退職給付保険 普通保険約款

退職給付保険 普通保険約款
一般財団法人 郵政福祉
(この保険の概要)
この保険は、一般財団法人郵政福祉(以下「当法人」といいます。)の設立
の目的である日本郵政グループの役員および社員の退職、死亡等に備えていた
だく生活保障保険です。
第一章 総則
(用語の定義)
第1条 この約款における用語の定義は、この約款に別に定められるもののほ
か、それぞれ以下のとおりとします。
(1)日本郵政グループ
日本郵政株式会社、日本郵政株式会社の連結子会社およびこれらの会社
に準ずる企業または団体をいいます。
(2)日本郵政グループ社員等
次のとおりとします。
① 日本郵政グループの役員
② 日本郵政グループの社員(雇用期間の定めのない者)
(3)従たる被保険者
保険契約者以外の被保険者をいいます。
(4)配偶者
保険契約者の配偶者(届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情
にある者を含みます。)をいいます。
(5)保険料払込終了月
次条第1項第1号および第2号に規定する次の保険金の支払事由が発生
した月をいいます。
① 退職給付金
② 死亡給付金
(6)保険料払込期間
保険契約者となった月から、保険料払込終了月までの期間をいいます。
(7)俸給の月額
基本給月額をいいます。
(8)保険料対象俸給
① 保険契約者が当該年度の前年度の3月の俸給支給日において、現に受
けている俸給の月額をいいます。(100円未満の端数がある場合は、1
0円の位を四捨五入します。)
② 新たに契約をした年度内においては、契約申込時において現に受けて
1
いる俸給の月額をいいます。(100円未満の端数がある場合は、10円
の位を四捨五入します。)
(9)保険料払込中断期間
保険契約者が休職、育児休業等により、保険料を払い込むことができな
い期間をいいます。
(10)保険料払込特別中断期間
保険契約者が保険料を払い込みすることが困難となったときに、当法
人に保険料払込中断の申出をすることにより、保険料の払い込みをしな
い期間をいいます。
(11)分割申込金
保険契約者が退職給付金を分割支払により受け取る場合の申込金額を
いいます。
(12)分割給付金受給者
分割給付金により支払を受ける保険契約者をいいます。
(13)分割給付金受給開始日
退職給付金の支払事由が発生した日の翌日を基準日として、分割給付
金受給者になった日をいいます。
(14)分割給付金
分割申込金を算定基礎とし、退職した月の翌月を始期として据置期間
と給付期間に応じ、当該年度の分割給付金乗率により算出された各回ご
との支払金をいいます。
(15)給付期間
分割給付金受給者が分割給付金を受給する期間をいいます。
第二章 保険金の支払事由
(被保険者、保険金の支払事由、保険金額および免責事由)
第2条 この保険契約の被保険者および保険金の支払事由は、保険金の種類ご
とに次のとおりとします。
なお、保険金の支払事由は、契約日以降保険契約の消滅年月日までに発生し
たものに限ります。
号
保険金の
被保険者
保険金支払事由
種類
2
保険契約者
1 退職給付金
2 死亡給付金
保険契約者が退職(その退職により日本
郵政グループ社員等でなくなるものに限
ります。)したとき
ただし、日本郵政グループの要請に応じ
て退職した場合であって、日本郵政グル
ープ社員等に復帰することが前提とされ
ているとき、および次号の死亡給付金の
支払事由に該当するときを除きます。
保険契約者(分割 保険契約者が死亡したとき
給付金受給者と
なった者を除き
ます。)
3 家族弔慰金
配 偶 者 お よ び 満 保険料払込期間中に配偶者または満18
18歳未満の子
歳未満の子が死亡したとき
4
保険契約者(分割 給付期間が終了するとき
給付金受給者と
なった者に限り
ます。)
5
満期祝金
弔慰金
保険契約者(分割 分割給付金受給開始日から給付期間終了
給 付 金 受 給 者 と までの間に死亡したとき
なった者に限り
ます。)
2 保険料払込期間中の保険契約者の保険契約が、第37条第4号の規定によ
り消滅した場合は、当該保険契約者が当該消滅の日に前項第1号の保険金支
払事由に該当する退職をしたものとみなして同号の適用があるものとします。
