価上昇分等1%以上
(2.07)
6,788 定昇分約2%に賃上げ額
2%以上を加えた4%以上
(2.18)
6,689 定昇分約2%に賃上げ額
2%程度を加えた4%程度
(2.12)
働
要求率
側
望ま
連 合・
傘 下
2.00
2.10
2.13
2.11
2.95
3.75
3.16
実際
円(%)
経
営
経団連(旧日経連)の賃上げに
関する提言のポイント
※日本経済団体連合会は2011年6月、
略称を「日本経団連」から「経団連」
に変更
(1.8)
5,854 雇用の維持・確保と総額人件費
の抑制
(2.2)
(1.6)
6,052
(1.9)
5,154 一律的なベアは論外。定昇の廃
止・縮小、ベースダウンも
(1.6)
(1.7)
(1.9)
(2.0)
6,340
7,290
(1.9)
(1.9)
(2.3)
(2.4)
6,173 生産性の向上いかんにかかわら
ず横並びでのベアはあり得ない
7,844
(2.0)
(1.7)
5,442 横断的ベアはあり得ず、企業内
の一律的ベアも想定しにくい
(2.5)
5,345 定昇維持をめぐる賃金交渉を行
う企業が大半を占めると見込む
5,321 ベアは論外、定昇の延期・凍結
含め厳しい交渉となる可能性も
5,077 経営状況により定昇延期・凍結
を協議せざるを得ない可能性も
6,653 好業績企業は賃上げにつき、こ
こ数年と異なる対応も選択肢に
6,867 賃金を引き上げる場合の選択肢
の一つとしてベア実施を容認
6,235 賃金引き上げは定昇やベア、賞
与増額、諸手当の見直しが柱に
(1.98)
(2.10)
6,616 ベア実施に限らず、さまざまな
賃金引き上げ方法が考えられる
(2.21)
(2.15)
(1.64)
(1.71)
(1.73)
(1.65)
5,177 賃金カーブ維持についても労使
が実態に即し議論し判断すべき
(2.85)
8,992
(2.99)
9,423
(3.35)
10,426
(3.04)
9,422
(1.98)
6,144
(2.12)
6,564
(2.13)
6,589
(1.97)
6,164
7,886
(2.4)
6,275 横並びで賃上げを行う市場横断
的ベアはもはやあり得ない
7,702
5,970 賃金引き上げは個別労使が自社
の経営事情を踏まえて行うべき
5,460 個別企業レベルで賃金の引き上
げもあり得る
5,980
5,020 ベアは論外、定昇の凍結、見直
し
6,969
円(%)
しい
%
組 合
2.00
1.85
1.83
2.02
2.30
2.33
0.4
0.77
(2.4)
1.2
△ 33.7
8,844
6,332 定昇分約2%に賃上げ額
2%程度を加えた4%程度
(2.00)
2.83
2.47
1.1
(2.4)
(1.6)
5,113 カーブ維持分確保し物価上
昇に見合うベアに取り組む
(2.1)
(2.80)
(1.64)
5,125 賃金カーブ維持分を必ず確
保
8,645
(1.98)
6,128
(2.06)
6,395
(2.06)
6,363
(1.94)
6,080
6,712
6,365 賃金カーブ維持分確保し積
極的な賃金改善に取り組む
△ 3.5
0.56
0.45
36.1
0.68
△ 9.4
△ 0.4
3.5
△ 1.7
3.2
△ 0.1
△ 2.2
0.5
0.97
0.82
23.1
1.11
7.0
0.9
8.3
△ 0.3
2.6
2.9
0.9
△ 0.4
(2.79)
9,503
0.0
1.23
見込み
5.6
1.3
8,466
0.2
見込み
1.1
(2.68)
1.3
1.5
見通し
(3.04)
見通し
賃上げ見通し
賃上げ環境、望ましい賃上げ・実際の賃上げ見通し、および交渉結果の推移(2002年度以降)
好循環が進展する中、
景気回復が見込まれる
堅調な内需に支えられ
景気回復が見込まれる
好循環が進展、堅調な
民需が景気回復支える
堅調な内需に支えられ
景気回復が見込まれる
景気は底打つも、回復
の足取りは緩やか
海外経済失速等は懸念
されるが持ち直し続く
先行き不透明感強く、
依然厳しい雇用状況
高失業率、デフレ圧力
等、厳しい環境続く
世界的な景気後退で雇
用環境が急速に悪化
物価の安定の下で、民
需中心に成長
物価の安定の下で、自
律的・持続的に成長
回復基調は変わらず、
デフレ脱却の展望開く
