1 - 宇部市

意見
対応
1
「障害」という言葉について
「障害」として表記しています。
「障がい」あるいは「障碍」という代替策が出ることが予想さ
れるが、
「障害」で良いと思う。
「障害のために社会や世の中に
迷惑をかけている存在である」と考えている人は例外的で、
「障
害があるために、本人が不便や(多少の)不利がある」と考え
る人が大部分でしょう。言い換えるべき合理的な理由はないも
のと判断する。
2
コミュニケーション支援は、障害者だけでなく高齢者にも必要 この条例は、障害者の理解と支援の促進を目的としています。障 ④
であると思う。
害者への支援が慣例化することで、高齢者への対応の底上げにつ
ながると考えます。
3
条例内容、全体としてバランスの取れた内容であり、妥当なも 市民、事業者向けわかりやすいパンフレットを作成します。
のだと考える。
(既に検討されていると思いますが)一般向け
②
③
の分かりやすいリーフレット(2ページ程度)の作成が必要と
思う。
4
コミュニケーション条例を制定し、その後、差別解消条例への 障害のある人が安心した生活を送る上では、
「情報伝達」環境を ④
移行を検討するとのことだが、条例は、差別解消条例を制定す 充実することが必要です。公的機関だけでなく、店舗等の民間事
るまで待ち、それまでは対応マニュアルで市民に周知すれば良 業者、地域など市内全体において取組を促進するためにも、条例
いのでは。
は必要と考えます。
5
障害のある人で体の元気な人で働きたいと思っている人の働 ときわ公園において、障害者就労支援 A 型事業所として実施中で ③
ける場所を作るべきだと思う。その一つとして、ときわ公園の すが、更に取り組みを促進します。
中で季節の花々を植えたり手入れをする仕事ができるように
するべきだと思う。既にされていると思うが、更にそれを進め
てもらいたいと思っている。
6
「盲ろう者」という言葉が抜けているのはどうか。必要である。 第2条 定義中に、視聴覚二重障害者として表記していますが、 ①
「盲ろう者」と、分かりやすい標記に訂正。
7
第2条 定義の解説について、第3号での「コミュニケーショ 第2条(3)コミュニケーション手段に、触手話を追加しました。 ①
ン手段」についても少し加えてほしい。盲ろう者は、障害の程 ※他の手段もあるが、すべてを記載するのではなく、「その他・・・支
度により、全盲ろう、弱視ろう、全盲難聴、弱視難聴といい、 援用具等」で対応します。
コミュニケーション方法も一人ひとり異なる。
。
触手話・弱視(近接)手話・触指文字(日本語式・ローマ字
式)
・
点字・指文字・ブリスタ(通訳用点字タイプライター)
・手書
き(手のひらに文字を書く)
・音声・筆記・身振りなど。
8
第2条の3 「平易な表現」とあるが、平易という言葉は分か 変更なし
り難い。
「平易な」を「簡単な」に変えるか、
「簡単な」をかっ
こ書きするかする方が良いと思う。
④
9
筆談は、耳の不自由な人へのコミュニケーションツールです 参考にします。
が、自閉症の人にも有効と思う。兵庫県在住の奥平綾子さんが
自閉症・発達障害へのコミュニケーション支援~筆談(コミュ
③
ニケーションメモ)を使った視覚的支援をされており講演活動
もされていますので、ぜひ宇部で講演会をしていただけないで
しょうか。
10 用語について、定義4のコミュニケーション支援者の中にある 第2条(4)
「視聴覚二重障がい者」を「盲ろう者」に変更。
①
「視聴覚二重障害者向け通訳・介助を行う者」を「盲ろう者通
訳・介助を行う者」へ変更をお願いする。
以下省略~権利条約、県の事業による標記事例を説明~
11 第2条定義の解説について
第4号での「コミュニケーション 第2条(4)の解説文に、
「視聴覚二重障害者向け通訳介助」を
支援者」
、盲ろう者通訳・介助員も養成講座を受けて、県に登 「盲ろう者向け通訳介助」に変更します。
①
録している。
12 第2条(7)に合理的配慮が定義されているが、日本の法律に 条例第2条(7)の定義に、
「特定の場合において必要とされる」 ①
はこの定義が無いと思う。つまり国連の権利条約が唯一の定 という文言を追記しました。
義、宇部市で定義するのであれば慎重な議論が必要と思う。
(案)を見るとわかりやすい言葉で書かれていますが、大きな
文言が欠落していると思う。権利条約には、「特定な場合にお
いて必要とされるものであり・・・」という条件がある。
例えば、ある聴覚障害者が「通訳が常時必要なので、合理的配
慮として一日中通訳をつけてください」と要望があったとする
と、市の財政規模からすると過度な負担には該当しないと思う
が、
「特定な場合において必要」があれば、スポット対応で良
いとなるのでは。
13 差別解消法においては、第7条2項のあたりから「合理的な配 障害者差別解消法の文章にあわせ、