3 第1項第2号、第3号または第5号に規定する被保険者の生死が不明の場
合でも、当法人が別に定めるところにより被保険者が死亡したものと判断し
たときは、保険金支払事由が生じたものとしてこれらの規定による死亡給付
金、家族弔慰金または弔慰金を支払います。
4 この保険契約の保険金額、支払方法および免責事由は、次のとおりとしま
す。
号
保険金の
種類
保険金額
支払
免責事由
方法
次に該当する場合は、当法人は保険
金を支払いません。
3
1 退職給付金
第3条第1
項の規定に
一時払
より算出さ
れる額
2 死亡給付金
第4条の規
定 に よ り 算 一時払
出される額
3 家族弔慰金
1人につき
一時払
1万円
4
1万円
5
満期祝金
弔慰金
5万円
死亡給付金の受取人となる者が、保
険契約者を故意に死亡させたとき
保険契約者が、従たる被保険者を故
意に死亡させたとき
一時払
一時払
弔慰金の受取人となる者が、分割給
付金受給者を故意に死亡させたとき
5 前項第2号に規定する死亡給付金の受取人となる者が、故意に保険契約者
を死亡させた場合で、当該受取人となる者以外に死亡給付金の受取人がある
ときは、同号の規定にかかわらず、当法人は、死亡給付金をその他の死亡給
付金の受取人に支払います。
6 第4項第5号に規定する弔慰金の受取人となる者が、故意に分割給付金受
給者を死亡させた場合で、当該受取人となる者以外に弔慰金の受取人がある
ときは、同号の規定にかかわらず、当法人は、弔慰金をその他の弔慰金の受
取人に支払います。
(退職給付金の算出)
第3条 退職給付金は、次の各号の合計により算出します。
(1)基本給付金
保険料払込期間中の保険料が払い込まれた各月の保険料対象俸給の平均
額に、保険料が払い込まれた期間の区分に応じて別に定める率(以下「基本
給付率」といいます。)を乗じて得た額。
(2)特別給付金
保険料払込期間中の各月において、最初の月分の特別保険料(第12条第
2号の特別保険料をいいます。)の額をもって当該月末の特別給付金の額と
し、翌月以後の各月について、順次、次の算式により算出した場合の最終月
末の特別給付金の額。
1
(算式)
12
当月末の特別給付金=前月末特別給付金×(1+特別給付金乗率)+当月分特別保険料
4
(備考)
算式中の「当月分特別保険料」の額は、保険料払込中断期間中または保険
料払込特別中断期間中の各月については零円とします。また、保険料払込中
断期間終了後にその期間における保険料を一時に払込んだときの特別保険料
については、上記の算式の当月分特別保険料に加算します。
2 第1項第1号の基本給付率は、本保険事業の健全性を確保するため、市場
金利および財政状況を考慮し、当法人にて変更することがあります。
3 前項の規定により、基本給付率を変更した場合において、変更前の基本給
付率で算出した退職給付金相当額と変更後の基本給付率で算出した退職給付
金相当額とに差額が生じる場合には、次の各号のとおり調整します。
(1)変更前における退職給付金相当額が変更後の退職給付金相当額を上回る
場合は、その差額を退職給付金に加算します。
(2)変更前における退職給付金相当額が変更後の退職給付金相当額を下回る
場合は、その差額を退職給付金から減算します。
(注)退職給付金相当額とは、基本給付率変更時に第2条第1項第1号に規
定する支払事由が発生したと仮定して、第1項に基づき算出した額としま
す。なお、基本給付率変更時に、変更時以前に算出した調整する額がある
保険契約者の変更時の退職給付金相当額は、退職給付金相当額と変更時以
前に算出した調整する額の合計とします。
4 第1項第2号(算式)の特別給付金乗率は、国債の利率等市場金利および
財政状況を考慮して当法人が決定し、毎年度4月1日から適用します。なお、
これにより難い場合は、4月1日以外の日を始期として翌年3月31日まで
適用することがあります。
5 第1項第1号または第2号の額に円位未満の端数があるときは、これを四
捨五入します。
(死亡給付金の支払額)
第4条 死亡給付金は、次の各号の合計とします。
(1)死亡時の保険料対象俸給1か月分相当額(1万円未満の端数は、1万円
に切り上げます。)
(2)前条の規定の例により算出される退職給付金に相当する額
(保険金の受取人)
第5条 この保険契約の保険金の受取人は、次のとおりとします。
