松本市地域包括支援センターだより

平成29年2月号
松本市地域包括支援センターだより
節分を迎え、暦の上では春となっても、まだまだ寒い日が続きます。ついつい部屋の中に閉じこ
もりがちになり、ちょっとブルーな気分にもなりがちです。今月は、うつ・閉じこもり予防につい
てお伝えします。
*「閉じこもり」って?
「閉じこもり」とは、1日のほとんどを家の中や家の周囲で過ごすような、生活の活動範囲が非
常に狭くなっている状態をいいます。「1週間外出していない」は閉じこもりです。閉じこもりが
ちな生活が続くと、筋力や食欲が低下し、気付かないうちに衰弱してしまいます。また刺激の少な
い家の中だけの生活だと認知症やうつになりやすくなります。
*閉じこもりのきっかけ
きっかけの一例 ・いつも一緒に出かけていた友人が転居。
・車の免許を返納した。
・ちょっと風邪が長引いた。
・出かける用事がなくなった。
≪身体的な問題≫
• 転倒や骨折で歩行が
困難
• 低栄養で体力がない
≪心理的な問題≫
• 転倒に対する恐怖心
• 親しい人との別れ
閉じこもり
≪社会環境の問題≫
• 家の周辺の交通量が
多い
• 仲間や友人がいない
生活不活発病(筋力低下・転倒・
食欲低下・低栄養など)
寝たきりなどの要介護状態へ
*閉じこもりを防ぐ生活のポイント
○健康管理に心がけましょう
○関心と意欲を持った生活をしましょう
・規則正しい生活をする。
・何かに興味を持つ。
・バランスのよい食事をとる。
・いろいろなことに積極的に取り組む。
・定期的に健康診断を受ける。
・趣味・生きがいを持つ。
○日常生活で活動性を高めましょう
○社会参加をしましょう
・スポーツやサークル活動をする。
・仲間がいる。
・散歩をする。
・地域の集まりに参加する。
・家の中で役割を持つ。
・ボランティア活動をする。
*「高齢者のうつ」に要注意!
老化や病気による身体的変化、退職、親しい人との別れなど、高齢者にはうつ病にかかる要因が
多くあります。また、認知症と間違われやすいなど、気づかれにくく悪化させてしまうこともあり
ます。うつの症状に早めに気づき、早めに専門医へ相談することが大切です。
*こんな症状が危険信号です
《からだの不調》
・寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、
熟眠感がない。
・胸がドキドキする、息苦しい。
・吐き気がある、下痢や便秘が続く、食欲が
ない。
・頭痛・めまい・首や肩のこりが激しい。
・寒気がする、体全体にほてりや発汗がある。
《こころの不調》
・やる気が起こらない、無関心、物事が判断
できない。
・不安感やイライラ感がある。
・さびしい、切ない、情けないといった感情が
強い。
*うつ病にならない、させないポイント
〇地域の活動を知り、積極的に参加しましょう
同世代や、同じ環境の人と交流することで、気晴らしができます。
〇考え方をかえてみましょう
今日しなくてもいいことは明日やる、悩み事は寝る前よりも起きてから考えるなど。
〇規則正しい生活をしましょう
質の良い睡眠をとると、心身の疲れがとれ、ストレスも解消できます。
〇つらい気持ちをゆっくり話してみましょう
口に出して話すことが、解決への第一歩になります。身近な人や専門家に、少しずつ相談してみ
ましょう。
閉じこもりがちな生活をやめ、周囲の方と声をかけあって、地域活動や趣味の会
に参加するなど、活動的なライフスタイルが大切です。
高齢者・障害者虐待防止市民啓発講演会
日時
平成29年2月27日(月) 午後1時30分から
申し込み不要、参加費無料です。
場所
松本市総合社会福祉センター 4階 大会議室
ぜひ、ご参加ください!!
講演
第1部 「高齢者・障害者虐待防止に対する正しい理解」
矢澤 秀樹 氏(社会福祉士、伊那市社会福祉協議会)
第2部 「高齢者・障害者虐待とは?~高齢者・障害者虐待をなくすために市民にできること~」
塩野 悠子 氏(弁護士、塩野悠子法律事務所)