「合理的な配慮」という表現 ①
慮」の関連文言が現れてくる。内容的には宇部市の案と同様に
思えますが、「な」を入れている。最大の違いは、合理的配慮
という定義をしていないことだと理解している。
万一何かあれば、原文に帰って判断するというスタンスではな
いでしょうか。
にします。
市民に取り組みを啓発するには、「合理的な配慮」とはどのよう
なものであるかについて、考え方を示す必要があると考えてお
り、定義に「合理的な配慮」を入れました。
14 私は脳性まひのため、手足と言語に重度障がいがあり、言語に 庁内の情報バリアフリーの取り組みとして、各課等の問い合わせ ③
著しい障がいがあるため、初対面の方へは話のやり取りが聞き に FAX、E-mail を入れ、それに対応するように徹底を図ります。
取り辛く、電話でのやり取りもスムーズにでない。すでに市役 (庁内のバリアフリー協議会、職員研修等の機会を活用)
所ではこういうパブリックコメントや何かを応募する場合 fax
や E-mail で受け付けていただける場合が多いが、
日常的な様々
の問い合わせでも fax、E-mail どちらでも対応していただける
ようにしてほしい。そして将来的には、民間の事業所や店舗に
も fax や E-mail どちらでも問い合わせができるよう普及を促
してほしい。
15 条例では行政の役割が重く、職員の皆さんは大変ではないかと 第5条
思う。
「障害のある人もない人も全ての市民は」に変更。解説 ①
文にも、障害のある人も、障害者理解の促進に協力することを追
施策を進めていくには、行政や事業者だけに責任を押し付ける 記しました。
のではなく、障害者当事者も一体となって(協力して)進めて 障害のある人へは、啓発資料や、障害者団体への出前講座などで
いくことが必要であると思う。条例の中に、障害者の役割を明 呼びかけをしていきます。
記した方が良いのではないかと思う。検討会のメンバーに、当
事者の代表が入っているのに、この意見が出ていないのが大変
残念である。
16 障害のある人が、条例制定後の市民の取り組みを「やってあた 第5条
「障害のある人もない人も全ての市民は」に変更。解説 ①
り前」という考えで支援方法について批判すると、障害者と健 文にも、障害のある人も、障害者理解の促進に協力することを追
常者の溝が深まる。障がい者側も、市民の取り組みをあたたか 記しました。
く受け止め、支援が不足している場合は、それを伝えて理解を 障害のある人へは、啓発資料や、障害者団体への出前講座などで
求めることが必要。 (当事者からの意見)
呼びかけをしていきます。
17 地域での支援者(民生委員、自治会長、福祉委員)の取り組み 条例制定に合わせ、わかりやすいパンフレット等で市民や事業者 ③
が重要になると思う。
条例中にこれらの支援者の役割を入れることは難しいと思う
が、条例の内容を市民に知らせる際に、これらの支援者の役割
を明記したり、研修会を実施するなどして周知をお願いした
等へ周知するとともに、民生委員、自治会長等への説明の機会を
設けます。また、「接し方リーフレット」の作成を検討するとと
もに、対応に困った時の相談体制を整備することで、取り組みの
促進を行います。
い。
18 障害を持つ人との関わり方について、障害別に判りやすいリー どのように声をかけたら良いのか、どのように手を差しのべたら ③
フレットがあると良いと思う。視覚障害者へ声かけをしたが、 良いのか、当事者の意見と思いを生かした「障害のある方との接
「必要ない」と言われた人もいる。「白杖をあげたら支援を求 し方」についてのリーフレットの作成を検討します。
めている」ということを含めた易しい解説文書があると良いと
思う。内部障害については微妙だが、視覚、肢体不自由、車椅
子、難病による歩行困難等が想定される。~中略~ 「点字ブ
ロックを含めたハード面の整備は欧米より日本の方が圧倒的
に上」とのことであるが、障害をもつ人へ声かけをする、気軽
に支援を行うということについては、先進諸国に比べると劣る
と思う。この点の改善が進めば「住みやすい社会」へ一歩近づ
けると思う。
19 聴覚障がい者のため市役所やその他の公的機関に、手話通訳者 現在、社会福祉協議会に2名の手話通訳者を設置しているところ ③
を専任でおいてほしい。
ですが、今後は、手話に限らず様々なコミュニケーション支援の
取り組みを促進していくことを目的に、本庁内にもコミュニケー
ション支援嘱託職員の雇用を検討中です。
(H29 年度事業)
20 条例制定後の対応状況の確認など、例えば自立支援協議会の部 条例制定後の取り組みの確認機関については、宇部市差別解消支 ③
会などを設置して、第1線で支援する人達の意見を聞く仕組み 援地域協議会を予定しています。現場の意見を聞く仕組みとして
を作る。(○○会の会長などがメンバーの会ではなく、現場の は、宇部市障害者相談員協議会を活用予定です。