号
保険金の種類
保険金の受取人
1 退職給付金
保険契約者
2 死亡給付金
次項に定める人
5
3 家族弔慰金
保険契約者
4 満期祝金
分割給付金受給者
5 弔慰金
次項に定める人
2 前項第2号および第5号の保険金の受取人は、次に掲げる遺族等とし、そ
の順位は次の各号の順序とします。
(1)配偶者
(2)子
(3)父母
(4)孫
(5)祖父母
(6)兄弟・姉妹
(7)前各号以外で、死亡当時、主として保険契約者の収入によって生計を維
持していた人
3 前項の場合において、父母については養父母、実父母の順とし、祖父母に
ついては養父母の養父母、養父母の実父母、実父母の養父母、実父母の実父
母の順とします。
4 第2項の規定により支給すべき者がいないときは、その保険金を保険契約
者の相続人に支払います。
5 第1項第3号に規定する保険金の受取人が死亡した場合は、同号の規定に
かかわらず第2項の規定に準じて支払います。
(同順位が2人以上ある場合の支払)
第6条 前条第2項および第3項の規定による同順位の遺族等が2人以上ある
ときは、同順位者の同意を得た代表者1人に保険金を支払います。ただし、
同順位者の同意を得られない場合は、保険金額をその人員に等分して支払い
ます。
(死亡保険金の削減支払)
第7条 第2条第4項の規定にかかわらず、 戦争その他の変乱、地震・噴火・津
波などにより被保険者が多数死亡した場合で、その数の増加が死亡給付金の
計算の基礎に重大な影響を及ぼすと認められるときは、当法人は、第4条第
1号に規定する金額の一部を削減して支払うことがあります。この場合、削
減後の支払額については、責任準備金を下回らないものとします。
2 保険金を削減して支払うときは、当法人は、保険金の受取人に通知します。
6
第三章 保険契約の締結等
(契約対象者)
第8条 本保険を契約することのできる人は、日本郵政グループ社員等としま
す。
(責任開始および契約日)
第9条 契約対象者が保険契約の申し込みをし、かつ、第11条の規定により
第1回の保険料を払い込んだ場合には、当法人は、当該払込日が属する月の
1日から保険契約上の責任を負います。
2 前項により当法人の責任が開始される日を契約日とします。
(保険証券)
第10条 当法人は、保険契約を締結した場合、次の各号に定める事項を記載
した保険証券を保険契約者に交付します。
(1)当法人の名称
(2)保険契約者の氏名
(3)被保険者
(4)契約年月日
(5)保険証券作成年月日
(6)保険金額
(7)保険料率
ア 基本保険料率
イ 特別保険料率
2 分割給付金受給者には、第1回目の支払日までに、次の各号に定める事項
を記載した分割給付金証書を交付します。
(1)保険契約者の氏名
(2)分割給付金受給者番号
(3)分割申込金
(4)分割給付金
(5)年間支払回数
(6)給付期間
(7)据置期間
(8)第1回目の支払日
(9)満期祝金
(10)弔慰金
7
3 当法人は、前2項各号に規定する事項に変更が発生した場合には、変更後
の事項を記載した保険証券または分割給付金証書を保険契約者に交付します。
第四章 保険料の払込、猶予期間、保険契約の失効および保険料払込の中断
(保険料の払込)
第11条 保険契約者は、当法人が承諾した保険契約の申込内容に従い、保険
料を毎月、俸給受領の日に払い込まなければなりません。
2 前項の保険料(以下「保険料」といいます。)は、保険料対象俸給に保険
証券記載の保険料率を乗じた金額とし、これを当該年度内の保険料月額とし
ます。
3 第17条により保険料払込中断の取り扱いをされていた保険契約者が、保
険料の払い込みを再開するとき、当該年度内の保険料は、保険料払込中断直
前の保険料とします。
(保険料の区分)
第12条 保険料は次の各号により基本給付金にかかわる基本保険料と特別給
付金にかかわる特別保険料に区分します。
(1)基本保険料
保険料対象俸給に保険証券記載の基本保険料率を乗じた金額とします。
(2)特別保険料
保険料対象俸給に保険証券記載の特別保険料率を乗じた金額とします。
(保険料の特例等)
第13条 職種変更等により、現に受ける俸給の月額が、保険料対象俸給を下
回った場合には、保険契約者の申し出により、当該俸給の月額に保険証券記
