禅宗寺院と室町幕府

黎明館講演会の御案内
演題
禅宗寺院と室町幕府
平成29年
2月18日(土)
会場:黎明館 2階 講堂
午後1:30~午後3:00〈入場無料〉
(※ 開場は午後1時から)
申込み不要(当日先着順受付となります。)
やんべ
講 師:東京大学史料編纂所
こうき
山家 浩樹
教授
氏
講師略歴
昭和35(1960)年,神奈川県生まれ。東京大学,同大学院を卒業後,同61(1986)年から
東京大学史料編纂所助手として勤務。同所助教授を経て,平成15(2003)年,教授に就任。その後,
同所前近代日本史情報国際センター教授や同所副所長を経て,同27(2015)年4月,東京大学史料
編纂所所長に就任
専門は日本中世史で,室町幕府の支配構造を実証的に研究している。特に,各地禅宗寺院や僧侶の動向
を丹念に追究し,中世(特に室町期)における政権と宗教世界との関係の解明に取り組んでいる。
講演内容
臨済宗の寺院は,鎌倉・室町両幕府の統制と保護を受けながら発展した。鎌倉幕府は,中国宋の制度を導入し
ご ざ ん
じっさつ
しょざん
かいてい
て五山の制を定め,室町幕府はそれを展開し,有力禅宗寺院を五山・十刹・諸山の階梯に整理する。
講演の主題の一つは,五山・十刹・諸山の変遷を整理することである。そこから,室町幕府が有力禅宗寺院を
どのように位置付けようとしたかが見えてくる。もう一つの主題は,鹿児島県内に所在した,薩摩・大隅・日向
各国の十刹・諸山の様子を明らかにすることである。地方の視点で幕府の政策を検証したい。
主な著作等
<論文>
「太良荘に賦課された室町幕府地頭御家人役」(『東寺文書にみる中世社会』
「室町時代の政治秩序」
(
『日本史講座』4
東京堂出版,1999年)
東京大学出版会,2004年)
「室町幕府前期における奉行人の所領」
(
『室町時代研究』2
室町時代研究会,2008年)
「鎌倉五山・京都五山と尼五山」(
『東アジアのなかの建長寺』 勉誠出版,2014年)
<史料編さん>
『大日本史料』第六編之40~47(東京大学史料編纂所,1987~2008年)
『静岡県史』資料編6~8(静岡県,1992~1996年)
『山梨県史』資料編5・6(山梨日日新聞社,2001~2005年)
TEL 099-222-5100
(『東京大学史料編纂所研究紀要
17』
,2007 年)
お問い合わせ
鹿児島県歴史資料センター黎明館
『一揆の世界と法』
(山川日本史ブックレット)
(山川出版社,2011 年)
(代表)
鹿 児 島 県 鹿 児 島 市 城 山 町 7番2号