緩やかな回復続く、デ
フレ脱却へ向け進展
民需中心に緩やかに回
復、デフレ圧力低下
デフレ圧力等受け、景
気はまた調整局面に
景気の悪化続き雇用不
安深刻に、デフレ進行
環境の特徴
経済・経営
【参 考】
年
度
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
側
(1.2)
3,735
(1.2)
3,854
(1.6)
5,209
(1.4)
4,557
(1.6)
5,076
(2.1)
6,829
(1.8)
5,925
(1.4)
4,380
(1.7)
5,412
(2.0)
6,245 「賃金制度改善分」の上積みも
散見、前年上回る水準に
(1.7)
5,500 やや改善し定昇程度で決着、
引き続き一時金が好調
(1.6)
5,042 7年ぶりに水準下げ止まる、
「収益は一時金で」傾向定着
(1.3)
4,308 6年連続で史上最低を更新、定
昇実施が一つの焦点に
(1.5)
(2.46)
7,613
(1.82)
5,618
(1.91)
5,925
(1.91)
5,893
(1.78)
5,577
(1.7)
5,382
(2.08)
6,507
(1.96)
6,080
(1.62)
5,015
(1.69)
5,233
(1.73)
5,356
(1.67)
5,234
(1.6)
4,900
(2.92)
9,235
(3.17)
9,915
(2.76)
8,570
(2.12)
6,571
(2.13)
6,606
(2.12)
6,561
(2.09)
6,528
(2.1)
6,660
(2.19)
4,869 前年とほぼ同水準で決着。一
時金は横ばい~微増に
(1.6)
(1.56)
5,215 前年とほぼ同水準で決着。一
時金は前年を上回る
(1.69)
4,883 前年とほぼ同水準で決着。一
時金は前年を下回る
(1.57)
5,086 前年とほぼ同水準で決着。一
時金は企業間で水準差大
(1.65)
6,432 大手を中心にベア相次ぐ。一
時金は大手製造業で好調
(2.08)
6,966 ベア実施がさらに増加、一時
金は非製造業も前年比増
(2.23)
6,896 ベア実施の動きは鈍化。一時
金は小幅な増加となる
円(%)
5,265
(1.66)
5,233
(1.63)
5,348
(1.67)
5,422
賃上げ
結 果
(率)に
最も近
い実際
の賃上
げ見通
しは
0.16 労働側
0.18 3者共通
〃
0.18 労働側
0.16
5,661
〃
経営側
0.14
0.13 3者共通
0.16 労働側
5,555
経営側
0.17 労働側
0.17 経営側
(1.83)
0.18 労働側
(1.78)
5,478
(1.80)
6,711
(2.19)
7,367
(2.38)
6,639
(2.14)
0.20 労働側
0.22 専門家
0.18 労働側
0.17 3者共通
5,400
(1.82)
5,516
(1.83)
5,630
(1.99)
6,149
(1.87)
5,890
(1.79)
(1.71)
0.15 経営側
分散
賃上げ結果
4,666
5,459
7,764
6,420 業績による水準差が拡大、育
児支援への配分も見られる
7,877
6,553
加重
労働経済分野の専門家
賃上げ交渉の特徴
(1.5)
(1.7)
(2.5)
(2.0)
(2.52)
(2.08)
6,510
係数
厚生労働省・
主 要 企 業
実際
5,048
5,942
8,710
円(%)
(1.6)
(1.9)
(2.7)
7,569
8,647
(2.06)
平均
賃上げ見通し
望ま
しい
5,679
5,974
円(%)
(1.8)
(1.9)
円(%)
実際
賃上げ見通し
望ま
しい
5,990
8,560
6,547 円高・株安で賃上げ機運が停
滞し、前年並みで決着
円(%)
(1.9)
6,266
(2.7)
4,789 5年連続で史上最低を更新、ベ
アゼロが大半
6,676
(2.0)
(2.40)
6,286
(2.73)
(2.0)
(2.1)
7,426
(1.99)
4,899 かつてない不況下、定昇程度
で決着。一時金は大幅減
(2.35)
年
度
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
-5-