載の保険料率を乗じた金額に改定し、改定の日の属する月以降当該年度内の
保険料月額とすることができます。
(保険料の端数計算)
第14条 第12条第1号または第2号の額に、円位未満の端数が生じた場合
でも、これを四捨五入しません。
(猶予期間および保険契約の失効)
第15条 保険料の払い込みについては、払込期月の翌月1日から翌々月末日
までを猶予期間とします。
2 猶予期間内に保険料が払い込まれないときは、保険契約は払込期月の属す
8
る月の前月末日にその効力を失います。
(猶予期間中に保険金の支払事由が発生した場合)
第16条 猶予期間中に保険金の支払事由が発生した場合、当法人は、その時
までにすでに到来している保険料払込期間の未払込保険料を、支払うべき保
険金の額から差し引きます。
(保険料払込の中断)
第17条 保険料払込中断期間中は、保険料の払い込みはありません。ただし、
保険契約者は復職後3か月以内に当該保険料払込中断期間中の保険料を一時
に払い込むことにより、当該期間を保険料払込期間に通算することができま
す。
2 保険契約者は、当法人に所定の用紙を提出することにより、通算5年以内
に限り、前項の規定に準じた保険料払込特別中断期間の取り扱いを受けるこ
とができます。ただし、保険料払込特別中断の場合は、前項のただし書きの
取り扱いは除きます。
第五章 保険契約の更新
(保険契約の更新)
第18条
当法人は、この保険につき保険契約の更新を取り扱いません。
第六章 保険料の増額または保険金の減額
(保険期間中の保険料の増額または保険金の減額)
第19条 当法人は、その業務または財産の状況に照らして特定保険業の継続
が困難になる蓋然性がある場合には、当法人の定めるところにより、保険期
間中において、主務官庁の認可を得て、保険料を増額しまたは保険金額を減
額する変更(以下、この条において「契約条件の変更」といいます。)を行うこ
とがあります。
2 前項に規定する契約条件の変更を行う場合、当法人は、契約条件の変更の
内容につき、特別の事情がある場合を除き、主務官庁の認可を取得したのち
ただちに、その対象となる保険契約の保険契約者に通知します。
3 分割給付金受給者は前2項の契約条件の変更の対象になりません。
9
第七章 保険契約の解除
(重大事由による解除)
第20条 当法人は、保険契約者が、次の各号のいずれかに該当する場合には、
保険契約を将来に向かって解除することができます。
(1)反社会的勢力(注)に該当すると認められること。
(2)反社会的勢力(注)に対して資金等を提供し、または便宜を供与する等
の関与をしていると認められること。
(3)反社会的勢力(注)を不当に利用していると認められること。
(4)その他反社会的勢力(注)と社会的に非難されるべき関係を有している
と認められること。
(注)反社会的勢力とは、暴力団・暴力団関係企業(暴力団員及び構成員等で
なくなった日から5年を経過しない者を含みます。)、総会屋、社会運動
標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団、国際犯罪組織、国際テロリスト等の暴
力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人及
び暴行傷害脅迫恐喝威圧等の暴力を用いて不当な要求行為を行う集団
又は個人をいいます。
2 なお、前項により保険契約を解除した場合には、第35条に基づき算出し
た額を払い戻します。ただし、退職給付金を分割して受給している契約者
については、第30条第1号の例に従い支払います。
3 第1項の規定による解除が保険事故の生じた後になされた場合であっても、
第1項の事由が生じた時から解除がなされた時までに発生した保険事故に
よる支払事由に対しては、当法人は、保険金を支払いません。この場合にお
いて、既に保険金を支払っていたときは、当法人は、その返還を請求するこ
とができます。
4 本条による解除は、保険契約者に対する通知により行います。
第八章
保険金の請求および支払時期等
(保険金の請求)
第21条 保険契約者またはその遺族等が、保険金の支払を受けようとすると
きは、保険金支払事由発生日以降、すみやかに次に定める請求に必要な書類
を、当法人に提出しなければなりません。また、遺族等の場合は、これに第
