災害時に高齢者、コミュニケーション障害のある人々に対してできること 1

■災害時に高齢者、コミュニケーション障害のある人々に対してできること
1.高齢者・言語聴覚障害児者のコミュニケーション活動の維持・拡大
避難所などにおいては被災された高齢者や言語聴覚障害児者はコミュニケーシ
ョンの機会が少なくなります。周囲にそのような方々がいらしたらまずは声を
かけてください。
2.高齢者・言語聴覚障害児者の摂食・嚥下能力の維持
高齢者や摂食嚥下機能に障害のある方々は避難所における非常食などでは嚥下
しやすい食物の確保が難しくなることがあります。安全に食事摂取が行えるよ
うに、誤嚥性肺炎が予防できるように、被災前にどのような食事をされていた
のか、情報の確認をしましょう。
3.コミュニケーション機器について情報収集と解決すべき問題の把握
コミュニケーションに障害がある方々も、筆談・50 音表・携帯電話・携帯用会
話装置など、必要な手段を用いることで伝達が容易になります。これまで使用
してきたコミュニケーション補助装置について確認し、たとえば補聴器などの
電池の確保など、コミュニケーション環境の維持に努めます。
4.高齢者・障害児者の生活環境保全
高齢者やコミュニケーションに障害がある方、発達障害のある方や保護者にと
って、避難所という共同生活は健常者以上に生活しづらい環境です。安全に集
団生活が送れるよう、何が難しいのか、何はできるのか、障害の状態を適切に
理解しましょう。
5.生活不活発病の予防および対応
わからない点は避難所にいる医療スタッフに聞くなど、被災された方々が生活
不活発病に陥らないよう、予防・対応をしましょう。