意見を聞く仕組み)
21 本条例は、体が不自由でコミュニケーションが図れない方に限らず、知 障害福祉課社会参加推進係に専任のコミュニケーション支援嘱 ③
的障害・精神障害(発達障害を含む)など対人関係に悩まれて
いる方も対象としており、精神障害を持つ当事者・家族として
感謝している。(中略)私達は精神障害を持つが故に地域社会
の様々な場面でコミュニケーションに大きな課題がある。実際のところ、
コミュニケーションという対話の土台に乗れない当事者・家族
託職員の設置を検討しています。
(H29 年度事業)当事者や家族
がコミュニケーションに困った際に、適切なアドバイスを行うと
ともに、行政や民間店舗等へのコミュニケーション支援の取り組
みの働きかけを実施します。
が多く存在している。ついては、本条例(案)で可能であるな
らば、当事者・家族の想いを聞くことを出発点にして各場面で
誰が聞いてくれるかを明示していただきたい。その方の仲介が
あれば、様々な場面でコミュニケーションに悩まれている人も意見が述
べられるようになるのではないかと期待するとともに、会から
の要望とする。
22 第7条の2項
施策を推進するにあたっては、当事者等の意見 「宇部市障害者相談員連絡協議会」を障害当事者等の意見を聞く ③
を聞くための協議の場を設けるものとする、とあるが、協議す ための協議の場の一つとします。
る場に、「宇部市障害者相談員連絡協議会」を入れていただき
たい。障害者相談員は障害者の実情を把握した人達である。
23 第7条(2)と(6)の施策の違いがわからない。
①
表記を次のように変更しました。
第7条(2)を、
「支援環境の整備」
第7条(6)を、障害のある人が適切なコミュニケーション支援
を受けることができるよう移動等における社会的障壁を除去す
るための施策
24
関心は、やはり具体的な取り組み。第7条に、施策の推進方 医療機関への手話通訳者の配置などのコミュニケーション支援 ③
針を掲げていますが、一つ一つが、市・当事者・支援者が連携 の充実について、条例制定に伴う取り組みとして働きかけを行い
しないと効果が期待できないものばかり。(3)のコミュニケ ます。
ーション支援者の確保及び養成のための施策を例にあげれば、
会話手段に手話を使用する聴覚障害者にとっては切実な問題
を含んでいる。障害の有無にかかわらず訪れる高齢化社会の中
で、医療関係の手話通訳依頼は確実に増えてくる。医療機関へ
の手話通訳者設置と並行して、高齢聴覚障害者の情報保障を担
い健康面を支える手話通訳者の確保と養成は、喫緊かつ継続し
た課題。
これから、当事者・支援者の意見を広く聞きながら、この条例
が真に実効性のあるものとなりますよう切に願っている。
25 個人情報の取り扱いと守秘義務の規定を入れてもらいたい。
ボランティア等の支援者養成、コミュニケーション支援者や地域 ③
支援者等の研修時に徹底します。
将来的には、守秘義務のある通知文や手続き等については、職員
が手話、点字等で対応できることが望ましいため、職員の人材育
成等を図ります。
26 第7条(4)では「合理的な配慮」と、
「な」が入っています 第7条の(4)を「合理的配慮」に訂正しました。
①
が、第2条(7)との整合性は?
27 宇部市内で行われる講演会やイベントなどに手話通訳者が充 民間事業者や市民活動団体へのコミュニケーション支援助成金 ③
分につけられるよう公的な予算措置をしてほしい。現在社会福 制度の創設を検討しています。
(H29 年度事業)
祉協議会でサービスが行われてはいるが、すべてのものに対し
て手話通訳が付けられるシステムになっておらず、それが「聴
覚障がい者の参加が少なそうなら、なにもわざわざ手話通訳を
付けるよう申請しなくても・・・」という意見が出ることにつ
ながっているようだ。宇部市内のすべてのイベントや講演など
に手話通訳が付けられ、聴覚障がい者が迷うことなくイベント
や講演に参加できるようにしてほしい。
28 理解と支援のためには、早期から小さい子どもたち(小さい子 参考意見
④
どもたちは、知的な理解より行動的に理解していくので)から ※支援現場の小学校教諭(特別支援地域コーディネーター)からの意見
進めていけばいいなと思う。コミュニケーション支援につい
て、学校現場では、限局性学習症、ASD、ADHD などの児童
生徒に言語コミュニケーション支援をもっと適切に行ってい
かなければと思う。
29 第7条(5)の、学校等において障害者理解を促進するために 高校や大学においても理解促進が進むように市から個々の教育 ③
行う施策・・・とあるが、市内の高校・大学・幼稚園すべての 機関に働きかけを行います。
教育機関において取り組みをする必要がある。
また、現在実施している、市内小・中学校への障害者理解講座の
開催助成を、高校や大学、幼稚園等にも対象を拡充します。