5条に規定する受取人であることを証する資料を添えて、提出しなければな
りません。
保険金の種類
保険金請求書
事実証明
10
退職給付金
退職給付金請求書
所属長の証明または退職辞令書写し
死亡給付金
退職給付金請求書
所属長の証明および 改製原戸籍謄本
写し
家族弔慰金
家族弔慰金請求書
戸籍謄本写し
満期祝金
不要
不要
弔慰金
死亡届兼分割給付遺
改製原戸籍謄本写し
族一時払請求書
(保険金の支払)
第22条 保険金の支払日は、前条に規定する保険金請求書を当法人が受理し
た日から30日以内とします。ただし、退職日以前に退職給付金請求書の提
出があった場合は、退職日の翌日から30日以内とします。
(送金方法)
第23条 保険金に関する送金については、保険金受取人名義のゆうちょ銀行
通常貯金口座へ送金します。
(確認が必要な場合)
第24条 当法人は、保険金の支払のために確認が必要な次の各号の場合にお
いて、保険契約の締結から請求までの間に当法人に提出された書類だけでは
その事項の確認ができないときは、それぞれ各号に規定する事項の確認を行
います。この場合には、第22条の規定にかかわらず、保険金を支払うべき
期限は、請求日の翌日から起算して45日を経過する日とします。
号
確認が必要な場合
確認が必要な事項
1
保険金の支払事由発生の有無の この約款に規定する保険金の支払事由
に該当する事実の有無
確認が必要な場合
2
保険金の支払の免責事由に該当
する可能性がある場合
保険金の支払事由が発生した原因
2 前項の確認をするため、次のいずれかの事項についての特別な照会または
調査が不可欠な場合には、第22条および前項の規定にかかわらず、保険金
の支払期限は、請求日の翌日から起算して180日を経過する日とします。
号
特別な照会または調査の対象となる事項とその内容
1
前項各号に規定する事項についての弁護士法その他の法令に基づく照会
11
2
前項各号に規定する事項を確認するための、専門機関による調査または
鑑定等の結果の照会
3
災害救助法(昭和22年法律第118号)が適用された災害の被災地域に
おける前項各号に規定する事項の確認のための調査
4
前項各号に規定する事項を確認するための、警察、検察、消防その他の
公の機関による捜査結果または調査結果の照会
5
前項各号に規定する事項についての日本国外における調査
3 前2項の規定を適用する場合には、当法人は、保険金を請求した者に通知
します。
(退職給付金の支払)
第25条 当法人は、退職給付金を一時払により支払います。
(退職給付金の支払の特例)
第26条 退職給付金は、保険契約者の選択により分割して支払うことができ
ます。
2 保険契約者は、前項の規定により分割での支払いを選択する場合は、退職
給付金の支払事由発生日から、退職月の翌月以降、最初に到来する3月、6
月、9月、12月のいずれかの月の翌月末までに分割支払申込書を提出する
こととします。
3 当法人が分割支払申込書を受領した日が前項に規定する提出期限を過ぎた
場合は、退職給付金を一時払により支払います。
(分割支払の申込および支払方法)
第27条 退職給付金の分割支払方法は次のとおりとします。
(1)分割申込金
退職給付金の範囲内で、100万円以上、かつ10万
円の整数倍。
(2)据 置 期 間
0年、2年、3年および5年
(3)給 付 期 間
5年
(4)年間支払回数
2回および4回
(5)給 付 方 法
定額
(6)申込可能件数
2件
2 前項第1号の分割申込金における退職給付金の範囲内は、保険契約者に第
33条の適用がある場合、相殺後の金額とします。
3 第1項第6号の申込件数が2件でも、満期祝金および弔慰金の支払回数は1
回とします。
12
4 分割給付金の計算に用いる分割給付金乗率は、国債の利率等市場金利およ
び財政状況を考慮して当法人が決定し、毎年度4月1日から適用します。な
お、これにより難い場合は、4月1日以外の日を始期として翌年3月31日
まで適用することがあります。
(分割給付金の支払日)
第28条 分割給付金の支払日は、年間支払回数が2回の場合は毎年6月およ
び12月、年間支払回数が4回の場合は毎年3月、6月、9月、12月のそれ
ぞれ15日とします。ただし、第1回目の支払日は次のとおりとします。
(1)据置期間が0年の場合
