セネガル – 正確な税関申告書の重要性について

Gard Alert
セネガル – 正確な税関申告書の重要性について
こちらは、英文記事「Senegal - the importance of accurate
customs declarations」
(2017 年 1 月 27 日付)の和訳です。
セネガルの税関は引き続き潤滑油の申告に目を光ら
せており、「使用済み潤滑油」を申告しない場合、
同国の税関法違反とみなされる場合があります。
セネガルのダカール港ではこれまでと同様に税関で
罰金を科されることが問題となっています。最近の
事例では、Gard の加入船が「使用済み潤滑油」の
量を適切に申告しなかったとして 10 万ユーロの罰金を科されました。その場に立ち会った税関職員に
よりますと、公式の税関申告書に記載された潤滑油の量と、機関長が署名・押印した「潤滑油申告書」
という添付書類に記載された量が異なっている点を指摘されたとのことです。
以前に注意喚起を行いましたが、ダカール港では、船舶が貨物、燃料油、貯蔵品、食糧およびその他の
積載物を適切かつ正確に申告しない場合、罰金を科される危険性があります(2012 年 4 月 13 日、2008
年 11 月 2 日、2007 年 2 月 1 日の Gard Update(いずれも英文のみ)をご参照ください)。これまでに
次のような理由で罰金が科されたことが報告されています。
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税関職員が船長室に到着するまでにバンカー申告用紙に記入していなかった。
税関申告書に「非公式の」文書を添付していた。この文書は公式の申告書の詳細を明らかにする目
的で添付されたものだった。
申告された量とインベントリ検査中に税関職員が測定・算定した量の間に差異が認められた。
船長が税関に申告した潤滑油の量と、機関長が税関の要請に応じて提出した等級別の潤滑油リスト
に差異があると指摘された。
ダカール港への寄港に際し、提出した税関申告書と船用品目録に何らかの誤り、漏れ、差異が発見され
た場合には多額の罰金を科される可能性がありますので、船長はその点に十分注意してください。機関
のサンプタンク内の潤滑油、ウィンドラス、ウインチや船尾管等の油圧装置の油圧タンク内潤滑油のよ
うに「使用中」とみなされる潤滑油であっても、船用品目録に含めて申告すべきです。ただし、装置が
稼働しているか否かによってその測定値が左右される可能性があるため、測定を稼働中、停止中のいず
れで行ったのかを船用品目録に記載することを推奨します。すべての数字が正確であることが極めて重
要です。
船長は、入港前に余裕をもって現地代理店とコンタクトを取り、セネガルの現行の税関規則と必要書類
を確認するようにしてください。また、誤解を生じさせないように、公式文書を税関職員に提出する前
にその内容を現地代理店に点検してもらい、また、船内で税関職員と会う際にも現地代理店に立ち会っ
てもらうようにするべきでしょう。
本アラートは、Gard のコレスポンデントである BUDD Senegal からの情報に基づいて作成したものです。
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