ア 年間支払回数が2回の場合
退職月の翌月以降、最初に到来する6月または12月から6か月経過後
の最初の支払日
イ
年間支払回数が4回の場合
退職月の翌月以降、最初に到来する3月、6月、9月、12月のいずれ
かの月から3か月経過後の最初の支払日
(2)据置期間が2年、3年または5年の場合
前号に定めるときから、2年、3年または5年後の最初に到来する支払
日
2 支払日が土・日曜日・国民の祝日、その他一般の休日(以下「休日」とい
います。)にあたるときは、その休日の前日を支払日とします。
(分割支払の申込み内容の変更)
第29条 第27条に規定する分割支払の申込み内容については、分割給付金
受給開始日以降変更することができません。ただし、据置期間については、
第1回支払日の1か月前までに届出があった場合に限り変更できます。
(分割給付金の一括払)
第30条 次の場合には、分割給付金を一括払により支払うこととします。
(1)分割給付金受給者から給付期間中に一括払の請求があった場合。
(2)分割給付金受給者が分割給付金受給開始日以降において死亡し、第5条
に規定する受取人から、第21条に規定する弔慰金の請求があった場合。
ただし、弔慰金の受取人となる者が、分割給付金受給者を故意に死亡させ
た場合は、第2条第6項の規定に準じて支払います。
(分割給付金の一括払の額)
第31条 前条の一括払の額は、次のとおりとします。
13
(1)分割給付金受給者から請求があった場合
ア 分割給付金受給開始日から起算し、経過期間が3か月未満のときは分割
申込金額とします。
イ 分割給付金受給開始日から起算し、経過期間が3か月以上のときは、一
括払の請求書を受領した日の前日の属する月において算出される未経過期
間における分割給付金の合計額から、別に定める手数料を差し引いた金額
とします。
(2)分割給付金受給者が死亡し、遺族等から請求があった場合
死亡した日の前日の属する月において算出される分割給付金一括払の額
とします。
(分割給付金による支払いができない場合)
第32条 第27条から前条までの規定にかかわらず、退職給付金の支払が第
37条第4号の規定による保険契約の消滅に起因する場合は、分割給付金に
よる支払いはできません。
(保険金からの相殺)
第33条 当法人が保険金を支払う場合において、当法人が弁済を受けるべき
未払込保険料、貸付未弁済元利金等があるときは、改めて通知することなく
当法人が支払うべき保険金と対当額で相殺します。
第九章
解約および解約払戻金
(解約払戻金の請求)
第34条 保険契約者は、いつでも、将来に向かって保険契約を解約し、解約
払戻金を請求することができます。
2 保険契約者が、前項により解約払戻金を受けようとするときは、所定の用
紙及び在籍の事実を証明する書類(所定の用紙に所属長の証明を受けた場合
を除く。)を、当法人に提出しなければなりません。
(解約払戻金)
第35条 保険契約者が、第37条第5号及び第6号により保険契約を消滅し
たときは、次の各号に定める基準により算出した額を払い戻します。
号
保険料払込期間の月数
解約払戻金額
1 60月未満
払込保険料総額の5割
2 60月以上120月未満
払込保険料総額の7割
3 120月以上180月未満
払込保険料総額の9割
14
4 180月以上
払込保険料総額の10割
2 前項に規定する保険料払込期間の月数は、第17条に規定する保険料払込
中断期間を減じた期間とします。
3 第1項の解約払戻金を算出する場合に、円位未満の端数があるときは、こ
れを四捨五入します。
(解約払戻金からの相殺)
第36条 当法人が解約払戻金を支払う場合において、当法人が弁済を受ける
べき未払込保険料、貸付未弁済元利金等があるときは、改めて通知することな
く当法人が支払うべき解約払戻金と対当額で相殺します。
第十章
保険契約の消滅
(保険契約の消滅)
第37条 保険契約は、次の各号に該当する場合に消滅し、当該各号に規定す
る消滅年月日の翌日をもってその効力は失われます。
号
1
保険契約の消滅に該当する場合
消滅年月日
保険契約者の退職(分割給付金受給者となった 保険契約者の退職年月
者を除きます。)
日
2 保険契約者の死亡
保険契約者の死亡年月
日
3 分割給付金の給付期間終了
給付期間終了年月日
当法人に弁済すべき未弁済元利金等がある保険
契約者が、破産法による破産手続開始の申立て 申立てをした年月日若
4
または民事再生法による民事再生手続開始の申 しくはされた年月日
立てをしたとき若しくはされたとき
5 保険契約者の保険料払込期間中の解約
保険料を滞納した最初
6 保険料3か月分を滞納したとき
7
解約年月日
の月の前月末日
分割給付金受給者が分割給付金の一時払を請求
請求年月日
したとき
8 第20条により保険契約を解除したとき
15
契約解除年月日
第十一章
契約者配当
(契約者配当)
第38条 当法人は、この保険につき契約者配当を行いません。
第十二章 保険契約者の通知義務
(届出事項)
第39条 保険契約者は、次の事項に変更があったときは、所定の用紙により、
すみやかに当法人に届けなければなりません。
(1)氏名
(2)住所
(3)受領口座(分割給付金受給者のみ)
(4)分割給付金支払いの据置期間(分割給付金受給者のみ)
2 分割給付金受給者が給付期間終了前に死亡したときは、保険金受取人は、
死亡届兼分割給付遺族一時払請求書により、すみやかに当法人に届けなけれ
ばなりません。
第十三章
契約者貸付
(貸付)
第40条 当法人は、保険契約者(分割給付金受給者を除く。以下この章にお
いて同じ。)に対して、普通貸付、特別貸付および特別援護貸付を行います。
(貸付の要件)
第41条 保険契約者が、貸付を申し込む場合、貸付申込書、借用証書および
本人確認資料を提出し、当法人が必要な審査を行い貸付を決定します。
2 特別貸付は、前項に加え、日本郵政グループ社員等として在職1年以上で、
第43条に規定する貸付事由に、該当する事実を証する書類を添付し、当法
人に申し込みます。
3 特別援護貸付は、保険契約者または保険契約者が扶養している家族が、国
の指定および調査研究対象の特定疾患および地方自治体が対象とする難病で、
生活上著しく影響を受けている場合とし、第1項に加え、疾患の事実を証す
る書類を添付し、当法人に申し込みます。
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(貸付利用件数)
第42条 貸付の利用件数は、普通貸付、特別貸付および特別援護貸付を合わ
せて5件以内とします。
(貸付金額)
第43条 第40条に規定する貸付の種類の利用限度額は、次の各号のとおり
とします。
号
貸付の種類
1 普通貸付
利用限度額
貸付申込日における貸付を受ける保険契約者(以下「貸付
利用者」という。)の前月末現在の第3条に基づき算出さ
れる退職給付金の範囲内。ただし、退職給付金が20万円
未満の場合は、20万円が限度額。
2 特別貸付
150万円
3 特別援護貸付
貸付申込日における貸付利用者の前月末現在の第3条に
基づき算出される退職給付金の範囲内とし、かつ100万
円が限度額。ただし、退職給付金が20万円未満の場合は、
20万円が限度額。
2 前項の規定にかかわらず、第1号および第3号を合わせた貸付限度額は、
貸付申込日における貸付利用者の前月末現在の第3条に基づき算出される退
職給付金の範囲内とします。ただし、退職給付金が20万円未満の場合は、
20万円を限度額とします。
3 第1項の規定にかかわらず、第1項各号を合わせた貸付限度額は、400
万円とします。
4 貸付金額は10万円以上とし、かつ10万円の整数倍とします。
(特別貸付)
第44条 特別貸付の貸付事由は次の各号によるものとします。
(1)本人、子、現に扶養する弟妹の結婚
(2)本人、配偶者の出産
(3)本人、子、現に扶養する弟妹の進学・進級
(4)災害による被害
(5)家族の葬祭
(6)本人、家族の疾病
(7)住宅の取得、増改築
(貸付利息)
第45条 普通貸付および特別貸付に対する利息は、当法人が別に定める利率
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により月計算します。
2 特別援護貸付に対する利息は付しません。ただし、弁済金を延滞した場合
は、延滞金に対し年利6%の割合で計算した延滞利息を付します。
3 利息の計算は、貸付の当月から計算します。ただし、貸付の翌月以降に弁
済した金額に対しては、弁済当月分の利息はこれを付しません。
(端数計算)
第46条 利息計算において、円位未満の端数を生じたときは、切り捨てます。
(普通貸付および特別貸付の弁済)
第47条 弁済については、元利月賦均等または元利月賦均等・ボーナス併用
弁済とし、別に定める弁済方法を選択し、貸付の翌月から毎月弁済しなけれ
ばなりません。
2 貸付利用者が第37条に基づく保険契約を消滅したとき、または、3か月
以上弁済を遅滞したときは、当然に期限の利益を失い、直ちに未弁済元利金
全額を一括弁済しなければなりません。ただし、未経過期間の利息は付しま
せん。
3 貸付利用者は、次の各号の定めにより、一括または一部を繰上弁済するこ
とができます。
(1)一括繰上弁済は、当該月分の元利金と残余の元金との合計額を弁済する
ものとします。ただし、貸付の当月の一括繰上弁済は貸付当月分の利息を
付しません。
(2)一部繰上弁済は、第2回目の弁済以降、月1回に限り5万円以上、1万
円の整数倍の元金を弁済するものとします。
(元金弁済猶予の申請)
第48条 特別貸付の貸付利用者は、次の各号に該当する場合には、元金弁済
の猶予を申請することができます。ただし、弁済途中での元金弁済の猶予の
申請はできません。
(1)本人、子、現に扶養する弟妹の進学・進級
(2)本人、家族の疾病(入院期間が30日以上のもの)
(3)災害による被害
2 猶予期間は4年を限度とし、その延長はできません。
3 猶予期間中の利息は、約定どおり毎月弁済するものとします。
(貸付の借替)
第49条 貸付利用者は、貸付限度額の範囲内において、借り替えすることが
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できます。ただし、特別貸付から普通貸付への借り替えについては、借り替
えを希望する特別貸付の未弁済元金が、第43条第2項に規定する限度額の
範囲内であるときに限ります。
(特別援護貸付の弁済)
第50条 特別援護貸付の弁済方法については、次の各号に定める条件の範囲
内とし、当法人と貸付利用者との合意により定めるものとします。
(1)弁済期間
貸付月の翌月から起算し10年以内
(2)弁済開始期
弁済開始は、貸付月翌月から起算し12か月以内
(3)弁済額
毎月の弁済額は5,000円以上
(4)弁済方法
月賦または月賦・ボーナス併用弁済
2 難病が治癒し、特別援護貸付の貸付事由がなくなった場合は、貸付利用者
は前項の規定によらず当法人と協議のうえ、繰上弁済の手続きを必要としま
す。
3 貸付利用者が第37条に基づき保険契約が消滅したときは、直ちに未弁済
額を一括繰上弁済しなければなりません。
(保険金からの相殺順位)
第51条 第33条に規定する保険金からの貸付未弁済元利金等の相殺は、特
別援護貸付の貸付未弁済金を優先に、以下、普通貸付の未弁済元利金、特別
貸付の未弁済元利金、これら以外の当法人が弁済を受けるべき未弁済元利金
等の順に相殺します。
(債権の保全)
第52条 当法人は、貸付にかかわる債権の保全を図るため、損害保険会社と
貸付保険の契約を締結します。
2 前項の保険契約により当法人が貸付保険の保険金を請求する場合には、第
33条に規定する相殺後の当該債権を保険会社に譲渡するものとし、債権譲
渡通知以降貸付利用者は、保険会社に対して債務を負います。
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第十四章
その他の事項
(保険契約の継続に関する特例)
第53条 保険契約者が退職し、引き続き第1条第2号に規定する日本郵政グ
ループ社員等になった場合、その者が引き続き保険契約の継続を希望すると
きは、第37条第1号に規定する保険契約の消滅は適用しないものとします。
(時効)
第54条 保険金、解約払戻金およびその他この保険に関連する一切の支払を
請求する権利は、支払事由が生じた日の翌日から起算して3年間これを行わ
ないときは、当該期間の経過をもって自動的に消滅します。
(管轄裁判所)
第55条 この保険契約における保険金の請求その他この保険に関する一切の
訴訟については、当法人の主たる事務所の所在地または保険金の受取人の住
所地を管轄する地方裁判所をもって、合意による管轄裁判所とします。
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